長期休養明け(新馬も含む)の馬が初戦に良い成績を出し、体調がアップするはずの次走で馬券を買ってみたら、わけのわからない凡走をして損をしてしまったという経験をした競馬ファンは多いと思います。
これが二走ボケといわれるものです。
一般に気のいい馬が体調が整わないのに走ってしまって、その反動が出るといわれていますが、いまだに科学的に解明されていません。何らかの要因はあるはずですが、厩舎サイドでも「なぜ?」と首をかしげることが多々あります。
考えられるのは、一走後の精神面の変化、筋肉など肉体的問題(疲労からくるコズミ、スクミなど)、血液濃度の上昇、中間のカイ食いの良し悪しによる馬体重の変化、調教のやりすぎ、または加減しすぎ等です。
わたしはこれらのいろいろな要素が複雑に重なり、二走目に全能力を発揮できずに大敗してしまうケースが多いと思っています。また、競馬へいってゲートの出が悪いことにより、自分のレースができない時も着順を悪くする原因になります。
二走ボケがあるか、ないかを見分けるには、パドック(下見所)で馬の状態を把握することが一番です。歩様、踏み込み、腹目、発汗、イレ込み、気合乗りなどをよく観察して、馬券をゲットしてください。