スポーツ
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スポーツ 2011年12月20日 15時30分
“ミスターPRIDE”桜庭和志が「元気ですか!!大晦日!!」で11年ぶりにプロレスマッチ出場!
総合格闘技団体DREAMを主戦場とするプロレスラーの桜庭和志(42=ラフター7)が、大みそかに開催される「元気ですか!!大晦日!!2011」(さいたまスーパーアリーナ)で、プロレスマッチに臨むことになった。 桜庭がプロレスの試合をするのは00年大みそかに大阪ドーム(現京セラドーム大阪)で初開催された「INOKI BOM-BA-YE」でのケンドー・カシンとのシングルマッチ以来、丸11年ぶり。桜庭はジムの同僚であり、同じくDREAMを中心にファイトするプロレスラーの柴田勝頼とタッグを組み、IGFプロレスリングの鈴川真一(大相撲元幕内・若麒麟)&澤田敦士とIGFルールで対戦する。 桜庭は92年に高田延彦率いるUWFインターナショナルに入門し、翌93年8月にプロレスデビュー。キングダム時代の97年12月に米最大の総合格闘技団体UFCが開催した日本大会(横浜アリーナ)にて、「UFCジャパン・ヘビー級トーナメント」で優勝し、総合での頭角を現した。 高田道場に移籍後、98年の第2回大会からPRIDEに参戦し、連戦連勝。ホイラー、ホイス、ヘンゾ、ハイアンのグレイシー一族相手にも4連勝を飾った。当時、日本人格闘家、プロレスラーにとっては、まさに難攻不落の天敵であったグレイシー一族を総なめにした桜庭は“グレイシーハンター”と称された。PRIDEには国内外から数多くの強豪格闘家が参戦したが、PRIDEをけん引し、あれだけの隆盛に導いた最大の功労者は、間違いなく桜庭で、まさに“ミスターPRIDE”といえた。 桜庭は意見の食い違いもあり、06年からはHERO'S(FEG主催)に戦場を移し、08年からはDREAMでファイトしている。近年は相次ぐ故障や年齢的な衰えもあり、昨年5月から4連敗中。引退説もささやかれていたが、11年ぶりに“古巣”であるプロレスの試合をすることで、いいリフレッシュになりそうだ。 当初、「元気ですか!!大晦日!!2011」は地味なマッチメイクが多かったが、石井慧vsエメリヤーエンコ・ヒョードルの夢カード実現に続き、桜庭のプロレス回帰マッチ決定で、注目度が増すのは必至だ。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月20日 11時00分
係争中の琴光喜が福岡でつけ麺屋!?
大相撲の元大関琴光喜が、昨年7月の賭博問題による解雇処分を不当として、地位確認と解雇以降の給料の支払いを求め、東京地裁で相撲協会と争っている。琴光喜は昨年、地位保全を求める仮処分申請を東京地裁に申し立てていたが、12月に却下されていた。それから約1年。最近、琴光喜が意外な場所にいることが判明した。 スポーツ紙記者が言う。 「福岡県の博多の郊外、粕屋町で、家族と離れつけ麺屋をやっていますよ。ただ、解雇されてから1年3カ月も経過しているのに、髪をポニーテールにしている。おそらく裁判対策でしょう。現役復帰を裁判官にアピールする意味でも、断髪することはできません」 店の味はどうかというと、タレにコクがあり、まずまずだったとか。ただ、この記者が行ったときはあまり混んでいなかったという。 それにしても、なぜ福岡でつけ麺屋なのか。 「琴光喜の夫人の実家は名古屋市郊外で、父親も岡崎市に住んでいる。福岡とはまったく縁がありません。どうも大嶽親方と共通の知人がラーメン屋と焼き肉店を経営しており、その雇われ店長として働いているようです」(相撲関係者) 女房と別れて暮らし、寂しくはないのか。 「そこはうまくやっていますよ。夜ごと中洲のネオン街に出没して、クラブの女性と楽しく遊んでいるのが目撃されています」(同) 東日本大震災が発生するや、貯金をはたいて石巻や気仙沼に炊きだしに出かけた大嶽親方とはえらい違いではないか。 「大嶽さんは息子4人のうち3人が相撲界へ入る。協会と事を構える気なんてありません。その点、琴光喜は復帰したいと口では言うものの、トレーニングをしている様子もない。先を真剣に考えているのか疑問です」(同) つけ麺を極めたほうがよさそうだ。
