トレンド
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トレンド 2011年01月03日 12時00分
アカシックリーダー・中津川昴氏が沖縄に登場!(2)沖縄にてアカシックレコードの秘密を説く
TV番組やウェブなどの様々なメディアで話題を呼んでいるアカシックレコードリーダー・中津川昴氏が、沖縄県内各所にて行われたスピリチュアルイベントに、二日連続でゲスト出演。各会場で講演を行った。今回は、後半となる二日目の様子をお伝えする。 二日目、沖縄県は宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにて行われたスピリチュアル系イベント『ヒーリングパラダイス』に出演。午後一時より、アカシックレコードについてのトークライブを行った。 中津川氏曰く、「アカシックレコードは誰でも書き換えることができる」とのこと。氏がアカシックレコードをリーディングする際に伝えているのは、あくまで起こる確率の一番高い未来の話であって、本人の努力で変えることや望む結果を引き出すこともできるのだと言う。 この後、質疑応答の時間になったが、やはりアカシックレコードの書き換えについての質問が多い。筆者も疑問が湧いたので、率直にぶつけてみた。 「ある一人の男性を、好きな女性が二人いたとします。この二人がアカシックレコードを書き換えようと、この方法を同時に試した場合はどうなるのですか?」 「それは、見事な三角関係になりますね」 この場合は、やはり男性に対する想いが強い方が未来に対する影響力も増すだろう、とのこと。目標のために、努力をした方が良い結果を生むということは、何であろうと変わらないようだ。 トークライブ終了後、中津川氏の出演DVD即売、及びサイン会が同会場で行われたが、ここでイベント運営スタッフも予想していなかったことが起きた。中津川氏はDVD購入者でなくともサインや握手には快く応じていたのだが、そのまま希望者には簡単な個人セッション(アカシックレコードのリーディングによる未来の鑑定)まで行ったのだ。簡単なものとはいえ、セッション内容は実に丁寧。一人ひとりの悩みを聞いていくので、行列はどんどん長くなる。結局、イベント終了時間まで人波が途切れることはなかった(辛抱強く順番を待って下さった皆さん、本当にありがとうございました)。 中津川氏は朝からイベントには出ずっぱりだった。二日間のイベントを終え、氏もさぞ疲れているだろう…と思いきや。 「せっかく沖縄に来たんだから、ここでしかできない取材がしたいですね。キジムナーとか」 まだまだ元気な様子。パワフルな中津川氏の、これからの活躍にも期待したい。写真提供・アイランドジャム(黒松三太夫 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」 http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2011年01月02日 13時00分
『静かなるドン』第97巻、ストーリーの練られた長寿作品
新田たつおが『週刊漫画サンデー』で連載中の漫画『静かなるドン』第97巻が、12月27日に発売された。下着デザイナーと広域暴力団・新鮮組の三代目総長という二つの顔を持つ近藤静也を主人公とする作品である。 『静かなるドン』は1989年に連載開始され、単行本の累計発行部数が4000万部を突破する長寿作品である。長寿作品としては『こちら葛飾区亀有公園前派出所』や『ゴルゴ13』が先輩になるが、これらはオムニバス形式である。『静かなるドン』はストーリー物であることが特徴である。 この巻では新鮮組一の武闘派である鳴戸竜次率いる鳴戸組と、鬼州組の骨手牛昇や獅子王親衛隊が激突する。骨手牛は登場時の単行本のキャラクター紹介で「鳴戸と対抗できる唯一の男」と紹介されていた。その鳴戸と骨手牛の対決では骨手牛が圧倒的な強さを見せつけた。 鳴戸は新鮮組内で数少ない静也の理解者であり、物語の前半では何度も静也の危機を救ってきた。転生寺の戦いで静也を守ろうと奮闘したシーンは感動的である。しかし、今回は鬼州組との対決を望まない静也の意に反して、龍馬の誘拐を強行しようとするなどトラブルメイカーになった。強さだけでなく、キャラクターとしても霞んでしまった感がある。究極的にはヤクザの消滅を願う静也と、あくまで男を売る稼業に生きる鳴戸や龍宝国光との溝がどうなっていくのかも注目である。 一方、鬼州組七代目となった白藤龍馬は幹部会で、自らの敵が世界の影の支配者である世界皇帝であると明らかにする。