スポーツ
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スポーツ 2011年12月15日 11時45分
巨人澤村 新婚旅行は「内緒です」
巨人の澤村拓一、長野久義が14日都内で「ニッポン放送ショウアップナイター カンファレンス 2012」に出席した。 今オフに日本テレビの森麻季アナウサーとの結婚を控えている澤村に対しゲストで登場したテリー伊藤は「おめでとうございます。(森アナは)本当に良い子です。朝の番組『スッキリ!!』の葉山はダメです。あれはいつも男を変えているけど森さんは一途です。素晴らしい人を見つけましたね。」と強烈な祝福。私生活の話題に冷や汗の澤村は新婚旅行の予定を聞かれると「内緒です」とノーコメント。 首位打者に輝き、ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞した長野は「去年は守りで迷惑かけたのでゴールデングラブ賞が嬉しかったです。来年こそは優勝したいです」と来季への飛躍を誓った。 なお、同イベントには横浜DeNAベイスターズGM 高田繁も出席した。(アミーゴ・タケ)
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スポーツ 2011年12月15日 11時45分
ダルビッシュのメジャー挑戦でアノ球団の戦力補強にも大打撃!?
これも、ダルビッシュのメジャー挑戦表明の影響だろう。チェン・ウェイン(26=中日自由契約)、和田毅(30=ソフトバンクFA)、岩隈久志(30=楽天FA)の3投手が米・ウインターミーティングで“モテモテ”だという。しかも、一時期は『広島カープへの帰還』が既成事実のように伝えられていた黒田博樹(36)にもメジャー残留の可能性が高まってきた。 「マーク・バーリーがマーリンズと、C.J.ウィルソンがエンゼルスと契約し、これで、今オフの米FA市場の先発タイプの大物投手はいなくなりました。そう言っても過言ではないでしょう。あとは、ダルビッシュだけ…。どの球団も先発投手を補強したいと思っており、チェン、和田、岩隈たちがクローズアップされたんです」(米メディア陣の1人) 今更ではあるが、ダルビッシュの落札金は松坂の5111万ドルを上回るのは必至。また、ダルビッシュ側にも契約面で“譲れない金額”があるらしく、落札球団の条件提示が悪すぎれば「日本ハムへの帰還」も選択肢に入れるという。 そうなると、タルビッシュを獲得できる球団は限られてくる。ウインターミーティングに出席したGM、米球団関係者は「欲しい!」と言うものの、松坂を上回るマネーゲームには参戦できない…。多額な軍資金を用意できるのは一部の金持ち球団だけである。つまり、ダルビッシュを競り落とすだけの軍資金はないが、チェンたちの契約金、年俸分なら「何とかなる」と、戦略を変え始めたのだ。 とくに、チェンに関してはオリオールズが“一本釣り”してくる可能性も出てきた。 地元紙『ボルティモア・サン』(11月26日付)には「台湾に帰ってから代理人と話そうと思います。ゆっくり考えて…」なる本人コメントまで掲載。チェン自身も大物の先発投手が極めて少ない今オフが売り時と考えているようなニュアンスだった。 ここに来て急浮上してきたのが、黒田博樹(36=ドジャースFA)の存在だ。「ヤンキースがウインターミーティング中に黒田に条件提示した」−−。何紙かの米メディアがそう報じていた。ヤンキースと言えば、ダルビッシュ獲得に向け、かなり前から準備を進めてきたとされるが、キャッシュマンGMが意味シンなコメントも発している。 「タイミングが大事。欲しい選手が獲得可能になっても、チームの方針やプランに合わなければ…」(9日/現地時間) 黒田サイドへの条件提示は否定していた。 