−−日本のプレスは50万もする家賃を払っているそうだが
「前金で払っています。2年契約(一般市民の年収20年分に相当。)のケースもあり、プレスによる部屋の奪い合いで家賃はさらに高騰、契約を反故にされた地主関係者によると思われる発砲事件もあった」
−−自衛隊に期待されていることは?
「浄水施設の整備といったインフラだけでなく、水がブワッと出てくるような目に見えるところまでのサポートですね」
−−お金にシビアなアラブ人たちと付き合うには注意が必要だね
…といった感じである。
さらに渡部氏は、現地のネットカフェにも出没。チャットにハマる若者に話を聞き、『別に(チャットの相手が)男でもいい』などと情けないことを言っている、意外にダメダメなイラク若者の実態までも、スクープしていた。
このように治安回復への困難さを広角にルポしていた渡部氏だが、その取材は、夏の気温60℃の地にて、流れ弾を避け、武装勢力の跋扈や劣化ウラン弾の危険などに晒されながら行うのだから、過酷さを想像するのは容易ではない。