龍馬曰く、世界はグリードキン家とドレーク家という二つの富豪一族によって、何百年間も支配されてきた。彼らは国家権力をも操る存在である。これはロスチャイルド家やロックフェラー家、フリーメーソンなどの陰謀論を下敷きにしている。 これは荒唐無稽な陰謀論と見ることもできるが、『静かなるドン』ではヤクザの背後には権力者(政治家や企業)が存在し、利用しているという発想が底流にある。第8巻の「真の敵」には「あんたはいつも『ヤクザ』を利用するのは『政治家』と言っとるが、その『政治家』を利用するのは『企業』じゃ」という台詞が存在する。物語初期から黒幕のイメージが存在していたことは興味深い。『静かなるドン』はギャグの印象が強いが、ストーリーも練られている。 強大な影の支配者と戦うというストーリーは漫画的には正統である。しかし、『静かなるドン』はさらにひねっている。支配者と戦おうとしている者は主人公ではなく、主人公のライバルである。主人公は「静かなるドン」と称されるように戦おうとしない。反対に龍馬の企てを無謀と考えている。誰が正義で誰が悪か、何がハッピーエンドなのか展開が読めない作品になっている。 第97巻にはスピンオフ作品『エピソード0 妙の眼鏡』も収録されている。これは連載1000回を記念した特別編で、静也が三代目を継承する前の就職活動中の頃を描いた。本編では死亡してしまった小林秋奈ら懐かしいキャラクターも登場している。(林田力)
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トレンド 2011年01月02日 12時30分
【今行く映画館】疲れた脳を元気にさせる、みんな大好き・おばかアメコミ・ヒーロー参上。『キック・アス』
コミックオタクでスーパーヒーローにあこがれる高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、ある日、インターネットで買ったスーツとマスクを身につけキック・アスと名乗りヒーローとして街で活動を始める。何の能力も持たない彼はあっさり犯罪者にやられるも、捨て身の活動がネット上に動画で流され、“キック・アス”の名は一躍有名に。傷だらけになりながらもキック・アスとして活動を続けるデイブの前に、ある日同じ稼業のビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)とヒット・ガール(クロエ・モレッツ)が現れ…。 同名人気コミックを「スターダスト」のマシュー・ヴォーン監督が映画化。多忙な年末年始の疲れを更に倍増させるような、「なりきりヒーロー」のキック・アスとキュートな美少女ヒーロー、そしてアメコミ・マニアのおっさんヒーローが織り成す、底抜けにポップなアメコミ実写アクション。B級っぽい作りなのにハリウッドの大スター、ニコラス・ケイジが出ていたり、ブラッド・ピットがプロデュースであったりと、キャスト・スタッフが豪華なのも見どころ。頼り無いけど魅力溢れる主人公・デイヴに心癒され、今一番疲れた脳を刺激して元気になれる作品かもしれない。 『キック・アス』は、シネセゾン渋谷 ほかで公開中。監督:マシュー・ヴォーン原作:マーク・ミラー、ジョン・S・ロミータ・Jr出演:アーロン・ジョンソン(『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』)、クロエ・グレース・モレッツ(『(500)日のサマー』)、クリストファー・ミンツ=プラッセ(『ヒックとドラゴン』)、ニコラス・ケイジ(『魔法使いの弟子』) 原題:KICK-ASS/字幕監修:町山智浩/字幕翻訳:松崎広幸【2010年/アメリカ・イギリス/117分/シネマスコープ/カラー/ドルビーSR・SRD/35mm/R-15+】(C) 2009 KA FILMS LP. ALL RIGHTS RESERVED.配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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トレンド 2011年01月02日 12時00分
アカシックリーダー・中津川昴氏が沖縄に登場!(1)「2012年」と「アセンション」を語る
