阪神
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スポーツ 2020年11月15日 17時00分
阪神・福留、ロッテ・楽天は獲得の価値アリ? バットの実力以外にも、44歳の大ベテランがもたらすメリットとは
これまで中日(1999-2007)、カブス(2008-2011)、インディアンス(2011)、ホワイトソックス(2012)、阪神(2013-)でプレーし、NPBでは「1909試合・.289・281本・1057打点・1909安打」をマークしている43歳の福留孝介。11日、その福留が選手、スタッフらに退団のあいさつを行ったことを複数メディアが報じた。 今シーズン「43試合・.154・1本・12打点・12安打」と不振に終わった福留は、今シーズン限りで阪神を退団することを6日に球団が発表。同日に二軍で選手、スタッフにあいさつしたが、一軍の最終戦が11日に行われるのに合わせ、試合前に甲子園のロッカールームを訪れ一軍選手やスタッフとも別れのあいさつを交わしたという。 >>阪神、今オフ大激震か矢野監督も“フロント主導”に混乱、能見の戦力外は大幅リストラの布石?<< 来シーズン以降の現役続行を希望しているため、今後は他球団から誘いがあるかが焦点となる福留。一部ファンからは今季の成績や来年44歳を迎える年齢面を踏まえ新天地探しの難航を予想する声もあるが、獲得がメリットになりそうな球団がないわけではない。 福留は今シーズンこそ上記のように成績は振るわなかったが、それ以前は毎年2ケタ本塁打や100安打前後をコンスタントにマークしていた選手。通算得点圏打率「.290」と勝負強さも兼ね備えているため、打力に乏しい球団ではスタメン・代打の両方でまだまだ戦力になれる可能性は少なくない。 今シーズンの各球団のチーム打撃成績を見ると、チーム打率はヤクルト(.242)、ロッテ(.235)、代打打率は巨人(.189)、楽天(.149)がそれぞれのリーグでワーストの数字となっている。他選手へのアドバイスといった間接的な好影響も含め、このあたりの球団には獲得のメリットがあるのではないだろうか。 中でも、特に獲得のメリットが大きそうなのはロッテ、楽天のパ2球団。ロッテは今シーズンのチーム内首位打者が中村奨吾の「.249」と貧打に苦しんでおり、代打も佐藤都志也(.310)以外に常時送り出せる人材は不足しているため、スタメン・代打のどちらでも福留が戦力として貢献できる可能性は十分。また、昨オフ阪神を退団後入団した鳥谷敬が練習態度やアドバイスで若手に好影響を与えている点を踏まえると、福留獲得でも同様の効果が期待できるかもしれない。 楽天は浅村栄斗(.280・32本・104打点)、鈴木大地(.295・4本・55打点)、ロメロ(.272・24本・63打点)といった補強組の打者が活躍した一方、生え抜きの打者で彼らに追随するような選手が思うように出てきておらず、この点が今季リーグ4位に終わった一因ともいわれている。ただ、裏を返せば生え抜きが力をつければ必然的にチーム順位も上がるという見方もできるため、福留をコーチ兼任のような形で招いて生え抜きの底上げを図るのも一手かもしれない。 6日の二軍でのあいさつを伝える報道の中では、「体は元気なんで。気持ちが折れていない分、『まだまだ』というところ」と現役続行へ闘志を燃やすコメントもあった福留。その福留の獲得の手を挙げる球団は果たして現れるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月13日 20時30分
阪神ドラ1・佐藤に「巨人かソフトバンクに行った方が…」 金村氏の主張に賛否、このままだと育成失敗に?