しかし、キャッシュマンGMのコメントから察するに、ダルビッシュサイドは「5年前後の長期間契約」を求めているのではないだろうか。こちらがNPB関係者から得た情報では「3年20億円が譲れない一線」とのことだ。いずれにせよ、ダルビッシュサイドは「メジャーに挑戦したい」という目標ではなく、ビジネスとして今回のポスティングを捉えているのは間違いなさそうだ。 もっとも、キャッシュマンGMの弱気な発言は陽動作戦の一環との見方もあるが…。 ヤンキースは大型補強にも熱心だが、若手育成のシステムにも定評がある。5年近い長期契約を交わせば、若手を登用する機会が減る。ヤンキースは<ポスティングには参画する。たとえ独占交渉権を得たとしても、交渉決裂の可能性もある。確実に投手補強を終えるため、黒田を先に押さえておこう(乗り換えた)>と判断したのではないだろうか。 「レッドソックスが元千葉ロッテのボビー・バレンタイン監督と来季の戦力構想について、色々と意見交換しています。こちらでは『ボビー=日本球界通』のイメージが浸透していますので、レッドソックスがダルビッシュの入札に参戦してくると見る向きも強まってきました。ヤンキースがダルビッシュ争奪戦から後退しつつあるのはその影響かも」(現地特派員の1人) 黒田は昨季11勝、今季13勝と2年連続2ケタ勝利をマークしており、現在残っている米FA市場の投手のなかではトップクラスに位置している。米メディアは「ダルビッシュの入札金は1億ドル」(約77億円)と予想しており、「3年20億円以上」「5年前後の長期契約」の要求が本当なら、「1000万ドル(約7億7000万円)×3〜5年」で、1億3000万ドル強の軍資金が必要となる。 06年オフの松坂大輔は、落札金が5111万1111ドル11セント。年俸は『6年総額5200万ドル』。当時のレートで総額約120億円だった。今日の日本は『円高』だが、メジャー球団は当時も今も「ドル」でしか見ていない。落札金が米メディアの予想通りになれば、松坂の2倍。年俸も「松坂以下」ということは考えにくいので、ダルビッシュ獲得の軍資金は、06年オフのレッドソックスの1.5倍まで膨れ上がる。 大多数の球団がチェン、岩隈、和田に乗り換えたのも当然か…。 米ウインターミーティングには広島カープ職員、並びに野村謙二郎監督も駆けつけた。野村監督は米メディアに黒田との接触の有無を質問されたが、ちょっと考えてからこう答えたそうだ。 「クロ(黒田)は最高の決断をすると思うよ」 ダルビッシュの評価が高まったことで、その最大の被害者は『黒田帰還』を計算に入れていた広島球団かもしれない。
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スポーツ 2011年12月14日 16時00分
Hカップのグラドルレスラー・愛川ゆず季が女子プロレス大賞を受賞! 「2011プロレス大賞」受賞者が決定!
「2011プロレス大賞」(東京スポーツ新聞社制定)の選考会が、12月13日、都内で開かれ、各賞の受賞者が決定した。 MVP(最優秀選手)は棚橋弘至(新日本プロレス)が2年ぶり2度目の受賞となった。棚橋は1・4東京ドームでIWGPヘビー級王座を奪取し、1年を通じて、同王座を守りV10を達成したのが評価されたもの。有効投票総数24の内、23票を得ての圧勝となった。 各賞受賞者の中で、ひと際、目を引いたのが女子プロレス大賞を受賞したゆずポンこと愛川ゆず季(28=スターダム)。Hカップのグラドルレスラーとして注目を集める愛川は、昨年10・31新木場でデビューしたばかりで、キャリアはわずか1年あまりの新人選手。いきなりの女子プロレス大賞の受賞には驚くばかりだが、大物女子選手を差し置いて、24票中18票を得ての堂々の受賞。 グラドルとの掛け持ちということで、どうしても色メガネで見られがちだが、7月には初代ワンダー・オブ・スターダム王座を奪取。