ドイツ
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社会 2022年02月14日 06時00分
ニュース番組の芸能人コメンテーターは変? 海外では「分からないなら見るな」、専門家が淡々と説明する国も
日本のニュース番組では芸能人が番組に出演して各ニュースに意見することが多い。しかし専門家でもない芸能人が意見することに対し、視聴者からは「専門家でない人の意見は不安をあおるだけ」「素人の意見はいらない」といった声が出ており、特にコロナ禍においてはそういった傾向が強くなっていたようだ。 先日は、出演者側である歌手の西川貴教が1月30日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、新型コロナウイルスに関するニュースに自分が意見することに対して「専門家でもない芸人さんとかタレントさんとか我々みたいな者が、出てきた症状やいろんなものに関して、ああでもない、こうでもないと、求められるから言わなければならない」「いろんな不安をあおっている」と言及し話題になっていた。 >>政治に無関心な日本人に海外から呆れ声「文句を言うのに具体的に説明できない」 家族で議論する国も<< 日本ではニュース番組に芸人やタレントが出演することが多くなっているが、他国ではどうなのだろうか。 ドイツでは、3つの公共局があり(うち1つは2つの公共局が合同で運営している)、それ以外にも15ほどの民放局、それに加えていくつかのローカル局が存在し、チャンネルは数えられないほどある。とはいえ、番組は日本ほど多様性に富んでおらず「ニュース」「ドラマ」「子ども向け番組」「スポーツ」「オーティションなどのリアリティショー」におおよそ分けられる。 そんな中、ニュース番組は需要があるのか多くの局で時間を問わず放送されており、公共、民放ともに日本とは比べものにならないほどお堅いものが多い。タレントが出てコメントする場合はほぼないに等しく、出演者はキャスターに加え、必要であれば専門家が出演して意見を交わすという形式がほとんどだ。番組を見ていても、分かりやすく説明するというより難しい専門用語が出てきたり、ある程度そのニュースの背景を理解していなければついていけなくなるようなこともある。 とある在独日本人は「日本でいうワイドショーのような番組はあまりなく、あったとしても専門家でない人が意見するような番組は、ドイツでは需要はないと思います」と話す。子ども用のニュース番組もあるが、同様に内容が難しい傾向にあり、「小さい頃からニュースはある程度自分で理解してからプラスの情報を見るために必要なものという位置付けなのかもしれません」と推測していた。 なお、こういった傾向はドイツだけに限らず、ヨーロッパ各国でも同じようだ。例えばスペインではドイツと同じようにニュース番組にタレントが出演することはない。ワイドショーのような番組はあるものの、当事者のタレントが出演することはあっても日本のように意見を言うために関係のないタレントが毎回出演することはほぼない。 イタリアでは、意見が対立する政治家がテレビに出演し、討論する番組もあり人気を集めているようだ。またワイドショーに関しては、現地の日本人によると「ゴシップ系のワイドショー番組自体は多く放送されていますが、ワイドショー番組にニュースに関係のないタレントが出演することはあまりありません」と言う。 フランスも同様で、考え方が異なる専門家を数人スタジオなどに呼んで、ニュースに対して議論を繰り広げることが多い。現地在住の日本人は「専門家の意見は難しいこともありますが、“分からないなら見るな”というスタンスだと思います。ですが世界的に有名な専門家が出演することもあり、そういった専門家に一から説明してもらうより、ある程度のレベルから説明してもらった方が視聴者にとっても有意義だと思います」「なお、ワイドショーのような番組は番組自体があまりありません」と語っていた。 ヨーロッパのニュース番組の特徴は日本とは対極にあるようだ。どちらが正解、というものではないが、専門家が淡々と意見を述べるヨーロッパのような番組も視聴者の知識レベルを上げるという意味では必要なのかもしれない。
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社会 2022年01月29日 06時00分
芸能人のコロナ感染急増、海外では? 日本ほど大きな影響がないのは濃厚接触者隔離の状況か
新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の出現もあり、日本の芸能界では感染者が急増。感染者はもちろん、濃厚接触者も10日間の隔離の義務があるため、多くの芸能人のテレビ出演が見合わせとなった。こういった状況を受け、テレビ関係者はもちろん感染者や濃厚接触者が出演予定だったイベントの関係者は、代役探しやスケジュール調整に苦労しているようだ。 >>Withコロナが進む欧州、オミクロンに関心はない?「インフルエンザのような感覚」という声も<< では他国ではどうなのだろうか。例えばドイツも日本と同様にオミクロン株の影響でコロナ感染が急拡大しており、26日の新規感染者は22万8000人超え、死亡者数は187人だった。日本より圧倒的に感染者が多く、芸能人の感染者も相次いでいることは確か。ドイツで多くのニュース番組に出演し、人気クイズ番組『Wer wird Millionär』(日本でいうフジテレビ系『クイズ$ミリオネア』)の司会を務める男性、ギュンター・ヤウフ(64)や、コメディアンで人気の冠番組をいくつも持つ男性グイド・キャンツ(50)、近年ドイツで人気を集める女性モデル、アナ・マリア・ダムも感染を発表している。ドイツでもテレビ番組の現場ではスタジオでマスクはしていないものの、日本と同じように出演者同士が一定の距離を取り、出演者の人数を減らすなどして対応している。しかし完全にコロナの感染を防ぐことは難しいようだ。 