スポーツ
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スポーツ 2009年08月15日 15時00分
折原昌夫率いるメビウス インディー界の本流に
日本インディー界に新たな流れが生まれそうだ。本紙社葬にも乱入した“元祖トンパチ”折原昌夫率いるメビウスを中心に、金村キンタローや東京愚連隊などひと癖もふた癖もあるメンバーが集結。他のインディー団体とは異なるドロ臭いプロレスを展開し、ジワジワとファンの支持を獲得し始めているが、果たしてインディー界の本流となれるのか。 電流爆破デスマッチなど過激なファイトをウリにした大仁田厚のFMWが人気を博した1990年ごろから、日本のプロレス界に変化が訪れた。それは団体数の急激な増加だ。新日本プロ、全日本プロ、ノアの3大メジャー団体の流れをくまない新興団体は「インディー」と呼ばれ、今では日本全国にいくつの団体が存在するのか、把握できないぐらいまで増加しているのが現状だ。 この多団体化、細分化が日本マット界の人気凋落の一因であるとする声もいまだ根強いが、各団体ともそんな批判の声を吹き飛ばすべく、独自の闘いを繰り広げ、根強い人気を誇っている。 新木場1stRINGでの「毎日ビアガーデンプロレス」から初の両国国技館進出まで、振り幅の大きな活動を続けている高木三四郎率いるDDT、蛍光灯デスマッチなど過激路線で熱狂的なファンを獲得する大日本プロレス、ローカルインディーの先駆けとして東北で圧倒的な人気を誇るみちのくプロレスなど。苦しい現状のなかでも、各団体が頭を捻り、想像を超えるようなアイデアと闘いでファンをインディープロレスにひきつけている。 そんなインディー界に新たなムーブメントを起こしつつあるのが折原率いるメビウスだ。折原は全日本プロレス、WARなどを経て97年にメビウスを立ち上げた。しかし、旗揚げ直後にマット界から失踪。のちにドメスティック・バイオレンス症候群であったことを明かしたものの、一時は引退状態に追い込まれた。 そんな折原だが、持ち前のバイタリティーで05年にリング復帰。フリーとしてリアルジャパンなどでプロレスを続け、08年3月に新生メビウスを再始動させた。 当初、メビウスは、メビウス本隊と敵対勢力のジョリー・ロジャー・メビウスとの抗争など非常にコアな世界を描いていた。しかし、折原を慕い、金村やNOSAWA論外、MAZADAら東京愚連隊もレギュラー参戦するようになる。 昨年1月にセクハラ騒動を起こして謹慎処分を受けた金村を筆頭に、強烈なメンバーが揃うのも、WAR時代、師匠の天龍源一郎から厳しいプロレスを叩き込まれた折原がトップにいるから。例えば、金村が他のレスラーから厳しいことを言われれば、「フザけんな!」となり、すぐ別のリングに戦場を移すだろうが、折原に言われれば「オリさんがそう言うなら…」と素直に言うことを聞くから不思議なものだ。 さらにウルティモ・ドラゴンやザ・グレート・サスケらインディー界の大物もスポット参戦、時には現三冠ヘビー級チャンピオンの高山善廣も大暴れする。いつの間にかメビウスはインディー界の本流になりつつあるのだ。 現在、メビウスのリングでは金村らヒール軍、東京愚連隊がそれぞれ折原の首を虎視眈々(こしたんたん)と狙っている状態。そこに前述のジョリー・ロジャー・メビウスなどメビウス独自のユニットが絡んで、実に見応えがあるプロレスが繰り広げられている。 メンバー的にもインディー界名うてのレスラーたちがこぞって参戦しており、IGFのアントニオ猪木ではないが、“一寸先はハプニング”を地でいく団体となっている。 今年6月に東京・ディファ有明で行われた本紙社葬に、なぜか折原が乱入し大暴れしたことがそれを象徴していると言っていい。 そんなメビウスの闘いの軸となるのはふたつのタイトルだ。 ひとつは「エイペックス・オブ・トライアングル」という6人タッグのベルト。このタイトルの特徴は金・銀・銅とベルトの格付けがつけられており、金ベルトを持つリーダーの主張次第では試合形式を変更できる点。