スポーツ
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スポーツ 2011年11月10日 11時45分
渡辺巨人会長が憤怒! 新フロント体制は波瀾の幕開け
崩壊寸前の危機!? 巨人のドン・渡辺恒雄会長(85)が意外な人物に対し、怒りをぶつけた。4日、同会長は都内ホテルでの会食後、待ち構えていた報道陣に囲まれた。同日、原辰徳監督(53)がシーズン終了の報告で同会長を訪ねており、「その内容」について質問が集中した。 「シーズン終了の報告は終始、和やかなムードでした。キナ臭い話は一切出ていません」(読売関係者の1人) ところが、である。取材陣の質問が途切れるなり、同会長が突然、こうぶちまけた。 「(巨人の)コーチの人事とか、なんか盛んに書いてるね? あれ、誰に聞いて書くんだ? 俺は何にも報告を受けていない!」 “逆取材”された報道陣は「球団発表」である旨を伝えたが、同会長は「俺に報告ナシに勝手にコーチの人事やなんかをいじくるってのは。こんなことあり得るのかね!?」と、一気にまくし立てた。 「俺は知らん! 責任、持たんぞ!」 同会長は怒りが収まらなかった…。 奇しくも、同日の日中、巨人はOBでもある大道典嘉氏(42)の育成コーチ就任、阿波野秀幸氏(47)、田畑一也スコアラー(42)の二軍コーチ異動等も発表されている。さらに逆上れば、広島カープで引退表明したばかりの豊田清氏(40)を二軍コーチとして呼び戻しており、橋上秀樹(46)、秦真司(49)の両氏の招聘も決定。両氏はフロント内に新設される『戦略室』を主導していくという。 「コーチ人事や戦略室のこと? 清武英利GM兼球団代表によって決まりました」(前出・読売関係者) スコアラーの集めてきたデータを解析し、かつ戦力補強を牽引していく重要ポストに指導者経験も浅い外部スタッフを据える人事は“冒険”に見えるかもしれない。しかし、渡辺会長は『人選』ではなく、「報告のなかったこと」に怒っていた。新体制の人事を進めたのは、清武GMだ。つまり、同会長は「清武GMに怒っていた」のである。 「清武さん? GM就任前から、精力的に動いているという印象を持っています。巨人のことだけではなく、NPB関連のことにも熱心ですし、自軍スカウトと一緒に学生野球を視察されたり…。(巨人が業務提携している)ヤンキースの要人が来日するときは必ず会食の場を設け、意見交換していると聞いています」(NPB関係者) 他球団の職員らも「仕事のできる人」との印象を持っていた。 今季敗因の1つに、外国人選手の不振が挙げられている。日本人選手扱いとなるラミレス、マイケルを加え、今季は『14人の外国人選手』を抱えていた。“大甘”に採点しても、及第点がつけられるのはラミレス、育成出身のロメロだけではないだろうか。7月に緊急獲得したフィールズはクライマックスシリーズの最中、二軍の若手と一緒にフェニックスリーグで練習しており、本塁打ゼロのライアルはシーズン終了を待たずに帰国…。バニスターは震災後に無断帰国し、『任意引退選手扱い』の手続きを取るしかなかった。 「クローザーとして期待されたアルバラデホですが、クイックモーションすらできない。日本球界にもっとも不向きなタイプと言っていい。何故、そんな投手を獲ったのか…」 在阪球団スコアラーが失笑していた。 結果論かもしれないが、ドラフトで菅野智之投手(22=東海大)を一本釣りするビジョンも同GMのもとで進められていた。この失敗も大きい−−。 こうした失敗を繰り返さないため、『戦略室』を立ち上げたのだが、結果がともなわなかったとき、どうなるか…。当然、その責任は清武GMが負わなければならない。同GMのフットワークの軽さと実行力の速さは他球団も認めていたが、いちばん怒らせてはならないご仁を怒らせてしまったようである。この“衝突”が理由で、「巨人のフロント改革も頓挫」なんてことにならないだろうか…。
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スポーツ 2011年11月09日 15時30分
TBSが“紅白の裏の顔”にボクシング界の新星・井岡一翔を指名! 元K-1王者・京太郎も参戦!
