阪神
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スポーツ 2020年09月14日 19時30分
阪神・藤浪に「常に力が入っている」斎藤氏が苦言 3戦未勝利で登録抹消、一軍帰還を左右するカギは
13日に行われた阪神対広島の一戦。試合は「7-6」で阪神が勝利したが、阪神・藤浪晋太郎が同戦で見せた投球がネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 同戦に先発した藤浪は、初回にいきなり広島・鈴木誠也に先制3ランを被弾。その後2、3回は無失点で抑えるも、「5-3」と逆転した4回に一死満塁のピンチを招いたところであえなく降板となった。 その後2番手の馬場皐輔が2点を取られてしまったため、藤浪は「3.1回5失点・被安打5・2四球」という内容に。チームは点の取り合いを制し広島を下したが、藤浪自身は3戦連続勝ち星なしという結果に終わった。 >>阪神、巨人追撃のキーマンは藤浪? 高木氏の見解に賛否、ファン同士で議論に「岩貞先発に戻した方が計算できる」<< 同日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)では、元阪神・江本孟紀氏、元巨人・斎藤雅樹氏ら球界OBが藤浪の投球についてコメントしている。番組に生出演した江本氏は、「(力の入れ具合が)一定(に)するように、もう少し力を抜いて(投げるべき)」とコメント。力で押そうとするあまり力配分がバラバラになっているため、力を抜いて投げた方が安定するのではと指摘した。 番組に電話で生出演した斎藤氏も「(力が)常に入っている感じがする。(力を)抜く間を作るともうちょっといい(投球になる)のかなという気はする」と、力が入り過ぎだという江本氏の意見に同調している。 同戦の藤浪については、ネット上にも「確かに速球一辺倒で緩急が全く使えてない感じはする」、「速い球ばっかで押すのにもさすがに限界がある、遅球系の球種を増やした方がいい」、「球速はそれなりに出てるから、緩い球を織り交ぜれば投球の幅は広がりそうだけどなあ」、「3戦連続で白星が無いわけだし、一旦起用を止めて二軍で再調整させた方がいい気がする」といった反応が多数寄せられている。 「同戦の藤浪はストレート、カットボール、フォークの3球種を投じていますが、それぞれの平均球速はストレートが『152.7キロ』、カットボールが『134.5キロ』、そしてフォークが『142キロ』。いずれの球種も球速自体は出ていますが、球速差があまりないがゆえに打者に見極められやすくなっているという点は否めません。そのため、江本氏や斎藤氏が指摘するように力を抜いて投げる、具体的にはチェンジアップやカーブのような球種を取り入れ緩急を使った投球をした方がいいのではと考えるファンも少なくないようです。チェンジアップについては昨秋キャンプで元中日・山本昌臨時コーチから教わったと伝えられていますので、採用の価値は大いにあると思いますが…」(野球ライター) 試合後、チームの矢野燿大監督は「今すぐちょっと答えは出ないので、考えます」と今後の起用に含みを持たせていたが、翌14日に一軍登録を抹消された藤浪。残りのシーズンで一軍に戻れるかどうかは、新球種習得を含めた二軍での取り組みに大きく左右されそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年09月11日 20時45分
阪神、巨人追撃のキーマンは藤浪? 高木氏の見解に賛否、ファン同士で議論に「岩貞先発に戻した方が計算できる」
