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芸能 2016年10月15日 16時50分
仲間由紀恵、デビュー時のグラビア撮影振り返る「揺れ動いているころのわたし」
女優の仲間由紀恵が14日、都内で行われた週刊プレイボーイ創刊50周年記念出版「熱狂」発売会見に出席。10代だった1995年に、初めて同誌のグラビアを飾った当時を振り返りつつ、「わたしにとって『週刊プレイボーイ』は永遠の青春」と50周年を迎えた老舗週刊誌にエールを送った。 同誌について仲間は「10代でデビューした頃から30代にかけて大変お世話になった」とコメント。同誌の表紙を10回、グラビアにも数十回登場するなど、同誌とは縁が深く、50周年を記念したPR大使のオファーを快く引き受けたという。 「プレイボーイでのグラビア撮影は毎回濃密な時間だった」とも話し、「デビュー当時はわたしも高校生。沖縄から東京に出てきて右も左も分からない時に、人に写真を撮ってもらうのがまだ本当に恥ずかしかった」と振り返ると、「ポーズの取り方もわからないままカメラマンの方に細かく指示をいただきながら撮影したのが懐かしく思い出されます。まだ自信もない揺れ動いているころのわたしです。初めてグラビアが発売された時は本当に感動しました」としみじみ。 撮影は「サイパンロケが多かった」といい、「サイパンで少人数で撮影をしていて、ある時、昔、遊園地で使われていたんだろうなっていうような場所で撮っていたら、現地の人が突然鉈を持って乱入してきたなんてこともありました」とほろ苦い経験も告白。「『ここはわたしの土地だ』って。もちろん、ちゃんと撮影許可も頂いていたんですけど」と苦笑い。「わたしをすべて受け止めてくれたのが週刊プレイボーイ。表現することはどういうことかということを学ばせていただきました。本当に感謝しています」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能 2016年10月15日 16時45分
離島出身のフジの新人・永尾亜子アナが、いきなりニュースキャスターに大抜擢
長崎県五島列島にある離島・中通島出身の新人女子アナ、永尾亜子アナ(フジテレビ)が10月3日より、同局の看板報道番組「みんなのニュース」(月〜金曜午後4時50分〜7時)のサブキャスターに大抜擢を受けた。 新人アナが報道番組に起用された場合、天気やエンタメ、スポーツなどの情報コーナーを担当するケースが多く、いきなりニュースキャスターを務めるのは異例で、同局の永尾アナへの期待の大きさがうかがえる。 長崎県新上五島町生まれの永尾アナは、同県立上五島高等学校に進学。高校時代は放送部に所属し、2年のときには、「第32回九州高校放送コンテスト・アナウンス部門」で優良賞を受賞。3年のときには、「第58回NHK杯全国高校放送コンテスト・アナウンス部門」でも優良賞を受賞した“実力派”だ。 同校卒業後、地元の長崎大学環境科学部に進み、3年のときにアナウンサーを志し、アナウンススクール・テレビ朝日の集中講義にも通った。その努力が実り、見事フジの入社試験を突破した。同局には岡山大学出身の山崎夕貴アナがいるが、在京キー局のアナウンサーで地方の国立大学出身者は極めて珍しい。 女子アナウォッチャーのA氏は「ショートカットがよく似合い、清楚系のキュートなルックスで、中高年視聴者に人気が出そうなタイプですね。さすがにアナウンス力も新人らしからぬ安定感を披露しており、将来が楽しみな本格派の新人アナ。順調に育てば、報道番組でMCを務める日も近いのではないでしょうか…」と語る。 同期の鈴木唯アナ、堤礼実アナは現状ルックスにばかり注目が集まっており、ともに、若手の登竜門ともいえる「めざましテレビ アクア」の担当となった。入社早々、同期に一歩差を付けた感がある永尾アナ。ルックス重視ではなく、最近では少なくなった実力派の女子アナに育っていってほしいものだ。
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社会 2016年10月15日 16時33分
手遅れになる前に! 血管の若さと強さを保つためには