11月8日、井岡ジムが大阪市内で会見を開き、リアルライブ既報通り、12月31日に大阪府立体育会館でWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(22=井岡)が、2度目の防衛戦を行うことを発表した。挑戦者は同級9位で8戦全勝(4KO)のヨードグン・トーチャルンチャイ(21=タイ)。この試合はTBS系列が同日、全国中継することも併せて発表された。 TBSが長年、NHK「紅白歌合戦」の裏番組として放送してきた格闘技イベント「Dynamite!!」に代わる顔として指名したのは、亀田兄弟ではなく井岡だった。2・11神戸で、オーレドン・シッサマーチャイ(タイ)を破り、同王座を日本ボクシング史上最速の7戦目で奪取した井岡は、8・10後楽園で同級1位=フアン・エルナンデス(メキシコ)を破り、初防衛を果たした。この試合を放送したTBS系列の視聴率は、関東地区で平均16.8%、地元の関西地区で19.2%と高い数字を弾き出した。TBSの評価もうなぎ上りの井岡が、“打倒紅白”に向け、担ぎ上げられた恰好だ。 ともに放送時間は未定ながら、テレビ東京が大みそかのゴールデンタイムでWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(31=ワタナベ)と、WBA世界フェザー級10位の細野悟(27=大橋)のダブル世界戦を放送予定で、紅白の裏はボクシング対決ともなるが、TBS関係者は「視聴率15%は取りたい」と鼻息は荒い。 視聴率獲得に向け、井岡陣営には強力な援軍も現れた。元K-1ヘビー級王者でプロボクサーに転向した京太郎(25=角海老宝石)が、12月2日のプロテストに合格すれば、同大会でデビュー戦を行うことが決まった。昨年末の「Dynamite!!」にも参戦し、フジテレビが放送してきた「K-1 ワールドGP」で顔を売ってきた京太郎の参戦は心強いかぎり。 井岡は「大みそかの格闘技イベントで試合ができるのは幸せ。KOにこだわって試合をすれば、自然と自分がいちばん目立つ」と、視聴率戦争に打ち勝つ意気込みを見せた。(落合一郎)
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スポーツ 2011年11月09日 15時30分
故鳴戸親方の疑惑調査は打ち切りで幕引きへ
日本相撲協会は11月8日、福岡国際センターで臨時理事会を開き、「週刊新潮」が報じた一連の故鳴戸親方(享年59=元横綱・隆の里=本名・高谷俊英=たかやとしひで)の疑惑に関する調査報告と、部屋の後継問題について協議した。 7日に急性呼吸不全で死去した故鳴戸親方が、5年前に弟子を角材などで殴打したとする件については事実と認めたが、当事者の親方が死去しており、鳴戸部屋に再発防止を命じ、各部屋にも通達を出すことで調査を打ち切ることとした。その際に、関脇・稀勢の里が親方の暴行を補助したとする報道については、親方から逃げようとした弟弟子を向き直らせただけという稀勢の里の証言を信用した。 十両・隆の山に体重を増やす目的で、親方がインスリンを注射したとする問題については、隆の山が親方の許可を得て、自分の意思で打ったと報告。稀勢の里、隆の山両力士に対しては、注意がなされたという。 5年前のこととはいえ、暴行はあったという衝撃の事実が明らかになった。インスリン注射にしても、外国人(チェコ出身)の隆の山が、糖尿病を患っていた親方に処方されたものを、自身の意思で果たして打てるものなのか疑問は残る。しかし、当事者が亡くなったことで、協会は幕引きとした。 しかし、監督する立場にある中川正春文部科学相は、「相撲協会には調査と報告を求めていた。引き続き調査をしてもらう」と語っている。協会は後日、文科省に調査の報告書を提出するが、協会の思惑通りには進まない可能性もある。 また、部屋の後継問題については、故鳴戸親方夫人の意向を尊重した上で、部屋付き親方の西岩親方(元幕内・隆の鶴)が、8日付で、年寄・鳴戸を襲名し、部屋を引き継ぐことになった。 なお、故鳴戸親方の通夜は10日午後6時から、告別式は11日午前9時半から、千葉県松戸市のセレモニースギウラ東松戸駅前ホールで執り行なわれる。喪主は典子夫人。(落合一郎)