元大洋・横浜で野球解説者の高木豊氏が10日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言をきっかけに、ネット上の阪神ファンの間で議論が巻き起こっている。 今回の動画内で高木氏は現在「33勝32敗5分・勝率.508」でセ・リーグ3位の阪神と、「32勝35敗2分・勝率.478」でパ・リーグ5位の西武の戦いぶりについてトーク。その中で、両球団の今後を左右するキーマンをそれぞれ複数名挙げた。 議論のきっかけとなったのは、阪神のキーマンについての発言。藤浪晋太郎、高橋遥人の両先発をキーマンに挙げた高木氏は、藤浪を「普通にやれば10勝はできるような投手」、高橋を「球自体を見れば15勝の可能性もある」とそれぞれ白星を稼げる実力はあると評価。スアレス、岩貞祐太、馬場皐輔などの存在もありリリーフは安定しているため、両名が試合を作れれば阪神は十分巨人を追撃できると主張した。 この高木氏の発言を受け、ネット上には「先発で白星稼いでるの青柳(晃洋/6勝)と西(勇輝/5勝)ぐらいだから、2人には頑張ってもらわないと困る」、「ここから巨人に迫るには大型連勝が必要不可欠、2人が白星を稼げればその分連勝も伸びやすくなるはず」、「チーム打率(.243/リーグ5位)も低いし、接戦をものにするには両先発の頑張りが不可欠」といった反応が多数寄せられている。 >>阪神・藤浪、二軍降格待望論が浮上するワケ 「もう1回はと思っているけど…」矢野監督も決断に含みか<< 一方、「高橋は分かるけど藤浪はそこまでキーマンじゃないだろ」、「現時点で1勝の藤浪に2ケタ勝てる実力があるかは疑問、そう思うなら具体的な理由についても話してほしかった」、「藤浪ローテから外して岩貞先発に戻した方がよっぽど計算できるのでは?」といった否定的なコメントも複数見受けられるなど議論が飛び交っている。 「今シーズンの高橋はここまで5試合に登板し『2勝2敗・防御率1.03』。打線の援護に恵まれず白星こそ稼げずにいますが、全試合でクオリティ・スタート(QS/6回以上を投げ自責点3以下)、4試合でハイ・クオリティ・スタート(HQS/7回以上を投げ自責点2以下)を達成するなど投球自体は非常に安定しています。一方、藤浪は7登板で『1勝5敗・防御率5.27』と黒星が大きく先行しており、QSが3試合、HQSが2試合とそれほど安定感もありません。高木氏は今年1月5日に投稿した動画内で『今年は本来の藤浪の姿(なら)軽く10勝はする、(持っている)素質のまま力を出し切れば』と話すなど昨オフから藤浪に期待をかけていますが、その藤浪を今後のキーマンとする高木氏の見解に懐疑的なファンも多く、中には藤浪をローテから外し今季途中から中継ぎ起用が続く岩貞(5勝2敗)を先発に戻す方がいいという意見も見受けられますね」(野球ライター) 10日終了時点で「42勝22敗4分・勝率.656」の首位巨人に9.5ゲーム差をつけられている阪神。一部からは「今さら頑張ってももう遅い」といった諦めの声も挙がっているが、今回名前が挙がった高橋、藤浪の両名は差を少しでも詰められるような投球を見せることができるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年09月10日 11時50分
阪神、解雇投手から逆襲される? 自力V消滅危機の裏で起きていた復活劇とは
1分けを挟む3連敗で勝率5割に逆戻り。今日9月10日の勝敗如何では矢野阪神の自力優勝の可能性が消滅してしまう。今季最大となった首位・巨人とのゲーム差「10」を指し、こんな話も聞かれた。 「阪神と巨人の対戦成績は、巨人の10勝3敗。『貯金7』も献上したチームは他にありません」(ベテラン記者) 矢野阪神を土俵際まで追いやった舞台は、横浜スタジアムだった(9月9日)。つまり、DeNAの本拠地だが、そこからクルマで40分ほど離れた横須賀に横浜DeNAベイスターズの二軍施設がある。その横須賀スタジアムで、DeNA二軍戦が同時間帯に行われたのだが、対戦チームのヤクルト二軍が先発マウンドに送ったのが、元阪神・歳内宏明投手。歳内は6イニングを投げ、被安打3、無失点と好投。昨年オフ、阪神を解雇され、独立リーグ・香川に転じたが、ヤクルトに見込まれ、NPB復帰を果たしたのだ。 