元フジテレビアナウンサーでフリーの田中大貴アナが12日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元近鉄で野球解説者の金村義明氏がゲスト出演。今年のドラフトで近大・佐藤輝明を1位指名した阪神の育成面の不安を口にした。 >>阪神、新助っ人候補に「巨人じゃないの?」の声が挙がるワケ大野の残留で補強策は迷走?<< 今回の動画で金村氏は巨人・菅野智之、中日・大野雄大の沢村賞争いや日本シリーズの行方など、球界の注目トピックをテーマにトーク。その中で、阪神が大学No.1野手の佐藤をドラ1指名したことを取り上げ、自身が思う育成面の不安について語った。 今年のドラフトで巨人、阪神、ソフトバンク、オリックスが競合し、抽選の結果阪神が交渉権を獲得した左打者の佐藤。球団は今シーズン限りでチームを退団した福留孝介がつけていた背番号「8」を与えるなど大きな期待を寄せているが、金村氏は「(佐藤は)巨人かソフトバンクに行った方が大成したんじゃないか」と、阪神では期待通りに育たないのではと指摘した。 金村氏は続けて「阪神は(甲子園の)浜風もあって左打者は不利」と、本拠地の甲子園は右翼方向から本塁方向に逆風が吹くため左打者が育ちにくい球場だと指摘。さらに、「過去にも(ドラ1指名した)慶応・伊藤、明治・高山は、『今何してるんですか?』(という状況になっている)」と、過去にドラ1で獲得した伊藤隼太、高山俊といった大卒左打者が育っていない点も不安材料に挙げた。 「糸井(嘉男/阪神では4年で計40本)がホームラン何本打ちました?」と、生え抜きのみならず補強組の左打者も阪神では苦しんでいるという金村氏。「佐藤を育てようと思ったら、(甲子園に)ラッキーゾーン(1947年から1991年まで存在)をもう一度作った方がいい」と、一昔前のように球場の外野フェンスを前に出した方が大成する可能性は高くなるのではと主張していた。 金村氏はこの他にも今季限りで阪神を退団した能見篤史、福留の新天地や、自身が今シーズン開幕前に優勝予想していたというDeNAの戦いぶりについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「確かに左打者が育ってない阪神は不安、まともに育ったのは掛布ぐらいしかいないんじゃない」、「伊藤、高山が主力に育ってないところをみると佐藤も同じルートを辿りそうな気がしてならない」、「ソフトバンクやロッテも外野フェンス前に出してるし、甲子園も復活させるのはアリだと思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「まだ指名したばっかりなのに無理とか言ってたら育つものも育たなくなるだろ」、「大山だって時間かかったけど立派になったし、佐藤も焦らせずに数年間かけて指導するのが大事」と反発する声も複数寄せられている。 「阪神の本拠地である甲子園は浜風が打球を存在することに加え右中間、左中間が深い構造をしているため、左打者が本塁打を量産するのは難しい球場。これが球団の育成にも悪影響を及ぼしているのか、過去の生え抜きを見ると左打者で30本塁打をクリアした選手は掛布雅之だけしかおらず、20本以上にラインを下げても藤田平、桧山進次郎、鳥谷敬の3名を加えるのみ。そのため、金村氏が佐藤の育成に不安を抱くのも致し方ないところはあります」(野球ライター) 「動画内で金村氏はなぜ巨人、ソフトバンクの方がいいのか言及していませんが、この両球団がいずれも天候の影響を受けない屋内球場を本拠地とし、広さも大きな部類に入らないことを考慮しているのでしょう。ただ、これまで生え抜き左打者の育成に苦戦しているとはいえ、佐藤の育成にも苦労するのかは実際に入団した後でなければ分かりません。左と右で打席は違いますが、今季『.288・28本・85打点』と活躍した大山も数年間『期待外れ』、『育成失敗』とファンやOBからやゆされた末に開花していますので、佐藤も長い目で見てじっくり育成に取り組むことが重要になるのではないでしょうか」(同) 2012年ドラフトの藤浪晋太郎以来、8年ぶりに他球団との競合を制し佐藤を獲得した阪神。佐藤を球団、そして球界を代表するような、スケールの大きな強打者に育て上げることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2020年11月12日 17時00分
DeNA・ラミレス監督に「失望した」、矢野監督にも阪神ファン激怒 タイトルかかる大山の敬遠、後続打者にも原因アリ?