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スポーツ 2011年11月08日 15時30分
ラミレスがオフの主役と急接近! 阪神と千葉ロッテが因縁の第2ラウンドへ
巨人のクライマックスシリーズ敗退が阪神と千葉ロッテの遺恨をさらに深めるかもしれない。 巨人のペナントレースの敗因はいくつかあるが、フロントは『外国人選手の不振』を重く見ており、CS敗退の翌11月2日には、早くもアレックス・ラミレス(37)の退団が“決定事項”として報じられた。この一方に敏感な対応を見せたのが、阪神、横浜、楽天、ソフトバンクである。 「ラミレスに興味を示した各球団から必ず聞こえてくるのは、一塁コンバートです。守備に負担の少ない一塁守備に専念させれば、復調すると…。実際、メジャー時代に一塁守備の経験がありましたからね」(球界関係者) 在京球団、指名打者制のパ・リーグなどがラミレスの移籍希望だという。しかし、1日のCS第3戦、取材陣は奇妙な光景を目の当たりにした。ラミレスは大村三郎(35)と顔を近づけ、ヒソヒソ話を重ねていたのだ。これまで、2人が親密だとは聞いたことがない。 大村−千葉ロッテ帰還−ラミレスが千葉ロッテに売り込み…。そんな想像を掻き立てられた取材陣も少なくなかった。 「千葉ロッテもある程度の補強資金を用意しているのは間違いありません。大村を巨人から帰還させるにしても、タダと言うわけにはいきませんから(補填金等で)」(前出・同) ソフトバンクの王貞治・球団会長のラミレスの打撃センスを高く評価しているのは、有名な話。打撃力のアップを狙う楽天も『ポスト山崎』として照準を合わせてくるかもしれない。ラミレスの巨人退団がかねてから噂されていた。またそれと同時に、ソフトバンクなど前述の球団が興味を示している旨も同時に伝えられてきたが、千葉ロッテの名前は出て来なかった。 「阪神が本気モードに入っています。日本在籍10年を越え、日本人扱いできるのが大きい」(前出・球界関係者) ラミレス争奪戦に千葉ロッテが参戦すれば、阪神との遺恨劇にも発展するだろう。 今春、両球団は小林宏(33)のFA補償を巡り、“衝突”している。阪神側は「金銭補償を求めてくる」と読んでいたが、千葉ロッテは高濱卓也(22)を指名。しかも、キャンプインしてから偵察部員を派遣し、阪神ナインは「誰が引き抜かれるんだ!?」と動揺させられた。それだけではない。現在進行形の話として、阪神は選手会長・鳥谷敬(30)のFA慰留に必死だが、その背後に千葉ロッテの影もチラついている…。 「鳥谷の推定年俸は2億6000万円ですが、慰留させるには昇給と複数年契約が必須で、千葉ロッテは年俸3億円強の軍資金を用意しているとも…」(前出・同) 両球団ともチーム総年俸を緊縮する方向だが、千葉ロッテは推定年俸1億5000万円だった金泰均を退団させており、主力選手のほとんどが成績を落としている。よって、「ある程度の余裕」が生まれた。 ラミレスは2日、関西大学の特別講義で教壇に立ち、好きな球場の1つに甲子園を挙げたが…。大村との急接近は両球団の遺恨も深めたようである。
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スポーツ 2011年11月08日 11時45分
弟子への暴行問題などで渦中の鳴戸親方が衝撃の急死!
