スポーツ
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スポーツ 2012年01月11日 15時30分
歯止めかからぬ相撲人気低下 史上ワーストの不入りを記録!
相撲人気の低下に歯止めがかからない。大相撲初場所(東京・両国国技館)は1月8日に初日を迎えたが、3日目となる10日に記録的な不入りを記録した。この日の入場券の売れ残り枚数は5793枚で、昨年秋場所2日目(9月12日)の5682枚を上回り、85年1月に現在の国技館が開業以来、史上ワースト記録を更新した。国技館の定員は約1万1000人で、10日の入場者数は5200人ほどだったことになる。 昨年9月の秋場所は名古屋場所(7月)で優勝した日馬富士(伊勢ヶ浜)の綱獲りが懸かった場所だった。今場所は稀勢の里(鳴戸)が大関に昇進、1場所前の昨年11月の九州場所(福岡)では琴奨菊(佐渡ケ嶽)が大関に上がり、2人の日本人大関の誕生は大きな注目を集めていた。3日目は3連休明けの集客がむずかしい火曜日で同情すべき面もあるが、日本人の新大関がまだ客入りにつながっていないということだろう。 一昨年6月に起きた野球賭博問題に始まり、相撲界には不祥事が相次いだ。昨年2月に発覚した八百長問題で相撲人気は地に堕ちた。もはや、ガチンコでいい相撲を取れば、客が入るという簡単なものではない。 ほとんど毎場所のように繰り返される一人横綱・白鵬(宮城野)の独走を、いつまでも許しているようでは、客は入らないだろう。今の相撲界に必要なのは、一にも二にも新横綱の誕生、白鵬のライバル出現、ふがいない大関陣の奮起にほかならない。千秋楽まで優勝争いがもつれなければ、終盤の盛り上がりも起こらない。むろん、それが新たに昇進した日本人大関であれば、なおさら望ましいことで、単に大関に上がっても成績が振るわなければ人気上昇にはつながらない。 一度、落ちた人気は一朝一夕では回復できないだろう。それを、相撲界全体で真摯に受け止め、精進していかなければ、大相撲の将来はない。(落合一郎)
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スポーツ 2012年01月11日 11時45分
来季が正念場! “原辰徳2世”と期待されながら村田加入で外野に押し出された元ドラフト1位の巨人・大田
3年前、原辰徳監督の後継者として期待された男がいる。それは、08年ドラフト1位で巨人に入団した大田泰示(21)。 大田は東海大相模高出身で、純粋な原監督の直系の後輩。しかも、ポジションは原監督の現役時代と同じ三塁手。高校時代は通算65本塁打を放ったスラッガーで、松井秀喜がメジャー入りして以降、空きになっていた背番号55を継承した期待の星であった。 そんな大物ルーキーにも、プロの世界は甘くはなかった。1年目(09年)はわずか3試合出場で1打席ノーヒット。2年目(10年)も2試合で6打席ノーヒットと全く結果を残せなかった。3年目(11年)にして、ようやく初安打、初打点をマークしたが、26打数4安打3打点で、打率は.154。本塁打は0で自慢の長打力は発揮できず、28打席で9三振と荒削りな面を見せた。 11年シーズンは守備の不安の解消、出場機会を増やす目的で、外野にもチャレンジしたが、三塁手の村田修一をFAで横浜DeNAから獲得したため、大田は押し出されて外野コンバートが決まった。来季は登録も外野手となる。 狙うのはアレックス・ラミレスの退団で空席となったレフトのポジション。原監督は「8番打者でのびのびと育てたい」と半ばレギュラーを確約しているが、そう簡単にはいかないだろう。巨人の外野には首位打者の長野久義、高橋由伸、松本哲也、矢野謙次、鈴木尚広、ベテランの谷佳知とそうそうたるメンバーが名を連ねる。現役メジャー外野手の獲得も視野に入れているし、村田のライバルに指名された亀井義行も本職は外野手で、出場機会を求めて外野で起用されることも多いだろう。 このメンバーのなかで、プロで実績のない大田がポジションを奪うのは並大抵のことではない。大きな期待をもって入団した大田だが、来季はもう4年目。いよいよ、正念場を迎えることになるだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2012年01月09日 15時30分
若貴兄弟の兄・花田虎上と母・藤田紀子が弟・貴乃花との“八百長疑惑の兄弟決戦”について語った!
