山口敏太郎
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ミステリー 2015年11月10日 13時30分
ペンタゴンはUFOに狙われていた!? 高速UFOの謎
現在でもたびたび撮影され、メディアで公開されて物議をかもすUFOの動画や写真画像の数々。しかし技術の発達によって、誰でも本物そっくりのリアルなフェイク画像が作成されるようになった。 それでもフェイクの余地がなさそうに見える写真や動画は今でも存在する。不特定多数の人が同時に記録しているケースや、リアルタイム撮影されたような臨場感の高いものなどだ。それが撮影当時の技術では再現不可能なものであれば、尚更だろう。 1942年に撮影された、こんな写真がある。とある町の上空を飛行中の飛行機内より撮影されたものだが、画像の右端、地平線近くをよく見てみてほしい。飛行機の後方に向かって、長くジェット噴射のような軌跡を残しながら通り過ぎていく、謎の物体が写りこんでいるのが解るだろうか。日差しを受けて一部が強く光っている円盤状のものは、そこに『何かしらの高速移動する物体』が存在していたことを示している。 この写真は1942年10月29日、アメリカの首都ワシントンD.C.上空にて偶然撮影されたものだという。この写真ではトリミングされているが、実際はかなり横長であり、眼下にペンタゴンを臨んでいるものだ。本来は上空を飛行する高翼単葉機の様子を撮影していたものだったのだが、そのうちの一枚にこの謎の物体が写り込んでしまったのだという。ペンタゴンはUFOに狙われていたのだろうか…? 飛行機と高速ですれ違っているように見えるこの物体の正体については諸説ある。一説には、飛行機の破片や氷の粒が機体からはがれて落ちていった瞬間を捉えたものではないかという話も出ているが、この高度では写真にあるような写り方はしないと言われている。また、機体からはがれ落ちた物体にしては機体からだいぶ離れたところに存在しているため、やはり飛行機とは関係ない別の物体なのではないかとも見られている。 合成したような証拠も今のところ発見されていないため、この写真の真偽は不明のままなのである。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年11月07日 16時59分
伝説の「ドラゴン」が山口敏太郎の妖怪博物館にやってきた!
ファンタジー世界を舞台にした創作の中で、時に恐ろしく強大な生物として描かれ主人公の前に立ちふさがり、しかしその強さから人々を魅了してやまない生物がいる。巨大な体に武器を弾く硬い鱗、口から炎のブレスを吐くドラゴンだ。 日本でも神話の八岐大蛇はじめ、巨大な龍の伝説が多く残っている。日本の場合は荒れ狂う天候や氾濫した河川の様子など、人には手出しができない自然や災害を象徴する、神に近い存在として龍を想像したとみられている。 西洋のドラゴンの方も、蛇に対する神格化とキリスト教のモチーフが加わり、次第に人に仇なす悪の存在であるとみなされるようになり、人が超えるべき壁や強さの象徴とされるようになったとみられている。 西洋のドラゴンの歴史を紐解いていくと、実在したとしか思えない程しっかりとした記録が残っているものが存在する。例えばイングランド地方サフォークとエセックスの境にあるスタウア川流域に伝わるビュレス・ドラゴンは1405年に僧侶によって退治されたのだが、胴が太く頭に鬣があり、ノコギリのような歯と長い尾を持っていたという。どことなく日本の龍に似た印象も受ける。また1668年に退治されたエセックスのヘンハム・ドラゴンは体長2.4〜2.7m、鱗に覆われたゴツゴツした肌に大きな目に三叉の尾をしていたという。 まるで本当にドラゴンとしか思えない生物が存在し、記録に残したかのようだが、実際にこれらのドラゴンにはモデルがいたのではないか、とする説が存在する。インドネシアのコモドオオトカゲを始めとする、実在する大トカゲ類だ。特にコモドオオトカゲの場合は口内に毒腺があるだけでなく、化膿菌が繁殖しているため、噛まれたりした際の被害は甚大なものとなる。力が強く、人に甚大な危害を加える可能性のある大トカゲ類の目撃証言が伝わったとしたら? また、今は絶滅してしまったけれども、伝説の残る地に本物の大トカゲ類が生息していたのかもしれない。同様の説を著名な生物学者のリチャード・ドーキンス氏も述べている。 現在、山口敏太郎の妖怪博物館では、このドラゴンのモデルになったオオトカゲの剥製を展示している。伝説のモデルに近づいて観察してみるのも面白いのではないだろうか。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年11月03日 16時55分