年齢を重ねるにつれ、体には様々な症状が出てきます。目に見えて分かる老化もありますが、体の内側は気付きにくい。 なかでも、血管の老化は深刻な症状をもたらすことが多いです。体中に張り巡らされているだけに、各所への影響も大きくなります。 今回は医師の小田切ヨシカズ先生に、血管を強く丈夫にする方法をお聞きしました。■血管が衰えることの危険性 「老化によって血管が衰えてくると、詰まったり破れたりといった症状が起きますが、これにより脳であれば脳出血や脳梗塞、心臓であれば心筋梗塞などの危険な状態に陥ります。血管の強さに大きく関わるのが、血管内皮細胞です。血管のもっとも内側を覆う層に存在する細胞で、直接血液と接する組織です。血管の収縮や拡張を促し、保護する役割を担っています」■血管内皮細胞の役割とは 「血管内皮細胞の重要な役割は、バリア機能です。血液中に含まれている成分が、血管壁内へと侵入するのを防ぐ働きをしています。また一酸化窒素の排出を促し、血管を拡張して血流を促進し、動脈硬化を抑制するなどの効果もあります。内皮細胞の健康を保つことが血管の強さにも繋がります」■重要なのはしなやかさ 「内皮細胞を健康な状態に保つのには、抗酸化作用の高い食べものの摂取が有効です。緑黄色野菜に含まれるルテイン、トマトのリコピンといったポリフェノールは、非常に抗酸化作用が高いことで知られています。ショウガに含まれるジンゲロールやショウガオールなども同様の効果が見込めます。逆に、内皮細胞にダメージを与えるのは塩分の摂り過ぎ。それにともなう高血圧なども、内皮細胞に負担をかける要因となります。また、血管だけでなく、血液自体もサラサラな状態にしておくことも大事です。血管の強さというのは、硬さではなく、しなやかさだとも言えます」 血管の衰えはなかなか気付きにくく、気付いた時には重症化しているケースが多いことから、サイレントキラーとも言われます。いつの間にか忍び寄り、命を奪う危険性も高い。ストレスなども血管に負担をかける要因となるので、食事を含めた普段の生活から見直しましょう。【取材協力】小田切ヨシカズ湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。
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スポーツ 2016年10月15日 16時00分
中日・森繁和新監督が側近スポーツ記者に打ち明けた複雑な胸中
「明日、名古屋に帰らないと行けないから」 東京中日スポーツが9月29日付の紙面で中日・森繁和監督代行(61)の新監督就任の記事を掲載した前日の28日、私は彼に電話を入れた。 森監督代行が巨人戦(東京ドーム)で上京しているので食事に誘ったのだ。いつもなら余裕をもって約束の連絡を入れるのだが、今回は中日の最終戦ということもあり、1日くらいは空いているかな?と思うと同時に、小笠原道大二軍監督の監督就任発表が遅れていたので、できればその理由も聞きたかった。 だが、「明日、名古屋に帰らないと…」の森氏の断りは、来季監督がすでに決まっていたわけだ。 翌日、私は「おめでとう。大変だけど頑張って」と激励した。しかし、監督に昇格した森氏の声は重かった。 「うん〜。ありがとう。分かった」 この重苦しさは、新監督就任の喜びとは程遠いものだった。 3年前、谷繁元信兼任監督が誕生した際、森氏は落合博満GMからヘッドコーチ就任を要請された。森氏は「落合なら連帯責任でも納得するが」と一度、要請を断っている。 「悪いようにはしない」 落合GMとの暗黙の了解でベッドコーチを引き受けた経緯がある。 もし落合GMの体調面がベストであれば、監督復帰があったかもしれないが、そうはならなかった。 落合GMと江川卓氏が親しいことは森氏から聞いていたので、江川氏が監督候補に挙がっていたことも事実だろう。また、小笠原二軍監督とは、巨人から移籍する時点で落合GMと「将来の監督候補」としての含みは持たせており、ある程度の青写真は出来上がっていた。 しかし、結果は森氏の監督就任−−。私は森氏と会食をする度に「監督をするべき。いや、してほしい」と言い続けてきた。 前述した激励の電話でも「私の希望が叶った」と付け加えた。 「うーん」 森中日が前途多難に思えてならない。(スポーツジャーナリスト・吉見健明)
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レジャー 2016年10月15日 16時00分