TV番組やウェブなどの様々なメディアで話題を呼んでいるアカシックレコードリーダー・中津川昴氏が、沖縄県内各所にて行われたスピリチュアルイベントに、2日連続でゲスト出演。各会場で講演を行った。 初日、中津川氏は沖縄県北中城村で行われた『沖縄アセンション・サミット2010』に出演した。 アセンションとは上昇、昇天を意味する英単語であるが、近年ニューエイジ系やスピリチュアル系の分野でよく聞かれる言葉でもある。西暦2012年に地球が一大転換期を迎え、我々の魂も『上の次元に昇る』という。 「この次元とは、『愛の使い方』の上手さを示す区分であり、それが一段上の区分に上がることをアセンションと言います」。そう説明するのは、このイベントに出演したスピリチュアル・カウンセラーの中川角司氏である。 では、2012年にはいったいどのようなことが起きるのか? よく耳にするのが、映画『2012』の題材にもなった「天変地異が起こる』というものだが…アカシックレコードリーダーである中津川氏は、90年代に夢でこのような光景を見たという。 「朝、普通にテレビを点けたらニュースで芸能リポーターが驚いているんです。ある朝、突然体から赤や青、金色のオーラが差している。…そして二度目の夢では、亡くなった祖父が現れて『これからすばらしいことが起きる』と言ったんです」 中津川氏曰く、まずすべての人が、周りの人や動物などが光るのを見て、翌日には頭の中で考えた事が目の前で現実の様に体験できる幻聴や幻視が現れてくる。不愉快な幻覚も生じる。そう言った恐ろしい将来を回避するために無意識になろうとする人々にとって、地球に降り注がれる不思議な『振動』を感じた人々全員が眠気を覚えるという。これらはいずれも地球と太陽の活動によるものかもしれない。地球の磁場が急に減衰し、リセットされると太陽の活動が活発な時にフレアの影響が大きくなる。これが2012年に起こることで、人類の進化に繋がっていくのだという。 中津川氏の後も、世界的ヒーラーとして知られるオマカユエル氏のミニワークや、小嶋さちほ氏によるライア(竪琴に似た楽器)を用いた瞑想、佐々木恵美子氏によるクリスタルボウル瞑想などのイベントが続く。夕方6時から9時半までの短い時間ではあったが、非常に濃密な内容のイベントであった。 2012年、本当にこのようなことが起きるのか? その時、我々はどのようにふるまえるのだろうか。問題の瞬間は2年後に迫っている。(2日目は後編へ)写真提供・アイランドジャム(黒松三太夫 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」 http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2011年01月02日 11時30分
加藤健一事務所2011年2月公演 激動の時代に生きた、音楽家たち。『コラボレーション』
正統派でありながらどこかユーモアに溢れた感動作を届ける加藤健一事務所。『モリー先生との火曜日』、『木の皿』に続き、注目の海外作品を上演。ドイツ人作曲家リヒャルト・シュトラウス(加藤健一)と、ユダヤ人作家シュテファン・ツヴァイク(福井貴一)。オペラ「無口な女」を作り上げた2人の芸術家の、不幸な時代に翻弄されたコラボレーションを描く。作者はロンドンの名作舞台『ドレッサー』のロナルド・ハーウッド。『コラボレーション』加藤健一事務所2011年2月19日(土)〜27日(日)新宿・紀伊國屋ホール作:ロナルド・ハーウッド 訳:小田島恒志 小田島則子 演出:鵜山仁出演:加藤健一、福井貴一、加藤忍、塩田朋子(文学座)、加藤義宗、河内喜一朗(Studio Life)前売開始:2011年1月8日(土)<お問い合わせ>加藤健一事務所<HP>http://homepage2.nifty.com/katoken/撮影:石川純
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トレンド 2011年01月02日 11時00分
で、いったいいくらかかるんですか? 「賃料計算機」
敷金、礼金、仲介手数料、そして家賃。賃貸住宅に住むにはいろいろなお金がかかるものだ。敷・礼ゼロは嬉しいけど、家賃が高かったら意味がないし、できればトータルで得になる物件を選びたい! そこで「賃料計算」(http://itunes.apple.com/jp/app/id385498258)を使っていただきたい。 このアプリは、敷金、礼金、仲介手数料、共益費…を入力していくと、住宅コストを自動的に計算してくれるというもの。しかも、住む期間を設定しておくと、敷金、礼金といった初期費用に、払う家賃の合計を足した、トータルのコストを計算してくれるのである。例えば、住む期間を2年に決めたとして、家賃60000円、敷金、礼金、仲介手数料がそれぞれ1か月分だとすると、2年間のトータルコストは1563000円、1か月あたり65125円になるといった具合だ。 最近は敷金や礼金などの初期費用を安くしてお得感を出している物件も多い。でも、家賃も含めて考えないと、本当にお得かどうかは微妙なところだ。もし、これから引越しするなら、賃料計算(このアプリは無料!)を使って本当にお得かどうかを見極めよう。(谷りんご)