11月にはゴッデス・オブ・スターダム王座も獲得し、2冠王に輝いた。12・11後楽園では男子のメジャー団体、全日本プロレスに初登場し、武藤敬司と夢のトリオを結成し、カズ・ハヤシからフォールを奪うなど、女子プロの枠を超えた活躍も見せた。 リング外では女子プロレスを舞台としたドラマ「ここが噂のエル・パラシオ」(テレビ東京系列)にレギュラー出演するなど、女子プロの世間へのアピールという点で大いに貢献した。 愛川は「期待を込めた分も、票に入れていただいたと思います。それに応えたい。地元への凱旋興行や、グラレスラーの発掘オーディションとか、新しいことをやっていきたい」と喜びのコメントを残した。来年、さらなる愛川の女子プロ改革に期待したい。 なお、各賞受賞者は以下の通り。●「2011プロレス大賞」受賞者▽MVP(最優秀選手賞) 棚橋弘至(新日本)▽年間最高試合賞 8月27日・日本武道館「ALL TOGETHER」(東京スポーツ新聞社主催) 武藤敬司(全日本)&小橋建太(ノア)vs矢野通&飯塚高史(新日本)▽最優秀タッグチーム賞 関本大介&岡林裕二(大日本)▽殊勲賞 秋山準(ノア)▽敢闘賞 永田裕志(新日本)、望月成晃(ドラゴンゲート)▽技能賞 KENTA(ノア)▽新人賞 鈴川真一(IGF)▽女子プロレス大賞 愛川ゆず季(スターダム)▽特別賞 該当者なし▽功労賞 該当者なし▽レスリング特別表彰 小原日登美(自衛隊)、吉田沙保里(ALSOK)、伊調馨(ALSOK)(最強プロレスサイトBATTLENET/ミカエル・コバタ)
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スポーツ 2011年12月14日 15時30分
蝶野正洋赤っ恥! プロデュース興行が資金難で中止!
元新日本プロレスでフリーの大物プロレスラー、蝶野正洋がプロデュースすることで注目されていたプロレスとフードのコラボイベント「FIGHT&LOVE in パシフィコ横浜 プロレスフェスタ×ミートフェスタ」(12年1月9日=神奈川・パシフィコ横浜展示ホール)の中止が、12月13日に発表され、波紋を呼んでいる。 同興行は株式会社リニューアス(東京都千代田区)が主催し、蝶野がそのプロデュースを任されていたものだが、同社の本案件に対する資金調達が困難となったため中止となった。 同興行は全日本プロレス、レジェンド・プロレスリング、プロレスリングZERO1、大日本プロレス、みちのくプロレス、大阪プロレスなどと、フリーのプロレスラーが全面協力し、全12カードがすでに決まっていた。出場予定となっていたのは、初代タイガーマスク、藤波辰爾、長州力のレジェンド勢、諏訪魔、大谷晋二郎、関本大介、ザ・グレート・サスケ、空牙ら各団体のトップ選手と、曙、吉江豊らのフリーの大物選手。 なかでも、レジェンド・プロレスリングは当初、同日に後楽園ホール大会を予定していたが、この興行のために、わざわざ日程を1月8日にずらすなどして、協力関係を築いていただけに被害は甚大。協力予定だった他の団体、フリー選手にとっても、影響は少なくない。 蝶野は主催者ではなく、あくまでも、その知名度とネットワークを評価されて、“興行の顔”として任命されたわけで、資金繰りの責任はない。その意味では、蝶野も被害者の一人といえなくもないが、中止となってしまっては、面目丸潰れだ。 同社はアセットマネジメント、コンサルティング、不動産、イノベーションなどの事業を手掛ける企業で、プロレス興行に関しては素人。興行関係者のA氏によると、「これだけのトップ選手を集めて、かつこれだけ多くの選手を出せば、ギャラがかなり高額になるのは言わずもがなです。たかが、キャパシティ2000人程度の会場でやっても経費倒れするのは最初から目に見えていました。資金調達が困難なんて、笑うしかない。予算の組み方、プランニングが甘すぎます」と苦言を呈す。 同社ではチケット払い戻しの要項を発表したが、場合によっては協力予定だった団体、選手から損害賠償の請求を受けても致し方ないところだ。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月14日 11時45分