ドキドキスポット大全(31)〜絶対忘れられないキスのやり方〜
白石建人(仮名・29歳) キスをする場所といえば、夜景の見える所、帰り際の駅、公園のベンチなど、たくさん存在しますよね。まだ深い関係になっていないカップルほど、男性側は「今日こそは決めてやる」という気持ちで、デートに臨む人も多いのではないでしょうか。やはり好きな人とのキスが成功すれば、そのスポットは自分にとって、さらにドキドキする場所となるはずです。 キスにおいて一番重要なのは、タイミングや口臭よりも、いかに相手の記憶に残る情熱的なキスを交わせるかです。デートの最後、頑張って勇気を振り絞り行動に出たのに、相手に1週間で忘れられてしまうようなキスなんてしたくないですよね。そこで今回は、僕が実践している、異性とキスをした際、相手に絶対忘れられない方法をお教えしましょう。 その前にまず、一番やってはいけないキスのやり方が、「キスしていい?」と相手に聞いてしまうこと。これは恋愛経験の少ない男性がやりがちなのですが、キスという重要な行為を相手に委ねることにより、不安が感情全体にも表れ、男らしくないという印象を持たれてしまいます。 なのでやるときは思いきって、何も言わずに舌をレロレロレロ〜!! と、上下に全力で動かしながら唇を包み込みましょう。これにより2人の間には情熱的なキスが生まれ、相手にインパクトを与えることができます。そして次に、ポケットに入れておいたスマートホンをタッチして、ダウンロードしておいた音楽を爆音で流すのです。 この時の音楽で流すべきなのは、ムードのあるオシャレな音楽などではありません。季節に関係なく、クリスマスやお正月の曲を流すことが重要となります。なぜなら人間というのは、聴覚から得た情報で記憶を呼び起こすことができますよね。なので情熱的なキスをしている時に、人間が生きて行く上で避けては通れない定番の曲を流すことで、キスと曲の記憶を直結させることができるのです。 つまりこの方法を実践しておけば、相手と別れてからも、毎年お正月が来るたび、音楽がリンクして僕との濃厚な情熱的なキスを思い出してくれるというわけです。(取材/構成・篠田エレナ)写真・tonko43
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ミステリー 2016年10月15日 15時57分
UFO=軍事兵器説は本当か? 「コンドン委員会」とは何か?
UFOの正体は昔から諸説ある。ひとつは地球よりはるかに優れた技術や文明を持つ異星人が開発し、搭乗して地球に調査に訪れているというもの。もうひとつは自国ないしは他国の軍が秘密裏に開発した新兵器であるという説だ。実際、過去のUFO目撃事例とされている第二次世界大戦時の「フー・ファイター」や、最初の「空飛ぶ円盤」目撃事件である「ケネス・アーノルド事件」でも、はじめは目撃された飛行物体が他国の秘密兵器ではないかと考えられていた。それが、現代の技術ではありえない飛び方をしていることなどから、次第に地球の技術ではなくもっと進んだ異文化の技術によるものではないかと見られるようになった。 ちなみに、そんなUFOを開発しているのではないかと一番疑われたのが、ソ連とアメリカそれぞれの軍であった。そこでアメリカ空軍は、民間からのUFO目撃報告と米軍へ向けられる疑惑の目を払拭するために、何度か公式なUFO調査と研究を行った。そのひとつが「コンドン委員会」である。そして膨大な検証の結果「コンドン・レポート」という報告書が上げられる。そこには「過去のUFO研究から科学的知識は全く得られず、これからもUFOの研究からは科学の進歩に貢献できる情報などは出てこないだろう」とする結論がなされていた。 こちらの写真は1966年7月にアメリカのユタ州で撮影されたものだ。ロッキー山脈上空を飛行中だったのを輸送機のパイロットが発見して撮影に成功したのだが、コンドン委員会の調査で画像にぶれなどが認められないことから、ガラスなどに模型ないしは絵を貼り、写真を撮影して空を飛ぶUFOに見せかけたものという結論が出ている。 しかし、コンドン委員会には批判も多かった。ほとんどのUFO目撃証言に対して批判から入っているため、検討が不十分なものもあるとか、逆にかえって米軍はUFOに関する何かを隠そうとしているのではないかとされたのだ。 UFO関連の話題にはフェイクや誇張はつきものである。だが、だからといってすべてを否定し嘘であると決め付けてかかるのも、また宜しくない事といえるだろう。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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芸能 2016年10月15日 15時44分
