スポーツ
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スポーツ 2009年10月09日 15時00分
虎が吠える 佐山サトル見参!!(6) プロレスはファンに緊張感を与えるもの
私は新日本というプロレス環境にあったがために、猪木さんやゴッチさんや諸先輩方に育てられ、格闘技に触れ、修斗をつくった。今では精神面を捉えた武道を徹底追究している。大脳生理学、精神学、歴史、現代という最先端科学を駆使し、温故知新ある「真武道」をつくっているところだ。 書斎や道場にこもり続ける姿は、変人に見えるかもしれないが、ここまで時間を費やし、研究し、学ぶことで、真の武道が現れるのは当然であるというのが私の信念だ。 私が近代史や催眠の先生だということを知っている者は多いが、すべて真武道完成のためにやっていることは、ほとんどの人が知らない。 若いころ、もし違ったプロレス生活を送っていたら、総合も真武道も生まれなかった。プロレスラーがつくった総合格闘技? 当時は少しの違和感でしかなかったが、今では「冗談でしょ」と言われる状況だ。逆に町人拝金型で義のかけらもない、現代の格闘スポーツでは、私がつくったものを認めたくもないだろう。それが現代のプロレスである。戦いの存在感がないのだ。 ガチのできるレスラーの読み方は、構えがしっかりしているか、足腰が格闘系か、細かい技術はあるか、観客を沸かせるためにバカらしい動きや流れをつくっていないかである。プロレスは沸かせるのではない緊張感だ。緊張感とは大技のすごさではない。そのためにはセメントの技術がいる。 デジタル時代、スポーツの動きがデジタル化するわけが無い。ボクシングが1・2・3、1・2・3で技の応酬なら観客はゼロになる。 華麗な動きを見たいなら、日本雑技団をつくってあげよう。体力運動とボディービルだけをやらせて、あとは受身と技のタイミングと演技を身につけさせる機関だ。 現代の問題は、ちゃんとしたプロレスラー同士が演じれば迫力も出せるが、対戦者がデジタルだと、雑技団になるしかないことである。
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スポーツ 2009年10月09日 15時00分
ボクシング 帝拳のW王者に大きな試練
ボクシングのダブル世界タイトルマッチ(10日、国立代々木競技場第二体育館)の調印式が8日、都内のホテルで行われた。WBCスーパーバンタム級王者西岡利晃、WBAスーパーフェザー級王者ホルヘ・リナレスの両選手には、次戦のプランとして早くも海外での防衛戦が浮上中。だが、帝拳が誇るダブルエースには厳しい現実が待ち受けていた。 イバン・エルナンデスと3度目の防衛戦を行う西岡は「勝つことは確信しています。チャンスがくれば、KOに結びつけたい」と必勝を宣言した。 一方、ファン・カルロス・サルガドとのV2戦に臨むリナレスも「3年ぐらい日本で試合していない。10日はすばらしい試合をします」と意欲をみせた。 西岡はV3成功後、ボクシングの本場、ラスベガスでの防衛戦に意欲をみせている。 リナレスは、今年9月に元6階級制覇王者のオスカー・デラホーヤ氏が経営するプロモート会社「ゴールデンプロモーション」と契約を交わし、スーパースターの道を歩み始めている。 まさに“アメリカンドリーム”を地でいく両雄だが、そうやすやすとは手に入れることはできないようだ。 帝拳の本田明彦会長は「ハンデはすごくありますよ。よほどいい選手じゃないと(成功するのは)難しい。パッキャオが試合をする時は、フィリピンやアメリカ国内から7、8000人くらいは集める。よほどすごいボクシングでみせるしかない」と語る。 アメリカで成功するには、興行の営業面でも貢献しなければいけないというワケだ。 くしくも、今回のダブルタイトル戦はゴールデンプロの関係者が見守る中での試合となる。この“御前試合”でどれだけのインパクトを残せるかが、今後の米国進出のカギを握る。 帝拳のダブルエースの真価が問われる。
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スポーツ 2009年10月09日 15時00分
ZERO1 猪木より俺だろう!! 大谷キレた
