スポーツ
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スポーツ 2012年01月06日 20時00分
交渉渡米! 中島裕之を襲った「埼玉には帰れない」切実な事情…
米メディアも厳しい見方を崩していない…。ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた中島裕之内野手(29=西武)と、独占交渉権を獲得したニューヨークヤンキースの交渉が決裂する可能性がかなり高まってきた… 去る1月5日、成田発の飛行機でニューヨークに出発したが、中島は待ち構えていた報道陣に何も語ってはくれなかった。 「渡米の目的はヤ軍に入団拒否を伝えるためと見て、まず間違いありません。本人が応札球団に直接頭を下げることで、悪いイメージを払拭したいと思っているんでしょう」(球界関係者) 中島のポスティングは“2年越しのお願い”でもあった。2010年オフは球団幹部に対し、ポスティングに掛けることを「約束した、しない」で口論にも発展。今回、ようやくメジャー挑戦への第一歩が踏み出せたわけだが、中島が応札球団・ヤ軍入りに難色を示した理由は、1つ。「内野の控え」という低評価に不満を抱いたからだ。 「破談の可能性は米メディアも一足先に伝えていました。『ジャイアンツ、パドレスなどが二遊間のレギュラー候補として評価している』との情報もあっただけに、中島も補欠扱いの評価にショックを隠せなかったようですね」(前出・同) 中島側は「西武球団に残留し、海外FA権を取得してから、メジャー30球団とフリーダムに交渉した方が得策」と判断したという。 もっとも、一部報道によれば、「野茂、イチロー、松井もレギュラーを約束されてメジャー挑戦したのではない」と、中島の判断そのものを否定する声もあったが…。 「それ以上に問題なのは、ヤ軍との交渉決裂後の中島の処遇ですよ」(前出・同) どういう意味かと言うと、すでに西武球団は「中島が抜けた後」を想定したチーム作り(補強)を終えているからだ。中島の抜けたショートのポジションには、プロ4年目の浅村栄斗が入る。打撃力は中島の域には及ばないが、「守備範囲は中島よりもはるかに広い」(某選手)とのこと。また、渡辺久信監督は、片岡(易之)、栗山(巧)に「3番を獲れ!」の檄を年賀状に添えたという。攻守ともに中島が戻ってくるところはないというわけだ。 さらにまた、こんな情報も聞かれた。 「ドラフトで永江恭平(4位=海星高)を指名しました。永江は『投手兼遊撃手』でしたが、長崎県大会では150キロ近い真っ直ぐを投げていて、変化球の持ち球も多いタイプでした。スカウトのなかには『投手として育てたい』との声もあり、身体能力の高い高校生です。西武サンは内野手としてじっくり育てるつもりで指名したそうです」(ライバル球団スコアラー) 西武は基本的に「モメる選手」を嫌う。契約更改がとくにそうで、年越し交渉、調停、法廷論争を指して、「世間的な自分の評価を落としていることが分からないのか?」と厳しい見方をする。ある意味、走攻守3拍子揃った中島を見限ったのも、そのためだろう。 米メディア陣の1人がこう言う。 「ヤ軍との交渉決裂の可能性は否定できません。しかし、内野手が不足しているメジャー球団もあります。中島の渡米目的はトレードに関する付帯事項を増やし、トレードを前提とした契約を交わすためではないかとの見方も、こちらでは急浮上してきました」 代理人のグレッグ・ゲンスキー氏は大物投手・サバシア(ヤ軍)も抱える一流の交渉人である。ヤ軍は応札金250万ドルの元手が回収できるのなら、「トレード前提の入団交渉にも応じる」(同)との見方もある。中島は敏腕代理人に古巣に帰れない事情も改めて伝えるべきだろう。
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スポーツ 2012年01月06日 18時00分
和田阪神、高木中日、栗山日ハム、中畑横浜 新監督見殺し大惨敗(1)
順風満帆の船出とは行きそうもない。今オフ、4人の新監督が誕生したが、どの球団も彼らをバックアップすべき“大型補強”をしていないのだ。これには、複雑な内部事情が影響していた−−。 「日本ハムが投手を補強しようとしないのは、どうもおかしい。ダルビッシュ移籍となれば、2ケタ勝利が計算できる投手をなくし、優勝戦線から脱落してしまう。ソフトバンクも和田毅、杉内俊哉、ホールトンを同時に失うとはいえ、選手層が厚いので先発陣の頭数は揃います。オリックスが李大浩、元巨人・高橋信二など確実に打線を強化しているのとは対照的」(ベテラン記者) ダルビッシュがいなくなるなら、トレードや補強に動かねばならないフロントに対し、栗山英樹監督(50)以下は「来季は負けても仕方ない」と勘ぐっているのかもしれない。 FA補強から一歩引いた考えを見せたのは、阪神の和田豊監督(49)だ。 「内部昇格なので、多くを変える必要はなかった」(トラ番記者) 和田監督は秋季キャンプ後、フロントが予定していたFA補強を一変させた。出場機会に恵まれなかった中堅・若手の潜在能力の高さを再認識したのか、「現有戦力を底上げすれば勝てる」と判断。その決意は虎ナインにも伝わっている。 しかし、杉内に4年20億、村田修一に2年5億、パ・リーグ最多勝・ホールトンには2年3億9000万円と、大型補強に奔走する金満巨人との、金銭的な格差は歴然としている。 「球団側も、和田監督の決断を支持しています。経営面から見れば、選手総年俸は減らしたい。実際、1年間ローテーションを守った岩田稔に渋い昇給額しか提示しなかったのもその影響です。3000万円から倍増の6000万円が本人の希望額でしたが、球団は5500万円を提示。500万円の開きなら、球団が折れて来季のモチベーションに繋げてもいいと思うのですが…。一抹の不安は残りますね」(前出・同) それぞれ今期は12勝、9勝の能見、岩田の2人が主軸とならなければ、和田構想は一気に崩壊する。高額年俸の金本や新井、復帰予定の城島の起用法にも注意が必要だろう。 逆に、フロント側が補強に動かなかったのが、好々爺・高木守道監督(70)を復帰させた中日だ。 「高木監督はドラフトで即戦力投手の獲得を希望していましたが、球団側がドライチで指名したのは高校生内野手の高橋周平。2位以下でも大学、社会人の即戦力投手は獲らず、4位でやっと辻孟彦(日体大)を獲っただけでした。こちらはチュンの流出がわかっていただけに(11月末で自由契約)、かなり苦しいやりくりになりそう」(同) 一方、ベイスターズは旧横浜とDeNA新体制との引き継ぎの悪さが契約問題にも響いているという。 三浦は今季で3年3億円プラス出来高の複数年契約が終了。今季は後半に復調の兆しを見せたものの、5勝6敗の防御率2.91。球団は新たに1億4000万円減の単年契約を提示したが、三浦はこれを保留した(14日)。 しかし、三浦が保留を決めたのは大幅減俸が理由ではないという。 「シーズン後半、球団と三浦はお互いの意見を何度かすり合わせていました。成績が芳しくなかったので、三浦は減額には納得していますが、旧体制とは『複数年』で合意していたといいます」(担当記者) 三浦は「今日は話を聞きに来ただけ」と、交渉後の会見で多くを語ろうとせず、足早に帰路についた。 本人にすれば、複数年を交わすことで「野球に専念したい」との思いも強いのだが、これを反故にされ「中畑体制で必要とされていないのでは?」と不信感を強めているという。 さらに−−。 「横浜の高田GMは巨人からFA宣言した鶴岡一成を獲得しました。鶴岡の古巣帰還は既定路線のように伝えられていましたが、中畑清監督(57)には事後報告でした」(前出・同) チーム発足直後にもかかわらず、横浜は新監督とフロント、選手を交えたお家騒動をみせるかもしれない。
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スポーツ 2012年01月06日 17時30分
新米プロレスラーの死亡事故相次ぐ
暮れも押し迫った昨年12月27日、プロレス界に悲しいニュースが飛び込んできた。金本浩二選手(新日本プロレス)の夫人で元プロレスラーのHikaruさん(本名・金本)が主宰するプロレスイベント「Happy Hour!!」の練習生、野村美和子さん(享年21)が同月21日に亡くなっていたことが分かったのだ。 野村さんは同月16日、練習中に倒れ、脳卒中の疑いで手術を受けたが、21日に容態が急変し帰らぬ人となった。野村さんは城西大4年でソフトボール部のエース投手として活躍。昨年6月にシンガポールで開催されたアジアパシフィック選手権大会には、東日本大学女子選抜チームの一員として出場。3試合に登板して優勝に貢献した有望選手。しかし、ソフトボールがロンドン五輪の種目からはずされたため、プロレスラーへの道を選択。11月6日には同プロモーションのプロテストに合格し、春のデビューを目指していた矢先だった。 野村さんだけではなく、ここのところ、新人プロレスラーや練習生が練習中に倒れるケースが相次いでいる。昨年6月23日にはアパッチプロレスの新人・力丸選手(享年38=本名・井上貴昭)が、東京・新木場1st RING大会前の練習中に倒れ、緊急手術を受けたが、7月13日に亡くなった。6月19日には新人プロレスラーのNARITA選手(チーム竜司)が、バトラーツの東京・北千住シアター1010大会の試合前の練習中に倒れ手術を受けた。 少し、さかのぼれば、03年7月28日、プロレスデビューを目指してWJプロレス道場で練習していた、総合格闘家で前中日ドラゴンズ監督・落合博満氏の甥・ジャイアント落合選手(享年30=本名・岡田貴幸)が倒れ、開頭手術も空しく、同年8月8日に亡くなった。08年10月にはRofC我道會館の新人レスラー・由利大輔選手(享年25)が高度な技の受け身の練習で頭を打って亡くなったケースもあった。 プロレスは身を守るための受け身を始め、頭から落ちる技が多く、頭部へのダメージが少なくない危険な競技。野村さんのようにアスリートとして活躍した体力ある者でも、このような事故に遭ってしまうこともある。今やプロレス団体、プロモーションも数知れず、安易にプロレスラーを志す者も多い。しかし、プロレスラーになるならば、危険な格闘技であることを十分認識した上で門を叩いてほしいものである。(落合一郎)
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スポーツ 2012年01月06日 11時45分
2012年 和田阪神のキーワードは『打倒巨人』だ!
阪神・和田豊監督(49)が巨人キャンプの偵察を“重要テーマの1つ”に挙げた。標的はFA移籍した杉内俊哉投手(31)だという。NPBデータを見直してみたところ、杉内は日本シリーズを含め、阪神戦に7勝1敗と“虎との相性の良さ”を発揮している。一時期、阪神も杉内に興味を示していた。和田監督が「現有戦力の底上げ」に方針に変換したことで獲得を見送ったが、2012年の阪神は、かなり巨人を意識していると言っていい。 「シーズン中も意識していたといえば、意識していました。“未遂”に終わった宣戦布告もありましたし」(関係者) 未遂に終わった宣戦布告とは、ドラフト1位選手の最終選択だった。最終的には『ポスト金本』として伊藤隼太外野手(22=慶応大)に決めたが、沢田正二・球団本部長など一部の幹部が菅野智之(22=東海大)を推していた。日本ハムが入団交渉に失敗したように、菅野と巨人・原辰徳監督の関係が想像以上に固かったが、それは沢田本部長も分かっていた。しかし、 「藤川(球児)の後継者になりうる逸材として、沢田本部長たちは菅野クンの指名にこだわりました。同時に、『巨人に一本釣りさせたくない』との思いも強かったようです」(前出・同) それだけではない。すでに関西系メディアでも報じられているが、阪神の2012年のドラフト1位の最有力候補は、東浜巨(21=亜大)だという。 08年センバツ大会で沖縄尚学を優勝に導いた頭脳派右腕であり、“赤マル・チェック”で追跡調査していくとの意気込みが語られていた。しかし、他球団スカウトによれば、「東浜クンと巨人も相思相愛」とのこと。つまり、赤マル・チェック発言は、メディアを使った巨人への宣戦布告だったのだ。 「菅野クンがドラフト浪人することになり、巨人は当然、彼を1位指名しなければなりません。巨人は2011年・1位は菅野、2012年・1位は東浜という青写真を描いていました。東浜クンに対する他球団の出方は分かりませんが」(前出・他球団スカウト) 1位で東浜を入札できないのなら、彼を強奪する意気込みがある−−。早々と、1位候補をマスコミに漏らした意図は他球団も分かっている。長野久義、沢村拓一、菅野…。その年のドラフトの主役を“プロテクト”してきた巨人のやり方に対し、阪神に追随する球団も現れるかもしれない。 「阪神が今オフのFA市場に参入しなかったのは、和田監督の意向によるものです。近年、オフの大型補強で選手のモチベーションが落ちていたのも事実ですし、現有戦力で戦う姿勢を示すことで、選手のやる気を高めたかったんでしょう」(前出・関係者) 昨季、阪神は交流戦で杉内と2度対戦し、「17イニング無得点」。その杉内を攻略したとき、和田阪神は上昇機運を掴み、士気が高まるのは必至だ。『打倒巨人』−−。これは阪神ファンがもっとも望む姿勢ではないだろうか。
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スポーツ 2012年01月05日 11時45分
北京五輪柔道金メダリスト石井慧 大みそか決戦惨敗で米メジャー進出遠のく!
昨年大みそかにDREAMとIGFが合同で開催した「元気ですか!! 大晦日!! 2011」(さいたまスーパーアリーナ)で、“人類最強の男”と呼ばれたエメリヤーエンコ・ヒョードル(35=ロシア)と対戦した北京五輪柔道100キロ超級金メダリストの石井慧(25)は1回2分34秒、パンチ3連打で屈辱のKO負けを喫した。試合後、病院に直行した石井は鼻骨を骨折したもよう。 これが石井の実力なのか。かつて“人類最強の男”と称されたヒョードルもすでに35歳。ここ数年は負けも込み、引退も取りざたされ、全盛期の力はもうない。そのヒョードルにわずか154秒で惨敗を喫し、総合格闘家としての石井の実力に再び疑問符が付いた。 10年大みそかの「Dynamite!!」では打撃系のジェロム・レ・バンナと総合ルールで対戦したが、終始、極めきれずに判定までもつれ込んでの辛勝。負けを恐れての消極的ファイトには批判も多かった。 昨年は米ストライクフォースと契約したものの、同団体が米最大手のUFCに買収された関係もあって、マットに上がることができず、米国内で柔道の「全米体重別選手権」に出場するなど、迷走が続いた。総合の試合は9月14日にブラジルで行ったパウロ・フィリォ戦(引き分け)だけで、大みそかのヒョードル戦は大きなアピールの場であった。 この試合にはUFC関係者も注目し、勝てなくても好内容を残すことができれば、UFC参戦への道も拓けるところであった。だが、衰えたヒョードル相手に完敗を許したとあっては、米メジャー進出への道は遠のいてしまったといえよう。 石井で気になるのは、やはり試合数の少なさ、強豪選手との対戦の少なさだ。米国を拠点に練習して、チャンスを待つのもいいかもしれない。しかし、プロで実績ない者にオファーはなかなか届かないだろう。たとえ、ファイトマネーが安くても、日本国内で試合数をこなして実戦経験を積むことも、米メジャーに進出するためのステップとして必要なことかもしれない。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月31日 11時45分
クローザー獲得へ 楽天・星野監督があのメジャー投手にも熱視線?
2012年パ・リーグは「大混戦になる」と予想されている。優勝チーム・ソフトバンクが杉内(8勝)、和田(16勝)、ホールトン(19勝)とローテーション投手3人を喪失し、2位・日本ハムもダルビッシュ(18勝)を失い(ポスティング)、3位・西武も帆足(9勝)を引き止めることが出来なかった。現時点では、韓国の大砲・李大浩の獲得にも成功した岡田オリックスが戦力面ではナンバーワンかもしれない…。 「オフの補強」と言えば、かつては星野仙一監督(64)の独壇場だった。 しかし、今オフは目立った補強は出来ていない。むしろ、エース・岩隈久志(30=海外FA)の喪失分がそのまま「マイナス」として残ってしまったと言っていいだろう。古巣阪神と上園啓史(27)を得る交換トレードをまとめたが、「ウチの井坂、戸村、長谷部、それと(ヤクルトから入団の)川島と、争ってもらう」(12月9日談話)と、上園にローテーション3番手を期待していた。上園には失礼だが、「補強の星野監督」にしてはあまりにも“小粒”である。 「阪神指揮官だった02年オフの補強のインパクトが強かったせいもあると思います。現有戦力の24人を入れ換える大粛清で、オフの間、星野監督のことが報じられなかった日はなかったくらいでした。当時、何でこんな大規模な補強ができたかと言えば、01年オフ、星野監督は中日指揮官から横滑りしたからです。それもドラフト会議終了後だったので、阪神フロントは星野監督と戦力面について話し合う時間がなく、02年オフに本格的なチーム作りに着手するという約束を交わしていたからなんです」(当時を知る関西球団関係者) 今回の楽天監督に着任したときと事情が異なるのも、大型補強ができる要因でもあるようだ。 しかし、こんな情報もある。補強費にシビアな三木谷浩史会長も、楽天が背負っている『責務』は重く受け止めているそうだ。 「東日本大震災が発生し、楽天球団には今も『頑張ろう東北』の期待が寄せられています。補強らしい補強をしないままキャンプインするわけにはいきません」(チーム関係者) 一部報道によれば、星野監督、三木谷会長が兵庫県西宮市内で「元阪神・井川慶(32)と接触した」とあった。また、星野監督の野球は『先行逃げきり』。つまり、強いクローザーが不可欠なのである。 星野構想では2012年の新クローザーは外国人投手を予定している。2011年はサンチェス、金炳賢のクローザー候補が機能せず、シーズン途中に先発のラズナーをコンバートさせた。「中継ぎとして51試合に投げた青山浩二(28=23ホールド)をクローザーに固定させるべき」との声もチーム内にはあるが、すでに星野監督は「密使を米国に飛ばしている」(関係者)という。 その通りだとすれば、星野監督はロースター漏れする(メジャー登録選手枠)マイナー投手を狙っているのではないだろうか。中日時代、ロースター漏れ選手リストからギャラード(日本通算120セーブ)を見つけている。サンチェスはこの方法で失敗だったが、星野監督は2011年キャンプ中、取材で訪れた栗山英樹・現日本ハム監督と外国人選手の補強方法についても談義し、「(渉外担当者には)ロースターから落ちた選手をチェックしろと言い…」と語っていた。 プロ野球解説者の1人が、一般論としてロースター漏れした投手についてこう説明する。 「開幕40人のメジャー出場枠を争っていたわけですから、それなりの実力はあります。日本球界に売り込みをしてくる投手の代理人に騙されるよりも、最初からロースター枠ギリギリの投手に調査を限定すれば、日本向きなのかどうかをじっくり確かめられます。それに、年俸も比較的安く済む」 今オフの米FA市場は例年よりも好投手が少ないという。蛇足になるが、米国人ライターに「日本向きの投手はいるのか?」と聞いてみた。 「ロースター漏れ? 上原(浩治)がワールドシリーズ(対カージナルス)のロースターから漏れました。レンジャーズの本拠地・テキサスは高温乾燥地区なので、直球のキレが生命線となる投手には不向きとも言えます。上原に興味を示すメジャー球団スカウトも少なくなく、レ軍首脳陣も上原を放出要員と捉えており、上原は開幕ロースターから漏れる可能性の方が高い」 上原も獲得しようと思えば何とかなるようだ。上原を獲るのであれば、「補強の星野監督」に相応しい大型補強となるだろう。実現の可能性はともかく、星野監督はこのままオフの沈黙を続ける気はないようだ。
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スポーツ 2011年12月29日 17時26分
新戦力村田の4番にこだわれば巨人は優勝できない?
「優勝争いがしたい」との理由で、横浜DeNAから巨人にFA移籍した村田修一内野手(31)。巨人はアレックス・ラミレス外野手を自由契約にしたことで、村田にはがぜん4番打者としての期待が懸かる。 今季、巨人の4番を打ったのは主にラミレスだが、他に4番を打ったのは小笠原道大内野手、首位打者の長野久義外野手あたり。小笠原は故障と統一球に対応できなかった影響もあって不振だったが、すでに38歳で、シーズンを通して、4番の働きを求めるのは酷だ。また、長野は中距離打者で4番タイプではない。そうなると、これまでハマの4番を務めてきた村田がやはり最有力候補となる。 ところが、村田を4番に据えることに不安を覚える向きもある。「確かに村田を4番に据えるのは、巨人にとっては自然の流れでしょう。しかし、チャンスに弱い村田の4番にこだわると優勝を逃してしまうかもしれません。弱い横浜で気楽に打ってあの数字ですから、プレッシャーのかかる巨人で、果たしてどれほどの成績が残せるのか疑問です。ここ数年の低迷も気になります」(某スポーツ紙記者) 実は今季、全144試合で4番を務めた村田の得点圏打率はわずか.196なのだ。これは規定打席に到達したセ・リーグの打者24人のなかで最低。もっといえば、両リーグ51人のなかでワースト。村田の今季打率は.253だったが、得点圏にランナーがいると、率が一気に5分以上も落ちるのだ。セ・リーグのおもな他の4番打者の得点圏打率を見ると、和田一浩外野手(中日).252、畠山一洋内野手(ヤクルト).253、ラミレス(巨人=来季は横浜DeNA).302、新井貴浩内野手(阪神).305、栗原健太内野手(広島).333で、いかに村田がチャンスに弱かったか明白。全試合4番を打って、打点70というのもさびしい限り。「優勝争いしたい」と言うのはいいが、横浜のダントツ最下位の元凶のひとつが、ほかならぬ村田なのだ。 また、07年に36本、08年に46本を打って、2年連続で本塁打王に輝いた村田だが、ここ数年は低迷。故障で93試合の出場にとどまった09年(25本塁打)はともかく、昨季、今季と2年連続で本塁打20本台、打率2割5分台に終わっているのも不安要素だ。 今季、巨人で高い得点圏打率をマークしたのは、坂本勇人内野手.361(リーグ1位)と長野.344(リーグ2位)。坂本は通算打率(.262)より、得点圏打率が約1割も高い勝負強さを見せた。残念ながら、2人とも4番タイプではないが、村田でダメなら、4番に起用してみるのも、ひとつの手かもしれない。結果が出ればいいが、出なかった場合、原辰徳監督が“4番村田”にこだわるようなら、巨人の優勝は遠のいてしまうだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月28日 11時45分
杉内流出問題で注目を集めたソフトバンク小林氏だけじゃない 東大出身のプロ野球選手
前ソフトバンク杉内俊哉投手(31)の巨人への流出を許した発端をつくったとして、取締役兼執行役員編成育成部長を引責辞任し、海外担当兼中長期戦略担当部長に降格させられたソフトバンク小林至氏(43)。 その小林氏は東大出身のエリートとあって、注目を集めたが、過去に同大出身でプロ野球に進んだ選手は5人いる。史上初の東大出身のプロ野球選手となったのは、65年に大洋(現横浜DeNA)に入団した新治伸治投手(故人)。 新治は同大卒業後、大洋漁業(現マルハ)に入社。子会社の大洋ホエールズに出向となり、選手としてプレーすることになった変わり種。それでも、初年度(65年)は40試合登板で5勝(2敗)、2年目の66年には37試合に登板し4勝(4敗)を挙げた。その後、2年間は振るわず、68年シーズン終了後に引退。通算9勝は同大出身投手としては最多である。引退後は親会社に復帰し、支店長や支社長などを歴任し、横浜ベイスターズの球団顧問も務めた。 2人目は66年の第2次ドラフトで3位指名されて中日に入団した井手峻(67=投手→外野手)。井手は1年目の67年に1勝(4敗)を挙げたが、その後、2年間は1軍登板がなく、外野手に転向。持ち前の俊足と強肩を生かして、代走や守備固めで活躍。76年に引退するまで10年間プレーし、359試合に出場。これは同大出身選手では最多。73年には本塁打も記録しており、これは同大出身選手が放った唯一の本塁打である。井手は引退後、コーチ、2軍監督、解説者を経て、87年に中日フロント入り。現在は取締役(編成担当兼チーム運営部長兼渉外部長)を務めており、選手の契約更改交渉の担当としてもおなじみ。球団フロント入りした同大出身者で、最も出世したのが井手だろう。 井手の引退後、長らく同大からプロ野球選手は誕生していなかったが、小林投手が90年に千葉ロッテの入団テストに合格。留年していたため、卒業するまで1年間練習生として在籍。91年ドラフト8位指名を受けて入団。井手以来、16年ぶりの同大出身プロ野球選手となった。しかし、話題先行の獲得といってもよく、東京六大学リーグで1勝も挙げていない小林は、1軍登板もなく2年間で自由契約となり、球団にも残ることはできなかった。同大出身のプロ野球選手のなかで、1軍での出場機会がなかったのは小林だけ。それだけに、高学歴を鼻にかけた上から目線で選手と向き合っては、杉内のように反発する選手が出ても無理からぬところだ。 4人目は99年ドラフト7位で日本ハムに指名された遠藤良平投手(35)。遠藤は東京六大学で8勝を挙げていたが、2年間で1試合の登板に終わり引退。遠藤の01年の1軍登板は同大出身投手では、68年の新治以来、33年ぶりとなった。現在は球団職員を務めている。 5人目は04年ドラフト9位で横浜に入団した松家卓弘投手(29)。香川県立高松高時代、プロ球団からの注目を集めていた松家は東京六大学では3勝をマークしていた。だが、プロでは4年間1軍登板はなく、5年目の09年に9試合登板(0勝1敗)したが、同年オフに日本ハムにトレード。10年には5試合の登板があったが、今季は1軍登板なし。現役唯一の同大出身プロ野球選手であるが、年齢的にも来季は正念場となりそうだ。 長いプロ野球の歴史のなかで、東大からプロ野球に進んだのはわずか5人だけ。しかも、井手以降、長らく1軍で活躍した選手はいない。文武両刀といえば、聞こえはいいが、高学歴の選手がプロスポーツの世界で成功するのは、たやすいことではないようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月28日 11時45分
ダルビッシュが行く…!? 『レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリトン』は、こんなところ(チームメイト編)
去る12月20日、建山義紀(35)が札幌市内で取材に応じ、来季、再びチームメイトとなるダルビッシュ有(25)についてもこんなエールを送っていた。 「いろんなことを気にしすぎない方がいい。ある種、適当な感じを持って行った方がいい」 この言葉は意義深い。レンジャーズは選手層が厚い。ロン・ワシントン監督は「投手継投策に長けた指揮官」としても知られており、ダルビッシュ個人の完投試合数は減るかもしれない。しかし、打撃陣は得点能力も高く、3点程度ならすぐに取り返してくれる。また、記録上では「失策の多いチーム」ではあるが、各選手の守備範囲の広いため、「内野手の間を抜ける打球に追いつき、エラーが記録されたケースも少なくなかった」(米メディア陣の1人)とのこと。ポスティングシステムは相手球団を選べないが、ダルビッシュはその点では「運が良かった」と言っていいだろう。 しかし、『捕手』には泣かされそうだ。チームメイトに関して不安材料を挙げるとすれば、マイク・ナポリ(30)は強打で知られており、リード、盗塁阻止率、ボールブロッキングなど守備能力に関しては「平均以下」なのである。エンゼルスでメジャーデビューし、2011年シーズンはキャリアハイとなる30アーチをマーク。三振も多いが、ワシントン監督は打線の得点能力が落ちることを嫌ったのだろう。リード面に定評のあるトレアルバ、トレイナーの控え捕手陣との併用策は用いない。むしろ、守備難に目を瞑っても、「打ちまくって勝つ」というスタイルを貫いてきた。一般論として、メジャーでは「○○専用捕手」という選手起用はしない。