11日に行われたDeNA対阪神の一戦。試合は「1-0」で阪神が勝利したが、同戦でDeNA・ラミレス監督が見せた采配がネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、両チーム「0-0」で迎えた5回裏2死三塁の場面での采配。シーズン最終戦の阪神はこの日、本塁打王のタイトルの可能性がわずかに残っていた大山悠輔を最後の望みをかけて「1番・三塁」で起用していたが、この場面でその大山が第3打席に。しかし、ラミレス監督は申告敬遠を選択したため、大山は打席に立つことすらできなかった。 試合前時点での本塁打トップは巨人・岡本和真の31本、一方の大山は28本で2位タイだったため、タイトル獲得には同戦で3本打つ必要があった。しかし、第1、2打席はどちらも三振に倒れ、第3打席は敬遠で消化。投手戦となった試合展開を踏まえると延長含め残りは最大2打席が濃厚だったため、申告敬遠をされた時点でタイトルの望みは絶たれる結果となった。 タイトルがかかる大山を歩かせたラミレス監督の采配について、ネット上には「ピンチの場面で大山から逃げたのには失望した」、「考えあっての敬遠というのは分かるが、ファンとしては実に興ざめする采配だった」、「タイトル獲得は厳しかったけど、せめて全打席大山と勝負してほしかった」といった反応が多数寄せられている。 一方、「矢野監督が後ろに木浪入れたのが悪い、数字考えたら大山避けるのはむしろ当然」、「敬遠されたくないなら2番にも強打者を置くべきだっただろ」といった、阪神・矢野燿大監督への批判も複数見受けられた。 「同戦で大山を1番で起用した矢野監督は後続の2番に木浪聖也を据えていますが、今シーズンの木浪は『.249・3本・25打点』と目立った数字は残していない打者。一方の大山は『.288・28本・85打点』と高水準の数字を残している上、対DeNAは『.398・5本・22打点』と抜群の相性を誇っているため、一塁が空いている状況なら大山を歩かせ木浪で勝負する選択はむしろセオリーともいえます。そのため、大山と全打席勝負してもらいたければ2番は木浪ではなく、サンズ(.257・19本・64打点)や近本光司(.293・9本・45打点)といった打力のある打者を置く必要があったと考えているファンもいるようです。球界では打撃タイトルのかかる打者が最終盤の消化試合で1番起用されることは珍しくなく、大抵は相手球団もその打者とは普通に勝負するのですが、今回のDeNAには同戦を含め2連勝すればシーズンを5割で終えられるという事情があったことも大山が歩かされた一因かもしれません」(野球ライター) 試合後、ラミレス監督は今回の申告敬遠について「勝つために避けて、次の打者で勝負した」と語ったことが伝えられている。矢野監督の2番打者の人選が、ラミレス監督の采配に影響を及ぼした可能性は高そうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月12日 11時05分
阪神、新助っ人候補に「巨人じゃないの?」の声が挙がるワケ 大野の残留で補強策は迷走?
阪神が韓国20勝投手、ラウル・アルカンタラ(斗山)の獲得へ――。今季最終戦が行われた11月11日、甲子園球場のベンチ裏で「オフの補強案」が囁かれていた。 今オフの国内FA市場の目玉である中日・大野雄大投手の残留が決定的となり、それに代わる先発投手の補強策として、韓国・斗山のアルカンタラの獲得をめざすという。 「昨年オフ、韓国球界で活躍していたサンズを獲得したルートから上がってきた投手です。150キロ強の力強い真っ直ぐとスライダーを投げ分ける右腕です」(関係者) 今季、規定投球回に到達したのは、西、青柳の2人だけ。後半戦には高橋遥が出てきたが、すでに帰国したガルシアも退団濃厚であり、「先発投手の駒不足」と判断したのだろう。 もっとも、同日先発した藤浪晋太郎は「5回被安打4無失点」と好投している。「藤浪を使えば?」の指摘もないではない。 「四球も出せば、対戦したDeNAの拙攻に救われた部分もありました。でも、一時期に比べれば、別人のように良くなっている。西、青柳、高橋遥、藤浪の4人がしっかり投げてくれれば問題ないと思うが」(プロ野球解説者) アルカンタラが前評判通りの活躍をすれば、“投手王国”になるかもしれない。 >>来シーズンの阪神、山本昌氏の入閣が浮上?人望厚い“元臨時コーチ”は藤浪の復活も左右か<< しかし、そのアルカンタラが「韓国・斗山の所属」と聞くなり、こんな声も聞かれた。 「巨人じゃないの?」 巨人は昨季、韓国・SKワイバーンズで17勝を挙げたサンチェスの獲得に成功している。3億4000万円というお高い買い物にはなったが、それは日米韓の争奪戦になったため。サンチェスを上回る成績を収めたことにより、アルカンタラの元にはやはり米球界のオファーも届いているとのことで、マネー戦争は避けられそうにない。 巨人優勢の声が出た理由だが、お金の話だけではないようだ。 「アルカンタラを最多勝に導いたのは、捕手のパク・セヒョクです。そのパク・セヒョクは阿部慎之助二軍監督と『自主トレ仲間』で、シーズン中もラインで連絡を取り合う仲なんです。阿部二軍監督とのツーショットをパクが地元韓国のメディアに公開したこともありました」(特派記者) それだけではない。後藤孝志野手総合コーチだ。後藤コーチは斗山でのコーチ経験もある。アルカンタラが日本球界へのステップアップを狙うとすれば、信頼する女房役のパクに相談し、斗山球団も巨人を推すだろう。 「阪神はサンズが好成績を残したことで韓国ルートに再び重点を置くようになりました。好待遇で迎えたウィリン・ロサリオが不振に陥った時は、しばらくは韓国ルートを使わないみたいな言い方でしたが」(前出・関係者) 中日・大野の残留が決定的となり、阪神の補強構想は修正を余儀なくされた。ファームには才木、浜地、及川など他球団も一目を置く逸材がいる。藤浪が好投した日のウラで先発投手の補強策が出るのは、彼がまだ信頼を取り戻せていないからかもしれない。オフの補強で巨人と張り合うよりも、若手育成、藤浪の先発復帰を優先すべきだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月11日 11時00分
巨人・坂本、昨シリーズの“悪夢”再び? 藤川引退の裏でスタメンを外れたワケ
宿敵巨人との今季最終戦、阪神・藤川球児が現役最後のマウンドに上った(11月10日)。巨人ベンチも応えた。日本球界を代表するクローザーのラスト登板に相応しいバッターを代打投入する。坂本勇人、中島宏之がバッターボックスに向かった。 試合終了後に藤川自身が挨拶。巨人ナインもそれを拝聴し――。と、ここまでは良かった。巨人・原辰徳監督があえて坂本を外したのは、日本シリーズ対策と見て間違いないだろう。 >>「巨人軍の坂本は真似するな」元西武・石毛氏の指導方針に賛否「なぜいけないか理由も言うべき」と反発の声も<< 「坂本は、青柳(晃洋)が大の苦手なんです」(球界関係者) 今季の2人の対戦は、2打数無安打。新型コロナウイルス禍で試合数が少なかったため、直接対決は少なかったが、昨年10月のことだ。原巨人のシリーズ4連敗は、阪神とのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦を落としたことがその遠因になった。 「坂本は青柳の外角に逃げていくスライダーに惑わされ、打撃フォームを崩してしまいました」(前出・同) 昨年の10月11日、そのCSファイナルステージ第3戦、阪神先発の青柳は3回途中2失点でマウンドを下りたが、坂本に対しては2打数無安打と相性の良さを見せつけた。 外角に逃げていくスライダーをバットに当てようと、いつもと違うスイングをしたせいか、坂本は日本シリーズで13打数1安打と振るわなかった。坂本の不振だけがシリーズの敗因ではないが、原監督は苦手・青柳との対戦を避けさせたようだ。 「2000本安打のメモリアルもあり、坂本は心身ともに疲れています。休養させるのなら、『苦手投手を避けた』という大義名分があった方がいい」(ベテラン記者) また、優勝決定後、原監督は主力選手をスタメンから外してきた。