スポーツ
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スポーツ 2011年10月29日 17時59分
阪神・和田新体制の舞台裏 「外部・年長コーチはいらない?」
監督に『華』は必要か−−。中日・落合博満監督が解任された際、巨人・渡辺恒雄会長は不人気を解任理由とする向きを否定したが、和田豊打撃コーチ(49)の昇格を決めた阪神でも、コーチ人事を巡って同じような議論が繰り返されようとしている。 阪神は参謀役を外部招聘したいという。 「和田新監督同様、コーチスタッフのほとんどは内部昇格で、あとはOBを呼び戻す組閣になります。不自然なことはないし、和田新監督が動きやすい人事にてなればそれでいいと思いますが…」(プロ野球解説者) フロント内部から漏れ伝わってきた話や、一部報道によれば、打撃コーチの1人として、アニキ・金本知憲外野手(43)が兼任コーチに着き、吉竹春樹・二軍監督(50)、藪恵壹・二軍投手コーチ(43)が一軍昇格する方向で調整されているという。楽天の関川浩一コーチ(42)、OB・赤星憲広氏(35)の招聘説も伝えられている。『外部招聘』では、落合中日の参謀・森繁和コーチ(56)、伊東勤・元西武監督(49)の名前も報じられていた。 「坂井オーナーが和田体制に外部からの参謀役を加えたいと主張しています。経験豊富な補佐役を付けるため? いや、和田新監督と佐竹二軍監督のコンビでは地味すぎると思ったらしく…」(球界関係者) 和田新監督が組閣に要望を出しているとしたら、現二軍守備・走塁コーチの中村豊が要所に着くだろう。同コーチは和田新監督からとくに信頼を置かれている。 「これからはトレード、FAなどの補強規模を小さくし、若手育成に重点を置くつもり。暫くは爆破的な強さは見られないかもしれない。将来のためとはいえ、そういう育成重視の時期を迎えるので、地味なコーチ人事になると客離れに拍車をかけると心配しているんですよ」(前出・同) また、こんな指摘も聞かれた。和田新監督は『年上の部下』が入ると気を遣わなければならないので、年下だけで組閣したいと思っているそうだ。しかし、 「残留が予定されているコーチのなかに、和田新監督と折り合いの悪い人もいますから…」(在阪メディア陣の1人) メジャーリーグでは、監督人事はチームビジョンなどの質疑を経て最終選考に入るという。現役時代の論功行賞で決まる日本とは大違いだが、選出された監督全員が成功しているわけではない。ただ、ゼネラルマネージャー以下フロントが監督人事に責任を負う体制にはなる。ここがいちばん重要ではないだろうか。梨田昌孝・日本ハム監督を招聘する方向でまとまり掛けたが、それを覆したのは「生え抜きの指揮官を育てる必要性」が指摘されたからであり、和田コーチが選ばれたのは「人望」だという。若い阪神OBで組閣される新体制に『華』はないかもしれないが、見方を変えれば、理想的ではある。 今季の敗因は勝っても負けても他人事のような指揮官の言動に、選手たちが士気を揚げられなかったせいもある。選手と生え抜きのコーチが馴れ合いの関係にならなければ、ネームバリューが弱くても、選手のやりやすい環境に一変するのではないだろうか。「監督に華は必要ない」と言った渡辺会長も、自軍の指揮官を指して、「他に適任者がいないから」と残留理由を語り、ファンを驚かせている。ともあれ、就任会見前からこれだけ騒がれるのだから、『伝統球団・阪神』の監督とは、気苦労も多そうである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年10月29日 17時59分
全日本プロレスとの合同興行10・16長崎「The RING 2011」でキック陣川弘明選手引退
さる16日、長崎・長崎西洋館イベントホールで行われた全日本プロレスとキックの合同イベントで、地元・長崎で活動している格闘家・陣川弘明選手が引退を表明した。 メインイベントで陣川の対戦相手は、九州ウィラサクレックジムでトレーナー兼選手として活躍するチュートン・ウィラサクレック。開始から積極的に攻める陣川だが、組まれると首相撲で何度か投げられペースをつかめないまま1R終了。2Rも前に出る陣川だが首相撲で崩されて、攻撃の粗くなったところをチュートンに立て続けにダウンを奪われ、TKO負け。引退試合を勝利で飾ることはできなかった。 引退後の陣川は、自身の道場・和術慧舟会陣川道場で地元長崎の格闘技活性化に尽力することになる。 ■The RING 2011 第1部 和術慧舟会VSバンゲリングベイ主催:スクールサポート九州会場:長崎西洋館イベントホール日時:2011年10月16日(日)開始15:00 第6試合 メインイベント 陣川弘明引退試合(70kg契約 3分3R肘なし)●陣川弘明(和術慧舟会 陣川道場) 3ノックダウンTKO2R ○チュートン・ウィラサクレック(WSR九州) 第2部 全日本プロレス「ANNIVERSARY TOUR 2011」開始17:006人タッグマッチ 30分1本勝負○船木誠勝 & 曙 & 浜亮太 (10分18秒三角絞め)●河野真幸 & ビッグ・ダディ & ジョー・ドーリングタッグマッチ 60分1本勝負諏訪魔 & ●近藤修司 (20分25秒回転足折り固め)○真田聖也 & KAI
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スポーツ 2011年10月29日 17時59分
西田隆維のマラソン見聞録 第18話「野口みずき復活」
まさに女王復活! 10月23日、福岡・宗像で『実業団女子駅伝・西日本大会』が開催され、女王・野口みずきが約10カ月ぶりにレースへ出場。見事、10.2キロを32分25秒の区間賞(第3区)で福岡路を疾走した。 僕は直接、レースを見ていないので、彼女の“走り”についてはコメントする立場にはない。が、結果を所属事務所社長から聞いた時は思わず「速い!」と唸ってしまった。それほど、インパクトのある時計であった訳だ。 以前、当コーナーで綴ったが、今の女子で世界に通用する選手は福士加代子ぐらいだと思っている。だが、それは「女王・野口がいない事を前提とした話」で、野口が復活すると、これは一転、世界と日本の距離が縮まる事を意味する。福士&野口の2枚看板が世界を席巻する事も十分、考えられるのだ。 勿論、近年の野口は怪我に悩まされ「復活したかな、と思ったら故障発生」の繰り返し。まともに1年戦えていない実情だ。故障個所が筋肉なのか、それとも関節なのかは分からないが、全盛期の04年から07年くらいの力は衰えてはいるものの、故障さえクリアできれば、まだまだ戦える事は間違いないだろう−−。女王のこれからに期待大だ。 そんな中、笑い話を一つ−−。僕の中で「野口みずき」といえば「後藤宣広」を思い出す。 というのも、僕が選手兼コーチだったJALグランドサービス時代、後藤は「ある大会(すみません、大会名は忘れました)」で野口みずきと“対峙”したのだ。 当然、男子の後藤より女子の野口の方が強く、後藤は野口の後塵を拝し必死の形相で彼女に追走。何とか、彼女に置いて行かれず付いて行っていたのだ。 実はそれが後藤にとって大いなるアピールとなったのだ。野口は言うまでもなく女子のトップを走っている。カメラは当たり前のように、女子のトップを追いかける。野口がテレビに大写しとなる…までは良いのだが、それにもれなく写ってしまうのが、野口にくらい付いている後藤なのだ。女王・野口がテレビ写る度に後藤ももれなく写るというマヌケさ。 普通、これは実業団選手として大変、恥ずかしい話なのだが、そこはJAL。レース当日、僕は部屋でくつろいでいたのだが、JALの同僚が「西田さん、大変です。後藤さんがテレビに写っています」と、狂喜乱舞。 何事かと思い、選手とコーチが集まっている部屋に行ったら、前述の光景がテレビで大写しに。僕は唖然とした訳だが、皆は本気で「後藤さん、テレビに写っているよ」−−。田舎者なのか、単なるアホなのか…と、一瞬悩んだのだが、一緒になって喜んでいるメンツの中にコーチが混じっているのを見て「まあ、ここはこれでいいのだ」と自分を納得させたのを思い出す。 その後藤も今では「駿河台大学」のコーチ。いやはや…いや、やめよう。後藤だけの話では無くなるので…。 大学といえば、僕は11月6日、伊勢で開催される『全日本大学駅伝』のゲスト解説をラジオ・文化放送で実況する。 僕にとって『全日本大学駅伝』は『箱根駅伝』同様、駒澤大学時代は4年間連続で走った大会なのだが、いい思い出はあまりない。理由として、11月は一度、体調が落ちる時期で最悪の状態の中、駅伝を迎える事になるからだ。 大学4年の時は「表エース区間」の2区にエントリーされたのだが、1区を走っていた布施知進が6番ぐらいで僕にリレー。不調の僕は布施が作った流れのまま6番くらいで3区の選手に襷を渡した(尚、結果は後続の選手が活躍し、優勝した)。