ZERO1の炎の戦士・大谷晋二郎が8日、IGFとすったもんだを続ける中邑真輔に不快感を露わにし、ベルト強奪を誓った。 大谷は蝶野正洋デビュー25周年特別興行(12日、両国国技館)でIWGPヘビー級王座に挑戦する。「IWGPは昔からの憧れ。チャンピオンであれば、いろいろなところに出て行ける。ベルトを獲れれば世の中を変えることができる」とその思いは最高潮に達している。 しかし、それとは裏腹に決戦を前に王者・中邑の目はアントニオ猪木と初代IWGPベルト奪還ばかりに向いている。大谷は「当然面白くないですけど、どうぞ御自由にって感じですかね」と不快感を見せた。 とはいっても、大谷にとって最も重要なのはベルトを獲ること。 もちろん、IWGPを20回にわたり防衛した故・橋本真也への思いもある。「中邑選手には、ぶっちゃけ思い入れはない。勝てればそれでいい」とあくまで今回は結果にこだわるつもりだ。 最後に、中邑の必殺技ボマイェについて「ゴングがなるまで分からないが、試合中に一回食らってみたいという気持ちになるかもしれない。でも、返してみせるでしょうけど」と不敵なひと言を残した大谷。見事勝利で歴史を変えることができるのか。
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スポーツ 2009年10月08日 15時00分
ドライバー編 スライスする原因を徹底究明せよ
今回からドライバー編。プロに聞くとドライバーといってもむやみやたらに素振りしてはいけないようです。今回はスライス、次回はフックをやるとのこと。スコアアップのため、どうすればドライバーがうまくなるのか早速、小倉プロに聞いてみましょう! 今回からドライバーショットの悩みを解決していきます。アマチュアの皆さんはドライバーを難しく考えすぎです。ドライバーは必ず平らなところからティーアップして打てる、プレーヤーにとって条件的に非常に優遇されたショットといえるでしょう。 やみくもに振り回して難しいと思い込むのではなく、自分がどういう動きをしてどんな球が出ているのか。悪いショットであればそれがどうすれば直るのかを理論的によく考え練習しましょう。 たぶんほとんどのゴルファーがドライバーのスライスで悩んでいることと思います。なぜ、スライスをするのかその原因を突き止めて少しでもスライスがなくなるようにしましょう。 スライスの原因の一つとして、クロスが挙げられます。これは切り返しで強く叩こうとし過ぎて右手に力が入り、右脇が開いてしまう動きです(写真(3))。これだとアウト・サイド・インの軌道になってスライスしてしまいます。切り返しで右手が力まないように優しく下ろしましょう。特に、スライスのひどい人はダウンスイングをゆっくり振りましょう。 もう一つの原因はリバース・ピビット(ぎったんばっこん)です。ボールを見過ぎてバックスイングで体重が右に乗らずインパクトでビハインド・ザ・ボールができていない状態(写真(4))。これだとインパクトで窮屈になり体が伸び上がります。 トップの位置で右足にしっかり体重を感じて上げましょう。この時、頭は少しだけ動いても大丈夫です(スウエーではありません)(写真(5))。 ダウンスイングでは頭や右肩が突っ込まないようにしっかり振りましょう。<プロフィール> おぐら・だいご 1974年7月14日生まれ、東京都出身、血液型A型、ゴルフ歴12年。2007年日本プロゴルフ協会入会、アメリカのジム・マクリーンゴルフアカデミーに2年半留学、現在は都内を中心に活動中。生徒の中にはWBCで活躍した青木選手を含む有名人も多数。 内外読者のみ都内出張レッスン承ります! ご応募はEメールで。up-golf@ezweb.ne.jp◎質問大募集 ゴルフに関する質問・疑問を大募集します。採用されたものは紙面で小倉プロが直接答えます。ほんのささいなことから、聞きたくても直接プロに聞けなかったことまで何でもOK。 はがきに住所、氏名を明記し、〒135-0063 東京都江東区有明1-1-7 リアルスポーツ「小倉プロに聞け」係まで。または、リアルスポーツホームページの「お問い合わせ」欄からの応募も可。
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スポーツ 2009年10月08日 15時00分
「時代」を彩った男と女・あの人は今 元女子水泳・岩崎恭子さん
