新日本
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スポーツ 2012年09月10日 15時30分
史上2人目の覆面レスラー議員が誕生! スペル・デルフィンが和泉市議選に当選
任期満了に伴う大阪府和泉市議選(定数24)が9月9日投開票され、沖縄プロレス社長で覆面レスラーのスペル・デルフィン氏(44)=無所属新人=が初当選した。 同市議選には29人が立候補。デルフィン氏はトップ当選のせきど繁樹氏(3753.116票)に次ぐ3552票を得て、堂々の2位で当選を果たした。 デルフィン氏は「地元やファンのみなさんの力で当選させていただいた。和泉市を日本一の町にしたい」と話した。覆面の着用については「できるなら覆面のまま活動したい。迷惑をかけるなら脱ぐが、覆面で活動することが和泉市の知名度アップにつながるはず」と語った。 覆面レスラー議員といえば、デルフィン氏のみちのくプロレス時代のライバルだったザ・グレート・サスケ氏が、03年4月に岩手県議となったのが史上初。デルフィン氏は2人目となるが、サスケ氏のようにかたくなに覆面着用にこだわるつもりはなく、状況次第では脱ぐ覚悟を固めている。ただ、デルフィン氏は20年以上、覆面レスラーとして活躍しており、素顔より覆面姿で議員活動するのが自然な流れだ。 今後、デルフィン氏は和泉市議としての公務を最優先するため、プロレスラー活動はセミリタイアする意向。 デルフィン氏の当選で現職の元現プロレスラー議員は、衆院議員の馳浩氏(自民党=元全日本プロレス)、東京・品川区議の木村健悟氏(元新日本プロレス)、東京・文京区議の西村修氏(国民新党=フリー)、埼玉・狭山市議の土方隆司氏(フリー)、北海道・芦別市議の若松市政氏(フリー)に続き6人目となった。(ミカエル・コバタ)
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スポーツ 2012年08月14日 15時30分
金メダルの価値は1億円! ボクシング・村田、レスリング・米満にプロがラブコール
ロンドン五輪で金メダルを獲得したボクシング・村田諒太(26=東洋大職員)、レスリング・米満達弘(26=自衛隊)にプロ側が熱視線を送っている。 64年東京五輪でのバンタム級の桜井孝雄(故人)以来、48年ぶり2人目の日本人金メダリストになった村田は、世界的にレベルの高いミドル級での五輪制覇とあって評価はすこぶる高い。村田自身はプロ転向に消極的とされるが、この逸材に、複数のジムがラブコール。 現WBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太を始め、12人の世界王者を輩出した協栄ジム・金平桂一郎会長は「億の価値はある」と、1億円以上の契約金を準備する意向を示した。 村田が数年前から出稽古に通っているワタナベジムの渡辺均会長は、「性格がいいし、努力家。交渉します」と、こちらも村田獲りを宣言した。 他にも複数のジムが興味を示しており、村田争奪戦がし烈を極めるのは必至の情勢。ネックとなるのは、村田は大学職員という安定した職に就いており、それを捨ててまでプロに転向するかどうかだ。ただ、ボクシング界では兼業は日常的なことで、村田が望めば、東洋大に籍を置いたまま、ファイトすることも可能だ。 日本プロボクシング界では、重量級のミドル級を世界で制したのは竹原慎二(沖)ただ1人で、村田がプロ入りすれば、竹原以来の同級世界王者への期待が懸かる。 一方、フリースタイル66キロ級を制覇した米満。男子では88年ソウル五輪のフリー48キロ級の小林孝至、52キロ級の佐藤満以来、24年ぶりの金メダリストとあって、プロ側の注目度も高い。 米満には業界最大手の新日本プロレスが、獲得の意思を表明した。木谷高明会長は「獲りにいきます。アマチュアのメダリストなんだから、プロが獲りにいかないとダメ」と明言。1億円程度の契約金を用意するもよう。 米満は身長169センチとプロレスラーとしては小柄だが、昨今のプロレス界ではジュニアヘビー級という階級も確立され、170センチに満たない選手でも多数活躍している土壌がある。本人がプロレスファンというのも、新日本にとっては好材料だ。 ただ、米満も村田同様、自衛隊という安定した職にあり、それを捨てられるかどうかがポイント。さすがに、こちらは兼業というわけにもいかないため、プロ入りにはその難題が降りかかる。新日本では、アマチュア育成プロジェクト「ブシロードクラブ」を発足させたばかり。アマレスを続けたいようなら、ここに所属しながら、16年リオ五輪を目指し、その後プロ入りという選択肢もある。 金メダル獲得で、その価値が高騰した両雄。今後、プロ側のアプローチにどう応えるか、その動向に注目が集まる。(落合一郎)