ちなみに1区を走った布施は当時、駒大生の間で「(布施は)流れを断ち切る男」として一世を風靡していた。僕も布施の一世風靡に乗ってしまった一人という訳か−−。 本音では『全日本〜』の「裏エース区間」であるアンカーを走りたかった気持ちは今でもあるが…。 さて、今週のトピックスは日本体育協会指導員の依頼で島根・奥出雲町立三沢小学校にランニング指導に行った事だ。 10月13日、現地に赴いた僕は、同小学校の長距離イベントにゲスト参加。低学年(1〜3年生)は800mメートル走で高学年(4〜6年生)は1500メートル走を走った。僕は低学年の最後尾で走る事が苦手な子を励ましながら指導した。 この日のイベントは、これで終わりであったが、練習後は全児童のざっくばらんに話をし(ほぼ、プライベートの話だが)、皆で盛り上がった訳だが、今回のイベントはかなり収穫があった。 実は、普段はなかなか、言う事を聞いてくれない気難しい子がいるそうなのだ。何と、その子は僕に心を開いてくれて、イベント終了後には「お願いだから、帰らないで!」と何度も哀願されたのだ。正直、嬉しさ半分、胸が詰まる思い半分…こんな僕でも、喜んでくれる子供が存在している、と思うと、一生懸命指導しなければ−−。 僕が、真面目にそう考えている時、前述の後藤から連絡があった。 「先輩、たまにはキャバクラいきませんか」 …。<プロフィール>西田隆維【にしだ りゅうい】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ陸上長距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。09年2月、現役を引退、俳優に転向する。9月3日スタートのラジオ番組「週刊 西田隆維(りゅうい)」(FMたちかわ)のメーンパーソナリティ。
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スポーツ 2011年10月28日 16時00分
DeNA社の取締役会延期で破談の可能性も出てきた横浜売却問題
プロ野球・横浜ベイスターズを保有するTBSHD(ホールディングス)が、28日にケータイ向けソーシャルゲームサイト「Mobage(モバゲー)」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)への球団売却を承認するために開催する予定だった取締役会を延期した。 DeNA社との交渉は大筋で合意しているとはいえ、球団名に「モバゲー」を入れたいDeNA社と、「企業の売名のため、球団を持つのは規定上、許されない」とする野球協約の内規運用とのあいだで調整が難航しているという。TBSHDは交渉を継続するとしており、破談や決裂の可能性は低いというが、売却交渉がこのまま立ち消えになるのではないかとの声も聞かれてきた。 在京スポーツ紙記者は語る。「これまでDeNA社への売却交渉に好意的だった読売ジャイアンツの渡辺恒雄球団会長が、ここへきて『モバゲー』の名称使用はまかりならんと言っているようです。DeNA社内に『モバゲー』名義で新会社を立ち上げて、そこに譲渡するという案も出されましたが、それにも難色を示しているということです。『モバゲー』が冠につくかつかないかではDeNA社の広告効果は数億から数十億円“見込めない”ことになってしまいますからね」。DeNA社は「モバゲー」の冠なしでも球団経営する“うまみ”があるのかどうかについて再検討しているという。 「もともと年間20億円もの赤字をタレ流してきた球団ですから、譲渡される側もそれなりのうまみがないと手が出せません。ただでさえこの不況下で、ポンと球団にカネを出してくれる企業は日本中見渡したってありませんよ。オーナー会議も協約にガチガチに縛られて身動きがとれなくなって“大きな魚を逃す”よりは、譲歩して“身を取る”ほうがよさそうですが」とは前出のスポーツ紙記者。 DeNA社は取締役会の延期に伴い、同じくこの日に予定していた球団譲渡の発表も延期されたが、このままズルズルと長引いて結局立ち消えにならないことを祈るばかりだ。
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スポーツ 2011年10月28日 15時30分
もはや再開は困難? K-1が10・29中国でのワールドGP開催を延期!