「今まで生きてきた中で一番幸せです」 1992年、バルセロナ五輪の競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを首にかけた岩崎恭子のこのコメントは、14歳と6日の少女の口をついて出た名言だった。 静岡県沼津市の出身。沼津には千本浜という海岸地帯が広がり海水浴客で賑わっていた。また天皇家の御用地もあり、陛下が幼少の頃にはこの地で泳がれることもあった。さらに狩野川という河川は地元の子どもたちの水遊び場にもなっていた。 これほど泳ぐことと、水に接することに恵まれた土地で岩崎はすくすくと泳ぎながら育った。本格的に水泳を始めたのは小学生の頃で、市営のプール施設を使ってから。メキメキと上達し、泳ぐたびに記録も早くなり注目を集め始めた。 「日本の女子水泳は、1936年のベルリン五輪の前畑秀子さん以来で、これが女子水泳が現在まで続く盛り上がりのきっかけとなりました」(日本水泳連盟関係者) 金メダルを獲得した後、地元の日大三島高校から日大に進学。文理学部心理学科を卒業した。 先日他界した古橋広之進さんは、日大の後輩である同郷の岩崎の活躍がことのほか嬉しかったのか、「母校(日大)は木原光知子(故人)とか岩崎といった女子選手をポツンポツンと出すのはいいが、やはり伝統としてつながってほしい」と、話したことがあった。 だが、岩崎はやがて水泳に限界を感じ、98年、20歳で競技から引退。米国のミッションビエホに海外指導研究生として留学。帰国後はその経験を生かし、スポーツコメンテーターとしてテレビなどで活躍した。 現在は、日本オリンピック委員会事業・広報専門委員、日本水泳連盟競技委員、水泳インストラクターなどで活躍している。先日、コペンハーゲンで行われた2016年オリンピックの東京招致のプレゼンテーションでメダリストとして顔を出していた。◎ラグビー選手と結婚 中学生で金メダルを獲得した岩崎は高校・大学と期待されたが、成績を残せず在学中に現役を引退してしまった。だが、国民的アイドルとしての注目度は高く、05年には写真集まで出した。そして今年4月、ラグビー元日本代表選手であった斉藤祐也(豊田自動織機)と結婚した。 その岩崎のライバルが、現在テレビやラジオなどでスポーツコメンテーターとして活躍する田中雅美だった。田中は、中央大学4年の2000年、シドニー五輪の女子400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した。だが、他の種目ではメダルを逃したため、現役を引退して海外留学やリポーターなどを経験した。 しかし、田中は04年のアテネ五輪への出場という思いから、03年にプロスイマーとして現役に復帰。そして日本選手権で好成績を残し、アテネ五輪の出場権を獲得。だが大会では200メートル平泳ぎで4位に終わった。この大会を機に再び現役を引退した。
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スポーツ 2009年10月08日 15時00分
IGF バーネットか澤田で待つ
IGFがIWGP王者・中邑真輔に説明責任を果たすよう求めた。 7日、都内事務所で会見を開いた宮戸優光GMは、11・3JCBホール大会の追加対戦カードとして、ジョシュ・バーネット VS X、澤田敦士 VS Xを発表。2試合とも「旧IWGP王座は俺が取り返す」とアントニオ猪木に挑戦状を叩きつけた中邑のために組んだもので、「こちらが最短で用意できるカード。中邑選手にどちらかを選んでほしい」と迫った。 事態に進展は見られない。IGFは中邑のアクションを受けて「プロレス活性化のチャンス」と即座に受け入れ態勢を整えたが、中邑は「代弁者でなく猪木さんの言葉を聞きたい」とのスタンスを固持。 以後、こう着状態が続いていることについて、宮戸GMは「中邑選手の真意が分からないので猪木会長に伝えようがない。初代のベルトをただ単にモノとして欲しいのか、リングでの闘いを含めて取り返したいのか、より明確にしてくれないと、猪木会長がコメントしても無意味なやりとりになる」と、不毛な言葉のキャッチボールが続くことに懸念を抱く。 だからこそ中邑に「IGFは関係ないと言われても、猪木イコールIGFになる。都合の悪いことは知らないでは、挑戦という言葉を使った人間としては無責任。どんな問題があろうとも乗り越える覚悟と勇気があると思ったからこそ、私たちは反応した。どういう気持ちで挑戦という言葉を口にしたのかを知りたい」と、より具体的な説明を求めた。 なお、会見に同席した宇田川強エグゼクティブディレクターは、11・3JCBホール大会の追加対戦カードについて、バーネットと澤田が対中邑に名乗りをあげていることを明かし、中邑に対しては「IGFとしては売名行為で終わらせるつもりはない。レスラーとしての責任を果たすべき」と厳しい姿勢を示した。◎永島の目 新日プロのIWGP王者・中邑が初代同王座ベルトを巡りA・猪木に対決を求めたことから端を発したバトル戦。