近日中の一軍昇格も伝えられていたが、案の定と言うべきか、「まだ通用するのに、何で、阪神はクビにしたんだ!?」なんて声も聞こえてきた。 >>阪神・坂本に「フォローのしようがない」達川元監督が苦言 勝敗に関わるミス連発、ファンからも批判相次ぐ<< 関西地区で活躍しているプロ野球解説者がこう言う。 「歳内は主に中継ぎで活躍してきました。でも、近年は右肩の故障で結果を残せず、見切りをつけたというわけです」 中継ぎで…。3連敗を喫した9日だが、8回に中継ぎ投手2人が「1安打2四球3暴投」と自滅し、その時点で敗戦が決定的になった。歳内に「もう1年のラストチャンス」を与えていたら、結果論だが、今季の継投策はまた違ったかもしれない。 「歳内は高卒でプロ入りし、8年目のシーズンに戦力外となりました。高卒8年目でブレイクした阪神投手と言うと、秋山拓巳がいます。6年目あたりから首脳陣も厳しい目で見るようになり、でも、一部コーチが『もう少しだけ待ってやってくれ』と訴えたんです。その8年目の2017年に秋山が先発で2ケタ勝利を残しました。以後、阪神には『8年は待つ』みたいな雰囲気になりました」(球界関係者) プロは結果が全てなので、歳内を解雇した阪神の決断も間違っていない。とは言え、伸び悩んだ原因である右肩の故障を巡って、「治った」「治っていない」の意見衝突があったとの情報も駆け巡っている。短期間でのNPB復帰を果たした歳内本人の努力もあったのだろうが…。 「昨秋のドラフト会議では、高校生中心の指名となりました。高校生を大量に指名すると、育成の夢が膨らむので、ファンも盛り上がります。それと同時に、伸び悩んでいる20代半ばの中堅選手が見劣りしてしまい、球団も人員整理を急ぎます」(前出・同) 歳内を獲得したヤクルトもペナントレースでは厳しい局面に立たされている。中継ぎではなく、先発要員として歳内を使って行くそうだが、その舞台に阪神戦が選ばれる可能性もゼロではない。 自力優勝の可能性を失い、解雇した投手に封じ込まれるなんてことになったら、矢野阪神の受けるダメージはかなり大きなものになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年09月09日 17時00分
阪神・坂本に「フォローのしようがない」達川元監督が苦言 勝敗に関わるミス連発、ファンからも批判相次ぐ
元広島監督で野球解説者の達川光男氏と元阪神で野球解説者の池田親興氏が、共に8日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演。阪神の捕手・坂本誠志郎の守備に苦言を呈した。 >>広島・達川元監督がコーチに「相当反省しなきゃ」 阪神・ボーアの“拙守”にファン・OBから苦言、バッテリーにも「不用意」と批判<< 今回の番組で両氏は、同日に行われ「7-7」の引き分けとなった阪神対DeNA戦について解説。その中で、「7-0」と阪神7点リードで迎えた6回裏に2度バスボールを犯し、一気に同点に追いつかれる原因となった坂本の守備について言及した。 坂本のパスボールは1個目がワンバウンドのツーシーム、2個目がノーバウンドのフォークをそれぞれ捕りこぼし後ろにそらしたというものだが、番組に電話で生出演した達川氏は「これぐらいの(球)は楽に捕らなきゃいけない」、「(2個目は)ノーバウンドだからフォローのしようがない」と坂本に苦言。また、自身が見る限りサイン違いによるミスには感じられなかったため、パスボールは2つとも坂本個人に非があると指摘した。 番組に生出演した池田氏は、達川氏の後に話を振られ「ああいうところでじわじわと首を絞められることになる」、「ここは反省してもらいたい。(ただでさえ)エラーが多いわけだから」とコメント。今シーズンの阪神はここまで12球団最多の「51失策」を記録しているが、今回のパスボールのような記録に残らないミスも自分たちの戦いを苦しくしている要因ではないかと主張した。 