K-1を主催するFEGが、10月27日、29日に中国・南京オリンピック・スポーツセンター体育館で開催予定だった「K-1 ワールドGP FINAL16」の延期を発表した。理由は「選手のビザ発給の問題が解決できなかったため」で、代替日程は未定。 ワールドGPはヘビー級の世界一を決するトーナメントで、例年、12月にベスト8による決勝トーナメントが開催されてきた。今年も12月に決勝戦を行う予定だったが、10・29中国大会の延期により、開催自体が危ぶまれている。 大会までわずか2日前というギリギリの発表となったが、早い段階で開催困難であることは明白だった。FEGとパートナーシップを結んでいる欧州最大のキックボクシング団体「IT'S SHOWTIME(イッツ・ショータイム)」のサイモン・ルッツ代表は、17日(オランダ現地時間)の時点で、10・29中国大会の開催がむずかしいとの声明を出していた。 ルッツ代表によれば、FEGは現在も複数の投資会社とK-1の運営引き継ぎについて交渉中というが、いまだ明るい未来は見いだされていない。 「K-1 MAX」や「K-1甲子園」「DREAM」などは移管されていないもようだが、すでに「K-1 ワールドGP」などの商標権は、国内の不動産取引業者のバルビゾン社に移管したとも伝えられている。このまま、FEGの事実上の身売り交渉が実を結ばなければ、ヘビー級の打撃系世界最強を決める「K-1 ワールドGP」は消えるしかないのだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2011年10月27日 16時45分
気になる石川遼のお相手が判明
先日、突如熱愛を発表したプロゴルファーの遼くんこと石川遼。お相手については伏せられていたが、今週発売の「女性セブン」(小学館)が気になるお相手の素性について詳細に報じている。 同誌によると、お相手の女性は女優の水川あさみ似で、遼くんとの交際はすでに7年に渡るという。石川とは中学校の同級生で、別々の高校に通ったがツアー中でもそばに寄り添い、石川の個人事務所の手伝いもしているというからほぼ“身内”のよう存在だ。身長は160センチを超え、スタイル抜群。中学・高校はバレーボール部に所属し、高校時代はほかの男子生徒のあこがれの的。控えめな性格で、男の子が守ってあげたくなるタイプとあって、多くの男子生徒から告白されたようだが、石川という彼氏がいたためかすべて断ったという。 「ゴルフ記者の間ではかなり有名な存在だったが、例のごとく、父親の勝美さんがにらみを利かし、『書いた社は今後一切、取材拒否』ぐらいの威圧感だったので、どこも書けなかった。今回、セブンが取材しなければ、まだしばらくは恋人の存在が明らかにならなかっただろう」(ゴルフ担当記者) とはいえ、恋人の存在がかなり心強いのか、遼くんの“親離れ”がかなり急速に進み、親子間の“すきま風”がかいま見えてしまっているようだ。 「すぐにキレる勝美さんがマスコミにさんざんまくし立て、それを遼くんがフォローするというのは以前からあった。最近は、それが顕著になり、勝美さんが『今日は囲み取材はなし』と宣言して、マスコミががっかりして帰ろうとしていると遼くんが『じゃあ、囲みやりましょうか』と言いだしたりする。他のプロは勝美さんからクレームが来るのが怖くて遼くんに積極的に話しかけないが、遼くんの方から先輩にあれこれ聞いたりしている」(同) ここまで来ると、ゴールインは近いようだ。
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スポーツ 2011年10月27日 16時45分
プロボクサーに転向の“元K-1戦士”アンディ・オロゴン負けちゃった! 兄ボビーがいないと勝てない?