とはいえ日本と異なる点は、日本ほど代役探しに影響が出ていないということだ。なぜなら、ドイツの場合は濃厚接触者となっても日本のように10日間の隔離があるわけではなく、簡易検査で陰性が確認されれば隔離の必要はない。ただし、家族に濃厚接触者がいた場合は最大で10日間の隔離となり、最低48時間前から無症状の場合は7日目以降に簡易検査かPCR検査で陰性が確認されれば隔離は終了する。そのため、基本的には陽性にならない限りは番組に穴を開けることはなく、陽性者と同じ番組に出演していても、陰性であれば陽性者の代役を務めることもでき、そこまで影響はなさそうである。 日本でもダウンタウンの松本人志が、陰性であるにもかかわらず濃厚接触者となり、10日間の自宅待機になったことに関して25日Twitterで「PCR検査も陰性だったところで10日間の自宅待機。検査する意味もわかりません」と苦言を呈すなど、濃厚接触者の隔離に対する疑問は多く挙がっている。芸能界だけではなく、一般人も「自分が陽性だったら多くの人が濃厚接触者になり迷惑をかける」という理由で、あえて検査をしないという人も多いようだ。 確かに、日本の濃厚接触者の隔離は過剰ともみられている。フランスはドイツと同様に、濃厚接触者となっても検査で陰性が確認されれば隔離の義務はなく、イギリスは濃厚接触者となってもワクチンを2回接種していれば隔離は不要で、ワクチン未接種でも隔離は最大7日間である。アメリカもワクチン2回接種者は隔離の必要がなく、ワクチン未接種の場合でも5日間だ。 隔離をして感染拡大を止めるというやり方は初期段階では意味のある対策だったのかもしれない。だが、感染拡大が相次ぎ芸能界はもちろん、一般人の間でも濃厚接触者となる人が増え、仕事が回っていないところを見ると、日本のやり方は過剰すぎると言えるのかもしれない。世間の声を受け厚生労働省は27日、濃厚接触者の待機期間を10日間から7日間に短縮する方向で調整に入ったと報じられている。記事内の引用ツイートについて松本人志の公式Twitterより https://twitter.com/matsu_bouzu
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社会 2022年01月03日 06時00分
電気技師の男、無免許で医師と名乗り自宅のテーブルで男性器を切断 男の自宅で遺体発見も同情の声も
新型コロナの流行で、副業を始める人が増えているが、海外には驚くような副業を始めて、のちにとんでもない事件を起こした人がいる。 >>スマホ充電できると声掛け誘拐 12歳少女を監禁、9時間半暴行した39歳男を逮捕<< ドイツで医師免許がないにもかかわらず、男性の性器を切断して死なせたとして起訴されていた男に対し、ミュンヘン地方裁判所が有罪判決を言い渡したと、海外ニュースサイト『Daily Mail』『abc news』などが12月7日までに報じた。 報道によると、ドイツ南東部の都市マルクトシュヴァーベンで、電気技師として働く67歳男は、借金の返済に追われていたという。男は、元妻の葬式費用、生前の治療費などを必要としていたと伝えられている。男は同僚から「通電はSM趣味の人相手に稼げる」と聞いて、SMが趣味の人が集まるサイトを通じて「客」を探したそうだ。「通電」とは電流を流すことを意味するが、SMプレイのひとつに、性器や乳首など体の敏感な部分に電流を流して快感を得るプレイがあるようだ。 男は副業を始めた当初、客の要求に応じて通電、電気ショックなどを施していたが、徐々に内容はエスカレート。睾丸や陰茎など、男性器を切除する「去勢手術」もするようになった。男は医師免許を持っていないが「医師」と名乗っていたそうだ。切断場所は、主に男の自宅のダイニングテーブルの上で、メスを使っていたという。 2020年3月ころ、男は男性A(年齢非公表)の依頼を受け、Aの睾丸を切除することに。しかし、うまくできずに、陰茎の一部を切り取ってしまったという。手術後に男性の容態が悪化したが、男は副収入が入らなくなることを恐れ、Aをそのまま放置。その際Aに意識があったのかどうかは伝えられていない。Aはのちに死亡し、男は遺体を段ボールに入れて隠したそうだ。 事件発生から3週間後、警察が男のアパートを訪れ家宅捜査したところ、段ボールの中からAの遺体を発見したという。警察は殺人の疑いで男を逮捕した。警察は男逮捕までの経緯を公表していない。警察の調べによると、2018年7月から2020年3月まで男はAを含む合計8人の男性器を切断したそうだ。切断料金は部位によるようだが、3万円から16万円ほどだったと伝えられている。男の切断術は粗雑なもので、男性たちは苦しむだけで、病院の治療が必要なレベルであった。実際に男の施術を受けた何人かは病院に駆け込んでいるという。 なお、被害者たちは、女性として生きたい、ポルノ中毒を断ちたい、宦官(かんがん)になりたいなどの理由で男性器の切断を求めたという。8人とも合意のうえで、男の切断術を受けているようだ。 2021年10月28日、男の裁判が始まったが、男は殺人容疑を否認。「睾丸を切断してから、数日経過していた。Aの死は私の責任ではない」と主張した。審理は複数回行われ、12月7日に開かれた裁判では、加重暴行罪などで有罪となり、8年6カ月の禁固刑が言い渡されたという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「お金のためとはいえ、他人の性器を切断するなど普通できない。常軌を逸している」「男に切断を依頼する客も悪い。ダイニングテーブルに横になった時点でわかるだろう」「麻酔は使っていなかったのか? 想像を絶する痛みだ」「SMが趣味だから、痛みで快感を得たい人たち。ウィンウィンの関係」「恐ろしい。股間がうずきます」「被害者も切断を望んでいたから殺人ではなさそう」「元妻のための借金か。心優しい男。何だか同情してしまう」など、様々な声が上がった。 素人が人体の一部を切断すれば、命の危険があることくらい容易に想像がつく。