現役時代、“稀代の大横綱”千代の富士(現・九重親方)のライバルとして活躍した元横綱・隆の里の鳴戸(なると)親方(本名・高谷俊英=たかやとしひで)が、11月7日午前9時51分、急性呼吸不全のため、九州場所(13日初日)のため滞在していた福岡市内の病院で死去した。享年59歳。7日夜には同市内で、部屋主催のお別れ会が開かれた。 親方が亡くなった病院によると、6日夜に体調不良を訴えて入院し、ぜんそくの治療を受けていたという。部屋関係者の話では、親方は6日朝のけい古では、土俵で指導に当たっており、まさに急死といえる。 鳴戸親方は10月末から「週刊新潮」誌上で、角材で弟子を殴打したり、チェコ出身の十両・隆の山に体重を増やす目的で、インスリン注射をさせたなどと報じられた。また、殴る際には、関脇・稀勢の里に補助をさせたといった記事も見られた。親方は一連の疑惑に関し、日本相撲協会から事情聴取を受けており、一部の暴行については認めていたともいわれ、8日の臨時理事会で処分などが検討される予定となっていた。 そんな状況下での急死に角界には衝撃が走った。某親方によると、鳴戸親方は現役時代に患った糖尿病に加え、数年前から心臓の具合も悪く、最近ではぜんそくも起こしていたという。相次ぐ疑惑報道、事情聴取に、心労から体調不良に陥ったと思われる。 鳴戸親方は青森出身で、二子山部屋に入門。68年名古屋場所で初土俵を踏んだ。糖尿病に苦しみ出世は遅れたが、食事療法などで克服し、83年名古屋場所後に30歳9カ月の遅咲きで横綱に昇進。通算4度の優勝を果たした。千代の富士との対戦成績は、16勝12敗と勝ち越している。86年初場所で引退し、年寄・鳴戸を襲名。89年2月に独立した。九州場所で大関獲りが懸かる稀勢の里ら関取4人を抱えている。 慎んで、ご冥福をお祈りいたします。(落合一郎)
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スポーツ 2011年11月08日 11時45分
高橋一軍帯同が決定! 中日・高木新監督が抱えるお家事情
超高校生内野手・高橋周平(17=東海大甲府)の一軍でのキャンプ・スタートを、高木守道・次期中日監督(70)が明言した。まだ仮契約も済ませていないが、地元名古屋のテレビ番組で、高木次期監督はドラフト1位・高橋、2位・西川健太郎(18=星稜)と共演。番組内で出たものだが、その発言には指揮官とフロントのすれ違いが隠されていた。 10月27日、ドラフト会場を出た高木次期監督は報道陣に囲まれ、改めて高橋獲得について答えている。その際、意味シンな言葉も発している。 「即戦力投手が欲しいという気持ちもあったけど、スカウトから強い推薦もあったから」 即戦力投手が欲しかった−−。高木次期監督が折れ、高橋の1位入札が決定したのは想像に難くない。 「2位で西川クンを指名したのも驚きでした。高橋クンもそうだけど、今年のドラフトは将来を見据えた指名になりました。6人中4人が高校生ですし」(プロ野球解説者の1人) 4位に首都大学リーグの好右腕・辻孟彦(22=日体大)が残っていたのは“ラッキー”だったが、上位3人の指名を見ると、近年の中日が抱えていた『難題』も再認識できる。 上位2名で将来性豊かな高校生を獲得し、3位で地元・愛知大学リーグの雄、田島慎二(東海学園大)を獲得した。田島は球質が重く、「リリーフの適性がある」とのこと。だが、中央では無名だったため、3位でなくても指名できたのではないだろうか。地元関係者がこう言う。 「地元出身の堂上直倫を思い出してくださいよ。堂上が一軍で活躍するまで4年を費やしました。高卒内野手が4年で一線に出てきたわけだから、順調に育ったとも言えますが、昨季、堂上がスタメンに定着するよりも先に、社会人や大学を経由してきた岩崎(達郎=26)、藤井(淳志=30)、大島(洋平=26)、野本(圭=27)が先に一軍で結果を出したと言ってもいい…。社会人、大学卒は即戦力として指名する傾向がありますが、彼らが自前育成の堂上よりも先に一軍で結果を出すということは、『中日の育成システムに問題があるのではないか』と懸念されていたんです」 高木新体制が発表された際、生え抜きを大切にするチーム再建案も語られた。生え抜きを大事にするということは、「選手を育成していく」意味合いも含まれている。 だが、落合博満監督(57)の退任により、コーチスタッフの大半も退団が決定。ブランコ、ネルソン、ソトといった有力外国人選手たちが「森繁和ヘッドコーチに追随する」旨も明かしており、慰留に失敗すれば、高木新監督は戦力が目減りした状態で来シーズンを迎えなければならない。