今回の放送を受け、ネット上には「確かに坂本のパスボールはあまりにもお粗末だった」、「守備コーチと一緒に猛省すべき、でないとまた勝敗に関わるミスをやらかすことになる」、「坂本はこんなことしてたらいつまでも梅野(隆太郎)からスタメン奪えないぞ」、「1個目は外角に大きく外れたからまだしも、2個目は捕れないと首脳陣からしたら使うのが怖くなりそう」といった反応が多数寄せられている。 「2015年ドラフトで2位指名を受け阪神に入団した26歳の坂本は、正捕手の座を同僚の梅野に阻まれ昨シーズンまで『105試合・.218・5本・23打点・46安打』といった成績にとどまっている選手。今シーズンも出場機会は梅野の休養日が中心のため少ないチャンスで結果を出し続けなければならない立場なのですが、今回のようなミスをしているようならスタメンはおろか、第2捕手としての座も失いかねないと危惧しているファンも少なくありません」(野球ライター) 試合後、チームを率いる矢野燿大監督が「何とも言いようがない試合をしてしまった」と唇をかんだことが伝えられている同戦。坂本のミスもあり楽勝ムードから引き分けに持ち込まれてしまった3位阪神は、同日に勝利した首位巨人とは9ゲーム差とさらに差を広げられている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年09月08日 19時30分
阪神・矢野監督、ミス連発の近本を叱責もファンから反発「1人だけに責任を被せるな」批判相次ぐ
7日に行われた阪神対巨人の一戦。試合は「3-2」で巨人が勝利したが、阪神・矢野燿大監督の試合後の発言がネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 >>阪神・藤浪、二軍降格待望論が浮上するワケ 「もう1回はと思っているけど…」矢野監督も決断に含みか<< 4日から行われた(6日は雨天中止)同カードで「1勝1敗」とし、7日の試合で勝てば勝ち越しという状況だった阪神。だが、両チーム「0-0」で迎えた3回表1死満塁、タッチアップ阻止を狙った中堅・近本光司の本塁送球が捕手・梅野隆太郎の頭を大きく超える悪送球となり三塁ランナーが生還。近本の送球ミスで先制を許してしまった。 さらに、近本はこのミスを意識して丁寧にいきすぎたのか、続く4回表1死二、三塁の場面でも本塁にスリーバウンドで送球しまたもや三塁ランナーの生還を許してしまう。2度の送球ミスで2点を奪われたことも響き、阪神は5カードぶりに負け越す結果となった。 試合後、矢野監督は報道陣に対して「今日は近本で負けた」と近本を名指しで批判。その上で、「近本自身が成長して、近本自身が残り試合でチームをどう勝たせていくか」と次戦以降での名誉挽回を求めている。 矢野監督のコメントを受け、ネット上には「矢野監督の言う通り、近本のミスが無ければ十分に勝機はある試合だった」、「1個目のミスよりも、それを引きずって消極的になった2個目のミスの方がいただけない」、「手元が狂ったのかどうか知らないけど、同点・僅差の場面で同じミス連発するのは叱られて当然」と同調する声が寄せられている。 一方、「近本1人の責任じゃない、カットプレーをしなかった内野手も悪い」、「近本の補殺数考えたらどう考えても内野手がカットに入るべきだった」、「矢野は近本だけじゃなくてカット怠った内野陣も叱責すべきだろ、1人だけに責任を被せるな」といった批判や反発も複数見受けられた。 「2018年のドラフトで1位指名を受け阪神に入団した25歳の近本は、昨シーズンリーグトップの補殺数(10個)を記録していますが、今シーズンの補殺数はここまでゼロ。送球で結果を出せていないことを考えると、3、4回のミスはどちらも内野手がカットに入る方がリスクは少なかったと思われます。ただ、阪神内野陣は1度目のミスの時は誰もカットに入らず。2度目のミスの際は遊撃・木浪聖也が送球のライン上には入りましたが、カットはせず送球を見送っています。これらの点を踏まえ、今回のミスは近本だけでなく内野陣にも非があると考えているファンも少なくないようです」(野球ライター) 同戦の敗戦で首位巨人と8.5ゲーム差となった上、0.5ゲーム差でDeNAに抜かれ3位に転落した阪神。首位との差を詰められずに逆に突き放されたことで、逆転優勝は非常に厳しい状況となっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年09月07日 11時45分