容体悪化後も助けを呼ばずに保身に走るなど、身勝手極まりない男の犯行は、到底許されるものではないだろう。記事内の引用についてElectrician who CASTRATED men on his kitchen table after advertising himself as a doctor on sado-masochist websites is jailed for eight years in Germany(Daily Mail)よりhttps://www.dailymail.co.uk/news/article-10284237/German-convicted-castrating-men-kitchen-table.htmlGerman convicted of castrating men on his kitchen table(abc news)よりhttps://abcnews.go.com/International/wireStory/german-convicted-castrating-men-kitchen-table-81603364
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社会 2022年01月01日 06時00分
ワクチン証明書を偽造した男、妻の上司にバレ妻と3人の子どもを殺害 逮捕され家族離散を恐れ犯行
コロナ禍におけるワクチン接種をめぐっては国内外で大小問わず問題が起きている。とある国ではワクチン接種証明書の偽造によって悲しい結末を迎えた一家がいる。 >>コロナ禍の外出制限に違反したカップル、警察に捕まる 車内で恥ずかしい姿で発見され拘束<< ドイツ・ブランデンブルク州で、ワクチン接種証明書を偽造した40歳の男が偽装発覚を恐れ、家族を殺害し、自殺したと海外ニュースサイト『The Independent』と『Daily Mail Online』などが12月8日までに報じた。 報道によると、男には40歳の妻と10歳、8歳、4歳の3人の娘がいたという。男はある日、妻のワクチン接種証明書を偽造した。妻は同州にある工科大学で働いていて、偽のワクチン接種証明書を学校側に提出しなければならなかったそうだ。妻の職種は不明である。 妻は偽の接種証明書を学校側に提出したが、妻の上司が偽造であることを知った。なお、ドイツでは、学校関係者はワクチンの接種を推奨されており、接種していない場合は定期的にコロナの陰性証明書を提出する必要がある。ドイツの接種証明書はスマートフォンのアプリで表示できるもののほか、手のひらサイズの紙の冊子に手書きで接種した日と医師のサインが書かれるものがある。男が偽造した証明書はアプリのものだったのか紙のものだったのかは不明である。また妻がワクチン接種をしていなかった理由について記事中では明かされていない。 男は妻の上司が偽造であったと知ったことから自分と妻が逮捕され、子どもたちが施設に連れ去られるのではないかと考えたようだ。家族がバラバラになることを恐れた男は、銃で妻と子どもを殺害し、その後、銃で自殺したという。 数日後、近隣住民が窓越しに家族が死亡しているのを発見。近隣住民が警察に通報し家族の死亡が確認された。警察によると、自宅からは夫の遺書が見つかり、遺書にはワクチン接種証明書を偽造して上司から訴えると言われていたことや、訴えられて子どもたちが自分たち夫婦の元から連れ去られることを恐れていたという内容が書かれていたそうだ。妻の上司もワクチン証明書の偽造をめぐり、妻と対峙していたことを認めている。 なお、ドイツの銃規制は厳しく、一般人が銃を所持できるのは猟師など限られた人に限定されている。警察は男が銃携帯の免許を保持していなかったと明かし、銃の入手経路について今後調査を進めるとしている。 事件が報道された2021年12月現在、ドイツはワクチン未接種者の行動を大幅に制限しており、レストランや映画館などはワクチンを接種した人かコロナに感染して最近回復した人だけが入場できるようになっていた。『Daily Mail Online』は、こうした背景も事件が起こった原因かもしれないと指摘している。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「いくら偽造がバレるからといって殺人まですることはない」「子どもには罪はないのにひどい」「コロナ禍がなければ起きなかったかもしれない事件だと思うと悲しい」「男はワクチン接種に対してそこまで追い詰められていたのか」「ワクチン接種は任意であるべき。しなければならないという社会的風潮には疑問を感じる」などの声が挙がっていた。 今回の事件は、コロナ禍が引き起こした残酷な事件の一つといえよう。記事内の引用について「Man kills wife, three kids and himself ‘in fear of punishment over fake Covid pass’」(The Independent)よりhttps://www.independent.co.uk/news/uk/crime/man-murders-family-vaccine-pass-germany-b1971595.html「German teacher used illegal handgun to shoot dead his three girls in their bedrooms before killing his wife and himself after her university bosses threatened to 'rigorously pursue' fake vaccine pass」(Daily Mail Online)よりhttps://www.dailymail.co.uk/news/article-10287241/Germany-Covid-Teacher-killed-family-illegal-handgun-fake-vaccine-pass.html