2011年『12球団ペナントレース総括』 エースのお値段! 中日編
最多勝と防御率の二冠。08年以降、4年連続2ケタ勝利を収めた実績からしても、大幅増での契約更改は間違いないだろう。吉見一起(27)の2011年の推定年俸は1億2000万円。2億円台突入はほぼ間違いないだろう。 18勝3敗、防御率1.65、勝率8割5分7厘(全てリーグトップ)。また、今季の与四球は「23」。WHIPは0.87!(WHIP=1イニング当たりに許した走者の数。走者は「安打+四球」)。持ち球、球質に突出した特徴はないが、『数値』(=成績)を見てみると、本当に頼りになる投手である。 吉見の今季初先発は4月20日。開幕第8戦目となったのは、昨季後半に痛めた右ヒジ痛による出遅れのためだが、今季25回の先発試合を改めて見直してみたところ、2つの特徴が分かった。 1つはクオリティー・スタート(先発投資名が6回以上を投げ、3失点以内に抑える/以下=QS)の多さだ。QSをマークできなかったのは「3試合のみ」。しかも、それが13試合目の先発(7月13日)であり、そのQSを飾れなかった3試合にしても、チームが敗戦したのは1試合だけ。『勝率8割5分7厘』の“中身の濃さ”が窺える。2つ目は完投が5試合しかないこと。他球団のエースと比較すると、少ない方である。MVPを獲得した浅尾拓也(27)、岩瀬仁紀(37)など鉄壁のリリーフ陣がいたからだろうが、高木新体制では「オレが最後まで投げる!」という姿勢も見せるべきだろう。 というのも、左のエース、チェン・ウェイン(26)が『自由契約』になっている。昨年オフ、メジャー移籍を視野に入れていたチェンの代理人は「11月末でいったん、中日球団の拘束が切れる付帯事項」を勝ち取っており、チェン本人は「これから考える」と、チームを離れる可能性も示唆していた(11月26日時点)。おそらく、このままメジャー球団との交渉に入るだろう…。 確実に2ケタが計算できる投手を喪失する以上、吉見に掛かる期待はさらに大きくなる。2年目の大野雄大、新人・辻孟彦(22=日体大)らのローテーション入りも期待されているが、“未知数”の彼らがどこまでやれるか、全く見当付かない。 チーム打率2割2分8厘、得点419の中日が優勝できたのは(ともにワースト)投手力だが、もっと言えば、「リリーフ陣の奮闘」である。今季79試合中、3得点以下で勝ったゲーム数は29試合。「一打逆転」という緊迫した場面で投入され続けたリリーフ陣の精神的・肉体的負担を軽減するためにも、吉見には「完投試合数」を増やしてもらいたい。今オフ提示される大幅昇給額には「その期待値も含まれているのではないだろうか。 勝率8割強の投手に注文を付けるのもおこがましいが、吉見には2つの弱点がある。まず、初回に失点するケースが多いこと。また、昨年もそうだったが、7月に調子を落とす傾向も見られる。 12月2日の納会で吉見は『選手会長』に選出された。「ファン集客を増やすためにも、チケットの値下げを…」と、球団、球場への直談判も示唆していた。チケット代値下げの可能性はともかく、「チームを牽引していく」という自覚も芽生えてきたようだ。その自覚があれば、立ち上がりの悪さ、7月に防御率を落とす弱点も克服されるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年12月13日 15時30分
石井慧vs“人類最強の男”ヒョードルの大みそか決戦が決定! TBSも緊急放送へ!