波の向こうに人間の顔二つ…? ウォータータウン号の怪異
事故や災害で犠牲者が出た場所には、浮かばれない人々の怨念や恨みの念が残るという。成仏しきれない人の魂が現世にとどまり、地縛霊として生きている人に訴えかけ、時には害をなす事もあるという。 こちらの写真を見ていただきたい。1924年にある船から撮影されたものである。船の甲板の向こう側、波の間にうっすらと二人の人間の顔が浮かんでいることがわかる。二人はこの写真が撮影された船にて、不慮の事故で命を落とした乗組員の顔に酷似しているというのだ。 この写真が撮影された船、ウォータータウン号はカリフォルニアからニューオリンズに向けて航行していた。その最中、ジェームズ・コートニーとマイケル・ミーハンという二人の乗組員が、タンク清掃中の事故でガス中毒となり、死亡してしまった。しかし、この不幸の事故から数日後、船内で亡くなった二人の姿を目撃した船員が続出。 複数の乗組員の前に数十秒間、虚空に二人の顔が浮かんだ状態で目撃されたこともあった。そのため、船内は二人の霊におびえる乗組員が続出したという。 ウォータータウン号は順調に航行し、ニューオリンズに到着。船長のキース・トレイシーがこの件を所有する会社などに報告した所、非常に興味をもたれたため、船内のあちこちをカメラで撮影してみた。すると、この写真をはじめとした複数の心霊写真が撮れてしまったのだという。この写真を見た乗組員たちは、口をそろえて亡くなった二人に似ていると証言したそうだ。 さて、この写真は古くからアメリカで本物の心霊写真と見なされてきたが、同時に懐疑的な見方をする人々も少なからずいた。この写真を研究していた作家のブレイク・スミスは「オリジナルの写真を見て、当時の現場の状況と照らし併せてみないと解らないが、係留された船の後ろに港の施設があり、たまたま近くを通りかかった人の顔が写り込んだのではないか」と推測している。 さて、この写真は本物の心霊写真なのか、それとも偶然の産物だったのか。真実は未だに解っていない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月31日 16時40分
「小人のミイラ」は実在した? 正体は宇宙人説もアリ
2014年4月に南米のアルゼンチンで撮影されたある動画が世界中で話題になっている。ある母親が台所で遊ぶ我が子の様子を撮影していた所、物陰から小さな「何か」が現れ、部屋の奥へと駆け抜けていった。 思わず鼠か何かかと思った母親は、カメラを回したまま駆け抜けていった何かを追っていったが、その時にはすでに影も形も無くなっていた。しかし、何かが消えたと思われるところには悪臭が立ち込めていたという。改めて母親がその生物の正体を確かめるべく、動画を再生してみたところ、なんとも見事なフォームで走り去る「小さな人間」にしか見えない生き物が写っていた…。 ちなみに、この動画に出てくる小人があまりにも綺麗なフォームで全力疾走しているため、CGや合成を疑う声もあったが、母親にはそういった動画を作成する技術がないこと、また 走り抜ける小人は戸口からの光に照らされ影がタイルに映っているのだが、この影や光の当たり方が自然なため、本当に動いている物体を捉えたとしか考えられない、という見方もある。 世界中を驚かせたこの動画だが、実はアルゼンチンをはじめ南米には昔から小人の伝説が数多く残っており、現代でも動画や写真、更には小人が実在したとしか思えないような「物証」まで発見されているのだ。 有名なものがアタカマ・ヒューマノイドだ。2003年にチリのアタカマ砂漠にて発見された体長15センチほどのミイラは、人間そっくりながらも異様に縦に長く伸びた頭に異様に細い体は、まるで宇宙人のミイラではないかと言われるほどだった。現在では研究の結果、胎児とほぼ同じサイズで生まれ、そのまま大きさが成長することなく数年生きたれっきとした人間であったことが判明している。これは突然変異の一種ではないかと見られている。 このアタカマ・ヒューマノイドに酷似した「小人のミイラ」は南米では時折出土することがあるようで、世界中の風習や奇習を調査、コレクションしていたアメリカの漫画家ロバート・リプリー氏もアタカマ砂漠近郊で同様の小人のミイラを発見、「アッタ・ボーイ」と名付け所有していたという(画像参照)。 このように、南米では昔から小人の伝説や物証ともいうべき物が多数存在している。 もしかすると、我々の前に本物の小人が姿を表す日もそう遠くはないのかも知れない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月27日 16時00分