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社会 2021年12月20日 06時00分
Withコロナが進む欧州、オミクロンに関心はない?「インフルエンザのような感覚」という声も
新型コロナの変異株「オミクロン株」が見つかって以降、日本はより警戒を強めているが、ヨーロッパ各国の人々の反応は日本と異なるようだ。日本と同じようにヨーロッパのほとんどの国でオミクロン株に関する情報が報道されているが、ヨーロッパの多くの国の人々はそこまで警戒していない。スペイン在住のスペイン人男性は、株が変異することは前から分かっていたため「はやる時ははやる」という心構えでいるそうだ。ドイツ在住のドイツ人男性も「もう収束は時間しか解決できない」と明かし、必要以上に警戒すれば心が疲れ、楽しく人生を送ることができないと前向きに捉える。 >>日本人に人気のレストランも軒並み閉店 観光客が戻ってきたハワイ、街の様子に変化<< そのため、日常の経済活動はすでにコロナ禍前に戻ったと言っても過言ではない。イギリスでは一旦、解除をしたマスクの義務づけを再び強化し、ドイツやフランスなど多くの国ではレストランや映画館などを利用する際、ワクチンパスと呼ばれるワクチン接種証明書やコロナの陰性証明書が必要になるという規制はあるものの、レストランは人でにぎわい、ワクチン接種が必要などのルールを取り入れながら小中規模のイベントは開催されている。 日用品の買い物も、コロナ禍当初は週に1、2回まとめ買いをして人との接触を極力避ける人がほとんどだったが、今はほとんどの人がコロナ禍前のように買い物をしているようだ。ドイツに住むイギリス人は「自分が住んでいるドイツでも母国のイギリスでも、コロナに振り回されて買い物を控えようと考える人はほぼいないと思う。コロナ禍前のように毎日買い物に行く人もいる」と話す。また人と会う際は、集まることができる人数のルールなどに従う必要があるものの「人と会うことに抵抗はなくコロナ禍前のように普通に人と会っている。コロナ禍当初は友人同士でも気を遣って誘うこと自体、互いにしていなかったが、今はそれもなく外食も友人らと普通にする」と明かしていた。 旅行への警戒心もあまりなく、今年の夏頃にバカンスを再開する人が出始めて以降、もう大丈夫だと安心したのか、コロナ禍前のように休暇の計画を立てる人が増え始めた。ドイツに住むドイツ人の女性は「もうコロナはインフルエンザの感覚でいる人が多い」と明かし、人々の外出の頻度はコロナ禍前とほぼ変わらないのではないかと話していた。 とはいえ、感染症対策ができていないわけではない。 ヨーロッパではコロナ禍前まで、マスクは医療従事者がつけるものという感覚で、人生でマスクをつけたことがないという人も珍しくなかった。だが今は何の違和感もなく、マスクが義務化されている室内や電車、バスなどではマスクをしている。さらに家庭でコロナの簡易検査キットを備えることは常識になっていて、少しでも体調が悪ければすぐに調べるような流れが通常になりつつあるのだ。例えばドイツでは州によって異なるが、幼稚園や保育園でも週に2回ほどの間隔でコロナテストを必須にしているところが多く、幼い園児も自宅で簡易検査をしてから幼稚園や保育園に通う。ただ、オミクロン株が出現してから特に警戒を強めたという様子はなく、これまで通りの対策を続けているようだ。 在独日本人は家庭用簡易検査で対策を施し「人にうつさないという意識は高い」と話す。一方で、「コロナ対策は検査キットに頼っている面が大きい」と明かし、「陰性なら問題ないと、少しのかぜでも人が多くいる場所に出向く人は一定数いる。コロナでなくても結果的に人々の免疫力を下げることにつながりそう」と心配する。 いくつかの制約はあるものの、ヨーロッパではすでにコロナ禍前のような生活が戻りつつあるようだ。
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社会 2021年11月22日 06時00分
ワクチン未接種者のみロックダウンも? 感染拡大のヨーロッパで厳しい措置 企業が従業員に接種を強いる国も
ヨーロッパ各国では現在、新型コロナウイルスの感染者が増大している。特に11月に入ってから急激に増え、多くの国で1日の新規感染者数が過去最高を更新しているのだ。例えば、ドイツの11月16日の新規感染者数は人口約8324万人に対し5万人を超え、隣国のオーストリアは人口約891万人に対し1万人以上、チェコ共和国は人口約1070万人に対し1万人超え、ハンガリーも人口約975万人に対して1万人を超えている。 >>コロナ禍の外出制限に違反したカップル、警察に捕まる 車内で恥ずかしい姿で発見され拘束<< 感染者が増えている原因として、11月に入り、急激に寒くなったことやレストランが通常通りオープンして人との交流が活発になったことなどが考えられる、という現地の専門家もいるが、最も大きい理由として多くの専門家や各国の政府が挙げているのが「ワクチンの未接種者」が多いことである。感染が拡大しているドイツではワクチンの2回目の接種を終えた人が9月頃から70パーセント弱で頭打ちとなっていて、オーストリアは約65パーセント、チェコ共和国は約60パーセント、ハンガリーも約60パーセントからほぼ増えなかった。 そんな状況を受け、各国は感染拡大防止のための新たな措置を次々と講じている。ただ、その対策のほとんどはワクチンの未接種者に対するものだ。 ドイツは飲食店やジムなどに入店する際のほか、電車などの公共交通機関を利用する場合も、ワクチンの2回接種が完了した者とコロナから回復した者に限られ、ワクチンパスポートの提示やコロナから回復した書類の提示が求められる。ワクチンの未接種者は薬局などで検査をしてコロナの陰性証明書の提示が必要になっている。 州によっては陰性証明書があっても未接種だと飲食店などの利用はできず、ワクチンの2回接種が完了した者とコロナから回復した者だけという州もある。