IGFはニ度に渡り応戦しているが、ここで問題なのはIGFが猪木のコメントを書面でも一切出さないことである。 中邑はあくまでも偉大な先輩・猪木に対して見解を求めているものでありIGF役員の返答ではないのだ。バーネットだ澤田だと対戦相手をあげて「来い」の姿勢だが、これでは新日プロとしても中邑にしても動きようがないだろう。 さらに聞くところでは澤田選手がIWGPベルトのレプリカを持参して新日プロを訪問したという。これは中邑に対しても礼を逸した行為である。今回の問題をこんな“マンガチック”な行動で示してはいけない。 結局、このバトルは10日にも米国から帰国するA・猪木が自身の見解を述べてから新しい展開に入るしかない。(本紙・編集プロデューサー)
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スポーツ 2009年10月08日 15時00分
新日本プロレス 中邑11・3出場を拒否
初代IWGPヘビー級ベルト奪還に向け、対アントニオ猪木を掲げた新日本プロレスIWGPヘビー級王者・中邑真輔が、IGF側の要請に最終見解を示した。IGFからこの日11・3JCB大会への来場とともに、対戦カードを提示されたが、中邑は即座に呼応。本紙に「IGFの理論にスリ変えられては困る。自分としてはマジで猪木さんとやりたい。悪いけどJCBには行かないよ」と、要請に応じないことを明言した。 IGFの提案を却下するのも当然。そもそも中邑は王座戴冠後「イノキッ〜!」と打倒・猪木を掲げたにもかかわらず、当の猪木本人から何の反応もなく、なぜかIGFが代弁するという形でうやむやにされてきた。 あげくの果てにバーネットや澤田という“噛ませ犬”をぶつけられる始末。あくまで交渉相手はIGFではなく、猪木本人とし、首尾一貫して「猪木さんの言葉が聞きたい」と言ってきただけに、話は平行線をたどる。打倒・猪木を掲げた中邑の決意。IGF側との温度差が埋まらないまま、無常にも刻一刻と時だけが過ぎている。難題は時間が解決するとされるが、今回ばかりはそう簡単にはいきそうにない。
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スポーツ 2009年10月08日 15時00分
ノア 丸藤 脱三沢さん決意
プロレスリング・ノアの役員会が7日、都内の同事務所で行われ、故三沢光晴前社長の後継者、丸藤正道副社長=写真=は“脱三沢色”の早期確立を主張。また、年内復帰を目指す丸藤は心機一転、新勝負服での再起を考えている。 この日の役員会では、9・27日本武道館大会、10・3大阪府立体育会館大会の三沢さん追悼興行の総括と今後のノアの方針について話し合いがもたれた模様。丸藤副社長は「会社で変えていかなきゃいけないこと、それは、そこ(三沢さん)に頼ってちゃいけないよという部分の話し合いをしました」と明かした。 田上新体制でのカラー確立は、ノアにとって今後もっとも重要な課題となることは間違いない。「三沢光晴という名前は伝えてはいかなきゃいけない名前。でも、三沢光晴の名前を使って興行、言い方は悪いかもしれないけど、商売をするというのは最後になると思う」(丸藤副社長)と持論を展開。三沢色からの脱却を図り、勝負に出るという。 また、今年3月に負傷し、長期欠場を強いられている丸藤だが、年内復帰に向け「試合カンを取り戻すまできている」と着々と準備している。 「けがをしたり、ビックマッチでコスチュームを変えたりする選手がいるのを見て、「次どんなのでくるんだろう」というファン心理があった」と勝負服も新調して臨むという。リング内外での丸藤副社長の言動から目が離せそうにない。
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スポーツ 2009年10月08日 15時00分
DREAM 桜庭 姿見せず
「DREAM.11」で復活を遂げた桜庭和志が、強行日程に担ぎ出される。桜庭は7日の会見に姿を見せなかった。それでもDREAM笹原圭一プロデューサーから、次回25日大阪城ホール大会出場と「まだまだ10年間はやってもらいたい」と“強制労働”を強いられた。 次戦に備えてパワーを温存しているのか、はたまた金網マッチから逃げ出したいのか、一夜明け会見に姿を見せなかった桜庭のナゾは深まる。 それでも周囲の参戦への期待は日に日に増すばかり。笹原プロデューサーからは「連絡がないのは大阪に出るという返事だと思います」と参戦が既成事実かのように解釈している。 また、DREAMサイドは桜庭人気にあやかる気満々。40歳を過ぎた妙齢ファイターのケツをたたく。「キース・ハックニーを目指してほしい」(笹原プロデューサー)恩年51歳の格闘家を引きあいに出し、世界最年長MMAファイターを目指せと言わんばかりだった。