これが世界最古のUFO写真? 19世紀後期に撮影された葉巻型UFO
山口敏太郎事務所はこれまでにも、世界初のUFOもとい「空飛ぶ円盤」目撃事件である、1947年のケネス・アーノルド事件よりも古い時代に撮影されたUFOらしき謎の物体が写り込んでいる画像を紹介してきた。 これらの数多くの写真からは写っているものの真贋はさておいても、相当の昔からUFOらしき奇妙な物体が目撃され、撮影されてきたことが判る。 では、記録に残っている現時点で一番古い「UFOを記録した写真」は何なのだろうか? その疑問の答えとなる写真が、今回ご紹介している写真だ。湧き上がる大きな積乱雲を背景に、黒く長細い物体が空中に浮かんでいる。よくUFOの母船ではないかとも言われている、葉巻型のUFOに酷似した外見である事が判る。 撮影されたのは1870年から1871年にかけて。日本はまだ明治時代の頃の話である。撮影地はニューハンプシャー州のワシントン山付近だとされている。 なお、この写真はもう一枚存在しており、ステレオ写真であることが判明している。 この写真は2002年に匿名の人物がインターネットのオークションサイトeBayに出品し、国際写真センターのシャミュエル・M・シャーマン氏が高額で落札した。氏はまずはこの写真を科学者に提出し、詳細な分析結果が出るのを待って結果とともに公表したい、と述べているという。 現在ネットでも見ることのできるこの画像は、オークションに出品された際に出回ったものだという。 果たして、この最古のUFO写真の鑑定結果が出る日は来るのだろうか?文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月24日 16時20分
「カナダで生きている恐竜が目撃された!?」謎の巨大生物の正体は?
20世紀初頭、カナダのパートリッジ・クリークにて奇妙な生物が2度にわたって目撃された。最初の目撃例は1903年、ハンティングに来ていた人物が巨大な怪物と遭遇、怪物は峡谷の間に尾を引きずったような深い轍を残して去ったという。 1908年に目撃された時は、この怪物は獲物としてカリブー(トナカイの一種)を仕留めたようで、獲物を大きな口にくわえたまま凍った川の上を渡っていく姿が目撃されている。 この生物の大きさは約50フィート(約15メートル)あり、体色は黒一色。イノシシのような剛毛の鬣など、随所に毛が生えていたようだ。歩行は後足での二足歩行、鋭い牙と鼻先に角が生えていたとされている。 このニュースは「カナダで生きている恐竜が目撃された!?」としてイギリスの大衆紙ストランド・マガジンほか、様々な文献で取り上げられた。実際、当時の文献では脚部など随所に長い毛を生やしたケラトサウルスによく似た姿の怪物の絵が描かれている。これはおそらく「鼻の上に一本角がある」二足歩行の巨大生物、という点から想像されたものなのだろう。現代では恐竜についても研究が進み、恒温動物説や羽毛があったという説が出てきているが、それでも厳冬のカナダで生息し続けるには無理があるだろう。 さて、1918年に広文社より発行された『世界の奇聞全集』にはよく似た生物の目撃情報が「北極圏の恐角獣」として紹介されている。ちなみにこの『恐角獣』はある古生物の名前を和訳したものであった。その名はウィンタテリウム、新生代に北アメリカやアジアと広範囲にわたって生息していた草食獣だ。頭頂部から鼻にかけて6本の角があり、大きなサーベル状の犬歯を持っている。見た目はサイに似ているがあくまで別の種類の生物である。確かにウィンタテリウムであれば寒い土地でも活動できるかもしれないが、ウィンタテリウムは先述の通り草食獣である。また四足歩行の生物であり、大きさも3メートルほどしかない。そのため、目撃証言にあるようにトナカイを獲物にしたり、口にくわえたまま二足歩行することなど不可能なのだ。 パートリッジ・クリークで目撃された怪物は何だったのだろうか? もしかしたら、我々の知らない未知の巨大生物が凍土の向こうに今でも生息しているのかもしれない。写真:当時の新聞に掲載された挿絵文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月20日 17時30分
これぞ「UFO」? オレゴン州に現れた飛行物体の正体は?