オーストリアではさらに強い対策がなされ、15日からワクチン未接種者にのみ事実上のロックダウンが課された(22日からは全国民が対象となった)。未接種者の外出が許可されるのは通勤や生活必需品の買い物をする時、健康のための散歩に限られ、都市部では警察が巡回してワクチンパスポートの提示を求めて、未接種者が不要な外出をしていないか常に確認するという徹底ぶりだ。 チェコ共和国でも22日からオーストリアと同様の対策が取られる見込みで、ワクチンの未接種者の外出は生活必需品の買い物や散歩のみに限られる。ハンガリーでは11月から企業に従業員のワクチン接種を義務付ける権限を与えた。企業が従業員の安全上ワクチン接種が必要と見なした場合は、企業が従業員にワクチン接種を強制できるのだ。病院などで用いられていることが多い。 こういった各国の未接種者に対する対策を受け、該当国では「差別だ」「人権無視である」という声が多く聞こえる。批判の声を上げるのは未接種者がほとんどだが、「やりすぎている」「ワクチン接種は選択の自由であるべき」などワクチン接種者からの声も少なくはない。実際、このように未接種者に対する対策に不満があることもあってか、不便を強いられてもなお接種をしない人も多いようだ。ドイツやオーストリアではここ数日、ワクチン接種会場では列ができ、ワクチンの接種率も日々数ポイント上がっているようだが、チェコ共和国とハンガリーでは相変わらず接種率は上がらず、低いままである。 一方で、ヨーロッパ在住の日本人たちはワクチンの接種率が低いことは問題であると認めながらも、マスクの着用や密を避けることへの意識の低さも問題であると口々に話す。ヨーロッパのほとんどの国では電車などの公共の場ではマスクの着用義務があるものの、義務となっている以外の場所では基本的に人々がマスクをつけることはない。ドイツ在住日本人は「電車でもマスクを口元まで下げて鼻だけではなく口もほぼ出している人もいますし、日本に比べ、一人ひとりのマスクに対する意識が低いと思います。ヨーロッパでは政府はとにかくワクチン接種率を上げることが感染拡大につながると考えているようですが、マスクの着用など基本的な部分ももっと考えられるべきだと思います」と指摘している。 ヨーロッパでは再び新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しているようだ。ワクチン未接種者に対する対策が功を奏すればいいのだが…。
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社会 2021年10月04日 06時00分
総選挙、人気ドリンクのボトルが政党ごとのマニフェストに ドイツの選挙熱に「日本では考えられない」の声も
9月26日、ドイツでは連邦議会選挙(総選挙)が行われ社会民主党(SPD)が勝利。日本でもドイツの選挙に関しては広く報道されていたが、それ以上にドイツでは企業などを巻き込んで大きな盛り上がりを見せていたようだ。 選挙が近づくとどの場所でも話題は選挙のこと。老人ホームで高齢者らが、中高年が道端で選挙について話す一方で、若者も選挙を語る。会社で同僚とどの政党がいいかを話す人もいれば、大学生が友人らとそれぞれの政党の良さなどを議論したり、政党について話すワークショップを開くこともある。また20代は特にInstagramやTwitterといったツールを利用し、政治に関し意見を発信することもあるという。まさに老若男女が選挙に染まるのだ。 >>政治に無関心な日本人に海外から呆れ声「文句を言うのに具体的に説明できない」 家族で議論する国も<< さらに選挙前に向けて企業も大々的なキャンペーンを敢行。ドイツの人気ジュースメーカー「true fruits」は、独自に選挙の約5週間前にジュースのラベルのデザインに各政党の名前とそれぞれのマニフェストを印字して発売したのだ。true fruitsは同デザインのジュースの販売を公式Instagramで発表したが、各政党の許可を得て行っていることだとは伝えていない。政党のマニフェストが印字されたジュースはドイツ全土に出回った。SNSでも話題になり、ある現地のドイツ人は、「スーパーで自分の支持する政党のデザインのジュースを勝手に棚の前に並べ替える人もいた」と話す。 そうした中、ドイツの大手スーパー「EDEKA」は、右派の政党『ドイツのための選択肢(AfD)』のデザインのジュースを排除する動きを見せた。『AfD』は右翼政党として知られ、移民・難民受け入れ反対を前面に押し出している。EDEKAが『AfD』のデザインのジュースを置いたことから一部の消費者からは「人種差別」という批判が挙がっていたが、そういった声を受けてかEDEKAは公式Facebookで「右(右側=右翼の政党であるAfD)のボトルを置くスペースは棚にない」というコメントとともに『AfD』のデザインのジュースをtrue fruitsに返却することを発表した。EDEKAは『AfD』の政策に反対し、多様性を受け入れることが重要だと示す狙いがあったとみられている。このEDEKAの“挑発”を受け、true fruits側は公式Instagramで「親愛なるEdeka様」で始まるコメントを発表し、「あなた方がしていることはとても恥ずべきこと」「排除するのではなくすべての政党について知る機会が重要」などとつづっていた。 このような動きを見てネット上では「EDEKAが意思を示したことは重要なこと」「企業にも政治に参加する権利がある。EDEKA側もtrue fruits側もただ意見を伝えただけ」「EDEKAの行動は民主主義に反している」などと賛否両論が巻き起こったが、在独日本人からは「日本では考えられない。賛否が出てくること自体がいいこと。日本だったらあえて批判をするようなことはせず当たり障りのない解決策を探るはず」「いいか悪いかは別にして、こういう動きが若者などに政治に興味を持たせるきっかけになるのは確か」という声が挙がっていた。 