トレンド
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トレンド 2011年01月08日 14時00分
ニューヨークレポート アメリカ自然史博物館は「ナイトミュージアム」効果で人気急上昇
ジオラマや動物、恐竜の模型などの展示が圧巻の一言に尽きるアメリカ自然史博物館だが、数あるニューヨークの博物館の中でもここ数年人気が急上昇している。 その理由はベン・スティラー主演のヒット映画「ナイトミュージアム」(2007年)と「ナイトミュージアム2」(2009年)の舞台となったから。口コミにも映画を観てから行ったので楽しめたとある。 ストーリーはイヤイヤながらに博物館の警備員になった冴えないラリーが、夜になると展示物が魔法の石版の力で動き出す事を知ってすぐに辞めるつもりが、遂には退職した警備員達の悪だくみを阻止するという破天荒な内容。 映画以前は子供連れの家族向けの場所というイメージが強かったが、ダムダム、とかガムガムと口走るキュートなモアイ像が一番人気のようで、この前で写真を撮るカップルや女性のグループが多くいた。 困るのは広すぎる事で「何がどこにあるのかさっぱりわからない」と中年の館員にこぼしたら「私はもう20年も勤めているけどね、それでもわからないんだよ!」と冗談を言っていた。 が、「ナイトミュージアム2」のラストに登場した女性飛行家のアメリア・イヤハートそっくりの女性が広くてわからないので案内して欲しいとラリーに言っているのは決して大袈裟ではないのだ。 犬のように尻尾を振るTレックスは入り口を入ってすぐのフロアにあるが、モアイ像も何度も聞いてようやくたどり着いたし、セオドア・ルーズベルトのろう人形像(館の入り口にある彫像は似ていない)も実際には存在しない事も聞いて知った。映画についての問い合わせがあまりに多いので館側ではパンフレットを作成している。 ハリウッドスターがナレーションを勤める「ジャーニー・トゥ・ザ・スター」という宇宙の歴史をヒモ解く壮大な30分間の天体ショーもオススメ。(セリー真坂)
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トレンド 2011年01月08日 13時30分
連載ラノベ 夢ごこち(10)
健太君は、着つけをしている私とおばあちゃんを交互に見て、それから、おばあちゃんの耳もとへ近寄って、叫んだ。 「おばあちゃん、着物、着るの」 おばあちゃんは健太君の大声を何でもないように聞いている。もしかしたら、おばあちゃん、耳が遠くなったのかも。 おばあちゃんが答えた。 「ああ、そうだよ」 すると、健太君が、また叫んだ。 「おばあちゃん、なんで着物、着るの」 健太君の言いようが、おかしい。 聞かれたおばあちゃんは、今度は、目を丸くしている。 おばあちゃんが、帯を整える手を休めて、体を健太君へ向けた。健太君の様子がさもおかしいみたいに、聞き返した。 「健太や、どうしたんだい。今日は、おばあちゃんの着物のことなんか気にして」 ふいに、健太君が私を見た。口もとを広げて、はにかんでいる。それから、うれしそうに笑った。 健太君、笑うと、唇の横に、くぼみができるんだ。 健太君は、赤ちゃんだったころと違って、今は、少年になっている。 男の子は、もう少し大きくなると、すれてしまう。へんに、いやらしいことを覚えたり、わざと悪口を言ってきたりする。体もどんどん大きくなって、変わってしまう。そうなってしまったら、あとは、男の人になっていくだけだ。 健太君が私を見ている。真っ黒な瞳。純粋な輝き。 健太君が、恥ずかしそうに首をかしげた。さらさらな健太君の髪の毛が、揺れている。健太君の髪の毛、風になびく草原みたい。指先を通したら、やわらかそう。 健太君が、私のことを、うれしそうに見ている。 今の健太君は、男の子が、一番、輝いているときだ。赤ちゃんのころの健太君はいつも抱いていたけど、今の健太君をこそ、抱き締めてみたい。 手を伸ばせば、すぐそこに、健太君がいる。 でも、健太君は、何も言わずに、部屋から出て行ってしまった。 おばあちゃんが、健太君の後ろ姿を見守っている。 「美雪や、よく来てくれたね。健太も、美雪が来てくれるって聞いたら、よろこんでたよ」 そうなんだ。よかった。私も、健太君に会えてうれしい。(つづく/文・竹内みちまろ/イラスト・ezu.&夜野青)
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トレンド 2011年01月08日 08時00分
国の海をiPhoneでダイビング「Terafish」