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社会 2012年06月30日 17時59分
世の中甘くない! モンゴル総選挙で元小結・旭鷲山、元横綱・朝青龍の兄が落選
6月28日、モンゴル国民大会議(国会、定数76)の総選挙の投票が行われ、日本でも注目されていた元小結・旭鷲山のダバー・バトバヤル氏(39=民主党)、人民党から出馬した元横綱・朝青龍の兄で元格闘家のドルゴルスレン・スミヤバザル氏(36)はともに落選した。 同選挙では最大野党の民主党が、保守派の与党・人民党を議席数で逆転し、新たな与党に躍り出る見込み。 モンゴルは昨年、17.3%という驚異的な経済成長率を記録する一方、収入格差の拡大と物価高にあえいでおり、与党・民主党が国民の不満の的となったようだ。 バトバヤル氏は91年に、先の夏場所で史上最高齢優勝を果たした旭天鵬らとともに、初のモンゴル人力士として来日。92年春場所(3月)で初土俵を踏み、95年名古屋場所(7月)で新十両、96年秋場所(9月)で新入幕、97年春場所(3月)で新小結に昇進した。“技のデパート・モンゴル支店”と称されるほど、多彩な技で活躍。10年以上、幕内の座を保ったが、虚血性心疾患のため、06年九州場所(11月)途中で引退。 引退後は帰国し、08年6月のモンゴル総選挙に民主党から出馬し、トップ当選。09年5月からは大統領時別補佐官を務めている。今回、再選を目指したが、残念ながら落選した。 一方、スミヤバザル氏は96年アトランタ五輪、00年シドニー五輪にレスリング・フリースタイルのモンゴル代表として出場。輝かしい実績を引っ提げて、プロ格闘家に転向。K-1、新日本プロレスに参戦したが、プロではかんばしい成績は残せなかった。 08年には首都ウランバートルの市議選に立候補し、当選。スミヤバザル氏は初の国政選挙へのチャレンジだった。(落合一郎)
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社会 2012年06月20日 15時30分
覆面脱ぐ! 沖縄プロレス社長のスペル・デルフィンが大阪・和泉市議選に出馬!
沖縄プロレス社長で覆面レスラーのスペル・デルフィン(44)が、任期満了に伴う大阪府和泉市議選(9月2日公示、9日投開票)に立候補する意向であることを明らかにした。デルフィンは同市出身で、無所属で出馬する予定。6月20日には政治団体「デルフィン新風会」設立を府選管に届け出るという。 かねて、地方自治に関心を示していたデルフィンは、「プロレスの経験や知名度を生かし、スポーツを通じた青少年育成や町おこしをしたい。和泉市は大阪府の中でも知名度が低い。デルフィンというキャラクターで盛り上げられれば」と意欲を見せる。 気になるマスク着用については、「臨機応変に対応したい」と、必要に応じて、覆面レスラーの命であるマスクを脱ぐ覚悟を固めている。 デルフィンはTPG(たけしプロレス軍団)を経て、89年3月にオランダでデビュー。大仁田厚率いるFMWの旗揚げに参加した後、90年3月に旗揚げしたユニバーサル・プロレスに移籍。メキシコ修行中にマスクマンに変身し、92年からスペル・デルフィンを名乗る。 93年3月、ザ・グレート・サスケが設立したみちのくプロレスに参加。サスケのライバルとして活躍した。94年には新日本プロレスの「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」で準優勝を果たし、一躍全国区の人気を得た。 99年にはみちのくプロレスを退団し、地元大阪に大阪プロレスを設立。大阪ミナミに常設会場を構え、地域密着のプロレスを根付かせた。 同団体に一定の区切りが付いたことから、08年5月に沖縄プロレスを創業し、同年7月に旗揚げ。この7月で4周年を迎える。 夫人は沖縄出身のタレント早坂好恵さんで、現在はブルーシールアイスクリーム関西国際空港店のオーナー兼店長を務めている。 和泉市は府の泉北地域に位置し、人口は約18万5000人(2月現在)。同市出身の有名人にはデルフィンの他、女優の田丸麻紀、プロレスラーの秋山準(ノア)、日本テレビ・森富美アナらがいる。(ミカエル・コバタ)
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芸能ニュース 2012年05月30日 15時30分