シリーズに向けて万全を期すためだが、「坂本の体調、打撃ともに万全に戻らなければ、指名打者に坂本を入れてくるのではないか」(プロ野球解説者)との予想も聞かれた。 打撃面に専念させるためだが、見方を変えれば、プロ野球解説者など関係者の目には、「坂本の疲労具合はヒドイ」という意味なのだろう。 試合前にもセレモニーが行われた。巨人側からの花束贈呈役は坂本が務めた。守備位置はもっとも運動量の多いショート、打撃でも打線の中枢を任され、キャプテンとしてチームをまとめ、看板選手である以上、チームを代表して挨拶もしなければならない。他選手よりも疲れるのは当然か…。 「坂本を守る」ことはできたが、シリーズ対策は万全とは言い難い状況だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月10日 11時55分
阪神・藤川に「将来の監督に」の声? 他球団の“栄誉職”とは違う、球団が新設ポストに就けたワケ
「最後のマウンド」の前日は“いつも通り”、ベテランは全体練習の中で淡々とそのメニューをこなしていた。 11月10日、巨人戦(甲子園球場)。阪神・藤川球児が22年の現役生活を締めくくる。引退後は、球団が彼のために新設した「スペシャルアシスタント(SA)」職に就くが(2021年1月)、その後、いろいろと試されることになりそうだ。 「掛布雅之氏が二軍監督を退いた後、『オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー』の肩書を与え(2年間)、和田豊氏も監督退任後、『オーナー付シニアアドバイザー』、『球団本部付テクニカルアドバイザー』を務めています。チーム功労者に対する球団の敬意」(在阪記者) 新設ポストへの就任が藤川に打診されたのは、11月4日だったという。 >>阪神・ボーア、球団史に残る助っ人だった?「本当に切っていいのか」1年での放出に疑問の声相次ぐ<< 他球団にも“栄誉職”を贈られたベテランはいる。しかし、詳しく聞いてみると、“営業部所属”なのだ。ペナントレースには直接の関係はなく、取引先企業、地元自治体などのイベントに行き、球団のピーアールをするのが主な仕事となる。 阪神が藤川に与えた職責は重い。新外国人選手の調査を含めた編成にも携わる。また、新設される女子硬式野球クラブチームの指導にも関わるという。 「各球団が小学生対象の野球教室やアカデミーを設けています。OBがコーチをやっていますが、実は、子どもに教えるのが一番難しいんです。プロ野球選手に教えるのなら、一定レベル以上の技術を持っているので、フィーリングで伝わります。子どもが相手だと、的確で分かりやすい言葉で説明しなければなりません。だから、アカデミーを経験させてからコーチに就任させるケースが増えてきたんです」(プロ野球解説者) 女子選手に対しても、同様だ。自由に解説やTV番組出演もできるが、球団は指導者の準備、そして、編成に携わることでチームの戦力を見極める能力も習得させようとしているのだ。 「昨年オフ、鳥谷が退団した時点で、『藤川を将来の監督に』の声が出ていました」(前出・在阪記者) 元阪神捕手がこんなことを話していた。藤川とバッテリーを組んだ時のことだ。その日は決め球のフォークボールがショートバウンドしてしまい、苦しい展開になったという。攻守交代でベンチに帰り、「いつもと調子が違うが?」と質問したら、藤川は、 「いや、オマエのためにやったんやで」 と、返してきたそうだ。 その元阪神捕手は出場の機会に恵まれなかった。藤川は故意にフォークボールをショートバウンドさせ、その元捕手の捕球技術の高さをベンチにいる首脳陣に伝えようとした。ボールを後ろにそらさず、しっかりと捕球できる技術があると分かれば、その元捕手の出場機会も増えると思い、あえて不振を装ったのだ。 一歩間違えれば、失点につながり、自身も次の登板機会を失いかねない。努力しているチームメイトを思う彼の優しさだ。 編成としてチームを客観的に見る時、何よりも指導者になれば、勝利優先で優しさは邪魔になる。しかし、再びユニフォームを着た時、後輩たちは「藤川さんのためにも勝ちたい」と思うはずだ。阪神は暗いニュースが続いていた。ラスト登板だけはハッピー・エンドで締めくくってもらいたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月06日 15時45分