元横綱・貴乃花親方(39)となにかと不仲、確執が取りざたされる兄で3代目若乃花のタレント花田虎上(40=勝改め)と母でタレントの藤田紀子(64=憲子改め)。その2人が1月7日、テレビ朝日の「徹子&羽鳥が初タッグ あの真相全て聞きます〜ザ・プレミアムトーク」(午後6時30分〜8時51分)に揃って出演。貴乃花との問題について注目発言を残した。 兄は現役時代から弟とは仲が悪く、現在は連絡先すら知らないことを吐露。紀子は「兄弟の父親が違う」と盛んにウワサされた件で、弟から追及されたことがあったと驚きの発言をした。 そして、トークの最大の注目は、後に“八百長疑惑”が広まった世紀の兄弟決戦について触れられた場面。時は95年11月の九州場所。先に横綱に昇進していた弟と、大関で伸び悩んでいた兄が、14日目が終わって12勝2敗で並んでいた。星勘定次第では兄弟決戦の可能性があった千秋楽で、両者は揃って敗れ、兄弟による優勝決定戦に持ち込まれた。この相撲は弟がヒザから崩れ、あっけなく兄が勝って優勝を果たした。 兄は93年9月の秋場所で大関に昇進したものの、1度の優勝もなく、この場所には小結時代の93年3月の大阪場所以来、2年8か月ぶり2度目の優勝、そして大関としての初優勝が懸かっていた。この兄弟決戦は「弟が兄に譲った優勝」として、後に八百長相撲としてウワサが広まり、兄弟仲が悪くなったのはこの件がきっかけとされる説も多い。 しかし、兄は「ウチの部屋は八百長が嫌いでしたから、ガチンコです」とキッパリ。ただ、「昔から土俵に上がったら『相手を殺すつもりで行け』と言われていました。弟を殺せますか? 組んだ瞬間、弟に力が入っていないことが分かりました」とも。 この件では母が重要証言。前日に親方(故二子山親方=元大関・初代貴ノ花=兄弟の父で紀子の元夫)が弟に話をしに行ったことを告白。司会者から「兄に優勝を譲るように親方が話したのか?」と質問されると、長い沈黙の末、「直接そういう言い方はしないでしょうけど、『分かってるな』というようなことを言ったのではないか」と語った。つまり、親方が弟に依頼した片八百長であることをほのめかしたのだ。八百長というより、人情相撲というべきなのか。兄はこの相撲の件で弟と話をしたことは一切なく、それ以前から仲が悪くて、この兄弟決戦がきっかけで不仲になったことは否定した。 その故二子山親方は05年5月に死去。弟は今も日本相撲協会に属していることから、この真相を語ることはないだろう。その意味で当時、親方夫人でおかみさんだった紀子の証言は貴重。ただ、真実かどうかは一方的な証言なので断定はできない。世紀の兄弟決戦から16年余、疑惑のベールが少しだけ明らかになった。果たして、弟が生きている内に真実を明かすことはあるのだろうか。(落合一郎)
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スポーツ 2012年01月09日 11時57分
西武・中島の米メジャー入りを破談にした真犯人は誰?