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スポーツ 2011年12月19日 15時30分
ビートたけしのTBS大みそか特番でボクシング元世界王者・内藤大助が最後の雄姿
ビートたけしが総合司会を務めるTBS大みそかの紅白の裏番組「ビートたけしの勝手にスポーツ国民栄誉SHOW2011 豪華アスリート総登場5時間半生放送SP」(午後6時から11時39分=「TBS大みそか スポーツ☆夢の祭典 5時間半LIVE」より改題)で、11月12日に現役引退を表明したボクシング元WBC世界フライ級王者・内藤大助(37)が、ボクサーとして最後の雄姿を披露することになった。 内藤は同番組で主役的扱いを受け、午後7時半から生放送されるボクシングWBC世界ミニマム級王者=井岡一翔(22=井岡)対挑戦者・同級9位=ヨードグン・トーチャルンチャイ(タイ)の世界戦の興行(大阪府立体育会館)において、引退セレモニーを行う。TBSの片山譲治プロデューサーは「亀田兄弟との対戦などボクシングの功労者。特別な舞台で区切りを、と考えていた」と話した。 同番組はスポーツ選手によるトーク&スポーツバラエティー番組で、たけしと選手との爆笑トーク、ミキティの生演技、なでしこオールスターズ対JリーグOB最強軍団のフットサル対決などが放送される予定。 野球界から上原浩治(MLB)、サッカー界から三浦知良、中山雅史、なでしこジャパンの澤穂希、川澄奈穂美、丸山桂里奈、大野忍、フィギュアの安藤美姫、女子ゴルフの上田桃子、古閑美保(引退)、ハンマー投げの室伏広治、元横綱・朝青龍らが出演予定。サプライズゲストも登場するもようだ。当初、出演予定に名があった楽天の田中将大は、交通事故を起こした関係で辞退となる可能性もある。 番組プロデューサーの横山英士氏は、「たけしさんご本人もボクシングを始め、スポーツ事情に詳しく、大みそかに視聴者の皆さんと同じ時間を共有しながら、生放送ならではのドキドキ感や感動、笑いをたっぷりとお届けしたいと思います。様々な出来事があった2011年。私たちに勇気や感動を与えてくれた人気アスリートの方々から、たけしさんがどんな魅力を引き出してくれるのか。そしてたけしさん司会の生放送だけに、番組がどんな方向に流れていくか予測不能なところもあり、私たちスタッフもドキドキしつつも非常に楽しみです!」と好視聴率獲得に期待を寄せる。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月19日 15時30分
ダルビッシュ『米挑戦』の余波… 日本ハムは投手補強ができない!?
むしろ、この『沈黙』がブキミである。絶対的なエース・ダルビッシュ有(25)のメジャー流出が“確実”となった。しかし、北海道日本ハムファイターズはオフのFA市場を静観したまま。ダルビッシュに代わる先発ローテーション投手を補強していないのだ。12月18日の時点では『日本ハム球団が応札金額を不服とし、拒否』、並びに『落札球団との交渉決裂=残留』の可能性もゼロではないが…。 「ドラフトで菅野(智之=東海大)クンを強行指名したのは、ダルビッシュが喪失した後のことを考えてのこと。菅野クンを説得できると読み違えたフロントのミスと言っていいでしょう」(プロ野球解説者の1人) 投手補強に関しては、ダルビッシュの去就が落ち着いてから正式に動き出すのかもしれない。タルビッシュの落札金を軍資金に充てる可能性があるからだ。しかし、それでは「遅い」との声も聞かれた。 「栗山新監督と巨人・原監督との間で、友情トレードがまとまるかもしれません。ただ、菅野クンの一件があるから、巨人側が日ハムとの交渉を嫌がるかも…。自軍のGMだった高田繁氏のいる横浜DeNAの方が日ハムも話しやすいのでは」(前出・同) 栗山英樹新監督(50)の現日ハムナインに対するコメントも、意味シンだ…。リップサービスもあったかもしれないが、来季の開幕投手の筆頭候補に斎藤佑樹(23)の名前を挙げ(12月5日)、秋季練習を視察した11月にも、「もっとボロボロになる姿が見たい」と、檄を送っていた。後者はベテランのようなマイペースな練習ぶりに物足りなさを感じての苦言であり、言い換えれば、ダルビッシュ喪失後の『エース候補』と見ている証でもある。