選挙が近づくと、動きが活発になるのは大人の社会だけではない。小学校や中学校に各政党の議員が訪れ、生徒と議論を交わす機会も設けられるのだ。ドイツでは日頃から政治に関する教育が積極的に行われていて、議論の場では生徒からも厳しい質問が飛ぶという。小学生の息子を持つあるドイツ人の母親は「議員らとの議論の場で、生徒から難民についてどう思っているかという質問が出たと息子から聞いた」と明かす。学校にはいろいろな国籍の友人がいてドイツ語ができない子どももいるため気になり、生徒は現場からのリアルな声を届けたという。こうした議論で、生徒らにとって政治に興味を持つきっかけになることはもちろん、考えを持っていれば直接伝えられ自身も政治に参加できるという経験を学ぶ。また議員にとっても、生徒らが将来有権者となった際、支持者になるかもしれないというメリットがある。そのため議員も子どもだからと気を抜かず、熱のこもった議論を展開するそうだ。 また著名人らの動きも活発だ。1980年代に人気を博し、今もなお多くのファンを抱えている69歳の男性ドイツ人歌手ローランド・カイザーは『社会民主党(SPD)』のSNSなどに登場したり新聞のインタビューに答えて『SPD』を支持することを表明し、ドラマなどに出演しているドイツの31歳の人気女性モデル、ソフィア・トマラは『キリスト教民主同盟(CDU)』が主催し、党のマニフェストを伝えるイベントや演説に参加した。そしてドイツのドラマや映画に多く出演している40歳の女優ノラ・チルナーと29歳の人気男性ミュージシャン、ヘニック・マイは『緑の党』主催の党イベントに参加している。 ドイツ人にとって選挙は自分らの将来を決める重要な日であり、日本の総選挙とは比べものにならないほど盛り上がりを見せるようだ。
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社会 2021年09月21日 06時00分
政治に無関心な日本人に海外から呆れ声「文句を言うのに具体的に説明できない」 家族で議論する国も
現在、日本では自民党総裁選へ向け候補者らが日々メディアを通して政策をアピールしているが、そもそも近年、政治自体に興味を示さない若者は珍しくはない。そんな日本人を見て、海外の人たちは違和感を覚えるようだ。 日本に留学経験があるという20代のドイツ人は留学中に、同年代の日本人が政治の話をしないことに驚いたという。多くの日本人は誰が首相や議員になっても同じと考えていたことに「引いた」と明かし、「こんなふうに国民が考えていると国民が政府からなめられると思った」と警告していた。また別の20代のドイツ人留学生は「多くの日本人が国に不満があり文句を言うのに、具体的に何が不満なのか説明できなくてびっくりした」と明かす。 さらに日本に長年住んでいたという30代のフランス人男性は職場で政治の話をしたところ、周りの日本人が口ごもったことが「あり得ない」と話し、税金や失業率などは自分たちの生活と直結する話なのに「日本人は興味もなければ知識もなかった」と振り返った。 日本人の政治への無関心さは海外の人から見ると異質に映るようだが、そもそも海外では人々は政治にどれほど興味を示しているのだろうか。例えばドイツでは、老若男女関係なく、政治の話をすることが多い。バスで隣同士になった人と世間話の延長で政治の話になったり、家庭で家族と政治の話をすることもあるそうだ。家族の間で支持する政党や政策が違うこともあるが、それも議論のためにはいいことと捉えられる。中学生くらいになると子どもも大人の政治の話に割って入る。フランスでも友人同士で政治の話をすることがあり、カフェで貧富の差の解消や環境のために政府ができることなど、具体的な話をすることも多い。「今から議論をしよう」と一人が言い出し、あえて今の国の問題について話し合うこともあるという。 さらにスウェーデンでも政治の話が日常的に交わされ、特に夕食をとりながら家族で話すことが多い。その際、子どもも交わるが、大人は子どもたちに自分で考えさせ、大人の意見を押し付けないようにするという意味で子どもに政治について教えようという態度は見せず、ただ自分の意見を主張し、子どもに意見を求めることもあるそうだ。政策などを批判することもあるが、ただ批判をするのではなく、問題がなぜ起きているか、それに対して責任者はどのような対応をしていて何が間違っているのかという部分まで掘り下げる。 このように、日本と比べ海外では政治の話が身近であるようだが、その背景には国が政治に興味を持ちやすい仕組みを作っていることもあるだろう。例えばドイツでは自分の考えと似た政党が分かるマッチングアプリのようなものがある。これは連邦市民教育庁が提供しているもので、いくつかの質問に「イエス」「ノー」「どちらでもない」の3つの選択肢から答えを選んでいくと最後に各政党と自分の考えの一致率が表示されるのだ。これは選挙の際に活用されるが、選挙の関心を引くことはもちろん、選挙後も自分が支持した政党が主張した政策に沿って動いているか追うきっかけになる。『DW』の2017年9月の記事によると、ドイツでは有権者の3人に1人が選挙の際にこのようなマッチングアプリを使用するようだ。同じように政党の考えと自身の考えがどれほど一致しているかを調べるマッチングサイトは日本でもあり、新聞社などが提供しているが、ドイツに比べると認知度や利用度が少ないといえよう。 フランスでは政治家がSNSを活用していて、最近ではマクロン大統領がTikTokを使って新型コロナウイルスのワクチン接種を呼びかけたことが話題になった。日本でもSNSを利用して国民に情報を発信している政治家は多いが、FacebookやTwitterを使用している政治家も多く、政治に関心がない世代に注目されない場合が多い。 マクロン大統領の場合TikTokでワクチンに関する質問を募集し、それに答えていたのだが、FacebookやTwitterではなく、近年、フランスの若者が最も関心のあるツールであるTikTokを使用していた。