北京五輪柔道100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(24=アイダッシュ)が、大みそかにDREAMとIGFが合同で開催する「元気ですか!! 大晦日!! 2011」(さいたまスーパーアリーナ)で、“人類最強の男”エメリヤーエンコ・ヒョードル(35=ロシア)と対戦することが電撃決定した。 この一戦は約1年前から計画が進められてきたが、先月末、金銭面で折り合いがつかず、暗礁に乗り上げていた。しかし、関係者の粘り強い交渉の結果、実現の運びとなった。K-1の低迷などで元気がなかった国内格闘技界では、久しぶりの夢カード実現となる。 「60億分の1の男になりたい」。石井が五輪連覇の夢をあっさり捨てて、プロへの道へ進んだのは「60億分の1の男」と呼ばれたヒョードルへの憧れからだった。プロ転向表明から3年。巡ってきた憧れの男との対戦に向け、石井は「素直に怖さもあり興奮もしている。不安もある。昨年のボクなら断っていましたけど、今は自分自身を変えたかった。やはり格闘家になるには相手を選んでいてはいけないと思った。今まで格闘家と試合はしましたが、格闘家にはなっていなかったような気がする。チャンスに片っ端からチャレンジしたい」とコメントを残した。 金メダリストのプロでの道は苦難の連続だった。転向後、米国最大の格闘技団体UFCに参戦表明したが実現せず。09年大みそかの「Dynamite!!」では、先輩の柔道五輪金メダリストの吉田秀彦と対戦するも判定負け。昨年は海外での大舞台でのチャンスもなく、2年連続で大みそかの「Dynamite!!」に参戦し、K-1戦士のジェロム・レ・バンナに総合ルールで判定勝ちを収めるも、その消極的ファイトには落胆の声も聞かれた。 今年に入って、米ストライクフォース(以下、SF)と契約したが、同団体がUFCに買収された影響で参戦機会はなかった。米国内でのアピールのため柔道に復帰して、「全米体重別選手権」に出場するなど迷走が続いた今年は、9月にブラジルで1試合を行ったのみであった。米国の大舞台での活躍を夢見る石井にとっては、ヒョードルを破って大いにアピールしたいところだ。 一方のヒョードルは、PRIDEでミルコ・クロコップ、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、藤田和之、小川直也、永田裕志らの並み居る強豪を圧倒し無敗を誇り、“人類最強の男”としての名をほしいままにした。PRIDE崩壊後はアフィリクション、SFなどでファイトしたが、昨年6月から今年7月にかけて3連敗を喫するなど、全盛期の強さには陰りが見えていた。 とはいえ、石井vsヒョードルの一戦は国内では究極のビッグカード。この決定を受け、昨年末まで「Dynamite!!」を放送してきたTBSは、この試合を、「TBS大みそか スポーツ☆夢の祭典 5時間半LIVE」の枠内で放送する方向で調整に入ったとみられている。本決まりとなれば、格闘技ファンにとっては、ビッグニュースとなる。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月13日 15時30分
2011年『12球団ペナントレース総括』 エースのお値段! オリックス編
エース・金子千尋(28)の査定は難しい。右ヒジの手術で今季初登板が6月まで出遅れた。最多勝に輝いた昨季の17勝と比べれば、10勝4敗の成績は目劣りするが、防御率は2.43。『勝率』で見ると、今年は7割1分4厘で、昨季の6割8分を上回っている。『4年連続2ケタ勝利』の実績も加味すれば、昇給の可能性はある。しかし、インパクトの強い負け試合もあった。 クライマックスシリーズ進出を懸けた10月18日の最終戦で、6回4失点で負け投手になっている。もっとも、「クライマックスシリーズ進出圏に浮上できたのは、8、9月に金子が本来の調子を取り戻したから」だが、2011年の推定年俸は1億5000万円。ここまでのオリックスの言動から察するに、「現状維持」、「微量の減給」もあり得る。 