阪神・藤浪、二軍降格待望論が浮上するワケ 「もう1回はと思っているけど…」矢野監督も決断に含みか
9月6日の巨人戦は、中止。前夜の天気予報で関西方面も大型台風の影響を受けることは分かっていた。「日中の練習までは本降りにはならないだろう」という、ドンヨリとした空模様。そんな午後1時過ぎだった。前日5日に5回途中11失点の背信投球を見せた藤浪晋太郎が、甲子園球場の一軍練習に現れた。 >>阪神・藤川が怪力助っ人を挑発! 実は内心ビクビクしていた? 今も語り継がれる伝説の“全球ストレート勝負”<< 「二軍降格ではないんだな」――。この日の試合前、藤浪の動向が注目されていた。 前夜のピッチング内容では即二軍降格が通達されても仕方なかったが、球団は発表しなかった。従って、「6日の甲子園に現れたら一軍残留、鳴尾浜球場に行ったら、二軍落ち」と予測し、報道陣は甲子園球場で待ち構えていたのだ。 「もう1回は(先発させよう)と思っているんだけど、天気もあるしね。断言はできないけど、行かそうとは思っているよ。現状はね。先のことは分からないけど」 矢野燿大監督が答えた。「らしくない」物言いだった。先発チャンスを与えるが、確約ではないという。また、藤浪のキャッチボールの相手を務めた福原忍投手コーチは、ノーコメント。この先、天候によって試合日程が変わった場合、他投手を優先するのだろう。 「故障で戦線を離れていた才木浩人が順調な回復具合を見せています。藤浪と才木が入れ代わるのだと思いますよ」(在阪記者) 12日の広島戦での先発を有力視するメディアも多かったが…。チーム関係者がこう続ける。 「大敗した5日のゲームですが、雨天により、試合開始が予定時刻よりも1時間以上も遅れてしまいました。集中力を持続させるのは難しいし、同情すべき点もあります」 しかし、同日の巨人先発・今村は好調さを持続させ、完投目前という結果も出している。「精神力で負けた」わけであり、言い訳にはならない。 首の皮一枚でつながって、どうにかラストチャンスをもらったとも解釈できるが、実際は違った。 今回、二軍降格を進言する首脳陣も多かったそうだ。というのも、二軍には藤川球児がいる。現役ラスト登板をめざす藤川に預ければ、多くのことを学べるのではないか、と。藤川の練習時間を割くようなことはさせたくないが、間近でその練習熱心さを見れば、感じるものも多くあるはずだ。 「去年までの藤浪ですが、二軍調整中は考え込んでしまう時も多く、練習に集中できてなかったようです。二軍首脳陣に聞くと、調整法、練習内容も本人任せになっていたそうです」(プロ野球解説者) もっとも、藤川の一軍復帰が早まれば、藤浪と入れ違いになってしまう。経験豊富な藤川に学ばせる案には賛成だが、矢野監督からの信頼を取り戻すには、12日の登板だけではなく、2試合以上、安定したピッチングを見せる必要がありそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年09月05日 11時00分
阪神・藤川が怪力助っ人を挑発! 実は内心ビクビクしていた? 今も語り継がれる伝説の“全球ストレート勝負”