有吉弘行が力説「AKB48はプロレス、大島優子が1位じゃあ面白くない!」
アイドルグループ、AKB48の第4回総選挙について、番組で共演するお笑いタレントの有吉弘行が27日の自身のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」でプロレスに例えて言及した。 絶対的エース、前田敦子が辞退して、すでに速報値が発表されている同選挙について有吉は、「(速報値が)1位大島優子、2位柏木由紀、3位渡辺麻友…これでいったら正直何も面白くねーよ」と感想を述べ、「新しい子に一致団結して、(票を)集めていかないと。それがプロレス団体だろ。AKBはプロレス団体だとオレは思っているから。前田敦子の票を次のスターに託さないとダメよ。今までと変わりませんね、ひとつ順位が繰り上がっただけですねでは、プロレス団体は潰れちゃうよ」との見解を語った。 さらに有吉は、「64位の田名部(AKB48・田名部生来)さんとか1位にしてやれよ。そうだろ。アントニオ猪木が前田敦子だったわけだから、ということは大島優子は坂口征二だから。猪木がいなくなった団体のエースを坂口征二にすんのかって話だろ。3位の柏木由紀は山本小鉄だからな。山本小鉄が団体の2位になっていいのか。そういうことだろ。田名部さんが前田日明の可能性があるじゃないか」と力説。さらに、有吉の暴走は止まらず、「速報順位を見ていたら気づいたわ、30位に武藤さん(AKB48研究生・武藤十夢)って選手がいるよ。団体のトップは武藤敬司だろ。みんな、武藤敬司に投票したらいんじゃないか。55位には前田選手、前田亜美さん。前田日明がいる。42位にライガー山田(NMB48・山田菜々)がいる。63位に中西(SKE48・中西優香)もいる。そういう新日本にいる選手をトップにする」と続け、最後には「武藤、前田、中西、山田、悔しかったらリングに上がってこい!」と吠えた。 これまで、AKB48と共演する機会が多い有吉だが、自身がファンであるプロレスとAKB48を重ね合わせて見解を語ったことからネット上では、「確かにAKBはWWEとかと通じるものを感じる 」「田名部はいずれ別団体を作るんだな」「新日好きにはたまらん」と話題になった。
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スポーツ 2012年05月25日 11時45分
あのタクシー窃盗犯のプロレスラー・NOSAWA論外 今度は大麻密輸容疑で現行犯逮捕!
千葉県警薬物銃器対策課などは、5月24日までに、大麻取締法違反(輸入)と関税法違反の現行犯で、フリープロレスラーのNOSAWA論外こと野沢一茂(35=東京都江東区亀戸)と、同居のスターダム所属の女子プロレスラー、紫雷イオこと大館昌美(22=同)の両容疑者を逮捕した。 逮捕容疑は23日正午頃、メキシコから帰国した際、成田空港に乾燥大麻約75グラム(末端価格約45万円相当)を手荷物の絵画に隠して密輸したとしている。 絵画にはそれぞれの自画像が描かれ、乾燥大麻は絵と台紙の隙間に薄く伸ばした状態で隠されていた。 調べに対し、2人は「絵画はメキシコのファンがくれたもの。大麻が入っていたことは知らなかった」と容疑を否認している。同課は自分で使用するために密輸したとみて、入手先などを調べている。 野沢容疑者は昨年2月20日未明、新日本プロレスの巡業で宮城県仙台市に滞在した際、タクシー運転手と口論になり、運転手が降りたすきに、その車を飲酒及び無免許で運転。タクシーを盗んだとして、逮捕された。 新日本からは事実上追放され、プロレス活動も自粛していた野沢容疑者だが、同年6月25日に鈴木みのるが東京・新宿FACEで開催した「東日本大震災チャリティー興行」で復帰。 4月13日には新日本の東京・新木場1st RING大会で、マスクマンのブラック・タイガーとして、1年2カ月ぶりの参戦を果たしたばかり。5月27日に東京・後楽園ホールで開幕する「ベスト・オブ・スーパージュニア」に出場する予定だった。 現段階で2人は容疑を否認しており、確定的なことはいえないが、容疑が固まった場合、野沢容疑者はこれが2度目の逮捕となり、プロレス界に与える影響も大きい。(落合一郎)写真中央:紫雷イオ
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芸能ニュース 2012年03月15日 15時30分
女子プロレスラー神取忍がTBS「ガチ相撲」収録で大ケガも試合予定なく支障なし?