その時の流れやファンのニーズによって、シングル王座にもなるし、タッグタイトルにもできるという、まさにインディーらしい柔軟なベルトなのだ。 もうひとつは、マスクマンの頂点を決める「エル・メホール・デ・マスカラード」。このタイトル保持者には、折原が私財をはたいて購入した黄金のマスクと王者のマントが与えられるという、他団体にはないシステムが導入されている。インディー団体の“うさんくささ”が好きなファンにはたまらないタイトルとなっている。 他のインディー団体にはない独自色を打ち出している折原や金村らトンパチ連合の面々。今後、どういう形でインディー界を引っかき回してくれるのか。メジャー団体にはない、独立精神で日本マット界をアツくさせてくれることだけは、間違いないだろう。(折原(=写真上)は「別に、最初からそういう大きなものを目指して動いてたわけじゃない。結果的にみんなが集まってきて、ファンの人からも期待されるようになった。それなら、『じゃあやってやるか!』となる。もっと大きなものを目指したいね」と語る。)
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スポーツ 2009年08月15日 15時00分
全米プロ選手権2日目 石川遼 予選突破
男子ゴルフの全米プロ選手権は14日、米ミネソタ州チャスカのヘーゼルティン・ナショナルGC(7674ヤード、パー72)で第2ラウンドを行い、69位から出た17歳の石川遼は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で回り通算4オーバー、148となり結局予選突破ライン70位ギリギリで決勝ラウンドに進んだ。また藤田寛之は1オーバーで決勝に進んだ。 遼のスコアは激しく上下した。予選通過へ「よほど調子と運が良くないと難しい」と話した前日の言葉どおりの第2ラウンド前半。ボギーが先行する苦しい戦いとなった。 ボギー、バーディーを一つずつ取って迎えた16番(パー4)では、ギャラリーをわかせた。右側の大きな池を回り込むような名物ホール。池越えの第1打をフェアウエー中央へ運び、第2打をピン下1メートルへ。見事なバーディーで拍手と喝采(かっさい)を浴びた。 しかし気を良くした直後の17番(パー3)は、約5メートルから4パットのダブルボギーで通算3オーバーとスコアを落とす。遼は強い風と闘いながら前半を終え、後半の9ホールにすべてをかけることになった。 17番ショートの4パットを引きずらないこと。それが遼の予選突破への使命。しかし折り返し後半の1番で、いきなりボギーを叩き4オーバーまで後退してしまった。 ものすごい強風が吹きまくるコースで参加選手は急ブレーキがかかったようにスコアが伸びない。遼は3番ロングホールでバーディーを狙いたいところだが、やはりショットが風に押し戻されたかパーを拾うのがやっと。 念願の予選突破へ、もう一歩も退けない遼だが、4番でバンカーから、うまくグリーンに乗せたがパットが思うように入らない。痛恨のボギーにしてしまい5オーバー。予選突破ラインに、もう一歩も譲れない剣ヶ峰に立たされた遼。 5、6、7番と耐えながらパーを拾い、そして8番ショートでティーショットをピンそばにピタリとつけ待望のバーディーを奪い、一つスコアを縮め4オーバー。最終ホールの9番でバーディーを奪えば“可能性”を残すラインまで迫れる。 遼はかかんに攻める。バーディーを狙える距離にオンした。「チャンスだ」日本人ギャラリーが声をあげる。しかし無情な風は遼のパットにストップをかけた。パーであがったものの結局、通算4オーバーでホールアウト。後は最終組があがってくるのを待つのみとなった。 予選通過は70位まで。遼は結局、運にも恵まれギリギリで決勝ラウンドに進んだ。
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スポーツ 2009年08月15日 15時00分
全日本プロレス 船木 30日復帰戦は“裁判”だ