フロントは08年セーブ王の加藤大輔投手(31=現楽天)に戦力外を通告した(11月14日)。推定年俸6000万円だった加藤に対し、フロントは本人の承諾を必要とする減額制限以上のダウン額を提示。両者は折り合えず、解雇・トライアウト受験となったわけだが、チームの精神的支柱とも言える田口壮外野手(42)も解雇している。右肩にも故障を抱えており、年齢面も考えれば、球団の判断は間違ってはいないが、田口は将来の指導者候補として呼び戻した選手である。こういう“ドライな選手評価”も続いているだけに、金子の出遅れは公傷として扱われないのではないだろうか。これが、「減給の可能性」を捨てきれない理由だ。 金子は昨年の契約更改で7200万円増の1億5000万円を勝ち取った。加藤、田口を見れば分かる通り、ドライな斬り方もするが、「活躍した選手にはしっかり出す」という方針なのだろう。 また、オリックスの契約更改については、こんな情報も聞かれた。 昨年、大盤振る舞いがあったのは金子だけではない。2年連続3割の坂口智隆外野手も1億円を突破(推定)し、これで「日本人の1億円プレーヤー不在」の汚名は返上された。しかし、その裏でベテラン勢が何人も解雇されている。前年7000万円の大村直行、同5000万円の濱中治たちである。若手が成長し、昇給対象者が出現すると、ベテランを斬る−−。オリックスはそうやって原資調達しているのだという。 この「原資調達」の方法を今オフに当てはめてみると、寺原隼人、西勇輝、中山慎也、岸田護、平野佳寿などが昇給対象者となる。彼らの昇給分を確保するために加藤たちを切り、さらに朴贊浩、李承も退団させた。これで足らなければ、エース・金子の1億5000万円も原資調達の“標的”にするしかない…。 昨年オフ、金子は最多勝投手の称号を得て、オフも多忙だったと聞く。連勝、連敗を繰り返す投手−−。そんな不思議な傾向もあるが、復帰登板で調整不足を感じさせない投球を見せてくれた。今オフはフィジカル・ケアにも配慮すれば、たとえ減俸提示でもすぐに取り戻せるのではないだろうか。(一部敬称略 了/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年12月12日 17時30分
浅田真央ちゃん欠場でも根強い人気示したフィギュアスケート
国民的スターであるフィギュアスケート女子の浅田真央(21)の母・匡子さん(享年48)が12月9日早朝、肝硬変のため名古屋市内の病院で亡くなったニュースは、大きな悲しみをもたらした。 真央は「フィギュアスケートグランプリファイナル」出場のため、カナダ・ケベックに滞在していたが、母の容態急変の報を聞いて、同大会の欠場を決断。8日(現地)に急きょ、帰国の途に着いたが、飛行機が成田空港に到着した時点で、すでに匡子さんは息を引き取っていた。親の死に目にも立ち会えないスポーツ選手の悲哀を、痛切に感じさせた出来事だった。 主役の真央不在で心配された同大会。日本では10日(男女ショート)、11日(男女フリー)にテレビ放送されたが、中継したテレビ朝日系列での視聴率は、10日(午後7時13分〜9時21分)=14.3%(数字はいずれも関東地区、平均)、11日(午後7時2分〜9時24分)=17.7%で上々の数字だったことが分かった。 10日土曜日こそ苦戦したものの、11日日曜日は日本テレビ系列の「TOYOTAプレゼンツ FIFAクラブワールドカップ準々決勝・柏レイソルvsモンテレイ」とも重なったが、同番組は15.3%。一部時間帯で少し放送がかぶった「日曜劇場・南極大陸」(TBS系列)は16.7%で、これらの人気番組に打ち勝つ根強い人気を示した。 浅田が出場した先の同シリーズ・ロシア大会の視聴率が、11月25日(女子ショート)=16.3%、26日(女子フリー、男子ショート)=18.2%で、ファイナルはやや数字を落とした。それでも、男子の高橋大輔や女子の鈴木明子らの健闘もあり、立派な視聴率をマークした。大幅ダウンをも覚悟していたテレビ朝日関係者も、胸をなで下ろしたに違いない。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月11日 11時00分