元参議院議員で女子プロレスラーの神取忍(47)が、3月13日に行われたTBS番組の収録中に全治2カ月の大ケガを負っていたことが分かった。 神取は同局の「クイズ☆タレント名鑑 USC〜史上最大のガチ相撲トーナメント」の収録で、1回戦の取組後、足の痛みを訴え、病院で検査したところ、右足薬指を骨折していたことが判明した。 事故が起きたものの、神取の出演シーンも予定通り、25日にオンエアーされる。「クイズタレント名鑑」は、その放送が最終回となる。 「ガチ相撲」は同番組の人気企画で、昨年5月と9月に放送された。トーナメントには腕自慢のタレントや格闘家、プロレスラーが出場。第1回では中西学(新日本プロレス)が、K-1王者のセーム・シュルトを破ってトーナメントを制したが、決勝戦でシードの元横綱・曙が中西を下して優勝。第2回では元K-1、DREAM王者のアリスター・オーフレイムが1回戦でバラエティタレント兼格闘家のボビー・オロゴン、準決勝で田村潔司(総合格闘家)、決勝で菊田早苗(総合格闘家)を破って優勝した。同企画は視聴者からの要望が多く、番組最終回の企画に採用されたのだ。 ガチンコの相撲とはいえ、テレビ番組の収録で大ケガを負った神取。本業はプロレスラーとあって、試合欠場ともなれば、TBSには損害賠償する責務も生じかねない。ところが、さぞや支障があると思いきや、特に大きな問題はないというのだ。 「神取が社長を務める団体、LLPW-Xはほとんど開店休業状態で、興行予定は現在全くありません。神取自身が試合に出る予定も当面ないです。支障がないといえば、いいすぎになりますが、本業をやる予定がないので、大きな影響は出ないと思います」(格闘技ライターA氏) ケガしたばかりに、LLPW-Xの現状がクローズアップされてしまった神取。団体の活動が始まるのは、いつになることやら。(落合一郎)
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スポーツ 2012年03月01日 11時45分
新体制の新日本プロレス 戦略発表会
新体制となった新日本プロレスが29日都内で「2012新日本プロレスリング戦略発表会」を行い、木谷高明会長らフロント、主力選手が出席し今後の展開を発表した。4月からはBS朝日で「ワールドプロレスリング リターンズ」が60分枠で放送が決定。 ラジオ日本では「ラジオ新日本プロレス」が深夜枠で放送され、深夜放送のテレビ朝日「ワールドプロレスリング」と連動される。 TOKYO MXではアニメ「タイガーマスク」が再放送する。 毎年恒例夏の「GIクライマックス」の日程も発表(8月3日後楽園ホールから8月12日両国国技館)。来年の1月4日東京ドームも正式に発表し、来年4月にはかつての大人気シリーズ「ワールドリーグ戦」が復活し昭和プロレスファンの郷愁をくすぐる。新たなスタートを切った新日本プロレスの今後に期待したい。(アミーゴ・タケ)
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スポーツ 2012年02月01日 11時45分
業界最大手の新日本プロレスが身売り! あのブシロードが5億円で買収!