中日のスカウト、編成もその辺は分かっていたが、今回はチーム再建を優先してのドラフト指名となった。 前述の番組内での一幕。質問コーナーで「5年後に森野(将彦=33)を越えられれば…」と高橋が目標として答えると、そこに高木新監督が割って入り、「5年後じゃ困る。来年じゃないと…。5年後じゃ、私が(監督として)いないかもしれない」と訴えた。表情は穏やかだったが、本心から出た言葉ではないだろうか。 「42歳の立浪(和義)氏がいきなり監督になったら、40代後半、50代の中日OBが監督に就任する可能性はほぼゼロになります。彼らは落合長期政権で出番もなく、70歳の高木氏を起用することでまだ可能性があることを伝え、その不満を抑えたわけです」(前出・関係者) 「来年!」と言った以上、高木新監督は本当に高橋を使ってくるかもしれない。高橋が開幕一軍を勝ち取れば、1988年の立浪氏以来の快挙となる。何かと気苦労は多そうだが…。
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スポーツ 2011年11月07日 11時45分
ヤンキースが「井川の失敗を繰り返すな!」でダルビッシュ獲得に本腰
井川慶(32)の失敗がヤンキースを躍起にさせた!? 米スポーツ専門局ESPN電子版が『大きな10の質問』なるタイトルで、米球界の今オフの話題、注目選手の去就等を特集した(10月30日/現地時間)。そのナンバー1の関心事項として、北海道日本ハムファイターズ・ダルビッシュ有(25)の争奪予想が掲載されたのは各紙既報通りだが、「実際に入札する球団は少ない」との見方が支配的になってきた。 「簡単な話ですよ。ヤンキースが莫大な獲得資金を用意していることが分かり、多くの球団が太刀打ちできないと判断したからですよ」(現地特派員の1人) ESPN電子版が報じられた直後の情報であり、今後、また状況が変わってくるだろう。 「今オフの米FA市場は『不況』です。例年だと、エース候補の投手が4、5人はいるんですが、今オフは2年連続15勝のウィルソンくらい。一時期はヤンキースのサバシアもFAを選択するとの情報も交錯していましたが、残留が決まり、大物と言える投手はウィルソンだけ。そういう投手の人材難がダルビッシュへの期待に繋がりました」(前出・同) サバシアは2015年までの7年契約を交わしていたが、3年目の今オフ、いったん契約を解除できる条項が含まれていた。慰留交渉が決裂した際、「残り4年9200万ドル(約70億円)を全てダルビッシュの獲得資金に充てる」とも報じられ、さらにガルシア残留決定後も「(5年契約満了の)井川の年俸400万ドルがある。さらに蓄えてきたものが…」と伝えられた。ヤンキースは第2回WBC後からダルビッシュ獲得の準備を進めてきたとされ、その情報が他球団に『ダルビッシュ入札』の二の足を踏ませたようだ。 米国人メディアの1人がこう続ける。 「ウィルソンは好左腕ですが、先発に転向して2年しか経っていません。それに性格がユニークなんです(笑)。タバコ、ドラッグ、アルコール、快楽セックスとは無縁のストレート・エッジで、中国の老荘思想や道教にも興味があり、あと、インタビューで宮本武蔵の五輪書を引用したこともありました(笑)。上原(浩治)、建山(義紀)も彼とは距離を置いていたようでした。先発としてのキャリア、性格面を考えると、ウィルソン獲得に積極的なチームは現れないと思いますが…」 サバシア残留、ウィルソンの曲者ぶり。そう考えると、ダルビッシュがナンバー1と称賛されるのも分からなくはない。 そして、ヤンキースがダルビッシュ獲得に熱心なのは、井川慶(32)の失敗も影響しているという。ヤンキースは井川との交渉権獲得のために2600万ドルの落札金を投じ、『5年2000万ドル』で契約した。 「06年オフ、ヤンキースが獲得を狙っていたのは松坂(大輔)の方。ポスティングでレッドソックスに破れ、急遽切りかえたわけですが、井川に関するデータは松坂と比べ、かなり少なかった…。和田毅、岩隈久志のメジャー挑戦の可能性も伝えられていますが、今回はダルビッシュ一本に絞り込んでいました」(米メディア陣の1人) ヤンキースの今オフの補強ポイントは例年以上にハッキリしている。先発投手陣の強化だ。レンジャースも熱視線を送っているのは既報通りだが、当のダルビッシュの胸中はナゾである。夫人との離婚問題など身辺整理が付かないことから「一時期よりも後退した」との声も聞こえてきたが、日本ハムが今秋のドラフト会議で菅野智之(東海大)の強行指名に出たことを指し、「ダルビッシュ喪失後のチーム作りを進めている」と見る向きも日本国内にはある。 