先月には逮捕説がまことしやかに流れた漫才師・中田カウス。吉本の中邨前会長への恐喝容疑で大阪世界陸上(8月25〜9月2日)終了後にはXデーがやってくると多くのマスコミにも報じられた。ところが、その後、動きはない。いったいどうなっているのか?あれだけの騒動だったのだから、事実上の謹慎していてもおかしくはないところだが、実際はまったくの逆のようだ。
「年末まで仕事はぎっしりといえます。大小合わせて約60件の仕事が入っています。人気の若手ならともかく、ベテランでこれだけの状況はなかなかないですよ」(芸能ライター)
カウスは騒動が起こるまでは役員だったこともあり、ギャラは給料制で、仕事が減っても困ることはないはず。逮捕騒動の影響でテレビ出演は減ったが、仕事自体は増えているのだからちょっと意外だ。
もちろん漫才師としての実力は誰もが認めるところではあるが、騒動が一種の宣伝効果を招いたのかもしれない。それにしても、この売れっ子ぶりに何かウラはないのだろうか。
「内紛問題がほぼ落ち着いたところで、吉本として怖いのはカウスが何か余計なことを話すこと。だから、あえて忙しくして仕事で身動きを取りづらくしてしまおうということでは」(放送作家)
実際、先の吉本の株主総会後のアトラクションで、吉本はカウスをあえてステージに登場させ、その際、カウスは黒い交際を逆手に取り、「どこまでも、白い男」とやって、一部からブーイングを浴びた。それだけ、カウスは腹が座っており、吉本が警戒するのは無理もないといえるだろう。
とはいえ、最近では、連日マスコミが詰め掛けた「なんばグランド花月」の楽屋口、カウスの自宅周辺は静けさを取り戻しており、すでにカウスの話題は過去のものになった印象は強く、「結局うやむやになって終わりでしょう」(芸能リポーター)という見方も出てきている。
しかし、中邨前会長から被害届が出ているのは事実で、「扱いが一般事件から暴力団関係に変わっている」(前出・芸能ライター)とも言われており、カウス関連の話題はまだ終結したとは言い切れないようだ。