これまで阪神(1999-2012,2016-)、カブス(2013-2014)、レンジャーズ(2015)、四国IL・高知(2015)でプレーし、昨シーズンまで日米通算で「795登板・60勝163ホールド243セーブ・防御率2.13」といった成績を残した阪神の40歳・藤川球児。8月31日、その藤川が今シーズン限りで引退することを球団が発表した。 翌9月1日に会見に臨み、「1年間、体の準備が整わないのはプロとして失格」と引退理由を述べた藤川。身体の至るところが悲鳴を上げ、8月13日に一軍登録を抹消された原因である右上肢のコンディション不良は手術が必要なレベルとも伝えられているが、「まだあと2カ月ありますから。気合入れて頑張りますよ」と最後まで全力を尽くすことを表明してもいる。 >>阪神・藤川、シーズン中に引退表明したワケ 昨オフの意味深な発言、球団の思惑も去就に影響か<< 「分かっていても打てない」と称されるほどの伸びのあるストレートを武器に、セットアッパー、守護神として活躍してきた藤川の引退を受け、ネット上にはその決断を惜しむ声が数多く寄せられた。一方、一部では「藤川と言えばオールスターでのカブレラとの直球勝負が印象深い」、「カブレラ相手の全球ストレート勝負は当時見てて痺れたなあ」といったコメントも見られた。 プロ入りから昨シーズンまでに、計9回オールスターに選出されている藤川。2006年オールスターでは、コメントで挙がっている助っ人打者・カブレラ(元西武他)と今も語り継がれる名勝負を演じている。 2006年7月21日、神宮球場で行われたオールスター第1戦。初選出となった前年に続き2年連続で選出された当時26歳の藤川は、「3-1」とセ・リーグ2点リードの9回表に登板。先頭打者にいきなり当時のシーズン本塁打日本記録(55本)保持者である西武・カブレラを迎えた。 すると、藤川は打席に入ったカブレラに対しストレートの握りを見せ、全球ストレートで勝負すると宣戦布告。これを受けたカブレラは最初けげんな表情を浮かべていたが、直後に藤川が捕手のミットを真っすぐ指さすジェスチャーをすると意図を理解しニヤリ。「よし来い!」と言わんばかりに上体を大きくそらしバットを構えた。 注目の初球、藤川のストレートは内角に外れるも153キロを記録し球場はどよめきに包まれる。その後2球目は153キロを外角に、3球目は151キロを真ん中高めにそれぞれ投げ込み、いずれもカブレラから空振りを奪った。 そして、1ボール2ストライクと追い込んだ4球目、藤川は153キロを内角高めに全力投球。カブレラも渾身の力でフルスイングしたがバットは空を切り、力と力の勝負は藤川が空振り三振を奪う形で決着。一度もバットに当てさせなかった藤川の投球に球場からは大歓声が沸き起こった。 ファンを熱狂させる名勝負を演じた藤川だが、「3-1」でセ・リーグが勝利した試合後に「(パフォーマンスは)イマイチだった」と意外にも本調子ではなかったとコメント。また、「外国人選手だから怒るかなと思った」と、内心びくびくしながらカブレラに全球ストレート勝負を挑んだことも告白している。 「今シーズンがプロ22年目の藤川はこの他にも数々の強打者と名勝負を演じていますが、カブレラとの対戦が真っ先に挙げられるのは力と力のぶつかり合いという構図が印象深かったからでしょう。当時の藤川は前年に最優秀中継ぎ(46ホールド)のタイトルを獲得し、同年も防御率0点台でホールドを量産するなどセ・リーグで一番のセットアッパーとも呼ばれていた時期。一方、カブレラも2005年までのNPB5年間で215本塁打(年平均43本)をマークし、2005年には本拠地であるインボイス西武ドームで推定180メートルともいわれる超特大本塁打を放つなどパ・リーグ最強打者として名をはせていました。その両名が全プロ野球ファンの注目が集まるオールスターの舞台でオール直球勝負を演じたということが、他の追随を許さないほど一番の名勝負として挙げられている理由なのでしょう」(野球ライター) 今回取り上げたオールスターをはじめ、剛速球で数多くのファンを魅了してきた藤川。今シーズンの阪神は既に残り60試合を切っているが、全日程終了までに一軍に復帰し最後の勇姿をファンに見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年09月04日 11時45分
阪神・矢野監督、ベンチにスアレスを入れなかった真意 選手も直前まで知らされていなかった?