ポスティングシステム(入札制度)を利用して、米メジャー入りを目指した中島裕之内野手(29=西武)と、同選手を落札したヤンキースとの交渉が破談に終わったのは周知の通り。 合意に至らなかった最大の要因は評価の低さと条件面と見ていいだろう。中島はヤンキースが250万ドル(約1億9200万円)で落札したが、過去、日本人野手でポスティングシステムを使ってメジャー入りした選手の中では、驚くほどの低評価だった。同じ遊撃手で前年、ポスティングでツインズ入りした西岡剛内野手(前千葉ロッテ)の落札額は約533万ドルで、中島はその半分以下。06年にポスティングを利用した当時ヤクルトの岩村明憲内野手(現楽天)は455万ドルだった。 今オフ、ポスティングシステムでブルワーズが交渉権を得た青木宣親外野手(ヤクルト)も、中島と同額の落札額。FA権を行使してマリナーズと仮契約した、同じ遊撃手の川崎宗則内野手(前ソフトバンク)はマイナー契約だ。この現実を見れば、いかに日本人野手の評価が低いか明白。 ヤンキースは中島をあくまでも、レギュラーではなく控えとしての評価しかしておらず、提示された年俸は一部米メディアによると、100万ドル(約7700万円)にも満たなかったという。今季の推定年俸が2億8000万円の中島にとっては、到底のめる条件ではなかっただろう。 では、日本人野手の評価がどうして、ここまで下がってしまったのか。前年の西岡の不振が響いていることは間違いない。レギュラーとして期待された西岡だったが、故障もあり、今季残した成績は68試合出場、打率.226、本塁打0、打点19、盗塁2の惨たんたるもので、もはや来季のレギュラーは保障されていない。 むろん、過去にメジャーでプレーした日本人野手が結果を残せなかったのも遠因としてあるだろう。メジャーで成功した野手はイチロー(マリナーズ)、松井秀喜(前アスレチックス)の両外野手だけ。こと内野手に関しては総崩れといってもいい。最も長くプレーしたのは7年在籍した松井稼頭夫内野手(現楽天)だが、これといった結果は残せなかった。ワールドシリーズ制覇にも貢献した井口資仁内野手(現千葉ロッテ)も、レギュラーとして活躍できたのは最初の2年間だけだった。 中島にとってはタイミングが悪かったというしかない。すべての責任が西岡の不振にあるわけではないが、内野手でしっかり成功した選手が一人もいないのだから、メジャーの評価も低くなる。これもまた、メジャーの厳しい現実だ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年01月07日 18時00分
和田阪神、高木中日、栗山日ハム、中畑横浜 新監督見殺し大惨敗(2)
「中畑監督の明るさ、饒舌ぶりが逆に空回りしている」(球団関係者) 新監督の過度なメディア露出に疑問の声を投げかける関係者もいるのだ。 「栗山、中畑両監督に共通しているのは、まだ選手との接触が薄いのに、メディアに対していろいろとチーム構想を語っていることです。選手側はまだ解説者としてのイメージしかない。どういう野球をやりたいのか、目指すのか、直接は会えないから、スポーツ紙で探るしかないのです」(同) 去る12月12日、都内ホテルで『ジョージア魂賞』の表彰式が行われた際、会場には“選考委員”の栗山監督がおり、話題は来季の戦力構想がメーンとなった。 「(中田)翔には優勝チームの4番、まずはそのタイトルを与えてあげたい!」 栗山監督は“熱く”語っていた。当然、同表彰会場に来ている中田翔を意識してのコメントである。しかし、それを記者団から伝え聞いた中田は、冷めていた。来季の4番には口元が緩めだが、「とにかくチームに貢献できるよう…」と返すだけだった。 「栗山監督のメッセージが空回りしたのは、中田のケースが初めてではありません」(スポーツ紙記者) ダルビッシュ流出後のチーム構想として、中田が4番なら、新エース候補は斎藤佑樹である。話は1カ月ほど前にさかのぼる。 「もっとボロボロになる姿を見たい! 責任を持って最後まで(9回)投げられるように!」 監督就任が正式発表されて間もない11月13日、千葉・鎌ケ谷での秋季練習を見学した栗山監督は、斎藤に向けて前述のような注文を出したのである。 「斎藤の練習ぶり? 彼は良くも悪くも自分を持っていますからね。放っておいても本番までに体調をベストに持っていけるのは長所ですが、端からその練習ぶりを見ていると、30代半ばのベテランみたいで、覇気がないんです。ガムシャラな姿をチームメイトに見せなければ、エースとして認められないという栗山監督の指摘は正しいと思います」(球界関係者) 栗山監督は斎藤をわざわざ呼び寄せ、その旨を伝えていた。しかし、“優等生”の斎藤は「1年間どうだったかと聞かれました。何でも言ってきてくれと言われた」と、報道陣に会談の内容を説明。その淡々とした表情から察するに、栗山監督のメッセージは響いていないようだった。 FA補強やリーダーシップの発揮と、新監督には問題が山積み。来シーズンはどの監督の口から「絶好調!」の声が聞こえるのか、今から楽しみだ。
