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山口敏太郎の青梅妖怪ツアー PART-1 青梅の将門伝説

 怪談作家の呪淋陀です。
 秋も終わりに近づいて参りました。
 でも妖怪・怪談の世界は年中盛り上がっておりますよ。
 この秋最後の妖怪企画 「山口敏太郎の青梅妖怪ツアー」に参加して参りました!
 山口敏太郎先生の解説付きで大好きな妖怪・怪談スポット巡りと青梅観光もできる。
 しかも参加費用1000円ですからね。
 妖怪や怪談好きなら参加するしかない!
 全4回の連載でお送り致します。
 では、一緒にツアーに出発致しましょう!

 青梅とは「昭和の街」をテーマに街づくりを進めています。
 青梅駅に降りたった時からレトロな駅舎が出迎えてくれます。
 街を歩けば映画の手描き看板、赤塚不二夫の漫画のキャラクター等が出迎えてくれます。
 昔懐かしい香りがする街並み、豊かな自然の中をそぞろ歩きながら妖怪・怪奇スポットへと向かいます。

★天下の怪盗 裏宿七兵衛
 青梅中央図書館裏に“七兵衛地蔵”が祭られている。
 中里介山の小説『大菩薩峠』の登場人物の一人に、裏宿の七兵衛という盗賊がいる。
 青梅の百姓でありながら早足で、一晩に何十里も走った。
 七兵衛にあやかって、ランナーの参詣が多いといわれる。
 江戸の豪商から奪った財宝を飢饉に苦しむ貧しい人々に分け与えた。悪を挫き、弱きを助ける義賊。
 しかし、裏宿七兵衛は遂に捕らえられ処刑され、さらし首になってしまった。
 だが、ある暴風雨の夜、その首が沢を流れて宗建寺近くに着いた。それを哀れんだ住職に手厚く葬られた。
 その墓も市内の宗建寺にある。

★将門伝説の青梅
 “将門伝説の青梅”とは、金剛寺にある「将門誓いの梅がいつまでも青い実をつけている」ことに由来する。
 境内には現在でも将門の梅の木があり、実が付いても青いままで決して赤くなる事はない。
 平将門は、馬の鞭として持っていた梅の枝を逆さにして金剛寺の庭に挿し
 「わが祈願叶うなら根付くべし、その暁には必ず一寺を以て建立奉るべし」と、武運長久を祈願したという。
 やがて梅の枝は大きく成長し、美しい花を咲かせるようになった。
 だが、どういうわけか梅の実はいつまでも青いままで、決して熟すことはなかった。
 将門の願いは叶わなかったのである…。
 このことから、この地方を青梅と呼ぶようになったといわれている。

★嗤い地蔵伝説
 金剛寺の山門の道沿いに昔、地蔵があったらしい。
 夜になるとゲラゲラと嗤っていたので“嗤い地蔵”とよばれていた。
 その地蔵は今はない。しかし、本堂の近くに地蔵が何体かあるので、もしかすると嗤い地蔵はそこに移動されたのかもしれない。

 ツアーはまだまだ続きます。
 次回、PART-2は、妖怪・ムジナばばぁ、妖怪・子抱き雪女郎等々の妖怪づくしです。
 お楽しみに!

(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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