安田美沙子 過去の自分の新聞報道について「良い思い出です」
タレントの安田美沙子が15日、都内で日本新聞協会が期間限定でオープンした「しんぶんカフェ+me」発表会に出席した。 安田は「新聞というと固いイメージがありますがカフェとコラボしてオシャレな感じですね」とコメント。スポーツ新聞や競馬新聞をよく読むという。新聞の魅力を問われると「自分のペースで読めます。新聞を読んで自分の感想、意見を持つことは大事だと思います」と語った。 自分の記事で印象に残っていることについては「今は結婚して主人もいるので…。過去には色々ありましたが、良い思い出です」と苦笑い。 最後に報道陣から新聞に大きく載せるネタはと問われると「今は平和なので何もありません。私の愛犬を一面に載せて下さい。癒されて幸せになりますよ」と一杯の笑顔を見せた。 Royal Garden Cafe渋谷とコラボした「しんぶんカフェ+me」は10月15日より10月21日までの1週間、渋谷に期間限定でオープン。
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アイドル 2016年10月15日 15時37分
乃木坂46 舞台『墓場、女子高生』公開ゲネプロ出演メンバーコメント
乃木坂46の伊藤純奈、伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、新内眞衣、鈴木絢音、能條愛未、樋口日奈が出演する舞台『墓場、女子高生』が、14日より東京ドームシティシアターGロッソにて開幕し、初演公開前に囲み取材と公演ゲネプロが行われた。 本作品は、「死者との決別」を題材にした作品だ。1年前に自ら命を絶ち、幽霊となった女子高生が、墓の近くで授業をさぼっている彼女の友人たちが行った怪しい儀式によって生き返ったことから展開される物語を描いている。 伊藤純奈は「これが初めての舞台です。素敵なメンバーと素敵なキャストと皆さんといい作品を作りたいと思います。たくさん準備をしてきましたので、その姿を皆さんに観てもらいたいです」 伊藤万理華は「メンバーの8人と素晴らしい脚本に挑戦できることがありがたいと思いますし、その分わたしたちの力で返していくことをしっかりやって、観てくれる人がスッキリした気持ちで帰ってもらえたら嬉しいです」 井上小百合は「観に来てくれる人がアイドルが頑張っているねという感想ではなく、この作品が本当に面白かったねと思ってもらえるように頑張ります」 斉藤優里は「生と死に関してすごい重いお話しと思えると感じるかもしれませんが、生きている部分はエネルギッシュに死の部分と落差を付けて頑張りますので、皆さん暖かい目で観て下さい」 新内眞衣は「人の死を扱うので、重い部分もありますけど、終わった後はどこか晴れやかでスッキリした気分になれると思うので、頑張って最後まで16公演を完走したいと思います」 鈴木絢音は「来て下さった方に舞台を通じてメッセージを届けられるように演じていけたらと思っています」 能條愛未は「シリアスコメディという感じの舞台なんですけど、普段は私たちは楽屋でもワイワイして楽しんでいるので、その感じをコメディの部分に出せたらよりシリアスな部分が光って作品の奥深さも出てくると思うので、8人で力をあわせてやっていきたいです」 樋口日奈は「アイドルというよりひとりの女優として観てもらえるように頑張りたいのと、観に来てくれる方々に、樋口日奈はいなかったと言ってもらえるくらい役の服を着てしっかり演じたいです」とそれぞれアピールした。 なお公演は10月22日まで東京ドームシティシアターGロッソで上演される。
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アイドル 2016年10月15日 15時26分
グラドル石川恋、片山萌美、馬場ふみかが妖艶ドレスで共演! 週刊プレイボーイの50周年祝う