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スポーツ 2012年01月07日 17時59分
急展開! 中島裕之が大逆転でメジャー入りへ
今回の契約破談には『第2章』があった。ニューヨークヤンキースはポスティングシステムで独占交渉権を獲得した中島裕之(29)との交渉が「決裂した」と発表した。この一報を受け、埼玉西武の居郷肇・球団社長は「メジャーリーグへの挑戦が叶わなかったことは残念です」と中島の胸中を代弁し、さらに「2012年シーズンは埼玉西武の主力選手として日本一に貢献していただきたい」とコメントした。しかし、すでに西武球団は『中島退団』を前提とした布陣を固めてしまった。若手のホープ・浅村栄斗(21)の遊撃手固定、片岡易之(28)、栗山巧(28)の『3番争い』などがそれで、新加入の外国人選手のポジションを考えると、中島が余剰戦力になる可能性もゼロではない。 「今後、中島は西武球団との契約更改を行うことになりますが、その席上で…」(球界関係者の1人) ポスティングシステムのルール上では、応札球団がなかった場合、あるいは、前年オフの岩隈久志(30)のように米・独占交渉権獲得球団との交渉が決裂した際には旧在籍チームでプレーする権利が認められている。 だが、西武には『入札失敗の前例』もある。2008〜09年1月、三井浩二投手がやはりポスティングによるメジャー挑戦を夢見たが、「応札入団ナシ」(同オフに2度)に終わり、翌シーズンはライオンズに残留した。西武側はルールにしたがって、三井を“帰還”させたが、当時を知る元選手によれば、「三井さん? 居心地が悪そうでしたよ。選手は仲間であり、同じ野球選手だから気にしないけど、(当時の)フロントがね…」という。 「チームに残留するにあたって、契約更改を交わしましたが、三井の本当の年俸はマスコミが報じていた金額よりもかなり低かったんです。経営陣にしてみれば、『ポスティングに掛けてくれ』と相談されたら、『球団を辞めたい』と言われたのも同じですからね」(前出・同) 実は、当時の西武フロントは三井に対し、『二者択一』の相談を持ちかけていたのだ。1つはチーム残留。もう1つは「当人が望むのであれば、自由契約にする」というもの。当時の三井が『チーム残留を選択したのは、「現役を続けたいが、メジャー球団と交渉を続ける自信がなかったため」である。今回も、西武フロントは当時と同じ『二者択一の相談』を中島に持ち掛けるつもりだという。その通りになれば、中島は自由契約を選択するだろう。自由契約になれば、メジャー30球団と自由に交渉ができ、一気に話がまとめる可能性もある。最悪の場合、引退も覚悟しなければならないが…。 「中島側は西武が自由契約を提示することも想定して、ヤンキースとの交渉決裂を選択したのではないだろうか。三井がチームに残留し、居心地の悪い思いをしたことや、自由契約を選択させようとした一件を知らないはずがありません」(前出・関係者) 西武は今回の交渉決裂によって、ヤンキースの応札金・250万ドル(約1億9000万円)を得ることはできなくなったが、中島の2011年の推定年俸は2億8000万円。「その分を払わなくて済む」と割り切ってしまえば、何の問題もない。 『自由契約』を選択させる−−。捉えようによっては、組織として冷たすぎる感もしないではないが、当事者同士が納得しているのなら、わだかまりは残らないだろう。今回の交渉決裂には「続き」がある。戦力として、中島が抜けるのは痛いが…。(一部敬称略)
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スポーツ 2012年01月07日 17時59分
シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? 福岡ソフトバンク編
杉内俊哉(8勝)、和田毅(16勝)、ホールトン(19勝)とローテーション投手3人を喪失したにも関わらず、先発投手は帆足和幸(前西武)しか補強していない(1月4日時点)。これも選手層の厚さ、8年ぶりの『日本一』を掴んだ“余裕”だろうか。 どのメディアも指摘しているが、杉内、和田の喪失は2010年のシーズン中から予期されていた。セットアッパーだった摂津正を先発にコンバートさせ、山田大樹、岩崎翔、大場翔太、大隣憲司といった中堅・若手を先発4番手以降で投げさせてきたのも、杉内、和田を喪失した後を考えてのことである。しかし、2011年のホークスを見直してみると、打撃陣の破壊力はもちろんだが、「先発投手力で勝った」とも言えるのではないだろうか。 チーム防御率2.32は12球団トップ。もともと投手力の強いチームではあったが、2010年と2011年を比べると、先発投手陣の完投試合数が大きく違っていた。