阪神・ボーア、球団史に残る助っ人だった?「本当に切っていいのか」1年での放出に疑問の声相次ぐ
昨オフ、年俸2億6000万円(推定)の単年契約で阪神に入団したボーア。6日、そのボーアの今季限りでの退団が濃厚と複数メディアが報じた。 2019年12月に阪神に入団した来日1年目のボーアは、5日終了時点で「.243・17本・45打点・80安打」といった成績をマーク。だが、報道によると球団はこの数字を年俸に見合ったものでないと判断し、自由契約とすることを決断したという。 また、ボーアは左ふくらはぎ痛を完治させた2年目助っ人・マルテと入れ替わる形で10月22日に二軍落ちとなったが、一軍の全日程終了を待たずに今週末にも帰国する見通しとのこと。そのため、前述の成績が変動する可能性もほとんどない状況となっている。 >>阪神フロントに「来年もリーグ優勝は無理」激怒のファンも“守乱”を招いたコーチの留任、「エラー減ってる選手もいる」と擁護も<< ネット上には「2億以上もらってこの成績なんだからクビは妥当」、「走塁・守備ミス多かったし、そもそも一塁しか守れないからコストパフォーマンスは悪い」、「浮いたお金で大野(雄大/中日)とかのFA獲得を狙う方がよっぽど有意義」といった反応が多数寄せられている。 一方、「1年目としてはトップクラスにホームラン打った助っ人を本当に切っていいのか」、「もう1年は残しておいた方がいい、どうせロクな新助っ人見つけられないんだから」との疑問や反発も複数挙がった。 「阪神が2億6000万円(推定)の年俸で獲得したボーアですが、セ・リーグでは広島・鈴木誠也(2億8000万円/同)、中日・大島洋平(2億5000万円/同)といった選手が同クラスの年俸となっています。今季、鈴木が『.297・25本・74打点・126安打』、大島も『.315・1本・30打点・144安打』と結果を残していることを考えると、ボーアの成績は年俸と不釣り合いと捉えられても仕方ないところでしょう。ただ、本塁打数で見るとボーアの17本は、2000年以降に阪神に加入した助っ人(初来日選手のみ)の中ではマートン(2010)と並び歴代3位タイの数字でもあります。阪神は助っ人打者を1年ごとにとっかえひっかえするなど戦力発掘に苦戦している状況が長らく続いていますが、最近ではかなり当たりの部類に入るボーアを1年で見切ることに不安を抱いているファンも少なくないようです」(野球ライター) マーリンズ(2014-2018)、フィリーズ(2018)、エンゼルス(2019)でプレーしたMLB時代に通算92本塁打をマークした実績を持っているボーア。その長距離砲のわずか1年での退団に、阪神ファンの間でも賛否が分かれているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月05日 15時45分
阪神フロントに「来年もリーグ優勝は無理」激怒のファンも “守乱”を招いたコーチの留任、「エラー減ってる選手もいる」と擁護も
4日の対ヤクルト戦に「3-2」で勝利し、今シーズンの勝ち越しが確定した阪神。5日、その阪神が久慈照嘉、藤本敦士の両コーチを留任させる方向であることが報じられ、ネット上の阪神ファンの間で物議を醸している。 矢野燿大監督が就任した2019年から、ともに一軍内野守備走塁コーチを務めている両コーチ(久慈コーチは2016年から)。しかし、チームは2019年(102個)、2020年(82個/4日終了時点)と2年連続でリーグワーストの失策数を記録するなど守備の乱れが目立っており、ファンからは両コーチの責任を求める声も高まっていた。 だが、報道によると球団は配置転換や外部からの新コーチ招へいなどはせず、両コーチを留任させ引き続き指導を任せることを決断したとのこと。その一方で、二軍には現在チームでスカウトを務めるOBの田中秀太氏を入閣させ守備の底上げを図ることも伝えられている。 >>来シーズンの阪神、山本昌氏の入閣が浮上?