全日本プロレス8・30両国国技館大会で20年ぶりにプロレス復帰する船木誠勝が14日、横浜市内の同道場で練習を公開。同大会で発射を予告している若手時代からの“宝刀”ドロップキックを披露した。復帰戦に向けて着々と準備を整える船木には、20年ぶりの復帰に懸ける特別な思いがあった。 30日の両国大会でデビュー25周年の武藤敬司と組み、新日本プロレスの蝶野正洋、パンクラスMISSIONの鈴木みのると対戦する船木。この日は、道場の若手レスラーと合同練習形式で汗を流した。 練習は7月から参加しており、閉め切った道場は40度を超える暑さ。20年ぶりの体験に「スクワットや基礎体力(練習は)はきついですね。初日は失神しそうになりましたよ。筋肉痛が3週間ぐらい抜けなかった」と語るほど、過酷さを極める。 それでも持ち前のプロレスセンスの良さ、ヤングライオン時代に幾度となく繰り返したであろう記憶を蘇らせ、ボディースラム、ショルダータックル、受け身など基本動作の感覚を取り戻していった。 最後に行われた真田聖也との“シングルマッチ”では、スリーパーや腕ひしぎ逆十字などの総合格闘技の技に加え、両国大会での発射を予告している打点の高いドロップキックを試し斬り。 ヤングライオン時代から使用してきたフィニッシュムーブに「いきなりやっても意味がないんで。試合でいろんな技を相手にぶつけて、最後に出す。一番力を持ってフィニッシュにつながる技だと思ってるので、その辺は温存したい」と手ごたえを口にした。 20年ぶりのプロレス復帰に向けてブランクを感じさせない動きを披露した船木だが、この一戦はただの同期揃い踏みや“盟友”鈴木みのるとの15年ぶりの対戦というテーマだけではない。 船木は復帰戦を「お客さんに自分自身を査定してもらう、裁判みたいなもの。30日、会場に来てくれたファンの反応を見てですね」と設定している。それだけにこの一戦が、今後を左右する重要なターニングポイントになることは間違いない。 1試合限りの限定的な復帰なのか、それともプロレスに専念するのか。はたまた両刀使いになるか。いずれにせよ判決は30日に両国で下される。
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スポーツ 2009年08月15日 15時00分
新日本プロレス 真壁吠えた! “自慰1”俺のモン
いよいよあす16日に真夏の最強戦士が決まる新日本プロレス「G1クライマックス2009」(東京・両国国技館)で“暴走コング”真壁刀義が崖っぷちの闘いを繰り広げている。14日には2年連続の決勝進出に向けて「“自慰1”は俺のもん」と怪気炎をあげた。 Aブロック勝ち点5の真壁は、きょう15日に同所で行われる公式リーグ最終戦の矢野通戦でベスト4入りを狙う。予選突破に首の皮一枚を残している状況だが、真夏の祭典も佳境に入って現在2連勝中とすこぶる調子は良く「よく聞け、いまの俺はのりピーもビックリするほどノリノリだ、コノヤロー!」と、微妙な冗談が出るほど勢いづいている。 今大会は過酷な予選を強いられてきた。開幕2連敗でスタートダッシュに失敗。3戦目もIWGPヘビー級王者の棚橋弘至が相手で苦戦必至だったが、チャンピオンと真っ向勝負で30分ドローに持ち込んだことから息を吹き返し、ようやく暴走コング本来の調子を取り戻した。 一昨年はベスト4、昨年は準優勝と結果を残し「今年はテッペンしかない」とG1初優勝に照準を定めてきたが、崖っぷちに立たされているいまなおその思いに揺るぎはない。 「確かに良いスタートは切れなかったが、もうそんなこと忘れちまったよ。断崖絶壁、ここからが真壁刀義の真骨頂。俺のG1はここからがクライマックスだ」 昨年のリベンジを果たすべく、苦境からのG1初制覇に息巻く暴走コング。「G1の目標は人それぞれ。連覇を目指すヤツ、ひたすら復讐に燃えるヤツ…。つまりそれぞれが自分の欲求のために闘う、オナニーみてーな大会だ。いわばその自慰ナンバー1決定戦で今年、テッペンに立つのは俺。自慰1は俺のもんなんだよ」と鼻息は荒い。
