イバン・エルナンデスと3度目の防衛戦を行う西岡は「勝つことは確信しています。チャンスがくれば、KOに結びつけたい」と必勝を宣言した。
一方、ファン・カルロス・サルガドとのV2戦に臨むリナレスも「3年ぐらい日本で試合していない。10日はすばらしい試合をします」と意欲をみせた。
西岡はV3成功後、ボクシングの本場、ラスベガスでの防衛戦に意欲をみせている。
リナレスは、今年9月に元6階級制覇王者のオスカー・デラホーヤ氏が経営するプロモート会社「ゴールデンプロモーション」と契約を交わし、スーパースターの道を歩み始めている。
まさに“アメリカンドリーム”を地でいく両雄だが、そうやすやすとは手に入れることはできないようだ。
帝拳の本田明彦会長は「ハンデはすごくありますよ。よほどいい選手じゃないと(成功するのは)難しい。パッキャオが試合をする時は、フィリピンやアメリカ国内から7、8000人くらいは集める。よほどすごいボクシングでみせるしかない」と語る。
アメリカで成功するには、興行の営業面でも貢献しなければいけないというワケだ。
くしくも、今回のダブルタイトル戦はゴールデンプロの関係者が見守る中での試合となる。この“御前試合”でどれだけのインパクトを残せるかが、今後の米国進出のカギを握る。
帝拳のダブルエースの真価が問われる。