仕事で疲れたときや、ちょっと休憩したいとき。「Terafish」(http://itunes.apple.com/jp/app/therafish/id406422919)で南国の海に行った気分になってみてはいかがでだろうか? Terafishは南国の青く澄んだ海中を、リアルな3DCGで再現したiPhoneアプリ。澄んだ海の中を泳ぐ魚たちはものすごくリアルで、実写の映像を見ているかのようだし、モーションセンサーによって視点移動ができる、本当にダイビングをしているような気分にさせてくれる。色とりどりの魚や、ウミガメ、イルカやエイなどなど、出てくる生き物の種類も多くて楽しい。 落ち着いたBGMとともに美しい海を浮遊する「Terafish」は“癒し”をもたらしてくれること間違いなし! その証拠にこのアプリ、なんとメディカルのカテゴリーに分類されているのだ。(谷りんご)
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トレンド 2011年01月07日 18時30分
1・10全国同時ライブを主催するロックバンド「サンズオアクラウド」を直撃
ROADtoRed(ロードトゥーレッド)というイベントを聞いたことがあるだろうか? これは、2008年3月から2か月に一度全国主要都市(東京・福岡・大阪・名古屋)で同時に開催されている、音楽を主体としたチャリティーライヴイベント。出演アーティストは主にPOPS、ROCKを中心に構成。メジャー・インディーズ問わず出演しているという。1月10日(祝)に全国で同時開催ライブを行う直前に、主催するバンド「サンズオアクラウド」のボーカル・村山タクヤに意気込みを聞いた。 このイベントを主催するバンド「サンズオアクラウド」は、村山タクヤ、白土トールの2人から成るユニット。人肌が感じれるストレートなメッセージを込めた詞に、甘いボーカルを乗せた独特の世界観を大切にしている。10年よりHΛLの制作チームにも参加。楽曲提供、編曲、ライヴサポート等も行っているという。村山は「全国で同時開催することで、アーティストと観客の情熱で日本に一本の道を作れればってことで始めたイベントです。草の根的に広がって行けばいいかな」と控えめに語るが、その裏には音楽に対する熱い思いがありそうだ。10日の出演バンドもバラエティに富んだ構成にになっていて、見逃せないライブになりそうだ。 このイベントでは「聴導犬育成の会」への募金も行っている。村山は「聴導犬って盲導犬とどう違うの? って質問をよく受けますね。それほど認知度が低い。レストランや公共の場に行っても盲導犬なら入って行けるところにも、聴導犬は断られてしまうという、まわりの無理解もあったりします。そういう聴導犬の現状をチャリティーイベントを通して理解していただければ」と話した。■ROAD to Red in TOKYO2011年1月10日(祝)東京・新宿 LiveFreak開場17:00 開演17:30 前売¥2000 当日¥2500<cast>サンズオアクラウド/Latte/LIQUIDRAM/COZZENE/金丸明日香/豚骨6組レイバン先生/ハモニカのぼる<Special Guest>Mr.なんでんかんでん川原社長ROADtoRedオフィシャルサイトhttp://roardtored.web.fc2.com/サンズオアクラウドhttp://sunsorcloud.web.fc2.com/
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トレンド 2011年01月07日 18時00分
いったい誰が食べる!? 史上最高の高値1本3249万円の「初せり」マグロ
東京都中央区の築地市場で5日早朝、新春恒例の「初せり」が行われ、北海道戸井産のクロマグロが1本3249万円の高値を付け、記録の残る平成11年以降で最高値となった。そんなに高いマグロをいったい誰が食べるのか? 景気悪化もどこふくカゼ。最高値となった北海道戸井産のクロマグロ342キロの大物を、3249万円(1キロ当たり9万5000円)で競り落としたのは、昨年と同じ香港の飲食店チェーン「板前寿司」と、中央区銀座の高級すし店(共同落札)。仲卸業者も予想より1000万円も高く値がついたと驚く。香港の飲食店チェーン代表者は「いいマグロは日本に集中している。今後中国、香港、シンガポール、日本にも店を広げていきたい」と話す。「板前寿司」(日本の店舗)では、最高値のクロマグロの大トロを1貫1300円(原価は9000円)で提供し、幸運にもそれを食べられた客は「最高のお年玉」と舌づつみを打った。(テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」HP特集動画より参照) アジアを含め、海外から熱い視線が送られる日本のマグロ。もちろん、最高級なものばかりではなく、築地では値の安い庶民的なマグロも人気。年明け5日から開店した都内のすし店で、初せりで仕入れたという新鮮な赤身のマグロをつかい鉄火を巻いてもらった。さっぱりした口当たり、ツンとわさびが利いて申し分ない美味しさだ。これから会う知人ために「おみや」を頼むと、職人がサッと経木(きょうぎ)に包む。2千円も出せば立派な手土産に、新年早々粋な気分になった。