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スポーツ 2009年08月15日 15時00分
ドラディション 藤波 昭和プロレス伝道師に
藤波辰爾が昭和プロレスの伝道師になる! 藤波が主宰するドラディションは9月6日に大阪大会を開き、その後は13日の札幌を皮切りに、4大会の北海道巡業を行う。 見せつけるべきは、昭和プロレスだ。前回の7・28新宿では、藤波は長州力、初代タイガーマスクとトリオを結成し、藤原喜明、グラン浜田、ヒロ斉藤と対戦。個々の存在感と安定感は抜群で、会場は大歓声に包まれた。 藤波は「今後も昭和のにおいがするものを出していきたい。若い頃は元気のいいところを出せたけど、いまは違ったアプローチで見せられるからね。実際、レジェンド路線への需要はあるし、特に地方からの要望が多い。金曜ゴールデンタイムの、いい時期のいい思い出が残っているんだと思う」とレジェンド路線を継続しながら、全国に昭和プロレスの良さを伝えていく考えだ。 ただし、必要以上に自分たち世代が目立つのではなく、若い選手たちとの共存共栄が団体の理想系だ。テーマはズバリ、温故知新。ドラディションには大日本プロレスの関本大介をはじめ、他団体の若手選手たちが参戦しており、藤波は「自分たちの試合を見て、若い選手が何かをつかんで育ってほしい」という。 また、折りを見て、レジェンド軍と若手選手の対決を組んでいく予定で、藤波は「新日本プロレスがいくつかに分裂して、いい形で世代交代ができず、プロレス界が崩れてしまった。長州や僕が育ったのは、猪木さんとの世代交代ができたから。今はいい世代交代ができてない」というひずみをドラディションのリングで少しずつ埋めていきたい意向だ。 新宿大会で長州が「時間がない」と藤波との一騎打ちを希望したことについては「唐突にやっても意味がない。徐々に熱を高めていきたい」と発言。機が熟して藤波VS長州が行われる時、それは最後の“名勝負数え唄”になるかもしれない。
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スポーツ 2009年08月15日 15時00分
ノア 青木 KENTA超え宣言
プロレスリング・ノアの青木篤志が14日、都内の事務所で会見に臨み、9・21名古屋大会でGHCジュニア・ヘビー級王者KENTAに挑戦。“KENTA超え”を宣言した=写真。 KENTAについて「すごく尊敬している」と羨望のまなざしの青木。王座初戴冠に向け、「KENTAは絶対に超えたい存在。スーパージュニア挑戦など今年は視野が広がったし、自信がなければ挑戦しない」と宣言した。
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スポーツ 2009年08月15日 15時00分
元川悦子のサッカー魔法陣
8月頭に開幕したオランダリーグ1部で気を吐くのが、VVVフェンロの本田圭佑だ。2日の開幕・PSV戦で1ゴール1アシストと大活躍したのを皮切りに、9日のデンハーグ戦でも2得点。勢いがもう止まらない。 もともと興味を寄せられていたPSVに加え、リバプール、リヨンといった欧州チャンピオンズリーグ上位常連クラブから身分照会されるなど、彼の身辺が騒がしくなってきた。 草食系男子の多い昨今の日本の若手にあって、本田は一種独特だ。「俊さん(中村俊輔=エスパニョール)だろうが誰だろうが、自分と同じポジションなら競争に勝つしかない」とメディアの前で強気の発言を繰り返す。この強心臓ぶりで、名古屋の新人時代から大いに注目されてきた。 2008年1月にはフェンロへ移籍。同クラブが2部降格した昨夏、本人はオランダ1部チームへの移籍を強く希望した。しかし北京五輪で何もできないまま惨敗したのが響き、移籍先が見つからなかった。彼は不本意にも2部でのプレーを強いられるが、結果的にはこれが功を奏した。 「オランダ2部で戦ってゴールの重要性がよく分かった。