「日本ハム球団の選手総年俸(予算)は約25億円。ダルビッシュの推定年俸は5億円。今季の成績を加味すれば、7億円強への昇給は必至で、1人の選手がチーム総年俸の約3分の1を占めることになる。経営面で言えば、ダルビッシュを繋ぎ止めておくのは苦しい」(球界関係者) 今季、プロ野球実行委員会でポスティングシステムのルール改定が提議されたことがある。岩隈久志がアスレチックスとの交渉決裂と同時に残留を選択せざるを得なかったため、「交渉を1球団から上位3球団に拡大すべき」との意見が出た。この提議に真っ向から反論したのは、日本ハム球団だった。「交渉球団を拡大したら、事実上のFAと同じ」だと−−。その反論はダルビッシュの入札を見越していたことは、誰の目にも明らかだった。 蛇足になるが、井川も今季で契約が満了し、フリーになった。現時点では彼に興味を示す日本球団もいくつかあるようだが、井川は「米他球団で巻き返すつもり」だと言う。その自信はどこから来るのか分からないが、ダルビッシュが身辺的理由で米挑戦をためらった場合、ヤンキースは投手補強プランを大幅に修正しなければならない。いや、ダルビッシュ一本に絞り込んでいる以上、先発投手陣の整備が間に合わない危険性すらある。 ヤンキースをここまで熱くさせるのは…。ダルビッシュの実力、25歳という若さはもちろんだが、井川の失敗が相当悔しかったようである。※メジャー関連のカタカナ表記は『メジャーリーグ選手名鑑2011年版』(廣済堂出版)を参考にいたしました。
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スポーツ 2011年11月07日 11時45分
プロ野球球団は本当に儲からないのか(3) 球団エンブレムに誇りを持てるか?
ここ数年、プロ野球チームのエンブレムマークの入った野球帽を被った少年ファンを見掛けなくなった。ひと昔前は「男の子の必需品」と言っても過言ではなかった。だが、その一方でメジャーリーグ球団のエンブレムマークの入った帽子、ジャンバー、Tシャツを愛用する人は増えている。野球に興味のない男性や若い女性からも、メジャー商品を『ファッション』として認知されている。 この『差』はどうして生じたのだろう。「カッコイイか、カッコ悪いか」の違いである。もっと言えば、メジャー球団のエンブレムにはファッションセンスを感じるが、日本の球団のそれは“マンガチック”なのだ。『球団エンブレム』について、真剣に取り組んだ球団がある。北海道日本ハムファイターズだ。 ファイターズが本拠地を札幌に移し、最初のシーズンを戦い終えた04年オフ、「地域密着の手応え」について取材した。札幌に足を運び、最初に驚いたのはファイターズの野球帽やレプリカシャツ、ジャンバーなどを着用する市民を多く見掛けたこと。老若男女を問わず、でをある。対応してくれた球団職員は「球団エンブレムを『1つの媒体』だと思っています」と、答えてくれた。 その球団エンブレムは現在も使用されている。札幌移転に伴ってリニューアルされたが、シアトルマリナーズのエンブレムを手掛けたSME社(米国)に制作を依頼した。 12球団の各エンブレムを思い出してほしい。マンガチックでないのは、日本ハム球団だけだ。球団のユニフォームやロゴ、エンブレムマークが新調されるのは『球団創立何周年』などの節目だが、実は代理店に丸投げし、「出来上がったいくつかのサンプルから球団が選ぶ」というやり方が多い。SME社に制作依頼した際、日本ハム球団もこうした日本式の慣例をイメージしていたと言う。しかし、SMEはそれを許さなかった。「ファイターズとは?」「北海道とは?」の詳細なイメージ説明を求められた。さらに、デザインに関する議論も重ねされた。 しかし、その制作費は有名球団の4分1、経費節減に厳しい球団の半分程度だった。“割安”である。完成までにはかなりの日時を費やしたが、完成まで苦労した分、『愛着』も強い。新エンブレムを遣ったグッズ等の売上げは東京ドーム時代の1000%増。もちろん、移籍元年の物珍しさもあっただろう。とはいえ、『愛着』が強い分、たとえば100個の注文があったショップに対し、「150個は売れる!」と自信を持って言える。グッズ販売を外部に丸投げしている球団もあるらしいが…。 ダイエー時代のホークスが先駆けとなるが、ファイターズも地域密着の一環で、市内の飲食店等に「日本ハムが勝利した日は何でもいいから、お客さんへのサービスをして下さい」と頼んでまわった。