グラビアアイドルの石川恋、片山萌美、馬場ふみかが14日、都内で行われた週刊プレイボーイ創刊50周年記念出版「熱狂」発売会見に妖艶なセクシードレス姿で出席した。 「週刊プレイボーイ」の創刊50周年を記念し、同誌の歴史をまとめた「熱狂」の発売イベントに、同誌の現在のグラビアを代表する3人娘として登場した石川、片山、馬場。過去に同誌を飾った著名人やグラビアアイドル150人の写真を眺めつつ、石川は「全部が印象的」と興味津々。「リア・ディゾンさんのページが特に印象的です。当時、“グラビア界の黒船”と報道されていたのを覚えています。グラビアとかを見ない方にも存在が知られるのはすごいことだなって思ってわたしも見ていました」と話すと、「わたしも去年初めて『プレイボーイ』さんで撮影をさせてもらって、それ以降、素敵な経験をたくさんさせてもらいました。わたしの人生においてもなくてはならない存在」としみじみ。 片山は同誌の歴代の表紙に興味を示し、「『週刊プレイボーイ』の最初の表紙が人でなく、ライオンだったっていうことに一番の驚きを感じました!」と述べると、「わたしは初めてのグラビアが『週刊プレイボーイ』。成長させてもらったという意味でも思い入れが深い週刊誌です」と笑顔。 馬場はこの12月に同誌から初の写真集を発売予定だといい、「わたしも初めてグラビアをやったのが『週刊プレイボーイ』。19歳だったんですけど、グラビアってどういうものだろうって思いながら撮影したら、現場の雰囲気がすごく楽しくて…。目標のひとつだった写真集も『プレイボーイ』さんから出させてもらえることになりました。『週刊プレイボーイ』さんに夢を叶えてもらいました」とコメント。発売される「熱狂」についても「1960年代の外国人の方のヌードグラビアがすごく印象的です。体も美しいし、全体で見てすごく可愛くて、女性が見ても憧れる世界。毎日眺めていたい気持ちになりました」と感想を述べていた。(取材・文:名鹿祥史)
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その他 2016年10月15日 15時00分
【不朽の名作】45億円! バブル期の巨額予算映画の一つ「敦煌」は合戦が残念シーン
日本がバブル期の時代、それまでの邦画ではありえないような巨額資金が投入されて作られた映画がいくつかある。そのなかで最も有名なのは、1990年に公開された『天と地と』だろう。そして、同作ほど有名ではないが、45億円という巨額が投じられ映画化された作品がある、それが1988年公開の『敦煌』だ。 同作は井上靖の同名小説原作で、時代的には現在の中国西北部にあった西夏が宋との敵対姿勢を明らかにして、正式に王朝として歩みだした11世紀の話となっている。ということで、舞台は中国だが、役者は日本人がメインだ。まあ、このあたりは、ハリウッドなどで役者がローマ人とかやっていることもあるので、問題はないだろう。 主人公は奴隷にされそうになった西夏人(三田佳子)を助け、できたばかりの西夏文字を見せられて、西夏に興味を持つようになった科挙志望の趙行徳(佐藤浩市)。もうひとりメインとして行徳が西夏の首都に行く途中、捕まった西夏兵の漢人部隊隊長だった朱王礼(西田敏行)がおり、その2人を中心に話は進んでいく。 『天と地と』では、大規模な人員を動員した合戦シーンが見所になっていた。この作品でも、俯瞰で陣型が見えるほど、大人数を動員して、戦いのシーンを作っている。しかも、シルクロードの要所が作品舞台ということで、ほぼ騎乗した部隊しかおらず、もしかするとこっちの方が、手はかかっているかもしれない。しかし、この戦闘シーンが同作の残念シーンのひとつでもあるのだ。 原作は時の君主や英雄にスポットを当てた、娯楽向けの作品ではないので、同作では、原作ではほとんど描写のない会戦シーンをほぼゼロの状態から描いている。CG時代全盛になる以前、『天と地と』の他に、海外でも『ワーテルロー』や『戦争と平和』、『アラビアのロレンス』など、現在では実現不可と思われる大規模人員をさいたシーンが話題となった作品がある。それらの作品に共通しているのは戦闘の流れがわかる資料が大量に残っている点があげられる。『ワーテルロー』の最大の見せ場であるワーテルローの戦いに至っては、陣立てや兵力どころか、「このタイミングにフランス軍が騎兵突撃をかけた」という記録まで残っているほど。