矢野燿大監督が就任した2019年から、ともに一軍内野守備走塁コーチを務めている両コーチ(久慈コーチは2016年から)。しかし、チームは2019年(102個)、2020年(82個/4日終了時点)と2年連続でリーグワーストの失策数を記録するなど守備の乱れが目立っており、ファンからは両コーチの責任を求める声も高まっていた。
だが、報道によると球団は配置転換や外部からの新コーチ招へいなどはせず、両コーチを留任させ引き続き指導を任せることを決断したとのこと。その一方で、二軍には現在チームでスカウトを務めるOBの田中秀太氏を入閣させ守備の底上げを図ることも伝えられている。
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今回のコーチ人事を受け、ネット上には「2年連続最多エラーなのに何で責任を追及しないんだ」、「守備を軽視するようでは来年もリーグ優勝は無理だろうな」、「球団の意向に関わらず両コーチは潔く辞任すべきではないか」といった球団フロントへの批判や苦言が多数寄せられている。
一方、「エラー減ってる選手もいるからもう1年やらせてもいいのでは?」、「内野全員がエラーかさんでるわけじゃないから、不安な選手を重点的に指導すれば来シーズンは数字良くなるはず」と擁護の声も複数挙がっている。
「チームが2年連続でリーグワーストの失策数を記録したことで責任を求める声が多数挙がっている両コーチですが、個々人でみると大山悠輔(143試合で20個→112試合で6個)、木浪聖也(113試合で15個→88試合で8個)など数字が改善している選手はいます。その一方でマルテ(105試合で7個→26試合で7個)、植田海(81試合で0個→71試合で5個)といった面々は数字が悪化しているので、こうした選手たちを集中して指導すれば来シーズンは総エラー数が減少するのではと考えているファンもいるようです」(野球ライター)
今シーズンセ・リーグを制した巨人はリーグ最少(40個)と、チーム成績にも大きく関わるエラー数。矢野政権3年目となる来シーズン、両コーチは守備力の改善でチームに貢献することはできるだろうか。
文 / 柴田雅人