また、『ジョージア魂賞』の表彰式でのことだ(12月12日)。同賞選考委員として出席していた栗山監督は中田翔(22)を指し、「優勝チームの4番。まずはそのためにタイトルを…」と、さらなるレベルアップを課した。 「中田もその表彰式に出席していました。栗山監督の檄を報道陣から聞かされたとき、中田はニヤニヤしていただけでしたが」(報道関係者) 中田翔の反応を見る限り、栗山監督の言葉は響いていないようである。 「新エース」と「4番」を育てることが、栗山体制の方針でもあるようだ。 国内FA市場の目玉だった村田は巨人へ、杉内も「正式発表は時間の問題」と目されている。ダルビッシュの落札金を補強に充てるとしても、ビッグネームは残っていない。ライバル球団の編成職員たちは「トレードなら1月に入ってからでも出来る」と見ているが、前出のプロ野球解説者はこう指摘する。 「優勝争いのライバルとなるソフトバンクは和田毅、杉内俊哉を当時に失い、最多勝のホールトンもいません。川崎宗則もいなくなるとはいえ、帆足和幸を獲得しています。選手層の厚いチームではありますが、オフの補強に積極的にはオリックスだけ。楽天の星野監督も今オフはほとんど動いていません。まだペナントレースを予想するには早過ぎますが、パ・リーグは大混戦になるかもしれない」 ダルビッシュの落札金額はすでに日本ハム球団に伝えられている。ポスティングシステムのルールでは、その応札金額が不服だった場合、日本ハム球団には拒否することもできる。「週明け19日には結論を出す」とは聞いているが(17日時点)、入札締め切りからすぐに回答しなかったのは、球団が予想していた金額を下回っていたのかもしれない。日本ハムはダルビッシュ流出後の先発投手を補強しないのではなく、「できない」のではないだろうか。
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スポーツ 2011年12月17日 17時59分
狙いは国内移籍? 入札球団なく自由契約となった前横浜DeNA・真田
横浜DeNAからポスティングシステムを利用して、米メジャー移籍を目指した真田貴裕投手(27)には入札球団がなかった。ポスティングで入札がなかった選手は、日本人では真田が4人目。 横浜DeNAは本人の意思が固く、「フリーになった方が選択肢も広がる」として、12月16日、真田を自由契約にした。今後は公開トライアウトを受けるなどして、獲得球団を探す意向だという。 ただ、過去の例を見ても、入札球団がなかった選手の現実は厳しい。一例として、入来祐作(当時日本ハム)はメッツと契約したが、1軍登板はなく、1年でブルージェイズに移籍した。ここでもメジャーには上がれず、1試合のメジャー登板もなく、わずか2年で日本に戻った。 スポーツジャーナリストのA氏は、「真田クラスの選手で、いきなりメジャー契約を結ぶのはむずかしいのではないでしょうか。マイナー契約してくれる球団があったとして、果たして、そこまでの冒険をしてまで、メジャーにチャレンジする気があるのかどうかは疑問です。あっさり、あきらめて狙いを国内移籍に変えてくる可能性もあるでしょう」と語る。 成り行き上、メジャー挑戦の姿勢は見せるだろうが、獲得球団がなかった場合、あっても条件が悪ければ、メジャーを断念する可能性も十分だというのだ。自由契約となったことで、国内でも移籍は自由。年俸は4900万円(推定)とお手頃。中継ぎが手薄な球団にとっては、09年以降、3年連続50試合以上に登板し弱小投手陣を支えた実績は魅力的だ。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月16日 15時30分
1年前とは天と地の差 ツインズ西岡剛がやぶれかぶれ発言