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トレンド 2010年12月30日 16時00分
【今行く映画館】本国イタリアで大ヒット! 激動の時代の大河ロマン『シチリア!シチリア!』
本国イタリアで大ヒットを記録した、壮大な家族の物語。町の人々に見守られて立派な青年へと成長した牛飼いの息子・ペッピーノは、美しいマンニーナと燃えるような恋の果てに結婚し、新しい生活を送るが、そこには戦争の足音が響く。愛し合う男と女、家族。ジュゼッペ・トルナトーレ監督の生まれ育った美しい町“バーリア”に暮らす、激動の時代を生きた人々の移り変わりを、叙情的な音楽に載せて描く。モニカ・ベルッチ他イタリアの女優陣が美しい。『シチリア!シチリア!』12/18(土)よりシネスイッチ銀座、角川シネマ新宿ほかにてロードショー監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ音楽:エンニオ・モリコーネ出演:モニカ・ベルッチ、フランチェスコ・シャンナ、マルガレット・マデ、アンヘラ・モリーナ 配給:角川映画(c)2009 MEDUSA FILM HP:http://www.sicilia-sicilia.jp/
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トレンド 2010年12月30日 15時30分
宗教ネタが深まる『聖☆おにいさん』第6巻
中村光が『モーニング・ツー』で連載中のコメディ漫画『聖☆おにいさん』第6巻が、12月24日に発売された。目覚めた人・ブッダ(釈迦)と神の子=イエス・キリストがバカンスで下界(現代日本)に降りてきて、東京都立川の安アパートで共同生活を送るという設定である。 聖人をコメディの対象とする斬新な設定と、あまりに人間臭く描かれた聖人の下界生活が大きな話題となった。その後、連載の長期化につれ、宗教や神話に由来するネタが深くなっていった。第6巻ではロンギヌスの槍やユダの聖書など、あまり日本では知られていない宗教的なネタが満載である。 その結果として、作品を楽しむ前提知識のハードルが高くなったことは否めない。この点で好き嫌いが分かれるところであるが、設定の物珍しさだけでは作品は長続きしない。世間ズレしていない若者の日常生活を描く単なるギャグ漫画ではなく、聖人を主人公とした漫画にとって必然的な展開である。 信仰の対象である聖人をコメディの登場人物にする『聖☆おにいさん』は、宗教家から不敬と非難される可能性がある。デンマークの日刊紙に掲載されたムハンマドの風刺漫画は大きな国際問題になった。世界に例を見ないほど宗教性の薄い日本社会だから、成立する作品である。 一方で『聖☆おにいさん』はムハンマド風刺漫画とは異なり、特定の宗教をこき下ろす作品ではない。逆に宗教への理解を深めている面もある。『聖☆おにいさん』のファンの集まるコミュニティサイトなどでは、作品に登場する宗教的なネタの由来について活発に意見交換されている。『聖☆おにいさん』が宗教的な知識を身につける入口になっている。 宗教の名において現代でも多くの血が流され続けていることを考えれば、現代日本が無宗教的な社会であることには積極的に評価できる面もある。しかし、それは宗教に対して無知や無関心であることを是とするものではない。 古今東西の人間社会の大半は、宗教が文化のバックボーンとなっており、宗教の理解なくして異文化は理解できない。現代日本は無宗教的であるために、海外では常識化している宗教知識さえ身につけられないまま成長してしまう。それを本来なら不敬な作品である『聖☆おにいさん』によって補うという皮肉な状況が生まれている。 『聖☆おにいさん』は思い切った作品であるが、作者は漫画家としてもタブーを恐れていない。第6巻では過去の『週刊少年ジャンプ』を「豪華なアイテム」と表現している。『ドラゴンボール』や『スラムダンク』、『幽々白書』などジャンプ黄金時代の人気漫画が掲載されているためである。『聖☆おにいさん』の出版元は講談社であり、大人の事情を優先させるならば『週刊少年マガジン』が来るところである。今後も期待できる作品である。(林田力)