この大敗は、他球団にもダメージを与えていた(9月3日)。甲子園球場でこんなシーンが見られた。2回裏の阪神の攻撃が終わったところで、センターバックスクリーンに他球場の途中経過が映し出されるのが恒例だが、巨人対DeNAのスコアは「13対1」。この大差にスタンドがざわついた。攻守交代でグラウンドに向かう阪神ナインは一瞬、何が起きたのか分からず、顔を見合わせた。対戦チームの東京ヤクルトナインも“巨人圧勝”に気づいたが、両チームとも、暫くはダンマリといった雰囲気だった。 「巨人はこの後、阪神、中日と敵地での連戦が続きます。マジックナンバー点灯を阻止できるかどうかは、阪神次第となりました。翌日から対戦するチームがワンサイドで勝っていると聞いたら、イヤな気持ちにもなりますよ。DeNAに対し、もうちょっと頑張ってくれたらの心境だったと思います」(スポーツ紙記者) 同日の阪神はヤクルトのリリーフ投手、マクガフが走者のいない一塁へけん制球を投じる凡ミスで勝ちを拾った。 >>広島・達川元監督がコーチに「相当反省しなきゃ」 阪神・ボーアの“拙守”にファン・OBから苦言、バッテリーにも「不用意」と批判<< 「矢野監督はゲームセットの瞬間まで祈るような気持ちだったはず」(球界関係者) 1点リードの9回表、クローザーとしてマウンドに上ったのは、スアレスではなく、岩崎優だった。 試合後の共同インタビューで、矢野監督はこう語っていた。 「今日、(スアレスは)ベンチに入れてなかったのでね。登板がかなり多くなっていましたし、ベンチにいるとどうしても僕も使いたくなるんで。今日は帰れ、と。そういうことで…」 試合出場登録のメンバー表にはスアレスの名前があった。登板過多となっているので、リフレッシュ休暇を与えたというわけだ。その選択は決して間違っていないが、こんな指摘も聞かれた。 「岩崎がクローザーとして登板することは、直前に知らされたようです。スアレスを休ませるつもりでいたのなら、岩崎や他リリーバーにも事前に伝えておけば、彼らの精神的負担も違ったのでは?」(前出・同) 岩崎は先頭打者にヒットを許し、四球も出している。一打同点という場面まで陥っただけに、「事前通達」の意見も間違いではないだろう。投手出身のプロ野球解説者がこう続ける。 「原監督も登板過多のリリーフ投手を、やはり試合出場登録しているのに、ベンチ入りさせずに帰らせたことが何度かありました。第二期政権で、セットアッパーの山口鉄也(現コーチ)に対し、そういう配慮をしたことが何度かありました」 スアレスを休ませたということは、翌4日からの巨人戦に向けて万全を期すためだろう。原采配を模倣したとは思わないが、共同インタビューで「スアレス温存の意図」が知らされるなり、「そう言えば…」の声は記者団から漏れていた。ベンチに待機させたまま登板させない選択肢もあったわけだが、「スアレスがいたら使いたくなるから」の矢野監督の言葉には、“巨人を止めるためなら、なりふり構わず”の決意も秘められていた。 セ・リーグが長い消化試合を送ることになるのか否か、矢野阪神が命運を握っている。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年09月02日 18時30分
広島・達川元監督がコーチに「相当反省しなきゃ」 阪神・ボーアの“拙守”にファン・OBから苦言、バッテリーにも「不用意」と批判
元阪神で野球解説者の片岡篤史氏と元広島監督で野球解説者の達川光男氏が、共に1日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演。阪神・ボーアの守備に苦言を呈した。 今回の番組で両氏は、1日に行われた阪神対ヤクルト戦について解説。その中で、「1-0」と阪神1点リードの7回表にヤクルト・村上宗隆が放った打球が阪神の一塁手・ボーアの横を破り、同点につながる二塁打となった場面について言及した。 >>全12球団が60億円以上の損失? 大幅収益減の阪神、リストラ促進であのベテランも引退危機か<< 番組に電話で生出演した片岡氏は、この場面について「ここは絶対(一塁)キャンバスを抜かれちゃいけない場面」と、一塁線に守備位置を寄せていなかったボーアに苦言。