昨オフ、ポスティングシステム(入札制度)を利用して、千葉ロッテからミネソタ・ツインズに移籍した西岡剛内野手(27)。落札額は約533万ドルで、3年総額925万ドルでの契約だった。ツインズのロン・ガーデンハイアー監督は、西岡をレギュラー二塁手として起用することを確約。西岡にとっては前途洋々のスタートだった。 しかし、開幕当初こそ、スタメン二塁手として起用されたものの、開幕直後に左足を骨折。戦列復帰してからは遊撃手として出場したが、故障も多く、不本意なシーズンとなった。残した成績はわずか68試合出場、打率.226、本塁打0、打点19で、自慢の盗塁もたった2。期待はずれの惨たんたる結果に終わった。 来季、ツインズは今季、西岡と二遊間を組んだアレクシー・カシーヤ内野手を二塁手で固定することが濃厚。さらにドジャースからFAになっていたジェイミー・キャロル内野手を2年総額675万ドルで獲得した。 キャロルは西岡と同じく二塁手、遊撃手をこなし、守備率は9割8分を誇り、今季146試合に出場、打率.290、本塁打0、打点17の成績を残した。ツインズは遊撃のポジションを西岡とキャロルで争わせる方針だ。 西岡を獲得したビル・スミスGMも解雇された。1年前、ポジションが確約されていた状況とは一変し、まさに天と地の差だ。危機感を募らせた西岡は、12月15日、神宮球場で行われたイベントで、「金額(年俸)的に、ボクと同じくらいということは、球団もそれなりに試合に出そうということ。勝ち残れるかどうか。試合に出ることが一番。出場できるなら外野もやります」と経験がない外野への挑戦も口にした。 キャロルとのポジション争いに打ち勝てば問題ないが、外野へのコンバートすら辞さない、やぶれかぶれ発言をした西岡。メジャーがいかにシビアな世界であるかを痛感させる状況の変化である。(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月16日 11時45分
入札球団あったダルビッシュ それでも消えぬ日本ハム残留説
ポスティングシステム(入札制度)での米メジャー移籍を目指すダルビッシュ有(25=日本ハム)への入札が、12月15日(現地時間14日)に締め切られ、MLB(メジャーリーグ機構)は少なくとも1球団が入札に参加したことを明らかにした。米メディアによると、入札に加わったのは5、6球団とみられ、その最高額がNPB(日本野球機構)を通じ、日本ハムに伝えられた。 国内メディアはメジャー移籍に向け前進とこぞって報道しているが、ダルビッシュが本当にメジャーに行くかどうかはこれからだ。まず、ダルビッシュと日本ハムが入札金額を受け入れるかどうか。目安となっているのは、06年末にレッドソックス入りした松坂大輔の例だ。松坂は同球団が約5111万ドル(当時約60億円※注)で落札、契約は6年総額5200万ドル(当時約61億円※注)だった。 松坂と同等もしくはそれ以上との評価もされているダルビッシュにとっては、松坂の落札額を超えているかどうかもポイントとなる。落札額は本人の懐には入らないが、ダルビッシュのプライドを満たす額かどうかが重要。松坂より落札額が大きく下回るようなら、ダルビッシュ自身が拒否する可能性もある。それは日本ハムにとっても同様で、絶対的エースを放出するのに見合う落札額でなければ受諾はできないだろう。米国も日本と同じく不景気で、メジャー各球団の財政状況も必ずしもいいとはいえない。ましてや、高額で落札され、大型契約を交わした松坂が近年低迷していることや、阪神からポスティングで高額落札されヤンキースに移籍した井川慶の失敗例などで、各球団は日本人投手に巨額の資金を投じることに慎重になっているともいわれている。 日本ハムは21日午前7時(米東部時間20日午後5時)までに回答しなければならないが、受諾した場合、その先にさらなる関門が待ち受ける。30日間の独占交渉期間で、契約がまとまるかどうかだ。一説によると、ダルビッシュの希望額は年俸2000万ドル(約15億6000万円)とも伝えられており、あくまでも強気だ。松坂の年俸は変動制だが、年平均だと900万ドルにも満たない。松坂より倍以上の条件を、ルーキーとなるダルビッシュに落札球団が出すのかどうかは疑問。 仮に落札球団の提示年俸が1000万ドルだとすれば、円高の影響で約7億8000万円にしかならない。ダルビッシュの今季年俸は5億円(推定)だが、日本ハムは残留した場合、7億円超の金額を用意するともいわれており、メジャー移籍による金銭的メリットはない。 スポーツジャーナリストのA氏は「落札額を受諾しても、本当に年俸2000万ドルを要求すれば、交渉が難航するのは確実です。従って、交渉がまとまらず、日本ハムに残留する可能性もあるとみています」と語る。 入札球団があったダルビッシュだが、メジャー移籍実現となると、まだまだ険しい道のりが待っているようだ。(※注=当時の為替レートは1ドル=約117円。現在は約78円)(落合一郎)