日本人はすぐパスを回そうとするけど、サッカーは結局1対1。目の前のやつに勝って、点を決めること。それがすべて」と悟った本田は目の色を変えたのだ。 その後、獣のようにゴールに向かい始め、昨季16点をマーク。2部MVPを獲得する。日本代表でも「中村俊輔のライバル」とまで称されるようになったのだ。 同じレフティで強烈なFKを持つ2人には共通点が多い。俊輔ほどの戦術眼やパスセンスはないが、本田には身体的強さと若さがある。俊輔がレッジーナへ移籍したのは25歳の時。21歳でオランダへ渡った本田の方が国際経験では上だ。メンタルの強さも日本人離れしている。このアドバンテージを生かせれば、俊輔が到達できなかった欧州CL優勝可能なチームへの飛躍は十分ある。 欧州の移籍期限は8月末。今のタイミングをモノにできるか否か。本田の動向から目が離せない。
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スポーツ 2009年08月14日 15時00分
全米ゴルフ選手権 石川遼 2オーバー出遅れ
男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロ選手権は13日、米ミネソタ州チャスカのヘーゼルティン・ナショナルGC(7674ヤード、パー72)で第1ラウンドを行い、メジャー3度目の挑戦で初の予選通過を目指す17歳の石川遼は前半のアウトを1オーバーで終えたが13番でボギーを叩き、2オーバーのまま我慢が続き、結局5ボギー、3バーディーの通算2オーバーで初日を終えた。 また、日本選手の中では藤田寛之が1アンダーの71と健闘し、片山晋呉は3オーバーの75で回った。メジャー通算15勝目と3週連続優勝を狙うタイガー・ウッズ(米国)が5アンダー、67の好スコアをマークした。 遼の初体験1番ホールのティーショットはフェアウェーの真ん中へ。ホッとタメ息をつく。2打目はグリーンをオーバーしたが、微妙なパーパットを決め無難なスタートを切った。 その裏ではあのタイガー・ウッズがノーボギーで回り、7番ホールでバーディーを決め5アンダーとし単独トップに躍り出てギャラリーの大歓声が聞こえていた。 さて遼は2番ではセカンドがキャリーでグリーンをオーバーするほど強い南風に乗ってしまった。「パットは自信があります」という遼だが結局このホールは痛恨のボギーをたたいてしまった。 マスターズ、全英オープンと2度のメジャーは無念の2日間プレー(予選落ち)で終わってしまった遼だけに、今度は“三度目の正直”といきたいところ。それだけ気合の入れ方も違った。 ウェアも、いきなり初日から勝負カラーの赤を使用と、意気込みは凄い。3番のロングホールは3打目でグリーンをとらえたが結局はパー。我慢のゴルフが続く。だが表情は落ちついたもの。「最近は気負いなくプレー出来る」と本人が語る通り、17歳の遼は最年少挑戦にも冷静だ。 4番パー3のショートホールは1オンしたもの“嫌な距離”を残すパーパットを辛くも沈め1オーバーをキープ。続く5番のセカンドをバンカーに入れた。「バンカーに自信がついた」というだけにピンまで1メートルにつけたがパットを外しボギーで2オーバー。遼はガマンのゴルフを強いられた。 練習ラウンドでは片山、藤田、今田と回りいずれも2オンに成功していただけに、やはり本番の厳しさは別物といえる。 6番ではティーショットを右のラフに入れたが2段グリーンの下の段につけ苦戦もパーパットを決め、いぜん我慢のゴルフが続く。7番のロングホールでは2オンに成功。イーグルを狙う位置につけた。距離は残していたが、かかんにイーグルを狙い、ここはこの日初のバーディーを奪い1打盛り返し1オーバー。 8番のパー3でショットが池ポチャ寸前のところで止まるピンチを迎えたが、このツキを逃しはいけない。しかし寄せに失敗、ピンを大きくオーバーしてしまい、ボギーを叩き、再び2オーバーに後退した。 だが、圧巻は9番、10番に来た。