フランスでは若い世代のワクチン非接種が問題視されているが、TikTokへの投稿で注目度が増し若者らがマクロン大統領の投稿を拡散。ワクチン接種や政府のコロナ対策について意見が交わされることもあった。マクロン大統領は自撮りでTikTokに投稿したのだが、こういった若者が興味を持ちやすいような演出も功を奏しているといえよう。 日本でも政治家のSNSの投稿がきっかけで議論が広まることもあるが、フランス在住の日本人によると、日本ではやみくもに批判をしたり、政治家という人に対して批判を向けることが多いが、フランスの場合は「人ではなく政策」に対する意見をきちんと持ち、批判をするという。批判をする前に自分で調べてSNSなどでつぶやくそうで、「フランス人の議論好きという気質も詳しく調べて議論するという姿勢を作り上げているのかもしれない」と推測していた。 スウェーデンでは小学生の頃から政治を身近に感じられる仕組みができている。多くの学校がニュースについて生徒が話し合う機会を毎日設けたり、学校では投票に行くことはもちろん、デモをすることも大切だと教えられる。さらに小さなことでも大人が決めるのではなく、子どもたち自身に決めさせ、一人ひとりが意見を持つことが大切で、それが決定に反映されることを学ばせる。例えば学校の予算で新しい本を買う時にどの本がいいか投票で決めたり、幾らかの予算を新しい遊具に使うのか学校の備品の修復に使うのかまで生徒に聞いて投票で決めるのだ。 他国から見ると、日本人の政治に対する意識の低さはこっけいに映るのかもしれない。日本人も一人ひとりが自ら政治に関心を持つことも大切だが、国や教育が政治に目を向けさせる仕組みを作ることも必要だろう。記事内の引用について「German election: Wahl-O-Mat App pairs voters with political parties」(DW)よりhttps://www.dw.com/en/german-election-wahl-o-mat-app-pairs-voters-with-political-parties/a-40301081
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社会 2021年09月20日 06時00分
老人ホームを抜け出しフェスに参加、89歳でヌードモデルなった男性も…世界を驚かせたスーパー高齢者たち
日本では9月の第3月曜日は敬老の日と定められ、いつも以上に高齢者を労る人もいるだろう。まだまだ元気な高齢者は日本では多いが、海外でも若者に劣らず人々を驚かせた高齢者は多くいるようだ。 ドイツ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州で、2人の高齢者の男性が老人ホームを抜け出し、ヘヴィメタルの音楽イベントに参加して警察に保護される事件が起きたと海外ニュースサイト『CBS News』と『People』などが2018年8月までに報じた。 >>社員のモチベーションを上げるため“自慰”休憩を設けた女性社長、画期的な策が社員の好評得る<< 報道によると、男性らは8月のある日、突然老人ホームからいなくなったという。男性らがいなくなったことで老人ホームの職員が警察に通報。警察の捜査により、通報を受けた翌日の午前3時に警察は男性らを発見した。男性らは老人ホームから約25マイル(約40キロメートル)離れた場所で行われていたヘヴィメタルの音楽イベントに参加していたところを保護されたという。男性らはイベント会場まで徒歩と交通公共機関を利用して移動したそうだ。なお、男性らが参加したヘヴィメタルの音楽イベントは世界最大級のヘヴィメタルの音楽イベントとも言われ、会場には約7万5000人の参加者がいたと見られている。 警察は男性らを保護すると会場内に設置された医療テントに連れて行った。男性らはイベントを楽しんでおり、老人ホームに帰ることに消極的だったが警察が説得。警察の説得後、男性らは保護されてから約3時間半後である午前6時半頃にタクシーで老人ホームに戻ったそうだ。 中国では、とあることがきっかけで自分の居場所を見つけた高齢者がいる。 中国・四川(しせん)省で、当時89歳の男性が、孤独な日々を変えるため、ヌードモデルを始めたと海外ニュースサイト『Yahoo News Singapore』などが2018年7月までに報じた。報道によると、男性は約20年前に妻を亡くし、子どもたちとも疎遠になっていたことで、孤独な日々を過ごしていたという。ある日、男性は孤独な日々を変えるため、近くの大学で美術を学ぶ生徒らのためにヌードモデルとなることを決意。男性が取材を受けた2018年時点で、男性は毎週2回、大学に通い、ヌードモデルをしていたそうだ。男性はその時点で、6年前からヌードモデルをしていたと明かしている。 具体的な金額は不明だが、ヌードモデルをすることで男性はいくらか金銭を受け取っており、男性はヌードモデルをすることに対し、「金銭的な助けにもなるし、何より私の孤独を埋めてくれる。私は幸せを見つけた」と話していた。 ほかにも、こんな思い切った行動に出た高齢者もいる。 カナダ・ケベック州で、当時90歳の男性が過去の自分との約束を果たすため、90歳になった年にスカイダイビングをしたと海外ニュースサイト『CBC』などが2016年8月までに報じた。報道によると、1943年、当時18歳だった男性は造船会社で働いていたが、地上約15メートルの足場から落下し、大怪我をして死にかけたという。具体的な怪我の具合は明かされていないが、回復するまでに多くの時間を要したそうだ。男性は怪我から回復した時、90歳まで生きたらスカイダイビングに挑戦しようと心に決めた。そして90歳を迎えた年、男性はスカイダイビングを体験したそうだ。 男性は『CBC』のインタビューに応じ、スカイダイビングをした感想を問われ、「地上に着くまでは特に何も考えていなかったよ。私の心は自由だった」と話していた。 世界には、驚きの行動に出たりさまざまなことに挑戦したりする高齢者がいるようだ。