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スポーツ 2009年10月07日 15時00分
岡田 オリックス新監督内定の深層
プロ野球も大詰めにきてセ・パともに日本シリーズ進出をめぐり活況を呈している中、オリックスの来季監督に前阪神監督・岡田彰布氏(51)が内定した。果たしてその裏で何があったのか? “深層”を追うと、そこにあの男がいた。 岡田氏が阪神監督復帰でなく、オリックスを選んだミステリー劇。その謎解きのキーマンは、阪神・星野仙一オーナー付きシニアディレクター(62)だった。 「真弓の次は岡田かと思ったら、実は星野で決まりらしい。それを知った岡田が激怒して、オリックスの監督要請を引き受けたのが真相らしい」。阪神OBの1人が衝撃的な舞台裏を打ち明ける。 岡田氏本人は、早ければ来オフにも阪神監督復帰を狙っていた。しかし舞台裏では前出の情報が流れていたのだ。岡田氏が「それなら、これしかない」と飛びついたのがオリックス監督だった。 岡田氏と星野氏の確執は根深い。阪神球団の現役引退勧告を蹴ってオリックスに移籍してから現役引退した岡田氏は、二軍の助監督兼打撃コーチを務めた後に阪神に復帰。二軍監督を経験して、一軍監督のチャンスをうかがっていたら、阪神球団史上初めて外様の野村克也監督(現楽天監督)が招請された。野村監督が3年連続最下位、沙知代夫人の脱税疑惑事件がダメ押しになって解任となり、「さあ、いよいよオレの出番や」と思っていたところへ、中日監督を解任されたばかりの星野氏が電撃的に阪神監督に就任した。 怒った岡田氏は、ユニホームを脱いでネット裏で評論家生活を送るつもりだったが、ここで星野監督が横やりを入れた。「阪神の監督をやりたいのなら、二軍監督や評論家などで逃げずに、一軍のコーチをやれ」と、三塁コーチャーという重責を押しつけたのだ。三塁コーチャーは監督に次ぐ重要ポストだ。うまくこなして当然。判断を誤れば、「壊れた信号機」とファン、マスコミから叩かれる割に合わない仕事だけに、阪神OBからはこんな声が出ていた。「見え見えの星野の岡田潰しだ。目の上のタンコブの次期監督候補を消すには最高のやり方だが、星野もえげつない」と。 結果的には、岡田氏が三塁コーチの重責をこなし、星野政権2年目に球団史上18年ぶりのリーグ優勝。その後、星野監督は健康上の理由で勇退、ポスト星野として阪神・岡田監督が誕生しているが、これにも屈辱的な楽屋裏話がある。 「仙ちゃんから『ブチ、お前が次の監督をやれ。オーナー(久万オーナー)にはオレが話をつけるから』と言われたけど、オレも一緒に辞めるよと答えたんだよ」。星野内閣でチーフ打撃コーチを務めた、星野氏の側近・田淵幸一氏が球界関係者にこう告白しているのだから、間違いない話だ。 岡田氏にすれば、冗談ではないだろう。田淵氏が断ったから、自分に阪神監督が回ってきた。これではプライドも傷つく。しかも、オーナー付きのシニアディレクターとして星野氏がバックに控え、にらみを利かせている。岡田氏にとっては針のムシロに座らされているようなものだろう。実際「星野」という名前を聞くだけで監督時代の岡田氏は過剰反応を示した。 そこで、ついに昨シーズン中に星野排斥のために、動いたというのだ。 「昨シーズン終了後の岡田の電撃退団は、巨人に大逆転優勝を許したための引責辞任ということになっているが、実は違う。まだ首位に立っていたころの話だ。星野氏とパイプの太かったこれまでの久万、手塚、宮崎3オーナーと違い、岡田監督と良い関係の坂井オーナーに対し、『もうシニアディレクターはいいんじゃないですか』と直訴した。星野氏は北京五輪でミソを付けているし、星野勇退は受け入れられると思っていたら、却下されてしまった。それで岡田は辞めたんだよ」。阪神の内情に詳しいテレビ局関係者が極秘情報を明かす。 岡田監督電撃辞任の裏にこんな事件があるのなら、球界中にネットワークを張り巡らしている星野氏の耳に入らないわけがない。当然のごとく報復として自らの復帰を売り込み、岡田氏の阪神監督復帰を阻止するだろう。 「真弓の後は星野復帰が本命」を知った岡田氏とすれば、オリックス監督として実績を残し、阪神復帰のチャンスをうかがうしかなくなったのだ。
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