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トレンド 2011年01月07日 17時45分
レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第12回>
毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第12回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。◇今週のこの1枚◇ブラー「Parklife」(1994年/Food,SBK) 既にイギリスでは人気のあったバンドですが、この3枚目のアルバムで不動の人気を得ました。 丁度この頃、アビーロードスタジオでレピッシュのレコーディングをしていて、街中でこのアルバムがプレイされていたこともあり、思い出深い作品でもあります。ロンドンを歩いていると、公園を中心に街が出来ているのがよく分かり、このタイトルが本当にしっくりしました。 1曲1曲違うタイプの曲が繋がり、それでもどこを切ってもpopな作品になっています。特にシングルの「Girls & Boys」はrockファンもdanceのファンも魅了したと思います。あともう1枚のシングル「Parklife」ではイギリス人の心に深く浸透したと思います。そしてこのアルバムでbritpopの金字塔的なものと賞賛され、90年代をオアシスと人気を2分しました。ビートルズからの正統な流れでもあると思います。 このバンドは人気に流されることもなく、次々と違ったタイプのアルバムを出していきます5枚目の「Blur」あたりからは、alternative rock色も強くなり、それ以降はアフリカの影響も徐々に深まっていきます。7枚目の「Think Tank」をリリース以降活動を緩め、2009年に再始動しました。 まぁ、この人たちも変態ですからまた面白いアルバムを期待したいですね。■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html■2011/1/18(火)EARTH BOUND11@渋谷club asiaOPEN/START:18:30PRICE: ADVANCE:¥2500(1D) DOOR:¥3000(1D)GENRE: Dance Rock, ElectroMy Space: http://www.myspace.com/earthboundclubasia【LIVE】・GUMGIMMIC MASSIVE UNIT http://www.myspace.com/gumgimmic・→SCHOOL← http://blog.excite.co.jp/yanoschool・Cutie Pai http://www.cutiepai.net/・dorago(yaskikuta featuring ミトメマコト) http://getsupro.syncl.jp/?p=livelist&cat=640・NUDELS http://www.youtube.com/watch?v=imhxmC6RBRM【DJ&VJ】 otsuka [inSECT]【DJ】MAGUMI(LA-PPISCH,THE BREATHLESS)SHINYA(GUMGIMMIC MASSIVE UNIT)s☆fSHIGE666(die!!die!!color!!!)SHOWGO(ジャングルボーボー)■2011/1/27(木)毎月最終木曜日Chiwaki Magumi(DJイベント※ゲストあり)¥1000(No Drink)Open/Start 20:00〜南青山レッドシューズ
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トレンド 2011年01月07日 15時00分
需要のない音楽会パート3「株式会社ローリング・ストーンズ!?」