今回紹介した彼らのように、体だけではなく心もいつまでも若々しくいたいものだ。記事内の引用について「2 elderly men sneak out of nursing home to attend heavy metal festival」(CBS News)よりhttps://www.cbsnews.com/news/elderly-men-nursing-home-wacken-open-air-festival-itzehoe-heavy-metal/「2 Elderly Men Sneak Out of Nursing Home to Attend Heavy Metal Music Festival in Germany」(People)よりhttps://people.com/human-interest/men-leave-nursing-home-german-heavy-metal-music-festival/「Abandoned by family, elderly Chinese man turns to nude modelling」(Yahoo News Singapore)よりhttps://sg.news.yahoo.com/abandoned-family-elderly-chinese-man-033153627.html「Fulfilling decades-old vow, 90-year-old Quebec man skydives」(CBC)よりhttps://www.cbc.ca/news/canada/montreal/quebec-man-skydive-1.3722634
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社会 2021年08月30日 06時00分
非接種者への差別が始まる? ドイツ、非接種者は店内飲食やジム利用のハードルが上がる
日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が進みつつあるが、一足先にワクチンの供給を広く進めてきたドイツは、ここにきて接種率が鈍化しているという。こういった事態を受け、ドイツは様々な策を進めることとなったが、それによってワクチン非接種者への差別のようなものも横行しているようだ。 ドイツの27日現在のワクチン接種率は2回目の接種を終えた人が全人口の約65パーセント。1日当たりの新規感染者こそ1万3000人ほどいるが、死亡者数は20人前後で、ピーク時の昨年12月の死亡者数が1000人前後だったことを考えると、2回目の接種率が半数を超えた6月中旬あたりから死亡者数の数は大幅に減ってきた。死亡者数の減少はワクチン接種が広まったことも一つの要因といえよう。7月くらいまではワクチン接種の予約を取ることが難しかったが、現在は対象年齢であれば予約なしで接種が可能だ。 >>五輪で話題、ドイツでカタカナがブームの兆し「スタイリッシュな文字」「自分の名前はどう書く?」と人気<< とはいえ、8月中旬から接種率の伸びが鈍化した。政府はそれを受け、週末には大型スーパーマーケットや広場などにテントを出し予約なしでその場で接種できるキャンペーンなどを展開するほか、街中には接種を促すポスターが張られることとなった。 しかしいまだにワクチン接種に対して否定的人たちが一定数いるため、政府はワクチン接種促進に向けてさらなる策を強化。これまで無料だったPCR検査が10月から有料になるほか、7日間の人口10万人当たりの感染者数が35人以上になった州では、ワクチン非接種者は陰性証明書を取得し、提示しなければ公共の施設の利用ができなくなった。ワクチン接種者は証明書があれば通常通り公共の場を使用できる。証明書は接種手帳のほか、パソコンやスマートフォンでQRコードをダウンロードして取得できる。 公共の施設とは、具体的には飲食店の屋内や美容院、マッサージ店、スポーツジム、プール、サウナ、宿泊施設、病院(訪問)、コンサート会場やメッセなどの屋内の施設などが挙げられる。これらの施設は国から指示を受け、それぞれの場所のスタッフが一人ひとりに対してワクチン接種の証明書があるか、陰性証明書を持っているかの確認を行う。こういった政府の対策には「ワクチンの接種をしたのだからそれなりの恩恵が欲しい」というワクチン接種者からの声がある一方で、「ワクチン非接種者を排除しようとしている」「人権を無視した政策。いつの時代だ」というワクチン非接種者からの批判の声もある。 実際のところ、ドイツではワクチン非接種者が差別的な扱いを受けていると語る人も多くいる。ワクチン非接種の20代ドイツ人女性は、複数人が集まる場に行くとワクチンを接種したかという話題に必ずなるといい、「非接種だと言うとコロナ収束のために協力していないという言い方をされ、居心地は悪い」と明かす。また別の30代ドイツ人男性は、ワクチンをまだ接種していないことを上司に問い詰められ、「いずれは打つ予定」とはぐらかすと「明日、○○の会場で予約が可能だからした方がいい」と言われて、結局その場でワクチンの予約をすることになったそうだ。ハラスメントにならないよう、上司は言い方に気をつけていたそうだが「あからさまな圧力を受けた」と怒りを込めた。 さらに別の30代ドイツ人男性はワクチンを打っておらず、近しい人たちから嫌厭される経験をしたそうだ。男性は趣味で仲間とサッカーをしていたが、接種がまだだと明かすと、陰性証明書があってもサッカーへの参加を拒否されたという。男性は「今、ワクチンの非接種者は間違いなく生活がしにくい。友だちも失う」と悲しそうに話す。 コロナ禍を抑えるためにはワクチンの接種は避けては通れない道であろう。ドイツでは政府がワクチン接種促進に舵を切ったが、それによって非接種者への差別が生まれるという問題が発生しているようだ。
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