満場一致 千秋楽に決まっていた稀勢の里大関昇進“裏”
今年納めの九州場所で大関取りがかかっていた稀勢の里が、千秋楽の11月27日、ライバルの琴奨菊に敗れ昇進ラインの11勝に届かなかったにもかかわらず、大関に昇進することとなった。実はこの昇進、すでに14日目に平幕の栃乃若に勝ち、10勝目を挙げた時点で決まっていたのだという。 「これまで数字に強くこだわっていた審判部が突然、軟化したのです。三保ケ関副部長(元大関増位山)などは、別に勝ち数にこだわる必要はない内容だ、と言い出し、千秋楽の午前中に部会を開いて琴奨菊戦の結果を待たずに稀勢の里の大関昇進をさっさと決めてしまった。それも満場一致です。貴乃花審判部長も、場所前に師匠を亡くすという不幸に見舞われたのに、よくここまで10勝したとベタ褒めでしたよ」(担当記者) なぜ手のひらを返したようにハードルを下げたのか。九州場所の客の入りや優勝争いの展開をみれば一目瞭然だ。 八百長問題や場所前の弟子暴行疑惑などの不祥事の影響があったとはいえ、入りが去年を上回ったのは11日目と千秋楽のたった2日だけ。さらに13日目には白鵬の優勝が早々と決まってしまうなど、対抗馬不足をまざまざと露呈し、 「12日目を終えて大関が3つも差をつけられてはなあ。4人もいるんだよ」 と放駒理事長も溜め息をつく始末。こうしたことを解消できる目玉力士を、早急に作ることが大相撲界の急務だったのだ。 それにしても、完敗して大関の座を射止めるとは何とも後味が悪い。支度部屋に戻ってきた稀勢の里は悔し涙をこぼし、 「(大関昇進が決まって)師匠にはいい報告ができる。感謝の言葉を述べるつもりだけど、立ち合いや、二の矢、三の矢の攻めがまだまだ。来場所はもっと鍛えていい相撲を取りたい」 とコメントしたのは取組後20分以上も経ってから。 大相撲界の人材難はここまで深刻。稀勢の里の昇進でも状況が改善しなかったら、どうするつもりなのだろうか。
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スポーツ 2011年12月10日 17時59分
4番打者を交換した巨人と横浜DeNA その損得勘定
12月8日、横浜DeNAから残留要請を受けていた村田修一内野手(30)が同球団に断りを入れ、FAで巨人に移籍することを表明した。同日、横浜DeNAは巨人を自由契約になっていたアレックス・ラミレス外野手(37)の獲得を発表。横浜DeNAにとっては、実に慌ただしい一日となった。 結果的に4番打者を交換する形となった両球団の損得勘定はいかがなものか。ラミレスは年俸3億5000万円プラス出来高5000万円(推定)で2年契約を結んだ。一方の村田は巨人から2年6億円前後(推定)の条件提示を受けたといわれる。単純に2人の年俸を比較すれば、横浜DeNAの負担が大きくなったわけだが、現実はそんな簡単なものではない。 今季年俸2億2000万円プラス出来高(推定)といわれる村田の年俸はAランク。従って、巨人は横浜DeNAに金銭または人的補償をする必要がある。金銭のみの場合は移籍選手の年俸80%、人的補償の場合は選手1人にプラスして移籍選手の年俸50%を支払わなければならないのだ。横浜DeNAは人的補償を希望するもようで、選手1人と村田の年俸50%相当の1億1000万円程度が懐に入る。この補償で横浜DeNAは村田とラミレスの年俸差を、ほぼ埋め合わせることができるのだ。 損得となれば、年俸面だけではない。ヤクルト時代から明るいキャラクターとファンサービスの良さで人気が高いラミレスの加入は、不人気球団の横浜DeNAにとっては、集客面で大きなプラス。片や、村田の入団で東京ドームの観客動員が増加するとはあまり思えない。 むろん、いちばん大事なのはグラウンドでの成績であり、年齢的な衰えが見えるラミレスには不安材料も覗く。とはいえ、村田も09年以降は、4番に似つかわしくない不本意な成績が続いている。どちらの球団が得をしたのか、その真の結果は1年後に出ていることだろう。(落合一郎)