9番パー4では2オンに成功するとパットを正確に決めバーディーを奪うと、折り返した10番でも、自信をもったショットとパットでバーディーを奪い、まるでウッズが「遼、早く俺について来い」とささやいている様なラッシュでスコアをイーブンに戻した。 ところが11番のロングではバンカーにつかまり痛恨のボギーを叩いてしまった。 不運は続く遼は13番のショートで痛いボギーを叩き再び2オーバーに逆戻りしてしまった。 2016年夏季五輪にゴルフが正式種目として決まり、遼はまだ24歳だけに日本の代表になるのは確実。それだけに朗報が届いた今大会は奮起しなければならない。 バーディーを狙える15番のロングは遼にとってチャンス。あわやバーディーまで寄せたが、入らずパーどまり。ここでくじけてはいけない遼。 遼に大きなチャンスが来た。17番のパー3で絶対の位置にオン。「頼む決めてくれ」ギャラリーの声援を背にこん身のパット。しかし無情にも外れパーどまり。 最終18番は2オンに成功しピンまで10メートルを残したが、あわやバーディーというパットも外れ、結局初日は5ボギー、3バーディーの通算2ボギーで暫定73位に終わった。 念願の予選通過へ遼のチャレンジは2日目へ続く。◎ウッズ 独走予感の5アンダー 帝王ウッズは今季初メジャーを狙ってスタートした。前半からノーボギーで後半に入っても安定したもの。6番まで4アンダーでトップグループにつけていたウッズは7番で、この日5つ目のバーディーを奪い待望の単独トップに躍り出た。 ウッズは今大会まで2連勝を飾り絶好調で望んだ全米プロ。今季これまでメジャー優勝がないウッズの信じられない出来事だけに、世界中の期待は、ここ一番にかかっている。 ウッズは結局、後半9番をパーでまとめ5アンダーでホールアウトし、この時点で早くも単独トップという“独走”を予感させる初日だった。「すべては自分に勝つこと」というウッズは、やはり貫録たっぷりで、今回の全米も“ウッズ・ショー”をみせてくれそうだ。
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スポーツ 2009年08月14日 15時00分
新日本プロレス TAJIRI暴走 新日社長もKO
新日本プロレスのIWGPヘビー級王者・棚橋弘至が、まさかの予選敗退の危機だ。13日の「G1クライマックス2009」(16日、東京・両国国技館で決勝)愛知県体育館大会では、怨敵TAJIRIにまたも襲撃されて不覚の敗北。さらには、同社・菅林直樹社長までもが毒霧で奇襲される大失態に、セルリアンブルーのマットが威厳を失いかけている。 「ツイてない。やっぱりツイてるのは、霊なのか…」。またも棚橋が不運に見舞われた。 7・21札幌大会の防衛戦後にリング上で毒霧で奇襲したTAJIRIにG1出頭を命じた棚橋。真夏の祭典で制裁すべく、わざわざチャンピオン権限を行使してまで、因縁の相手をG1の舞台に引きずり込んだはずが、散々な結末となった。 序盤から妙なムードが漂っていた。棚橋は場外戦で額から流血させられる苦しい展開。それでもスリングブレイドで反撃ののろしを上げ、ドラゴンスクリューからテキサスクローバーで追い込み、伝家の宝刀ハイフライフロー。だが、2発目を撃墜されてしまうと、一気に形勢逆転を許す。最後はローリングクレイドルで気を失ったところに毒霧を食らって、万事休す。試合後はヤングライオンにおぶられてノーコメントのまま会場を後にした。 そればかりではなかった。試合後はリング上で「きょうはボクが締めます。名古屋のみなさん、愛してマース!」と棚橋の決めゼリフを奪ったマイクアピールで締めたTAJIRIに、菅林直樹社長が退場を促すも、逆に毒霧を噴射されてKOされる始末。新日側が組んだG1での遺恨清算マッチは想定外の大失態で幕を閉じた。 IWGP奪取後は不運の連続の棚橋だが、思えばG1に入ってからもツイてない。この夏はG1開幕戦で大森隆男に不覚をとったが「実はあの日は行きの新幹線で広島で降りるはずが、新山口まで寝過ごしちゃって嫌な予感がした」というように、ここのところ悪いムードを引きずっている。 