「これが(アウトや)ヒットで無失点なら、(先発の)高橋(遥人)に勝ちがついていた」と守備位置を寄せていれば長打、失点は防ぐことができ、結果的にこの日「7回1失点・被安打3・2四球・8奪三振」と好投した高橋にも白星がついていたのではと指摘した。 同じく生出演した達川氏は、片岡氏の後に話を振られ「7回で1点勝ってて、キャンバス(を抜かれないの)はセオリー」、「守備コーチも相当反省しなきゃいけない」とコメント。片岡氏と同じくボーアに苦言を呈すると同時に、一塁線寄りに守備位置をとるよう指示しなかったコーチにも責任があると主張した。 今回の放送を受け、ネット上には「確かに一塁線締めてれば十分アウトにできた打球だった」、「1点差で4番村上なんだから普通なら長打警戒する場面、エラーではないけど記録に残らないミスと言えるな」、「ボーアは機敏な守備するタイプじゃないから、なおさらコーチが指示して守備位置を右寄りにすべきだった」といった反応が多数寄せられている。 一方、「初球から内角に投げたバッテリーが悪い、外角だったら破られて無かったかもしれない」、「長打警戒の状況で不用意にインコース攻めたバッテリーの責任が一番大きいと思う」といった反発も複数見受けられた。 「1点差で左打者の4番・村上という今回の場面では、ライト方向へ強く引っ張られないように外角を軸に配球するのがセオリー。ただ、高橋・梅野隆太郎のバッテリーは村上に対し初球から内角高めの球を選択し、その初球を打ち返され一塁線を破られています。引っ張られれば長打でピンチ、最悪本塁打で同点というリスクも十分に考えられる中、初球からインコースに投げたのは不用意だったと考えているファンも少なくないようです」(野球ライター) 試合自体は「1-1」の9回裏にサンズがソロホームランを放ち、「2-1」でサヨナラ勝ちしている阪神。ボーア、そして高橋・梅野バッテリーは、7回の失点を今後の教訓にできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年09月02日 17時30分
阪神・藤川球児引退発表に、ロッテ島谷敬「タイガースにいい影響を与え続けてこられた方」
1日に今シーズン限りの引退を発表した阪神タイガースのクローザー藤川球児投手に関して、昨シーズンまで阪神でともにプレーした千葉ロッテマリーンズの鳥谷敬内野手がコメントを発表した。 藤川は、1998年ドラフト1位で高知市立高知商業高等学校から阪神に入団。岡田彰布監督時代には、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之とともに、勝利の方程式JFKの一角として、セットアッパー、クローザーとしてチームに貢献。岡田監督は、オリックスの監督時代にも、平野佳寿(現シアトル・マリナーズ)を後ろに回して、セットアッパーからクローザーに昇格させるなど、藤川の成功例を実践し、成功させている。 2013年からメジャーに挑戦した藤川だが、2015年シーズン途中に自由契約になると、残りシーズンを地元の高知の独立リーグでプレーし、2016年に阪神と再契約している。鳥谷は、2003年に自由獲得枠で阪神に早稲田大学から入団。キャプテンとしてチームを牽引していたが、昨シーズンのオフに自由契約となり、ロッテが獲得。藤川とは長きに渡り一緒にプレーしていた。 鳥谷は「本当にお疲れ様でした。マウンドでの投げている姿で、タイガースにいい影響を与え続けて来られた方。まだ今シーズンは残っていますので投げている姿を見たいと思っていますし、多くの人に見てもらいたいと思います」と藤川を労うだけではなく、阪神に与えた影響について語っている。 藤川は日米通算250セーブまで、あと5セーブと迫っており、8月10日を最後に一軍登板はなく、8月13日には登録抹消されている上、今年はスアレスが主にクローザーを務めているが、この記録は何とか達成してもらいたい。(どら増田)
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