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トレンド 2010年12月30日 13時00分
黒澤明のファンに新世代登場。カラー時代の黒澤作品への評価が高まる
黒澤明といえば説明するまでもない、日本映画を代表する映画監督の巨匠の一人である。 今年(2010年)は黒澤明生誕100周年の記念すべき年であったため、黒澤明の映画作品の上映なども例年以上に多く行われた。 黒澤明の代表作といえば、『七人の侍』や『生きる』『用心棒』などといった比較的初期の作品の人気が特に高かったという印象がある。 『どですかでん』以降、カラーの映画を撮るようになってからの黒澤作品はファンの間でもいまいち評価が低かったというのが、まるで通説のようにもなっている。 だが、どんな作品にも新たなファン層というものは育ってくる。 たとえば『スターウォーズ』なども新3部作が公開された時には、旧3部作からシリーズを見続けてきたファンからは酷評も多くされた。 日本の長寿映画シリーズである『ゴジラ』シリーズも、平成以降に公開された作品は、以前からのファンからは酷評される機会が多かった。 だが、スターウォーズの新3部作も平成ゴジラシリーズも、気がつけば新しいファン層が開拓されていたのだ。 映画に限らず、幼い頃、若い頃に見た作品にはどうしても強い思い入れを抱いてしまうものであるし、その後に作られた作品への評価は厳しくなってしまうということは多い。 だが、新しい世代の人間にとっては、初期の作品も最近の作品にも思い入れの差というものはない。ある意味、平等な目で作品を見ることができるようになったといえるのかもしれない。 そんな中でカラー時代の黒澤明作品の評価も、主に若いファンを中心に盛り上がってきているのだ。 先日、20代の映画ファンの方たちの集まりに筆者も参加する機会があったのだが、彼らは『七人の侍』や『用心棒』について話す時よりも『どですかでん』や『夢』について語る時の方が熱く、そして会話も弾んでいた。 晩年の黒澤明作品はいまいちだという印象を抱いていた方は、この機会に先入観なしに、カラー時代の黒澤明作品を再見してみてはいかがでしょうか? 何か新しい発見があるかもしれませんよ。(「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年12月30日 12時00分
巨樹巡り 稲毛神社のイチョウ=川崎市
東京都大田区と神奈川県川崎市を隔てる多摩川に、六郷橋がかかっています。箱根駅伝コースで「六郷橋出口」といわれる川崎市方面を歩くと、稲毛神社が見えます。 稲毛神社は、第12代景行天皇が東国御幸の際に賊難を避けたと伝えられています。鎌倉、室町時代の資料にも記録が残されています。由緒のたいへん古い神社です。 稲毛神社境内に、推定樹齢1000年のイチョウがあります。「山王様の大銀杏」として、東海道を旅する者に知られてきました。イチョウの周囲を回ると願い事がかなうと、信仰を集めています。 稲毛神社を訪れたのは、クリスマスが終わった年の瀬でした。社務所では巫女の方とすれ違いました。「年越の大祓(おおはらえ)」の時期で、稲毛神社の鳥居にも「茅の輪(ちのわ)」がかかっています。人々は、輪を潜りながら、左、右、左と、鳥居の柱を周り、社殿へ向かっていました。 話を聞くと、イチョウは戦災で焼けてしまったそうです。しかし、年月が流れると新たな幹を伸ばし始めました。生命の象徴、平和の象徴として、さらに崇められ、「十二支講」が結成されました。現在、イチョウの周りには、十二支の像が建てられています。人々は、自分の生まれた年の像を通して、御神木に心願成就を祈っています。 稲毛神社には多くの神社が合祀されています。また、碑文もあります。 松尾芭蕉の句碑には、「野ざらし紀行」から、六郷川(多摩川)を渡り河崎の宿に足を踏み入れた芭蕉が、江戸を振り返り詠んだ句が刻まれています。 正岡子規没後百年記念句碑には、「六郷の/橋まで来たり/春の風」「多摩川を/汽車で通るや/梨の花」など、正岡子規の句が紹介されています。碑文は「短い生涯の最後の血の一滴まで、文芸革新の道を追求した子規の情熱に敬意を表し、ここに句碑を建立する」と結ばれています。 また、イチョウの根もとにある祠(ほこら)は、竜神をまつっているとも、樹霊をまつっているとも言われています。(竹内みちまろ)