こういった資料があるおかげで、迫力あるシーンが生まれやすい状態にこれらの作品はあった。 同作はというと、戦闘はほぼ想像で描かれている。別にそれが悪いわけではない。想像でも迫力のあるシーンを作れている作品もあるので。しかし同作は、ただ馬で突っ込んでるだけのシーンが非常に多い。加えて乱戦になると、騎乗した行徳か朱王礼の寄りばかりで、人が多いだけで、大河ドラマの戦闘シーンなどとほぼ大差がない。 西夏の軍は西夏人、ウイグル人、吐藩(とばん)人、漢人の混成部隊だったというならば、遊牧民伝統の騎馬弓兵くらいいそうなものだが。騎馬弓兵がパルティアンショットをするだけでもかなりアクセントがあるのに、そういったシーンは一切ない。大金を使ってこの微妙なシーンはダメな要素の一つだろう。唯一良かったと思えるのは、戦前の軍議で、命令が各民族用にほぼ同時通訳されて伝えられるシーンくらいか。ここは多国籍感が良く出ている。 また全体的なストーリーの流れとしてもあまり良いとは言いがたい。まず、原作も場面転換がめまぐるしいのだが、本作はさらにそのテンポを悪くしている。原作の行徳はあまり表向きに感情が乗るシーンが少なく、感情のないキャラと思われるのを危惧したのか、オリジナルで必要性を感じないシーンがバンバン出てくる。それらのシーンの影響で、違和感ある上、話がさらに飛び飛びとなってしまう。しかも無駄に倫理観を押しつけるもので、わりと早い時間で、砂漠の民に順応していった原作の行徳とは大きく違う存在となってしまっている。 そしてこの改変は本筋にも大きな影響を及ぼしている。ウイグル王族の姫・ツルピア(中川安奈)を行徳は助けるのだが、このツルピアと一緒に行徳がなぜか敦煌を逃げようとして捕まるシーンや、戦に負け晒されているツルピアの父親である王の首を取り返す話など、必要なのかどうかわからない場面を無駄に挟んでくるので、極端にテンポが悪い。しかも、行徳が西夏の首都に行くことが決まり、離れる前にツルピアから首飾りを渡されるシーンでは、わりと重要な原作のセリフを省いている。さらに、行徳が首都に行っている間に、ツルピアが西夏の君主である李元昊(渡瀬恒彦)に奪われ、その姿を行徳に見つけられてツルピアが最終的に身投げしてしまうまでの展開も、若干改変がくわえられている。ヒロインであるツルピアとの別れから再会までの期間の描写が重要なのに…だ。 行徳は首都で西夏文字を習っている際、原作ではツルピアを一瞬でも「どうでもいい存在」と思ってしまい、1年で帰る約束の留学を2年に延長している。その結果、ツルピアが死ぬ遠因を作ってしまったことを悔やみ、贖罪の気持ちを込めて、特に仏教の経典翻訳に執着することの理由づけとなっている。これがラストで、行徳が敦煌の莫高窟に、戦で焼失する定めだった経典や文献を隠すきっかけの一つとして活きてくるのだが、その積み重ねが同作ではないので、経典を隠すシーンも行徳がとっさの思いつきで隠しているだけ感が強い。同作だと強制的に2年間残らされており、ツルピアへの想いもそのままに変わっている。しかも、ツルピアの身投げシーンも無駄に派手にしすぎ。その尺あったらもっと行徳の理念や執着を描かないと、後のシーンに活きて来ない気がするのだが。 ほかにも、原作では全く喋らない李元昊をわざわざ目立たせ、裏切った朱王礼に向かって「歴史に名を残すのはお前じゃない」と語らせるなど、無駄にチープさを煽ってしまっている部分が多い。まあそれでも朱王礼や、敦煌を治める帰義軍の曹延恵(田村高廣)が李元昊を裏切る理由は映画の方が納得いくものとなっている。また行徳の留守中に、かくまう約束をしたのに、ツルピアに想い寄せてしまい、さらに、李元昊に奪われてしまった、朱王礼の苦悩と怒りなども、映像にした方が、かなりわかりやすい。 衣装やセットもそれほど悪い訳ではないが、どうしても作品テーマに演出やストーリー展開が追いついていないような気がする。かといって『天と地と』ほど、ネタ方面に突き抜ける強烈なシーンがある訳ではないので、色々な部分で惜しい作品だ。ただ、ロケにこだわっただけはあり、風景はやはり美しいシーンも多いので、観光ムービー的な要素としてはかなりの出来ではある。(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)
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