K-1、総合格闘技からプロボクサーに転向し、8・31日本武道館でのデビュー戦を白星で飾ったアンディ・オロゴン(28=平仲)が、10月26日、東京・後楽園ホールで転向2戦目に臨んだ。 アンディはミドル級6回戦で、7勝(2KO)4敗のクンドン・チャイヨンジム(タイ=29)と対戦。開始早々の約30秒にダウンを奪ったものの、その後、カウンターを食ってダウン。アンディは立ち上がることができず、わずか1回1分8秒で痛恨の初黒星を喫した。 デビュー戦でセコンドに付いたバラエティータレントで兄のボビー・オロゴンは、他の格闘技の試合に出場し、JBCからセコンドライセンスの取り消しなどの可能性を示唆され、この日はセコンドを自粛。控室への立ち入りも控え、観客席からの応援にとどまった。 アンディは「何があった? 交通事故に遭ったようなもの。何も覚えていない。いつも最初のラウンドは様子を見るのに、止める人がいなかった。兄貴(ボビー)がセコンドにいないのが痛かった」と放心状態。兄ボビーは「ボクがセコンドに入れなかった部分が(敗因に)ある。弟は次、がんばってほしい」とコメント。 ボビーは問題とされた他の格闘技での試合出場について、「試合がダメだとは知らなかった。メイウェザー(フロイド・メイウェザーJr.=ボクシング5階級王者)だってプロレス(WWE)をやった。日本のボクシング界は、もっと世界に目を向けてほしい。ボクは格闘技をやめるつもりはない」とキッパリ。 ボビーが他の格闘技とのかかわりを断たない限り、再度アンディのセコンドに付くことは現行ルールではできない。そうなると、アンディは今後もボビー不在で試合をせざるを得ず、精神面での不安が気にかかる。 アンディの次戦は12月に予定されていたが、この敗戦で平仲明信会長は「白紙。次は来年の2月か3月になるでしょう。もうひとつ、がんばってほしい」と落胆を隠せなかった。今後のアンディは“兄ボビー離れ”ができるかどうかが、躍進のカギとなりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2011年10月26日 15時30分
ロンドン五輪出場目指す“元祖女子レスリングの女王”山本美憂が3度目の離婚
来年開催のロンドン五輪出場を目指し、6月に7年ぶりの現役復帰を表明した“元祖女子レスリングの女王”山本美憂(37=白寿生科学研究所)が、6月に3度目の離婚をしていたと一部メディアが報じた。 ロンドン五輪出場を期した美憂は、10月16日に開催された全日本女子オープン選手権で優勝を果たし復調ぶりをアピール。現在は五輪への出場権が懸かる全日本選手権(12月21〜23日)へ向け、練習拠点のカナダで合宿中。この件に関し、美憂は「現役復帰とは関係ない。こういう形(離婚)の方が、お互いがんばれると思う」と語っているという。2男1女の3人の子どもの親権は美憂がもつ。 父はレスリング・ミュンヘン五輪代表の山本郁栄氏で、総合格闘家の山本“KID”徳郁、同じく女子レスリング世界覇者の山本聖子の姉に当たる美憂は、浜口京子とともに、日本女子レスリング界の黎明期を支えた。91、94、95年と3度世界選手権を制し、全日本選手権V8の実績を誇る、まさに“元祖女子レスリングの女王”。その美貌もあって、少女期から注目度も高かった。 美憂は94年にJリーグ・浦和レッズ(当時)の池田伸康と結婚し引退。その後、第一子となる男児を出産するも、99年に離婚。同年に復帰し全日本も制したが、総合格闘家のエンセン井上と再婚し、00年に2度目の引退。04年アテネ五輪で女子レスリングが初めて正式種目になることを契機に、2度目の復帰を果たすも、五輪出場はかなわず、同年4月に3度目の引退。その後、エンセンとも離婚したが、06年にアルペンスキー五輪代表の佐々木明(30=チームエムシ)と3度目の結婚。佐々木との間に第二子(男児)、第三子(女児)をもうけていた。 プライベートでは身軽になった美憂は、五輪出場の夢に向け、12月の全日本選手権に自身のキャリアのすべてを懸ける。(落合一郎)
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スポーツ 2011年10月26日 15時30分
急転! 岡田監督が「野手がほしい」で1位リストは二転三転?