読者の皆さんはUFOというとどのような形状のものを想像するだろうか。 伏せた金属製の灰皿やつばのある帽子型、ないしは釣鐘型で広がったスカートの下に3つの球体があって…というものを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。 このタイプの形状のUFOは1950年代にジョージ・アダムスキー氏が目撃し、写真を公開したことで話題となったUFOのイメージからくるものだ。 実際のUFOはそんなに凝ったつくりのものは少なく、単純な円盤状のものや星とも違う光を放つ「光点状」のタイプが一番多い。また「空飛ぶ円盤」が初めて目撃されたとされるケネス・アーノルド事件で目撃されたUFOは三日月形ないしはコウモリ状とでも言うような、けして円盤状ではない奇妙な形をしていたとされている。 しかし、これらの有名なUFO事件より以前に撮影され、UFOが写りこんでしまっている!?とされる写真の中にも、アダムスキー型に近い形状のものが存在しているのだ! こちらの写真を見て欲しい。この写真は、1927年にオレゴン州のケーブ・ジャンクションにて、当時消防士だった人物が撮影したとされているUFOである。美しい山の風景の空に、大きくこれぞUFO! とでも言うべき典型的な形状の物体が浮かんでいるのだ。 なお、この写真に関しては非常に古いものであるため、撮影時の詳しい様子は解っていない。 古い時代の写真であると、経年劣化で印刷のむらが激しくなり、空にまるで高速で移動しているような、輪郭のぼやけた奇妙な物体が浮かんでいるような写真になってしまうことがある。そのため、後年になって汚れが浮き出てきた写真を見た人が「UFOが写っていた!」と誤認してしまう事もある。 しかし、今回の写真に写っているUFOは太陽からの照り返しを受けて光っているようにも見える。また輪郭もはっきりしているので、汚れが浮き出てきているようには思えない。では、このUFOは本物だったのだろうか? 実は、この写真をCG技術で解析してみると、UFOの周囲に奇妙な輪郭がある事が判る。UFOだけが画像から微妙に「浮いている」ことが判るため、この写真は誰かが後年、ごく普通の風景写真にUFOの画像をはりつける等して合成したものである可能性が高いのだ。 古いUFO写真は、当時の技術的に見て一見本物に見えるものが多かったりするが、やはりフェイクも少なからず紛れている。見極める力が必要になるのだ。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月17日 16時08分
心霊写真はiPhoneにも影響を及ぼす!? 怪奇現象は般若の仕業か?
こちらの写真を見ていただきたい。 旧家での記念撮影に見えるが、不思議と全体的にオレンジの靄がかかっているようにも見える。また、よく見ると右側に座っている女性の頭に不可解な黒い光点のような物がかかっているのが判る。 よく見れば、木目や目玉にも見える渦状の黒い点が複数、画面全体に被るようにして存在しているようだ。 この写真を撮影した人物は和歌山県在住のイラストレーター、Selさん。本人もこの写真の中に収まっているのだが、当日は天候が悪かったりすることも、何かが写り込んでしまうようなおかしな点は無かったという。また、露光などの可能性も低い。全体的に奇妙な雰囲気を纏っている、この写真は何なのだろうか? この写真について、霊能者であり風水師のあーりん氏に鑑定を依頼した。 それによると、「(この写真画像の)随所に顔がある」のだという! 「見えるのは白粉で顔を不自然に真っ白に塗って、白布を被ったお歯黒の痩せた女です。特に悪意はなさそうなんですが、見慣れぬお歯黒と白塗りのせいで般若のような化物じみて見えます」 つまり、見る人が見れば恐ろしい女性の霊の姿が見えてしまうようだ。更に恐ろしい事に、この写真のデータを鑑定のために転送したのだが、画像を見ようとすると何度か「アプリが落ちます」と、意味不明のエラーが出てなかなか鑑定に入れない状況に陥っていたのだそうだ。 もしかすると、この記事に添付された写真を見てしまったあなたの元にも、異変が訪れるかもしれない!?文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月13日 15時30分
巨大熊は「妖怪」だった? 江戸時代に描かれた「鬼熊伝説」
