そのくせ、結婚する相手は結局は清純派とは2万kmくらいかけ離れた女子だったりするもので、現実は上手くいかないもの。だからこそ、その幻想を芸能人に投影するわけだ。今月19日に放送された「さんまのまんま」(フジテレビ系)を見て改めて思った。
ゲストはフリーアナウンサーの杉崎美香(28)と皆藤愛子(23)。杉崎は朝の情報番組「めざにゅ〜」に、皆藤は「めざましテレビ」に出演中。ともにフリーアナを多数擁する事務所に所属している。双方独身だ。
さて、キング・オブ・バラエティであるさんまは2人をどう扱ったか?
意外なことに、さんまは「結婚するなら杉崎」と持ち上げ、皆藤には「こんな女と付き合うのは疲れる」というスタンスに終始したのだ。どういうことかというと、好きな食べ物を聞かれた皆藤が「パフェ」と答えると、さんまは苦虫を100匹かみつぶしたような顔をして、「古いわ!」と一刀両断したのだ。
今度は「家はピンクだらけやろ?」と質問すると案の定、「カーテンとかピンクばっかりです」と答える皆藤愛ちゃん。まさにアイドル的。教科書通りの回答である。
しかし、さんまの指摘のように、もはやそれは「古い」のだ。それに、さんまは実践で「そんな女こそ付き合い始めると面倒くさいことになりがち」ということを嫌というほど知っているわけで。だから、「結婚するなら杉崎」と指名したわけだ。
さらに、「付き合いだしたら、結構さらけ出しちゃいますね」と皆藤自身が番組内で認めているのが実に興味深い。そう、愛ちゃんもわかっているのだ。「私はパフェばかり食べているわけじゃない」と。同時に「男はパフェを食べているような女の子が好き」ということも。
幻想を愛するか、それとも現実を求めるのか。もしかすると、アイドル好きにとってこれは永遠のテーマかもしれない大問題なのだ。まさか「さんまのまんま」でそんな根源的なテーマに気付かされるとは思ってもみなかった。読者の皆さんはどちらを選ぶでしょうか?
私は、一度寝るなら愛ちゃん、結婚するなら杉崎です。というわけで、杉崎さん、書類は用意しておくので結婚して下さーい!