最後に折れるのは、どちらか…。オリックス・スカウト陣は「ドラフト1位は当日、(会場の)テーブルで決める」と語っている。「会議場のテーブル」は大げさだが、どの球団も会場入り直前まで「1位指名を誰にするか」を話し合っており、一部の指名選手を表明した球団を除けば、「当日に指名選手を決める」のはおかしな話ではない。 「競合覚悟で藤岡(貴裕=東洋大)クンの入札に行くと聞いていますが…」(ライバル球団職員の1人) オリックスは今回も岡田彰布監督(54)とスカウト陣が良い意味で意見衝突することになりそうである。 岡田体制になって3度目のドラフトを迎えるが、岡田監督の意見を重視する指名を続けてきた。就任直後の09年は「中継ぎが欲しい」の要請を受け、左腕・古川秀一(日本文理大)に1位指名を変更。翌2010年は3度の抽選に外れる“迷場面”を演じてしまったが、2度目の抽選以降で岡田カラーが出ている。伊志嶺翔大(東海大・現千葉ロッテ)、山田哲人(履正社高・現東京ヤクルト)を入札。4度目で後藤駿太(登録名=駿太)を得たが、最初は投手の大石達也(早大・現埼玉西武)を入札している。『野手』にきりかえたのは、岡田監督の強い要望によるものだった。 「今季、梶本勇輔(登録は内野手)を交代選手で外野守備に入れたら、内野の控えが『山崎浩司だけになった』なんて試合もいくつかありました」(プロ野球解説者) 昨年ドラフト会議で、外野手・伊志嶺、内野手・山田を入札し直し、抽選劇を繰り広げたのは、こうしたチーム事情によるものだ。4度目の入札で得た駿太をいきなり開幕スタメンで抜擢したのも、「早く一人前になって欲しい」なる思いもあったのだろう。 しかし、岡田監督が今回も『野手』の1位指名を主張する理由はそれだけではない。 今秋のドラフトに向け、オリックス・スカウト陣は藤岡入札の方向性だったが、岡田監督は何度か『野手』の補強を示唆している。前述の野手不足も影響している。だが、終盤戦で「あと一歩」のところでクライマックスシリーズを逃した敗因は投手陣の駒不足だった。即戦力投手の補強を真っ先に考えるのが普通だが…。 「野手の1位指名にこだわる」のは、一時期の故・根本陸夫氏の理論に近いものがあるという。70〜80年代を知る元スカウトによれば、西武ライオンズの創成期は「野手の1位指名に神経を尖らせていた」そうだ。 改めてデータを見てみると、西武ライオンズとなった最初のドラフト会議(1978年)の1位指名は投手だったが、79年・鴻野淳基、80年・石毛宏典、81年・伊東勤、84年・大久保博元、85年・清原和博、87年・鈴木健と、最初の10年間で6人もの野手を1位指名している。 当時、根本氏は「投手は1週間に1度、野手は毎日試合に出る。チームの礎を築くには、まず自前のスター選手を…」と語っていたという。ライオンズが黄金期を築いた勝因は『根本理論』だけではないが、「1位指名の野手」をスター候補と位置づけたのは興味深い。もちろん、下位指名した無名高校生を育成するのも『ドラフトの美談』ではあるが、岡田監督が4度目の入札でやっと決まった駿太を開幕スタメンで起用したところに、根本氏に近い発想を感じる。 「イチロー、野村克也氏のような一部の例外を除けば、後にスーパースターと称される選手はプロ1年目から試合に出ています」(元スカウト) 阪神指揮官の時代も、やはりドライチの鳥谷敬を1年目からスタメンで起用した。近年、ドラフト1位は「即戦力投手枠」と解される傾向もある。スカウトにすれば、指名後の交渉がスムーズに進むよう、足繁くお目当ての選手のもとに通い、信頼関係を築いてきた。それを「監督のひと言」で覆されたら、「スカウトは何のために苦労してきたのか!?」と言いたくなる。監督に反論する部分も出てくるだろう。チーム関係者によれば、岡田監督は抽選クジの引き役を下りたいと愚痴っているそうだが、今年の1位指名が即戦力投手なのか、スター候補(=野手)なのか、会議のテーブルに着くまで大議論が展開されそうである。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年10月26日 11時45分