人望厚い“元臨時コーチ”は藤浪の復活も左右か<< 今回のコーチ人事を受け、ネット上には「2年連続最多エラーなのに何で責任を追及しないんだ」、「守備を軽視するようでは来年もリーグ優勝は無理だろうな」、「球団の意向に関わらず両コーチは潔く辞任すべきではないか」といった球団フロントへの批判や苦言が多数寄せられている。 一方、「エラー減ってる選手もいるからもう1年やらせてもいいのでは?」、「内野全員がエラーかさんでるわけじゃないから、不安な選手を重点的に指導すれば来シーズンは数字良くなるはず」と擁護の声も複数挙がっている。 「チームが2年連続でリーグワーストの失策数を記録したことで責任を求める声が多数挙がっている両コーチですが、個々人でみると大山悠輔(143試合で20個→112試合で6個)、木浪聖也(113試合で15個→88試合で8個)など数字が改善している選手はいます。その一方でマルテ(105試合で7個→26試合で7個)、植田海(81試合で0個→71試合で5個)といった面々は数字が悪化しているので、こうした選手たちを集中して指導すれば来シーズンは総エラー数が減少するのではと考えているファンもいるようです」(野球ライター) 今シーズンセ・リーグを制した巨人はリーグ最少(40個)と、チーム成績にも大きく関わるエラー数。矢野政権3年目となる来シーズン、両コーチは守備力の改善でチームに貢献することはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月05日 11時10分
来シーズンの阪神、山本昌氏の入閣が浮上? 人望厚い“元臨時コーチ”は藤浪の復活も左右か
阪神・藤浪晋太郎投手が東京ヤクルト戦に先発し、6回112球、無失点と好投した(11月4日)。勝利投手にはなれなかったが、「来季こそ、完全復活」と期待の持てる内容だった。 「首脳陣の中にはリリーフに専念させるべきと意見もあり、矢野燿大監督も迷っていました。10月28日に先発登板し、中6日の調整をさせ、先発で結果を出しました。来季は先発で起用されると見ていいと思います」(プロ野球解説者) >>阪神・藤浪、162キロ達成の理由は“左足”にアリ?歴史的な投球をOBが称賛、佐藤氏は「膝を地面から垂直方向でなく…」と分析<< リリーフで投げていた時のように速球で押しまくるのではなく、時折、緩い変化球も投げていた。その緩急のコンビネーションが功を奏したようだが、藤浪の好投と前後して飛び込んできたのが、「来季の投手コーチ人事」の話だ。 球団は高代延博二軍チーフコーチ、香田勲男二軍投手コーチの退任を発表している(3日)。香田コーチだが、こんなエピソードもある。 「一軍を担当していたころ(2016~18年)、試合前のミーティングで『我が軍は…』と言い、阪神ナインをビックリさせたことがありました。『我々のチームは』と言いたかったんでしょう。『軍』は巨人だけですよ(笑)」(チーム関係者) ジャイアンツ出身者らしい失敗談だが、藤浪が二軍で悶々としていた時のお目付役であり、居残り練習にはトコトンまで付き合う熱心さは有名だった。 スカウトに転じていた久保田智之氏の配置換えも伝えられているが、投手コーチの増員も囁かれている。 「久保田氏は岡田時代の鉄壁のリリーフトリオ・JFKの一角。でも、金村、福原、安藤の3投手コーチが残留なら、久保田氏を加えて4人中3人がリリーフ出身で、先発投手を見るのは、金村コーチだけ。バランスが悪い」(前出・プロ野球解説者) 今季限りでの引退を発表した藤川球児にコーチ就任を再打診するという話もあれば、ソフトバンク二軍コーチに転じた久保康生氏の帰還論も聞かれた。 「山本昌氏が本当に来るのでは?」(前出・チーム関係者) 臨時コーチとして、藤浪の再生に尽力した山本氏を慕うトラ投手は多い。 昨年の秋季キャンプ中でのことだ。トラ投手たちは氏が着替え終わるのを“出待ち”し、「メシ、連れてってください!」とおねだりもしていた。 「山本氏の人柄でしょう。他のコーチ、OBが昔話をすると、最終的には自分の自慢話になります。山本氏は『こんな風に考えちゃったから、ダメだった』と、自身の失敗談を聞かせていました。