IGFの提案を却下するのも当然。そもそも中邑は王座戴冠後「イノキッ〜!」と打倒・猪木を掲げたにもかかわらず、当の猪木本人から何の反応もなく、なぜかIGFが代弁するという形でうやむやにされてきた。
あげくの果てにバーネットや澤田という“噛ませ犬”をぶつけられる始末。あくまで交渉相手はIGFではなく、猪木本人とし、首尾一貫して「猪木さんの言葉が聞きたい」と言ってきただけに、話は平行線をたどる。打倒・猪木を掲げた中邑の決意。IGF側との温度差が埋まらないまま、無常にも刻一刻と時だけが過ぎている。難題は時間が解決するとされるが、今回ばかりはそう簡単にはいきそうにない。