例えばロックバンドの人数が4〜5人だったとして、その中で作詞・作曲を担当しているメンバーは1人ないし2人ぐらいのケースが多い。 インディーズや下積み時代ならば問題は起きにくいが、万が一爆発的に売れてしまった場合、作詞・作曲を担当しているメンバーにだけ余計に印税が多く入るため、バンド内での経済格差が非常に大きくなる。 多くの素晴らしいバンドが全盛期にもったいない解散をしてきたが、その原因の多くは「お金」だと言っても過言ではないのだ。しかしこの「負のスパイラル」に終止符を打っているバンドがいる。言わずと知れたローリング・ストーンズである。 ストーンズのオリジナル曲の作詞/作曲のクレジットは、殆どが「Jagger/Richards」…つまりミック・ジャガーとキース・リチャーズによって作られている。が、入ってくる印税は二人占めではなく、現在はミック・ジャガーの指示で五等分しているというのだ! まさしく株式会社ローリング・ストーンズ、CEOはミック・ジャガー! これこそまさにローリング・ストーンズの「長寿の秘訣」と言えるだろう。 他にもこんなエピソードがある。日本での来日公演で他の演奏者が間違えた音を出した直後、ギターのキース・リチャーズがそこまで走っていって、「間違えるなよ(笑)」と言わんばかりに軽くキックするアクションをした。ここまではよくある場面かもしれないが、何と翌日の公演でも同じ場所で間違えたメンバーに向かって、キースが走っていってキックする真似をしたというのだ。この話で醒めるか、アガるかは受け手次第だが、筆者はストーンズだからこそ、この手の話には興奮する。さすがプロだ。 現在ミック・ジャガーは英国王室から「貴族/サー」の称号を受けている。ミック中心の合理的なバンド運営が今後も続けば、ローリング・ストーンズは安泰だろう。そしてこれからも、実際に何百人もいるストーンズ関係者をミック・ジャガーは食わせていかなければならない。(みんみん須藤)
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トレンド 2011年01月07日 13時30分
『トリコ』第12巻、グルメとバトルの二本立て
島袋光年が週刊少年ジャンプで連載中のグルメ・アクション漫画『トリコ』第12巻が、2010年12月29日に発売された。『トリコ』は、美食が価値の中心となったグルメ時代において、未知の食材を探求する美食屋トリコの冒険を描く作品である。2011年4月からアニメ放送も開始される。 『トリコ』の大きな特徴は、グルメとバトルの二本立てになっていることである。未知の食材を探求するトリコの前には凶暴な生物や敵対勢力が立ちふさがり、激しいバトルになることが多い。バトルは少年漫画の王道である。一方でバトル中心のストーリー展開はワンパターン化の弊害に陥りやすい。「こいつを倒したら、次はあれを倒す」の繰り返しになるためである。トリコではグルメという軸を別に設けることで、物語に深みを増している。 第12巻では大きなバトルはなく、準備や修行の期間という趣である。ジャンプでは「努力・友情・勝利」が三大要素とされるが、近年では「努力」が軽視される傾向がある。漫画は空想的な異世界を舞台とした作品であっても、現実世界を映し出す鏡である。格差が深刻化し、日本中が身を粉にして働いても貧困から抜け出せないワーキングプアだらけ…という過酷な現実の前では、最初は弱かった主人公が努力で修業して強くなる展開は心に響きにくい。 『トリコ』でも、主人公は物語の最初から美食屋四天王の一人として名前が知られた存在であった。それでも第12巻では、師匠の一龍・国際グルメ機構(IGO)会長にあしらわれ、修業を兼ねて冒険に出かける。過酷な環境で希少な食材を入手することが修業になるという自然な設定である。 『トリコ』は、想像力を駆使した世界環境や空想的な生物・食材も魅力である。第12巻では天空の野菜畑「ベジタブルスカイ」や、天然の塩味が効いているフライドポテトの湧き出る「ポテトの泉」などが登場する。これは空想的な環境や生物が登場する『ONE PIECE』に通じるものがある。また、読者から送られたアイデアを空想生物に採用する点は、往年の人気漫画『キン肉マン』の超人と同じである。 『トリコ』のグルメ料理は空想の産物で現実には当てはめられないが、食べることの楽しみを教えてくれる作品である。第12巻の前半で登場するセンチュリースープは、美味しい料理が人の心を幸せにすることを漫画ならではの描写で示した。また、後半では、肉よりも印象に残る野菜の美味しさを取り上げる。野菜嫌いの人でも野菜を食べたくなる教育的な内容にもなっている。(林田力)
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トレンド 2011年01月07日 12時30分
『男はつらいよ』寅次郎の後継者になって欲しかった○次郎とは!?