「ワキ腹が痛いのが治らない。まあ考えてみれば俺のワキが甘いってことなんでしょう」と棚橋。憎きTAJIRIに無念の3カウントを喫し、現IWGPヘビー級王者が予選リーグ突破も怪しい雲行きとなった。◎中邑 5連勝ベスト4進出 中邑真輔が一番乗りでベスト4進出を決めた。魔の食べ物「アイス」を口にしないことで、好調をキープしているBブロックの中邑は、第三世代の永田裕志と壮絶な“蹴撃戦”。強烈な永田のハイキックを食らって悶絶しかけたが、最後は新必殺技ボマイェで逆転勝ち。なんとか無傷の5連勝を決め、「ひとり見つけた。欲していた形のないストロングスタイルを…。永田裕志さすがだよ」とたたえていた。◎後藤 飯塚から反則勝ち なんとか首の皮一枚を残した。開幕2連敗からの厳しい予選リーグ戦を強いられているAブロックの真壁刀義とBブロックの後藤洋央紀が、それぞれ準決勝進出に望みを繋ぐ1勝。開幕から勢いに乗るZERO1の田中将斗を迎え撃った真壁は、必殺キングコングニードロップで息の根を止めて勝ち点を5に伸ばし「いつも断崖絶壁、ここからが俺の真骨頂だ」と巻き返しを誓った。 一方の後藤はここまで反則オンパレードの飯塚高史と激突。この日も凶器アイアンフィンガーフロムヘルを使ってきた飯塚に、消化不良の反則勝ち。あす15日に東京・両国国技館で行われる予選リーグ最終戦に望みを残す結果となった。◎天山 涙の予選連敗 夏男が無残に散った。真夏の祭典3度の優勝を誇るBブロック天山広吉は、中西学との第三世代対決に最後の望みをかけたが、ケガの影響から本来の力を発揮できずに予選敗退が決まった。 痛む首と右肩を鼓舞しながら闘い、前半戦こそモンゴリアンチョップと頭突きなど根性をみせたが、ジャーマンで首からマットに叩きつけられて悶絶。ダメ押しのヘラクレスカッターでマットに突き落とされ、夏の終わりを告げる3カウントを献上した。 試合後は天敵の飯塚が乱入してきて、リング上で公開リンチされる始末。担架に運ばれ、無言のまま会場を後にした。 また、新日最強外国人の夏も終わった。Aブロックでもジャイアント・バーナードが矢野通にまさかの敗戦。今年は開幕から連敗でスタートダッシュに失敗した“イレズミ獣”の夏は、勝ち点5で公式戦全日程を終えて予選敗退が決まった。
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スポーツ 2009年08月14日 15時00分
全日本プロレス 近藤 頂上対決2大プラン
全日本プロレス8・30両国国技館大会で世界ジュニアヘビー級王者カズ・ハヤシに挑戦する近藤修司が13日、ベルト戴冠後の2大プランを披露した。 「2009ジュニア・ヘビー級リーグ戦」に初優勝し、カズへの挑戦を表明。30日の両国大会で9カ月ぶりのタイトル挑戦が決定した。 全日ジュニアの“頂上対決”を前に「挑戦するからには、世界ジュニアのベルトを獲りに行きます」と高らかに宣言。なぜなら近藤にはどうしても防衛戦をやらなければいけない相手がいる。 「一発目の防衛戦の相手は稔。そこまで(自分の中では)決まっているんで」と戴冠後のプランを明かした。 近藤はタッグマッチを含めて稔に4連敗中。「苦手意識はあります」と語るように天敵以外の何者でもない。 それだけではない。新王者となった暁には、この夏に出来なかったバカンスに出かけるという。 「(諏訪魔と)2人で千葉に別荘でも買って、サーフィンでもしながらゆっくりしたい」とニヤリ。ちなみに近藤は陸サーファーだという。 この日は、チームディストラクションのパートナーで、同大会で三冠ヘビー級選手権に挑む、諏訪魔と都内のスカパーカスタマーセンターを訪問。臨時“営業マン”として30日の両国大会のPPV(Ch.162で16時〜生中継)をPRした=写真。 リーグ戦を制し、勢いに乗る近藤が、バカンスまで突っ走る。
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