快諾してくれた店にはそのエンブレムマークのシールが貼られた。エンブレムマークの普及が札幌市民への浸透と定着も早めた。札幌ドームでの主催ゲーム中、球団職員は観客席後方からファンの観察も行っていた。移籍元年の04年の観客動員数(主催試合)は161万6000人。昨季は194万5944人。クライマックスシリーズ進出は逃しても、04年よりも増えているのだ。フロントの熱意とは…。自軍のエンブレムマークに誇りと自信を持てるかどうか、そして、『1つの媒体』として発展させられるか否かが重要だ。(了/スポーツライター・美山和也)※本編は『誰も触れない スポーツ界光と影』(別冊宝島)にある「日本ハム対コンサドーレ札幌」(美山和也著)を一部参考といたしました。
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スポーツ 2011年11月05日 17時59分
離婚せぬまま単身渡米しそうなダルビッシュ
クライマックスシリーズの激戦が繰り広げられ、横浜の身売り騒動など盛り上がっているプロ野球だが、残留かメジャー移籍かその動向が注目されているのが今や日本球界のエースとなった北海道日本ハムのダルビッシュ有投手だ。 「栗山英樹氏が新監督に就任したが、どう見てもダルビッシュとは合いそうにない。ダルの年俸も高騰するため、球団はダルが行きたいと言えば快く送り出すだろう」(野球担当記者) ダルビッシュとえいば昨年秋、妻でタレントの紗栄子との離婚騒動が勃発したが、いまだに離婚に至っていない。 「当初、ダルは月100万円の養育費を提示したが、紗栄子は月1000万円を要求し条件面で折り合わなかった。その後、今年2月にダルと今季限りでの引退を発表したプロゴルファーの古閑美保との連泊愛を写真誌に報じられ、離婚に向けて加速するかと思いきや、今年6月にはダルと紗栄子が都内で仲良く買い物する様子が報じられ、何事もなかったかのように復縁するかと思われたが…」(芸能記者) いまだに紗栄子は子供2人を連れてダルビッシュと別居しているばかりか、一部女性誌によると、同世代の男性ベビーシッターを雇っており、そのベビーシッターにすっかり子供たちがなついているというのだ。 「そのベビーシッターと紗栄子は『パパ』、『ママ』と呼び合う仲で、彼がいればダルがいなくても問題ない感じだったという。ダルについては、離婚して古閑と再婚するのでは、という情報も流れたが、すでに古閑とは切れているようだ」(同) どうやら、このままの状態でダルは単身渡米することになりそうだ。
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スポーツ 2011年11月05日 17時59分
ボクシング界で前代未聞の珍事発生! 試合2日前に急きょ世界タイトル戦に格上げ!
ボクシング界で前代未聞の珍事が発生した。 11月6日、東京・国立代々木競技場第2体育館で行われる王者=粟生隆寛(27=帝拳)対挑戦者=同級9位・デビス・ボスキエロ(30=イタリア)のWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチの調印式が、4日、都内で行われたが、ここでビッグサプライズが起きた。 WBCのマウリシオ・スレイマン事務局長が会見し、世界戦のアンダーカードとして組まれていたWBC世界バンタム級3位=山中慎介(29=帝拳)vs同級2位=クリスチャン・エスキベル(25=メキシコ)の挑戦者決定戦を、急きょ同王座決定戦に格上げすると発表したのだ。 これは、同級王者のノニト・ドネア(28=フィリピン)がスーパーバンタム級への転向意思を表明したため、実質的に王座返上とみなして、この試合をWBCが王座決定戦とすることを決めたもの。同級1位で王座決定戦出場の権利を持つアブネル・マレス(メキシコ)は、現在IBF王者で、12月3日にジョセフ・アビコ(ガーナ)との防衛戦が控えていることを考慮しての措置で、山中にとってはラッキーな形となった。 ボクシングの世界戦が試合のわずか2日前に決まることなど、異例なことで、山中陣営としては、まさにたなぼたの世界戦となった。同王座は“伝説のチャンピオン” 長谷川穂積(30=真正)が持っていたベルトで、長谷川の背中を追ってきた山中の思い入れも深い。 調印式の10分前に格上げを聞いたという山中は、「すごく興奮しています。長谷川さんが持っていたベルトなので、必ず日本に取り戻したい。このベルトを取るためにやってきたので、絶対に勝ちます」必勝を誓った。(落合一郎)