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スポーツ 2011年12月16日 11時45分
星野楽天が『大型補強』に打って出られないお家事情
12月9日、星野仙一・楽天監督(64)がボヤいた…。前日8日、楽天球団は阪神との交換トレードの成立を発表している。05年大学生・社会人ドラフト1位投手の松崎伸吾(28)を放出し、上園啓史投手(27)を獲得した。 上園は長いスランプに嵌まったままだが、潜在能力の高い投手である。環境を変えることで復調する可能性も高いが、今オフの星野楽天の補強はどうもパッとしない。今オフは「阪神時代のような大型・大量補強がある」と予想されていたはず。極端な言い方になるが、星野監督が優勝するときは、大型補強が背景にあった。しかし、大型補強に打って出られない事情も抱えているようだ。 「ウチの井坂、戸村、長谷部、それと川島と争ってもらう」(9日) 星野監督は上園獲得について聞かれ、そう答えていた。「何を争うのか」と言えば、ローテーションの3番手である。現星野構想では、先発投手は田中将大、塩見貴洋の2人だけ。3番手以降の先発投手は決まっていない。 最後に名前の上がった川島とは、永井故障と不振に喘ぐ川島亮(30=前ヤクルト)のこだ。上園、川島…。野村克也氏の『再生工場』みたいな補強ぶりである。 「永井もいるし、状況によってはセットアッパーの青山をコンバートする方法も浮上してくると思います。でも、海外FA権を行使した岩隈の穴は埋まっていません」(プロ野球解説者の1人) 新人の武藤好貴(24=JR北海道)も使ってくるだろう。しかし、来季の先発投手陣には不安要素が多すぎる。なのに、大型補強に打って出ないのは何故か−−。一時期はヤンキースとの5年契約が満了した井川慶(32)、阪神を自由契約になった下柳剛(43)の獲得が『濃厚』と伝えられたが、進展は全くない。下柳に関しては「千葉ロッテが巻き返してきた」との情報もあるだけに、目減りした現有戦力のままキャンプに突入する可能性も出てきた。 オフといえば、星野監督の独壇場だった。その星野監督が動けない理由は、主に2つ。 「阪神時代と比較するのが間違いないんです。そもそも、阪神監督を引き受けたのは、その年のドラフト会議後でした(01年オフ)。中日監督を退任してすぐの横滑りでしたし、戦力補強に関する話し合いもできないまま、キャンプに突入したようなものでした。翌年オフに20余人の選手を入れ代えることが許されたのは、チーム構想を話し合う時間がなかった『貸し』があったからで、今回の楽天監督就任とは背景が全く違います」(前出・同) 確かに、楽天フロントは星野監督の意向に沿って、外国人投手、松井稼頭央、岩村明憲らを獲得した。阪神監督を引き受けたときと違い、戦力構想を話し合う時間が十分にあった証拠でもある。また、2つ目の指摘が意味シンだ…。 「昨年オフ、岩隈とアスレチックスの交渉が決裂しましたからね。楽天フロントが落札金を見越していなかったと言えばウソになります。今オフは海外FA権を行使しての米挑戦なので、楽天には1円も見返りがありません」(球界関係者) 下柳の推定年俸は9000万円。井川の400万ドル(約3億円)は例外だとしても、高額年俸選手は極端なダウン提示を嫌う。次年度の税金で苦労するからであり、それなりの金額は保障してもらいたいというのがホンネだろう。岩隈資金を撮り損ねた今の楽天には、補強にまわす軍資金がないのだ。 「今後、外国人選手を獲ると思われますが、球界の戦力分布図を変えるような大型補強は見込めないと思います」(前出・プロ野球解説者) 言い方を換えれば、来季の星野監督は『采配』で勝負しなければならない。指揮官として全てが試される1年になるだろう。
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スポーツ 2011年12月15日 18時30分
巨人の杉内・村田獲得で玉突き事故 FA人的補填で球界大シャッフル!
巨人の新GM・原沢敦氏が、横浜DeNAをFA宣言した村田修一(30)との交渉を終えた(12月4日)。 巨人入りは時間の問題であり、また、新生ベイスターズも巨人を退団したばかりのラミレスの獲得がほぼ確実となった。さらに、ソフトバンクは今オフの国内FA市場の主役・杉内俊哉(31)の残留交渉に難航。原沢GMが「獲得の意思」を見せているだけに、今オフの球界は“大シャッフル”が起こりそうである。 「FAで主軸選手を喪失する側の球団は『人的補填』を活用する傾向が強くなっている。金銭補償で赤字額の減額に充てる方法もありますが、新たに戦力を補強しなければならない場合は、結局支出を覚悟しなければならない。外国人をシーズン途中に獲得する場合がとくにそうです。それだったら、確実な計算のできる中堅、若手を貰った方が得策だと考えているのでしょう」(スポーツ紙記者) 移籍先球団が人的補填でプロテクトできるのは28人まで。直近のドラフトで獲得した新人、外国人、複数年契約選手は“一本釣りの対象”から除外されるので、事実上のプロテクト扱いとなるが、巨人にはチャンスに飢えた中堅野手が溢れている。 元ロッテの大村三郎に続いて、第2捕手・鶴岡一成(元横浜)もFA権を行使し、ともに古巣帰還が確実視されている。放出する側の巨人は、外国人投手に泣かされた昨年の反省から、人的補填で「中継ぎタイプの投手を狙う」との情報も飛び交っている。 「ソフトバンクは杉内、和田毅の両左腕が同時移籍する恐れがあるうえに、最多勝のホールトンの慰留にも失敗。戦力が大幅に低下した感は否めない。阪神・和田新監督は『FAナシ、自前戦力の底上げ』を明言しました。今オフの補強は巨人が一人勝ちする可能性もあります」(前出・同) ソフトバンクは、杉内に代わるとまで行かなくても、将来性のある若手投手を巨人から一本釣りする策もある。一方の杉内だが、「山崎勝己(29)がマスクを被らないと、極端に成績が落ちる」との説がある。 「杉内は生活・環境面での変化に慣れるのに時間がかかるタイプです。義弟の新垣渚も同時獲得すべきでしょうね」(同) 杉内獲得後、巨人は複数トレードにも着手しなければならない。来年度の選手名鑑編集は混乱が予想される。
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スポーツ 2011年12月15日 16時00分
全日本プロレスのヘイト選手暴行事件で逮捕されたプロレスラーが事件の真相を語った!
11月22日、試合前に同僚のプロレスラーを殴って重傷を負わせたとして、傷害の疑いで元プロレスラーのTARUこと多留嘉一容疑者(47)と、MAZADAこと正田和彦容疑者(36)が兵庫県警葺合(ふきあい)署に逮捕されたことは既報通り。 TARUとMAZADAは当時、悪役ユニットのブードゥー・マーダーズ(以下、VM)に所属。容疑は全日本プロレス5・29兵庫・神戸サンボーホール大会にて、試合前に控室でVMの同僚であるスーパー・ヘイトこと平井伸和選手(41)の顔面を拳で殴打。平井選手は試合に出場したが、試合直後に急性硬膜下血腫で倒れ、重傷を負わせた疑い。 容疑者の2人は12月13日、神戸区検に暴行罪で略式起訴された。神戸簡裁は同日、TARUに罰金30万円、MAZADAに罰金20万円の略式命令を出した。殴ったことと、平井選手が倒れたこととの因果関係が不明であるため、傷害罪ではなく暴行罪での起訴となったもようで、2人は罰金を支払って釈放された。 翌14日、MAZADAが謝罪会見を開き、今まで明かされなかった暴行事件の全貌を語った。MAZADAによると、試合前にTARUと平井選手が口論となって殴り合いを始めたため、MAZADAを含めた3人が止めに入ったという。それでも2人が興奮していたため、MAZADAが平井選手に平手でビンタ2発を当てて落ち着かせた。その後、また口論となって、MAZADAが止めていたところに、業界の先輩が入って注意して、事態は収拾したという。 MAZADAの証言が真実であれば、TARUの一方的な暴行というよりケンカ。MAZADAは収めるために、少し手を出した程度で、全日本もその証言を信用して、MAZADAの出場停止処分を1カ月で解除したとみられる。 ただ、平井選手が試合後、硬膜下血腫で倒れ、重度の記憶障害が残るなど、日常生活にも大きな支障が出ているのは事実。暴行と平井選手が倒れたこととの因果関係は明らかになっていないが、今後、平井選手のご家族が民事訴訟に打って出る可能性もあるだろう。 MAZADAは「使ってくれるところがあれば」とプロレスラーを続けたい意向。全日本・内田雅之社長は「まずは司法の判断が出たということ。今後の経緯を見守りたい」と語るにとどめた。(落合一郎)