9月26日、北海道紋別市にてヒグマが捕獲の後処分され、そのあまりの大きさに話題となった。 紋別市では8月頃から主に飼料として用いられるデントコーンの食害に悩んでおり、地元の猟友会所属のハンターが仕留めた。その体重は実に400キロ。ニュースでも流れたが、クレーンで吊り下げられた巨大ヒグマの姿を見て驚いた人もいるのではないだろうか。ちなみに地元で長年ハンティングを行っている熟練の猟師でも「見たことがない」ほどの巨体だという。 まるで未確認生物か何かのような規格外の大きさを誇る巨大ヒグマだが、実は日本には古来から巨大クマの伝説が各地に残っており、中には立派な妖怪とみなされ恐れられているものもあるのだ。 江戸時代の書物「絵本百物語」には見た目は普通の熊(挿し絵ではツキノワグマに似た姿で描かれている)だが、馬を軽々と担ぐ怪力と巨体を誇る「鬼熊」という妖怪が紹介されている。それによると、木曽(長野県)では歳経た大型の熊は後に人のように後足で立って歩く「鬼熊」になると考えられていた。 「鬼熊」は夜更けになると里に下りてきて、牛馬を引きずり出して食らうとされ、小さな獲物ならば手のひらで押しただけで死んでしまうという。力の強さは人の何倍もあり、差し渡しが六、七尺(約1.8〜2メートル)はある岩を投げ落とす様が目撃されたこともあったという。このときの岩を十人がかりで動かそうとしてみたが、少しも揺るがなかったとあるので鬼熊の力は相当なものがあったのだろう。 ちなみに鬼熊の捕獲方法も伝わっており、鬼熊の巣穴に大木を井桁に組み藤蔓で穴をふさぎ、隙間から様々な木を入れ、鬼熊を次々に巣穴の奥に押し込んでいく。最終的には押し込まれた木で後ろが詰まって行き場がなくなり、巣穴の入り口に出てくるので、そこを槍で突き鉄砲で仕留めるとされていた。 江戸時代、享保年間に捕獲された鬼熊の毛皮は六畳分もあったそうで、まるでUMAのような妖怪だといえる。 北海道でも、人を襲うヒグマは鬼熊と別の名前で呼んで恐れていたり、またアイヌの人々は人よりはるかに大きく力の強いクマを「キムンカムイ(山の神)」、人に害をなすクマを「ヌプリケスンプリウェンクル(山裾の悪者)」と呼んで恐れていたという。 今回紋別で捕獲された巨大ヒグマのように、規格外に大きかったり、非常に凶暴なクマをみた昔の人々の想像力が妖怪「鬼熊」を想像したのかもしれない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月10日 16時23分
恐怖! 小刻みに震える「黄色いゾウ」 正体は子どもの霊魂か?
作家でありオカルト研究家である山口敏太郎のもとには、鑑定や検証を求めて曰くつきの物が持ち込まれることがよくある。一番多いのは心霊写真だが、時には周囲で実際に異変が起きたという物品が届けられることもあるのだ。 以前、リアルライブでも紹介した「動く鬼の像」や「霊魂の入った軍服」、「呪いのモナリザ」などもその一つだ。 そんな山口敏太郎の恐怖コレクションの中に新たに加わったものが、こちらの人形だ。かごの中に入ったソフトビニール製の、古ぼけたゾウの人形。だいぶ年季の入ったものらしく、黄色地になされた水色やピンクの塗装もはげかけている。どこか淋しげな様子さえ漂わせているこの小さなゾウのおもちゃには、なんと小さな子どもの霊魂が入っているというのだ! 前の持ち主によれば、この人形はかなり前に亡くなってしまった子どもが生前愛用していたお気に入りのおもちゃであり、その子が亡くなってからしばらく経って、ひとりでに動き出すようになったのだという。小刻みに、震えるように動く事が度々あったため、恐ろしくなった持ち主が山口敏太郎の元に送ったのだそうだ。 人形は文字通り人や生き物の形をしていたり、持ち主との距離が近く愛着を抱かれやすいためか、怪異が起きやすい傾向にある。アメリカのアンナ・ベル人形や日本の髪が伸びるお菊ちゃん人形など、奇怪な出来事が周囲で起きてしまう人形の話は洋の東西を問わず数多く報告されている。東北の金田一温泉など、座敷わらしが出るとされる宿などでも人形や子供向けの玩具が勝手に動き出す、という現象が起きている。 この「子どもの霊魂が入ったゾウの人形」はお台場デックス東京ビーチ内の「山口敏太郎の妖怪博物館」にて実物を展示している。妖怪博物館には、他にも「瞬きしたという木彫りの人形」や「写真をとったら目が浮き出てきたという月光仮面人形」など、曰くつきの人形たちが展示されている。 この連休は山口敏太郎の妖怪博物館で実物を近くで観察してみてはいかがだろうか。もしかすると、あなたの前で怪異が起きるかも知れない!?文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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