藤浪も、その失敗談に自身を重ねていました」(前出・同) 久保氏の名前が出たのは、優勝した05年時の投手コーチだったからだろう。ワンポイントのフォーム改造やアドバイスに定評があり、何人もの投手を飛躍させたことから「魔改造のコーチ」とも言われている。 投手コーチの人事がザワザワしている理由は、藤浪に尽きる。「完全復活させてくれ!」の思いがチーム内外に強くあり、見方を替えれば、新コーチに求められるのは「藤浪の操縦法」だ。投手コーチのプラスアルファがあるのか。矢野監督にすれば、誰でもいいから、藤浪を“魔改造”してくれの心境だろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月02日 11時10分
阪神、今オフ守護神がメジャー流出か 矢野監督は危機感MAX? 藤浪のコンバート案も急浮上
阪神の補強ビジョンが見えてきた。中日・大野雄大が国内FA権を行使した場合の“交渉一番乗り”はかねてから伝えられていた。ここにきて、新たな投手も浮上してきた。埼玉西武の守護神・増田達至。増田は昨季に続いて30セーブを挙げている。 チームの精神的支柱でもあった藤川球児の引退、左の先発投手が少ない事情からして、補強ポイントの着眼点は間違っていない。しかし、交渉は必ず成功するものではない。失敗した時の“リスクマネジメント”がされていないのだ。本当に、大丈夫か? >>阪神、V逸の原因は“マスコミと解説者”?エモやんが一喝、長年続く“甘やかし体質”でチームは低迷か<< 「増田はパ・リーグを代表するリリーバーです。昨年オフ、西武球団が今季の国内FA権取得を見越して、複数年契約を提示したものの、増田の強い意思により、単年契約となりました。今オフも西武は必死で説得するつもり」(スポーツ紙記者) 阪神以外の球団も、増田の動向に注目しているという。 「今季、藤川不在の間にクローザーを務めたスアレスなんですが、米球界に復帰するとの情報も交錯しています。ある意味、大野以上に増田を欲しいのでは」(在阪記者) 藤川の引退、流動的なスアレスの去就問題。こうした状況を矢野燿大監督も把握していたのだろう。新クローザーとして、藤浪晋太郎をコンバートさせるプランも検討していたという。 「救援登板させたら、160キロを連発したこともありました。短いイニングで全力投球させたら、『ノーコン病』は出ませんでした」(球界関係者) 藤浪にもメンツがある。先発への執着も強く、何よりも、スアレスの流出、増田との交渉が失敗した後、クローザー転向を打診することになれば、「自分は期待されていない。誰かの代役」という思いにかられるだろう。 「増田の獲得、スアレスの残留交渉に失敗した時は外国人投手を見つけてくるしかありません。繊細な藤浪の性格は、矢野監督もよくわかっているので」(前出・同) ルール上、FA取得選手が権利行使する前に、他球団が「獲る」と明言することはできない。「動向に注目している」という報道になるのはそのためだが、これは「ウチは獲るよ」という当該選手へのシグナルにもなっている。選手の側にすれば、移籍の確証がないのに権利行使することはできない。ヘタをすれば、来季の所属球団を失い、現役を続けられなくなるからだ。 大野、増田らには十分なアピールができたようだが、福留、能見らのベテランに続いて、「今オフは大量解雇がある」とも伝えられている。中堅以上の選手は戦々恐々となっており、先に獲得を狙う選手名が出たことに「なぜ?」の声も聞かれた。 「選手の大量解雇と言えば、02年オフの星野仙一氏が監督だった時代が思い出されます。星野監督は強いリーダーシップで反対意見を封じ込め、かつ優勝という結果も出しました」(前出・在阪記者) 矢野監督はどちらかと言えば、選手と同じ目線に立ち、二人三脚で進んでいくタイプだ。「続投の方向」と言われるが、補強の話が出ても安泰とは行かないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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