クライマックスシリーズ直前! 原監督の「ミーティングやらない」発言の裏で…
原巨人が宮崎入りした(10月24日)。クライマックスシリーズ第1ステージ(以下CS)に備え、2泊3日の強行日程ながら“ミニキャンプ”を行うためである。 「選手以上に原監督の方が強行日程となりそうです。25、26日は韓国のLG、斗山と試合が予定されていて、その翌27日がドラフト会議ですからね。29日のCS初戦まで、『ドラフト候補のリスト』のことも考えなければならないので大変だと思いますよ」(関係者) だが、この宮崎での練習スケジュールでは『重要事項』が“欠落”していることも分かった。夜間ミーティングは「一切行わない」というのだ。近年、CSや日本シリーズに向け、直前・短期キャンプを行うのも珍しくなくなった。その目的はキャンプ形式の練習によって万全の調整を行い、チーム全体に緊張感を与えるためだ。過去、その直前キャンプを実施したチームは『対戦チームの攻略法』、つまり、夜間ミーティングにも重点を置いてきた。 「むしろ、ミーティングの方を重要視する監督もいました。短期決戦ですから、対戦投手をいかに攻略するか、相手打線の特徴を掴むかが勝敗を分けます。データとは、シーズンを通してスコアラーの報告通り巧くいったものもあれば、そうではないものもあります。その確認を…」(プロ野球解説者の1人) 極端な言い方をすれば、ミーティングを行わないのなら、本拠地球場や自軍施設で練習しても構わないわけだ。わざわざ、遠征して泊り込む必要もないだろう。宮崎入りした直後、報道陣の質問もこの点に集中した。原辰徳監督(53)は「(選手に)疑問があるなら、聞きに来なさい、と。それが本来のクライマックスシリーズ」と答えていたが…。 「ペナント最終戦を代打・長野のサヨナラ満塁弾で飾りました。それに、6連勝でペナントを終了させています。帳尻合わせと言っては難ですが、外国人選手も尻上がりに調子を戻してきました。故障者続出の東京ヤクルトとは対照的です」(前出・同) 本番直前で慌てるのは、確かに良くない。しかし、この余裕も気になる。東京ヤクルトには『8勝12敗4分け』と、今季は負け越している。ロードは31勝34敗7分け。3位チーム・巨人はアウェイ・神宮球場、第2ステージに勝ち上がったとしても、ナゴヤドームが決戦の地となる。 「村中(恭兵=24)がフェニックスリーグで復調の木佐氏を見せています。村中は故障で今季4勝ですが、うち3勝は巨人戦から挙げています。初戦は左腕・石川、2戦目に村中か、館山が先発するとそれぞれ予想されています。由規を故障で欠いても、増淵が中継ぎ待機すると聞いていますし、赤川だっています。故障者続出でも、巨人有利とは言い切れない」 CS進出を決めたパ・リーグ球団の偵察部隊は、セ・リーグの第1ステージを「五分五分」と予想していた。前出のプロ野球解説者はこう言う。 「ミーティングはやらないというのはあくまでも表向きで、本当は違うのでは。ヤクルトには苦手投手も多いので、その中身が露呈しないよう、そういう言い方をしたのかもしれません。原監督の陽動作戦では? 選手各位の外出にも(門限など)かなりの制限があるというし…」 中日対策にスコアラーを大量に割いたため、東京ヤクルトに対しては“自力”で勝ち上がらなければならなくなったという声も聞かれたが…。 ペナントレースが終了して約1週間も「間」を置くのはもったいない。一部メディアも指摘していたが、ペナントレース、CS、日本シリーズの日程が“間延び”するのは、せっかく盛り上がった野球熱に水を差すようなものだ。夜間ミーティングを「やる、やらない」の心理戦より、CSの日程を前倒しした方がファンはもちろん、選手も精神的にラクだと思うのだが…。※宮崎空港での原辰徳監督のコメントは共同通信社配信記事を参考にいたしました。