さてツアーも中盤戦です。いよいよ青梅の雪女ゆかりの地を訪ねます。
★おりん淵
今は水量が少ないが、かつて深い水を湛えた淵だった。
おりんという女性が身を投げ幽霊となって出たという伝説がある。
夜になるとおりんの泣き声が聞こえた。また有名な自殺スポットでもあった。
木や草が生い茂り不気味な雰囲気を感じる。
★琴が浦 毎夜琴の音が聞こえた伝説の地
源平伝説を持つ“琴が浦”。平家の落人が逃げて来た時、源氏に渡すくらいなら…と、この辺りの川に琴を投げ捨てた。
夜な夜な水底から寂しげな琴の音が響いたという。
★小泉八雲の雪女伝説の船着場
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の著書『怪談(Kwaidan)』。
日本各地に伝わる伝説、幽霊話などを蒐集し情緒豊かな文学作品として蘇らせた怪談の金字塔。
「雪女」という作品は八雲が青梅の調布村出身の人に聞いた昔話が元になったといわれている。
話の舞台が、青梅の調布村であると類推されることから、調布橋のたもとに雪おんなの碑が建てられた。
碑には雪おんな縁の地という文字が刻まれている。
調布橋から眺める多摩川の流れは恐ろしい勢いがあり、思わず引き込まれそうになるので注意しなければならない。
事実、ここは自殺の名所であり、過去に身投げをしたものが沢山いたそうだ。
調布橋から少し下流の方には昔、渡し船があり、雪女が登場する渡し守小屋があったそうだ。
昭和初期頃まで船着き場には、おかん女郎、雪女郎、雪女等名称は変わるが女の妖異の目撃例が多数あった。
こうして青梅の雪女伝説をモチーフに八雲の「雪女」の話は形成された。
青梅で雪女伝説とは意外に思いました。
将門伝説まであり、青梅って実にミステリアスな場所なんですね。
さて次はいよいよクライマックスのPART4。
テレビでおなじみの山口敏太郎の妖怪本舗にも行きます。お楽しみに〜!
(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou