スポーツ
-
スポーツ 2011年12月10日 17時59分
“ボクシング界の新星”井岡一翔が大みそかに芦田愛菜と全面対決へ!
TBSは大みそかのNHK「紅白歌合戦」の裏番組として、「TBS大みそか スポーツ☆夢の祭典 5時間半LIVE」を午後6時より生放送することが決まっている。 同局の紅白の裏といえば、格闘技イベントが近年の慣例だった。01年の「INOKI BOM-BA-YE」に始まり、03年からはK-1が主体となって「Dynamite!!」がスタート。同年には現役の親方だった曙を潤沢な資金をもとに口説き落として、K-1に転向させ、当時、人気絶頂だったボブ・サップとの対戦を実現させた。この一戦は格闘技ファンのみならず、社会的な関心事となり、この試合の瞬間最高視聴率は驚異の43.0%を記録。一時的ながら、紅白を上回る視聴率を弾き出した。 以降、TBSは紅白の裏で「Dynamite!!」の放送を継続したが、格闘技自体の人気低迷で、ついに昨年末限りで撤退。01年から10年も続いた紅白の裏の格闘技番組は消え去った。 今大みそかに放送される「スポーツ☆夢の祭典」には、野球界から上原浩治(MLB)、田中将大、サッカー界から三浦知良、なでしこジャパンの澤穂希、川澄奈穂美、フィギュアの安藤美姫、女子ゴルフの上田桃子、古閑美保(引退)らが出演。元横綱・朝青龍、ボクシングの内藤大助(引退)も参戦予定だ。 その番組内で主役的な扱いを受けるのが、ボクシングWBC世界ミニマム級王者の井岡一翔(22=井岡)だ。井岡は同日、大阪府立体育会館で、同級9位=ヨードグン・トーチャルンチャイ(タイ)を挑戦者に迎えて、2度目の防衛を行う。この試合のもようが午後7時半より、同番組内で生中継されることが決まった。 今年の紅白の最大の注目は天才子役で初出場の芦田愛菜といってもいいだろう。その芦田は年齢の関係で、午後8時までの出演となる。紅白の放送開始時刻は午後7時15分。従って、井岡と芦田は視聴率獲得合戦という点で、同時間帯で全面対決することとなった。今や国民的子役の芦田との対決は、少々分が悪い気がするが、井岡がどこまで視聴率を取れるか注目されるところだ。(落合一郎)
-
スポーツ 2011年12月10日 11時00分
改選で理事返り咲き狙う高砂親方
一度歩いた日の当たる道は忘れがたい−−。熱戦が繰り広げられた九州場所の一方、こちらも土俵上に負けないバトルの真っ最中だ。 来年1月の初場所後、相撲協会の次の2年間のリーダー、理事10人、副理事3人を選挙で選ぶ役員改選が行われる。例年、九州場所はそれぞれの一門、グループごとに候補者を絞り込む時期で、今年も打ちだし後、福岡市内のあちこちで親方たちの一門会、グループ会が開かれた。 「2日目に行われた出羽海一門会は、一門の長の出羽海(元関脇鷲羽山)、武蔵川(元横綱三重ノ海)が病気で欠席したことを理由に、候補者選びは次回に持ち越しになりました。また4日目の二所ノ関一門会も、急きょ、場所前に急逝した鳴戸親方(元横綱隆の里)をしのぶ会に切り替わり、具体的な進展はありませんでしたが、12月の次回の話し合いで新しく尾車(元大関琴風)、楯山(元関脇玉ノ富士)を理事候補に推す予定。9日目に行われた立浪一門は、これまたニューフェースの春日山親方(元幕内春日富士)が若手の支持を集め、時津風一門は年寄会会長をつとめる井筒親方(元関脇逆鉾)が有力視されています」(担当記者) そんな中、注目を集めているのが高砂一門。これまで九重親方(元横綱千代の富士)が2期連続して理事に選ばれているのだが、弟子が八百長問題に連座したため、理事辞任に追い込まれるなど3期目を目指すには問題も多い。それに乗じるかたちで、平成20年まで理事を務めていた高砂親方(元大関朝潮)が理事返り咲きを狙っているというのだ。 「高砂親方は去年の初場所後、弟子の朝青龍が暴行事件を起こし引退した際に監督不行届きを問われ、ヒラ年寄に降格、次の春場所は裏口の駐車場担当という屈辱的な扱いを受けました。現在は監察委員に復帰していますが、このままでは死ねないという思いが強いんでしょう。高砂一門の理事枠は1人。一門の親方たちは頭を痛めています」(一門関係者) 新旧理事対決に注目だ。
-
スポーツ 2011年12月09日 15時30分
「亀田祭り」視聴率はまずまず! TBSは好評価
12月7日、午後7時から9時24分の枠で、TBS系列で放送されたボクシング「亀田祭り」の視聴率は及第点を付けたようだ。 メーンイベントを弟・大毅に譲って、先陣を斬った長男・興毅とマリオ・マシアスのWBA世界バンタム級タイトルマッチは、平均10.2%(以下、数字は関東地区)、瞬間最高が15.1%だった。前回の興毅の防衛戦(8・31日本武道館)の視聴率は16.7%で大きくダウン。ここ最近の興毅の世界戦の視聴率は13.8%、13.9%、そして前回の16.7%で、ワースト記録となった。ただ、平日の午後7時からの試合とあって、これまでと同等に比べるわけにもいかないだろう。 一方、三男・和毅の試合の録画放送をはさんで、午後8時12分頃から放送されたメーンイベントの大毅対テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)のWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチは、平均14.7%、瞬間最高は判定結果が出た直後の20.3%。視聴率だけを見れば、大毅が兄・興毅を上回ったが、放送時間帯の違いもあり、一概に比較はできないだろう。 この日は、フジテレビ系列が人気歌手を総結集させた「2011 FNS歌謡祭」(午後7時から11時18分)を同時間帯で放送。こちらは平均19.9%の好視聴率をマークした。日本テレビ系列の「笑ってコラえて! 吹奏楽部の感動旅完結編、汗と涙と友情SP」(午後7時から8時54分)も15.9%を記録した。 強力な裏番組を敵に回しての、この数字はまずまず。TBS関係者は「各局の裏番組が強い中、この数字は十分な数字。大毅対テーパリット戦が手に汗握る素晴らしい試合をしたことが、この数字につながった」と評価した。むろん、“特別参戦”を果たした橋下徹新大阪市長、松井一郎新大阪府知事、はるな愛、misonoらが、少なからず視聴率獲得に貢献したのは事実だろう。 ボクシングの場合、いい試合をすれば好視聴率が取れるという簡単なものではないが、負けたものの打たれても前に出続けた大毅の気迫が、視聴者の目を引き付けたのは確かかもしれない。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2011年12月09日 11時45分
世紀の大凡戦演じた亀田興毅 次こそ指名試合で逃げられない!
12・7大阪府立体育会館で開催されたボクシング「亀田祭り」。亀田3兄弟が揃い踏みした興行で、長男でWBA世界バンタム級王者の興毅(25=亀田)は同級12位のマリオ・マシアス(メキシコ)を、4回2分4秒、KOで破り、同王座3度目の防衛に成功した。KOでの防衛は5・7大阪でのV1戦以来となる。 まさに口あんぐりの世界戦であった。興毅は1、3、4回にダウンを奪う圧勝だった。といえば、聞こえはいいが、挑戦者のマシアスは、とても世界王座に挑むレベルの選手ではなく、絶句したボクシングファンも多いことだろう。興毅はバンタム級での防衛戦のなかで、「一番いい試合だった」と評したが、ただ単にKOすればいいというものではない。 リアルライブで度々報じてきたが、興毅はバンタム級に転級後、強豪選手との対戦を避け続けてきた。昨年12・26さいたまでの王座決定戦ではランキング5位の選手に勝っての王座奪取。以降、防衛戦ではV1戦(5・7大阪)が14位、V2戦(8・31日本武道館)が8位、そして今回のV3戦は12位の選手。これだけ、ランキング上位の選手との対戦を回避すると、チャンピオンとしての権威も疑われるし、なによりバンタム級での興毅の実力が計れない。 そんな興毅も来春に予定されるV4戦では、いよいよ逃げられない状況に追い込まれた。次期防衛戦は指名試合になることが確実。興毅はWBA同級暫定王者のウーゴ・ルイス(メキシコ)、バンタム級に階級を上げた前WBA世界スーパーフライ級王者=ウーゴ・カサレス(メキシコ)の名を挙げた。カサレスは8・31日本武道館で清水智信(金子=現休養王者)に敗れ、同王座を明け渡したが、スーパーフライ級、ライトフライ級(WBO)の2階級を制覇した強豪。指名試合となれば、暫定王者またはランキング最上位者との対戦は避けて通れない。 興毅は今後のプランについて、他団体との統一戦、V5後に4階級制覇を掲げた。そこにたどり着くためには、次の指名試合で防衛することが必須条件となる。興毅のバンタム級での真の実力が次期防衛戦で問われることになる。 なお、メーンイベントで行われたWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者=テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)対挑戦者=次男・大毅の一戦は、3-0(115-113、116-112、119-110)の大差で王者の判定勝ちで、大毅の2階級制覇はならず。三男・和毅はエドゥアルド・ガルシア(メキシコ)に、7回1分23秒、KOで勝利した。(落合一郎)
-
スポーツ 2011年12月08日 16時00分
ダルビッシュがメジャー挑戦表明
やはりメジャー挑戦だった。プロ野球・日本ハムのダルビッシュ有投手(25)が8日、公式ブログでポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ挑戦を明言した。ブログでは「ファンの皆様へ〜ご報告〜」と題し、「この度、ダルビッシュ有はポスティングシステムを利用する事を決めました。一番にファンの皆様へ伝えたかったのでここでの発表になりました。北海道日本ハムファイターズ球団には本当に感謝してます。」とコメント(画像参照)。ポスティングの手続きも済ませたことも明らかにしている。同投手の獲得については、メジャーの複数球団が興味を示している。
-
-
スポーツ 2011年12月08日 15時30分
局地的に盛り上がった今年の日本シリーズ 過去最高の入場料収入!
昨年の千葉ロッテ対中日に続き、今年も福岡ソフトバンク対中日という全国的には地味なカードだったプロ野球の日本シリーズ。当初は世の関心も低かったが、熱戦が続くなかで注目も高まり、3勝3敗で迎えた第7戦(11月20日)のTBS系列の視聴率は18.9%(関東地区)の高視聴率をマークし、国民的スポーツとしての面目を保った。 その日本シリーズの収支を12月7日、NPB(日本野球機構)が発表。全7戦の入場料収入は、15億6701万3100円で、03年の阪神対ダイエー(現ソフトバンク)の14億728万500円を上回り、史上最高を記録した。 これには、入場料を値上げしたことも要因となったとみられるが、多くの野球ファンが球場に足を運んだ結果にほかならず、全国的には盛り上がりに欠けても、地元の名古屋地区、福岡地区では局地的に大いに盛り上がったシリーズとなった。第7戦の視聴率は名古屋地区で27.7%、北部九州地区で44.4%と、関東地区のはるか上をいき、両球団の地元ではいかに熱が入ったかの証明となった。サッカーJリーグにならうように、プロ野球も今後より一層地域密着を図る必要性を感じさせる今回の結果でもあった。 なお、ソフトバンク、中日両球団には3億5411万1829円ずつが入り、NPBには3億8485万5070円の収入があった。第4戦までの入場料収入から共通経費を差し引いた額の28%(勝者=16.8%、敗者=11.2%)が、所属球団を通じて分配される選手分配金はソフトバンクが1億2462万5839円、中日が8308万3892円で、シリーズ出場有資格各40選手で割ると、ソフトバンクは1選手あたり約311万円、中日は1選手あたり約207万円になった。(落合一郎)
-
スポーツ 2011年12月07日 15時30分
“疑惑”の世界タイトル戦に臨む亀田大毅が“休養王者”清水との対戦を公約!
12・7大阪府立体育会館での「亀田祭り」で行われる、王者=テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)対挑戦者・同級1位=亀田大毅(22=亀田)のWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチはもめにもめた。 当初、ゴーキャットジムは暫定王者だったが、WBAは右眼窩(がんか)底を骨折し、当面、防衛戦を行えない状況に陥った正規王者の清水智信(30=金子)を前代未聞の“休養王者”に事実上、降格させ、ゴーキャットジムを正規王者に昇格させた。これによって、大毅の一戦は正規王座戦として行われることになったのだ。 これに対して、クレームをつけたのが清水陣営。同陣営は11月29日に会見を開き、この疑惑のタイトル戦を認めたJBC(日本ボクシングコミッション)に対して、休養王者の定義、WBAの暫定王座戦を認めない根拠などについての質問状を提出。回答期限を12月5日とし、納得いく回答がなかった場合は王座返上すらちらつかせていた。 JBCからの回答書は6日に届いたが、ほとんどが無回答か、はぐらかす内容。ほぼゼロ回答で、同陣営を落胆させたが、わずかな前進もみられた。同陣営は清水の初防衛戦のプロモート権を持つ亀田陣営との話が進展しないことを吐露していたが、これに進展がみられたのだ。 清水の問題に触れた大毅は、王座を奪取した場合、「いつでもやりますよ。あさってでも、しあさってでも」と統一戦を公約。この発言を伝え聞いた清水は「自分は王者として、挑戦を受けます」と語った。 立会人として、来日しているWBA幹部のレンソ・バグナリオル氏は、清水を休養王者としたことについて、「(試合が)できないと判断したための措置。ランキングの停滞を防ぎ、興行を続けるため」と説明。同氏は「休養王者は今回のタイトル戦の勝者と対戦する第一の権利がある。清水側が希望して、WBAに申請すれば、我々は必ず闘えるようにする」と後押しした。 JBCからの回答は不満足な内容だったが、清水陣営は統一戦が実現した場合は、タイトル返上などのアクションには移らない方針を示した。 この約1カ月、WBAと亀田陣営のゴリ押しに翻ろうされた清水。今回の勝者との統一戦で勝って、留飲を下げたいところだろう。(落合一郎)
-
スポーツ 2011年12月07日 11時45分
2011年『12球団ペナントレース総括』 エースのお値段! 東北楽天編
5年目の今季、19勝=最多勝、防御率トップの1.27、リーグ最高勝率7割9分2厘の3冠で『沢村賞』受賞、パ・リーグベストナインにも選ばれた。沢村賞には選考基準ともなる7つの数値がある。25登板、10完投、15勝、勝率6割、登板回数200イニング強、150奪三振、防御率2.50強−−。「この全てをクリアしている」ことからも、改めて、今季の活躍ぶりが窺える。 田中将大(23=東北楽天ゴールデンイーグルス)の2011年の推定年俸は『2億円プラス出来高』。1億8000万円からの2000万円アップであり、ルーキーイヤーから振り返っても長期の故障離脱はなかった。前述の活躍ぶりからしても、『3億円提示』の可能性は高い。 来季、田中はさらに大きな重責を担うことになる。エース・岩隈久志(30)が海外FA権を行使し、チームの精神的支柱だった山崎武司(43)もいなくなった。田中より年上の主力選手もまだ多いが、これからは『チーム牽引役』としての期待も掛かる。 今年2月の沖縄・久米島キャンプでのことだ。『朝の声出し』で、田中は星野仙一監督、コーチスタッフ、選手たちの前で「沢村賞を獲ります!」と叫んだ。同賞受賞の会見でそのことを質問されると、 「自分にプレッシャーを掛けました」 と返したが、投手がチームリーダーを務めるのは並大抵ではない。 極端な話、先発投手は『1週間に1回』しか試合に出ない。 田中は試合後、投手コーチとその日の対戦データを再確認するなど研究熱心な選手でもある。また、先の沢村賞獲得宣言だが、キャンプの全体練習後、居残り練習を寡黙にこなした。自身にプレッシャーを掛ける前に、野球に取り組む真摯な姿勢があったのだ。 『チームの牽引役』ともなれば、これからは試合で結果を出すだけでは済まされない。チームが連敗したときはミーティングで自ら発言し、決起集会等の音頭も取らなければならない。 今季の楽天の決起集会と言えば、笑うに笑えない失敗談がある。 某コーチが山崎武司に決起集会の招集を要請したという。連敗中のことであり、山崎はその必要性も分かったうえで提議する課題を同コーチに確認しようとしたところ、そのコーチは「とりあえず、やれ」としか言えなかったそうだ。席順もくじ引き…。気の合う仲間と同じテーブルに着きたいという気持ちの問題ではない。先輩選手に技術的・精神的アドバイスを求め、野球観の違いを埋めるための議論をするのも決起集会である。 チームリーダーは、監督以下首脳陣との折衝役も託される。おそらく、高須洋介(35)、嶋基宏(27)、草野大輔(35)らと分担していくことになるだろうが、来季24歳の田中に“会社組織の気苦労”を経験させるのは、まだ早いのではないだろうか…。 『1試合19奪三振』のプロ野球記録を塗り替える投手が出現するとしたら、それは田中だろう。今季8月27日(対ソフトバンク)、田中は18奪三振をマークした。同試合後、「(8回まで奪った三振の)数が分かっていたので、18奪三振を狙った」と話していた。狙って三振を奪える投球技術・能力だけが新記録の根拠ではない。皮肉な言い方になるが、楽天は救援投手陣が手薄だ。完投試合数「10」は、『完投』への美学、三振へのこだわりだけではなく、「リリーフ陣を休ませてあげたい」というチーム事情も影響している。 余談になるが、彼はトークがうまい方ではない。くだらない質問にも誠実に答えてくれるが、一流と称される選手の多くは話術も巧みだ。おそらく、野球以外のことを考える余裕がまだないのだろう。今後、田中のトークも成長のバロメーターとして注目して行きたい。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2011年12月06日 16時15分
準強姦で逮捕された元柔道五輪金メダリストの内柴容疑者 “合意の上”主張も形勢不利否めず!
リアルライブで速報した通り、警視庁捜査1課は12月6日、04年アテネ、08年北京五輪の柔道66キロ級で2連覇を果たした会社経営・内柴正人容疑者(33)=熊本県玉名市=を準強姦容疑で逮捕した。 逮捕容疑は9月下旬、東京都内の居酒屋で被害者を含めた数人で飲酒した後、合宿先となっていた都内のホテルで、酔って寝込んだ10代女性を暴行した疑い。女性が警視庁に被害届を提出して、警察が動いた。内柴容疑者は「納得できない。合意の上だった」と容疑を否認しているという。 内柴容疑者は昨年4月に九州看護福祉大(熊本県玉名市)の女子柔道部コーチに就任。今年1月からは同大の客員教授を務めていた。被害女性は部員で、11月29日、同大はセクハラ行為があったとして、内柴容疑者を懲戒解雇処分としていた。 “合意の上”を主張する内柴容疑者であるが、形勢不利は否めない。“強姦”は暴行または脅迫を用いて暴行に及ぶ犯罪だが、今回、内柴容疑者が罪を問われている“準強姦”は女性の心神喪失・抗拒不能に乗じて暴行する犯罪と定義されている。つまり、睡眠や飲酒酩酊状態での暴行がこれに当たる。準強姦の場合は、相手が正当な判断能力を失っているため、“合意の上”であるかどうかは重要ではないようだ。いくら、内柴容疑者が“合意の上”と訴えたところで、準強姦罪ではさして意味をなさないのである。 そもそも、人道上、教育者が未成年の教え子の飲酒を黙認した上で性行為に及ぶこと自体が問題で、本来なら飲酒をたしなめなければならない立場である。ましてや、内柴容疑者は妻帯者であり、倫理的な問題もある。 JOC(日本オリンピック委員会)によると、日本スポーツ界の長い歴史の中で、五輪の金メダリストが逮捕されたのは初めてのケースだという。JOC・市原則之専務理事は「ざんきに堪えない子どもの夢を壊すことだ。二度と出ないでほしい。五輪教育をしっかりしないといけない。嘉納治五郎氏による体協創立100周年の年に寂しい限りだ」とコメント。内柴容疑者は日本柔道界のみならず、日本スポーツ界に大きな泥を塗ってしまった。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2011年12月06日 13時40分
柔道 金メダリスト内柴正人が逮捕
10代の少女に都内のホテルで暴行をしたとして、警視庁は6日、五輪の柔道金メダリストで会社経営の内柴正人容疑者(33)を準強姦容疑で逮捕したことがわかった。一部報道では、内柴容疑者は、「納得できない。合意の上だった」と容疑を否認しているという。 内柴正人容疑者は熊本県出身。9歳で柔道をはじめ、アテネ五輪で金メダルを獲得。北京五輪で日本の柔道チームの主将をつとめ金メダルを獲得、五輪で連覇した。2010年からは九州看護福祉大学女子柔道部コーチを務めていたが、先月29日、未成年の女子部員にセクハラをしたとして懲戒解雇処分を受けていた。