ワシントン監督のナポリに対する信頼度を考えると、ダルビッシュはこのリード難のナポリとも呼吸を合せる努力をするべきである。 「日本球界では捕手のリードに哲学のような要素が入ります。的確な表現ではないかもしれませんが、米球界ではそんな印象を抱いています。まあ、ナポリがそうだとは言いませんが、守備難の捕手がよく仕出かすミスは、僅差で走者を背負った場面になると、状況に応じた球種を要求するのではなく、『自分が捕れる球種』を選択します。ダルビッシュは自分のイメージする球種と違うサインが出たとき、寛容になれるかどうか…」(前出・米メディア陣の1人) 2011年開幕戦、ダルビッシュは大野奨太捕手との呼吸が合わず、自己ワーストの7失点を記録した。恋女房の鶴岡慎也(30)が故障したためだが、日本ハム投手陣は大野の素質を認めていた。「呼吸が合わない」と大野のリードに難グセを付けていたのはダルビッシュだけだったという。その後、両者は話し合い、配球面に関する食い違いを埋めたが、ナポリに「自分の捕れる球種」だけを要求されれば、ダルビッシュは「やってらんねーよ!」と爆発するだろう。 アメリカと日本では、配球に関する考え方が大きく異なる。たとえば、カーブが得意な投手がいたとする。しかし、そのカーブの切れ味が悪く、別の変化球が決まっていた場合、それでも、メジャー捕手はカーブ中心の配球を続ける。カーブを要求することがその投手への礼儀だと思っているからだ。 日本では投手の好不調、その日の変化球の切れ味を見て、ウイニング・ショットを変えてくる。その考え方の違いには、松坂大輔も苦しんだという。 日本ハム関係者によれば、「鶴岡はダルビッシュの投げたい球種を察し、気持ちよく投げさせてきた」そうだ。ひょっとしたら、ダルビッシュが自分で配球サインを出す場面もあるかもしれない。 適当になった方がいい−−。 建山が2連続満塁弾を浴びたとき、ベンチはノホホンとしていた。深刻な表情を浮かべる建山とは対照的だった。こういうレンジャーズの明るさを受け入れる度量も必要である。(了/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年12月27日 15時40分
“復活”浅田真央ちゃん驚異の視聴率ゲットで地元名古屋では「家政婦のミタ」最終回に並んだ!
母・匡子さん(享年48)の容態急変で、12月10、11日(日本時間)にカナダ・ケベックで開催された「フィギュアスケートグランプリファイナル」欠場を余儀なくされた浅田真央(21)。 残念ながら、母・匡子さんは9日早朝に帰らぬ人となったが、最愛の母の死から、わずか2週間。真央は23日に開幕した「全日本選手権」に出場。24日の女子SP(ショートプログラム)では2位だったが、25日の女子フリーで見事逆転。2年ぶり5度目の優勝を果たした。練習不足、精神面での動揺もあるなかでのこの結果は、真央の精神力の強さをまざまざと見せつけた恰好だ。 ところで、その「全日本選手権」(フジテレビ系列)の視聴率が分かった。23日の男子SP(19時〜20時54分)が12.3%(以下、数字はすべて関東地区、平均)。24日の女子SP(19時〜21時30分=真央登場)が22.7%、男子フリー(21時30分〜23時10分)が19.6%。25日の女子フリーは19時〜20時が17.2%、20時〜21時55分(真央登場)が26.7%。26日のエキシビションが13.6%だった。 今、テレビ界にあって、20%の視聴率を取るのは大変なことだが、いとも簡単にその数字を上回る真央はさすが。特筆すべきは優勝が懸かった25日の演技時の瞬間最高視聴率。21時過ぎに真央が取った数字は関東地区が驚異の36.9%、関西地区が36.3%、そして地元の名古屋地区ではなんと40.0%を記録した。 21日に放送されたテレビドラマ「家政婦のミタ」最終回の視聴率は40.0%(関東地区)をマーク。これは、日本のテレビドラマの歴史では、記録的な数字。地元・名古屋とはいえ、その数字に真央一人だけで並んだのだから、彼女の国民的な支持の高さには敬服するしかない。(落合一郎)
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