業界最古参で最大手の新日本プロレスリング株式会社(東京都目黒区=菅林直樹社長)が身売りした。新日本の親会社であるゲームソフト制作会社の株式会社ユークス(大阪府堺市=谷口行規社長)が、1月31日付で、新日本の全株式をカードゲーム制作会社の株式会社ブシロードグループパブリッシング(東京都中野区=木谷高明社長=以下、ブシロード)に譲渡した。譲渡価額は5億円。新日本の組織と体制は現行のまま変わらないが、ブシロード木谷社長が新日本の代表取締役会長に就任する。 新日本は72年1月にアントニオ猪木が創業。今年3月で旗揚げ40周年の節目を迎える業界最古参のプロレス団体。05年11月にユークスが創業者の猪木から51.5%の株式を取得し(その後100%保有)、新日本を子会社化した。ユークスの11年1月期の連結業績は売り上げが50億4800万円。12年1月期の予想売り上げは49億8400万円で、ややジリ貧状態が続いている。そのうち、新日本の売り上げはここ数年11億円ほどで推移している。 一方のブシロードは07年5月に設立されたばかりの若い会社。08年7月期の売り上げは3億6200万円だったが、その後は25億4000万円(09年7月期)、32億7100万円(10年7月期)、64億9100万円(11年7月期)と驚異的なスピードで急成長。今年度は12年1月の中間期で売り上げ60億円を超える見込みだという。商品のひとつである「ヴァンガード」のテレビCMでは、ミュージシャンのDAIGOがイメージキャラクターとして起用されている。 木谷社長はもともと、大のプロレスファンとして有名。昨年5月5日には東京・後楽園ホールでブシロード主催興行を開催し、K-1戦士の長島☆自演乙☆雄一郎のプロレスデビュー戦を実現させた。8月には「G1クライマックス」の冠スポンサーとなって、新日本と急接近。その際にユークス谷口社長と会食し、新日本買収を打診し、交渉が続けられていた。木谷社長は「世界一のプロレスリングカンパニーを目指す。“打倒WWE(米国最大手のプロレス団体)”をしたい」と高らかに宣言した。 今回の買収劇はユークスの経営状態が決して悪いわけではなく、勢いのあるブシロードに後を委ねた形で、前向きな身売りといえる。これで、新日本がより良い経営環境になることが期待され、今後に注目が集まる。(落合一郎)
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スポーツ 2012年01月06日 17時30分
新米プロレスラーの死亡事故相次ぐ
暮れも押し迫った昨年12月27日、プロレス界に悲しいニュースが飛び込んできた。金本浩二選手(新日本プロレス)の夫人で元プロレスラーのHikaruさん(本名・金本)が主宰するプロレスイベント「Happy Hour!!」の練習生、野村美和子さん(享年21)が同月21日に亡くなっていたことが分かったのだ。 野村さんは同月16日、練習中に倒れ、脳卒中の疑いで手術を受けたが、21日に容態が急変し帰らぬ人となった。野村さんは城西大4年でソフトボール部のエース投手として活躍。昨年6月にシンガポールで開催されたアジアパシフィック選手権大会には、東日本大学女子選抜チームの一員として出場。3試合に登板して優勝に貢献した有望選手。しかし、ソフトボールがロンドン五輪の種目からはずされたため、プロレスラーへの道を選択。11月6日には同プロモーションのプロテストに合格し、春のデビューを目指していた矢先だった。 野村さんだけではなく、ここのところ、新人プロレスラーや練習生が練習中に倒れるケースが相次いでいる。昨年6月23日にはアパッチプロレスの新人・力丸選手(享年38=本名・井上貴昭)が、東京・新木場1st RING大会前の練習中に倒れ、緊急手術を受けたが、7月13日に亡くなった。6月19日には新人プロレスラーのNARITA選手(チーム竜司)が、バトラーツの東京・北千住シアター1010大会の試合前の練習中に倒れ手術を受けた。 少し、さかのぼれば、03年7月28日、プロレスデビューを目指してWJプロレス道場で練習していた、総合格闘家で前中日ドラゴンズ監督・落合博満氏の甥・ジャイアント落合選手(享年30=本名・岡田貴幸)が倒れ、開頭手術も空しく、同年8月8日に亡くなった。08年10月にはRofC我道會館の新人レスラー・由利大輔選手(享年25)が高度な技の受け身の練習で頭を打って亡くなったケースもあった。 プロレスは身を守るための受け身を始め、頭から落ちる技が多く、頭部へのダメージが少なくない危険な競技。野村さんのようにアスリートとして活躍した体力ある者でも、このような事故に遭ってしまうこともある。今やプロレス団体、プロモーションも数知れず、安易にプロレスラーを志す者も多い。しかし、プロレスラーになるならば、危険な格闘技であることを十分認識した上で門を叩いてほしいものである。(落合一郎)