お正月といえば、映画館に『男はつらいよ』をいつも観に行っていた…そんな方も多いのではないでしょうか。 『男はつらいよ』や『平成ゴジラシリーズ』といったお正月映画の定番だった実写邦画シリーズの公開もなく、今年のお正月も寂しい思いをしていたという映画ファンはきっと多いはず。もちろん、定番シリーズ以外でも、お正月には力を入れた魅力的な映画はたくさん公開されているのですが、そういった新しい映画を楽しみながらも、定番のシリーズ物も見ておきたいという気持ちがファンにはあるもの。 まぁ、ゴジラシリーズはともかくとして『男はつらいよ』の方はもう新作を見ることは難しいでしょう。渥美清以外のキャストが演じる寅さんなんて見たくないというのが、ほとんどのファンの意見でしょうから。 では、『男はつらいよ』の寅さんに続くような、寅さんと並べても遜色のない魅力を感じられる邦画キャラクターは、もう邦画には現れないのでしょうか? 実は、寅さんに並ぶ魅力を持った邦画キャラクターが登場する映画は、すでに存在していたのです。 その映画とは『菊次郎の夏』!! ご存じ、北野武監督による8本目の監督作品です。それまでの北野映画でビートたけしが演じていた人物はバラエティ番組に出演するたけしとは別人のような、クールで狂気的な役がほとんどでしたが、本作でたけしが演じる菊次郎という男は、バラエティ番組で見るたけしの印象にも比較的近い、ちょっと乱暴だけど実は優しく、そしてお馬鹿なおじさんです。それまでの北野映画で目立っていたバイオレンス描写などもなくなっているため、暴力描写が苦手な女性客から、それまでの作品以上の評価を受けた映画でもあります。 『男はつらいよ』の寅さんといえば、浅草の天才芸人・渥美清が演じたスーパーキャラクターです。 そして、『菊次郎の夏』に登場する菊次郎も、浅草の天才芸人であったビートたけしが演じた「喜劇映画の主人公」なのです。ビートたけし演じる喜劇映画の主人公には、渥美清演じる寅さんにも決して負けない魅力がありました。 もっともビートたけし(北野武)という監督は『男はつらいよ』のような定番のシリーズ物の映画を作るよりも、まったく新しい映画表現を追求していくタイプであったため、この『菊次郎の夏』をはじめとして、自分の監督作品をシリーズ化しようという動きを見せることはありませんでした。 もちろん、そのお陰で多くの傑作が登場することになるのですが、寅次郎に続く邦画界の喜劇キャラクターとして、菊次郎の活躍をもっともっと見てみたかったとも私は思ってしまうのでした。 それにしても、お笑い芸人が映画に出演したり、映画を監督することは多いですが、その中でも浅草出身の芸人は、映画というメディアに特に愛されているような気がしてなりません。 渥美清と、ビートたけし。この二人は日本のお笑いだけでなく、映画の世界でも主役となってしまったのですから。(「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2011年01月07日 12時00分
飲むお守り
飲むお守り、があるのはご存知だろうか。 例えば、葛飾柴又帝釈天で一年中売っている<一粒符(いちりゅうふ)>。 これは、お経を書いた和紙をまるめて粒状にしたもの。まさしく紙を飲むのが、飲むお守りなのだ。 「気分がすぐれない時に飲んでいただきます」 という帝釈天の説明なので、健康の不安の際に護符を丸薬のように飲めばいいだろう。 とげぬき地蔵の高岩寺にもある。 『参拝の知識』という記事でも書いたように、お地蔵さんは、上から〈如来・菩薩・明王・天〉というランキングのうちの、菩薩という2番目にエラい地位の仏様。 その延命地蔵さまのお姿(絵)を刷った護符を飲むという、ありがたいお守りである。 100円で5枚入っており、病気平癒に限らず、願い事があるときに飲めばいいそうだ。年中無休、5時まで売っている。 水天宮の護符も。 妊婦の体調がすぐれない時に、5つの文字をひとつづつ切り抜いて、水に浮かべて水と一緒に飲む。 やはりいつでも(朝8時〜夕方5時まで。)買えるので、カップルで参拝に行って買ってみるのもよさそう。200円。 どれも、本人の代わりに誰かが買ってあげてもいいそうだ。 飲むので、一年後にお守りを納めに行く必要も無い。