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ニューヨークレポート アメリカ自然史博物館は「ナイトミュージアム」効果で人気急上昇

 ジオラマや動物、恐竜の模型などの展示が圧巻の一言に尽きるアメリカ自然史博物館だが、数あるニューヨークの博物館の中でもここ数年人気が急上昇している。

 その理由はベン・スティラー主演のヒット映画「ナイトミュージアム」(2007年)と「ナイトミュージアム2」(2009年)の舞台となったから。口コミにも映画を観てから行ったので楽しめたとある。

 ストーリーはイヤイヤながらに博物館の警備員になった冴えないラリーが、夜になると展示物が魔法の石版の力で動き出す事を知ってすぐに辞めるつもりが、遂には退職した警備員達の悪だくみを阻止するという破天荒な内容。

 映画以前は子供連れの家族向けの場所というイメージが強かったが、ダムダム、とかガムガムと口走るキュートなモアイ像が一番人気のようで、この前で写真を撮るカップルや女性のグループが多くいた。

 困るのは広すぎる事で「何がどこにあるのかさっぱりわからない」と中年の館員にこぼしたら「私はもう20年も勤めているけどね、それでもわからないんだよ!」と冗談を言っていた。

 が、「ナイトミュージアム2」のラストに登場した女性飛行家のアメリア・イヤハートそっくりの女性が広くてわからないので案内して欲しいとラリーに言っているのは決して大袈裟ではないのだ。

 犬のように尻尾を振るTレックスは入り口を入ってすぐのフロアにあるが、モアイ像も何度も聞いてようやくたどり着いたし、セオドア・ルーズベルトのろう人形像(館の入り口にある彫像は似ていない)も実際には存在しない事も聞いて知った。映画についての問い合わせがあまりに多いので館側ではパンフレットを作成している。

 ハリウッドスターがナレーションを勤める「ジャーニー・トゥ・ザ・スター」という宇宙の歴史をヒモ解く壮大な30分間の天体ショーもオススメ。(セリー真坂)

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