2010年の完投試合は「6」。昨季は「21」まで増えている。その内訳は、杉内が「7」、和田が「4」ホールトンが「3」。摂津が「3」。規定投球イニングに届かなかった投手では、大場「1」、岩崎「2」、山田「1」となっている。杉内たちの喪失によって、完投試合数は「14」も減少することになる。攝津以下の中堅・若手投手にはまだまだ伸びしろはあるが、ペナントレースという長丁場を戦う場合、2012年は救援投手陣への負担は相当なものになると予想される…。 言い方を換えれば、完投試合が「6」しかなかった2010年の『継投策』で逃げきるスタイルに回顧するのではないだろうか。また、秋山幸二監督も若手先発投手を育てるために我慢する試合と、「非情」に徹して救援投手をつぎ込むときを使い分けてくるだろう。 レベルダウンした先発スタッフをどれだけ打線がカバーできるかも、大きなカギとなる。フルイニング出場を果たした川崎宗則の退団は痛い。だが、チーム打率2割6分7厘(リーグ1位)、出塁率3割2分3厘(同)、総安打1271(同)を誇る打線の牽引役は史上2人目となる両リーグ首位打者に輝いた内川聖一だった。打率ベスト10に本多雄一(5位)、長谷川勇也(8位)、松田宣浩(10位)も入っている。「2年続けて」というのは難しいが、ホークス打線のもう1つの特徴は『機動力』である。総盗塁数「180」は12球団トップで、三塁打も「34」をマークしている(リーグ1位)。機動力の高さがそのまま得点効率を高めたわけだが、パワーダウンする先発陣に「少々の失点があっても、味方打線が取り返してくれる」という気持ちにさせることができれば、十分に戦える。ホークスが独走態勢を固めたのは5月。24試合で18勝を挙げたのは大きい。その『5月攻勢』はなくなるとしても、群を抜いた機動力が投手陣をカバーしてくれるだろう。
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スポーツ 2012年01月07日 11時00分
内柴の現役時代からの悪評
柔道66キロ級の金メダリスト、内柴正人容疑者(33)が準強姦容疑で警視庁に逮捕された事件で、その信じ難い傲慢ぶりが巷で話題になっている。 スポーツ紙記者が言う。 「内柴はマジメで熱心なんですが、思い込みが激しい選手でした。ここへきてセクハラ被害者の話がいくつも出ているようですが、中でも親密な関係になっていた女性とは『愛し合っていた』と思い込んでいたようです。もし本当だとしても、彼は妻子ある身。何をやってもいいということにはなりませんが」 夢中になると分別がつかなくなる−−そんな性格は、現役時代、柔道においても同じだったようだ。柔道関係者がこんな話を明かす。 「北京五輪で金メダルを獲得した石井慧は国士舘の後輩ですが、2人が犬猿の仲であったことは有名な話。総合格闘技に転向した石井は、明るく誰とでも仲良くなれるキャラ。しかし、プライドが人一倍高い内柴はそんな石井が大嫌いでした。ちなみに、石井が尊敬するのは古賀稔彦。それを誰にでも言うものだから、余計気に入らなかったようです」 その古賀にも、敵対心は剥き出しだった。'04年にアテネ五輪で金メダルを獲った内柴容疑者が、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった時のこと。 「'05年の全日本選手権に内柴は出場していますが、同大会の参加者は重量級の選手ばかりで、軽量級の選手はケガを恐れて出ないのです。それでも軽量の古賀は出場し、当時はその果敢な姿が『平成の三四郎』と言われ、もてはやされた。ただ、これも単に古賀へのライバル心から来る無謀な出場。結果は初戦敗退でした」(前出・スポーツ記者) そういえば、古賀稔彦も妻子のある身で不倫し話題になった。まさかそこまで意識したわけではあるまいが。
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スポーツ 2012年01月06日 20時00分
交渉渡米! 中島裕之を襲った「埼玉には帰れない」切実な事情…
米メディアも厳しい見方を崩していない…。ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた中島裕之内野手(29=西武)と、独占交渉権を獲得したニューヨークヤンキースの交渉が決裂する可能性がかなり高まってきた… 去る1月5日、成田発の飛行機でニューヨークに出発したが、中島は待ち構えていた報道陣に何も語ってはくれなかった。 「渡米の目的はヤ軍に入団拒否を伝えるためと見て、まず間違いありません。本人が応札球団に直接頭を下げることで、悪いイメージを払拭したいと思っているんでしょう」(球界関係者) 中島のポスティングは“2年越しのお願い”でもあった。2010年オフは球団幹部に対し、ポスティングに掛けることを「約束した、しない」で口論にも発展。今回、ようやくメジャー挑戦への第一歩が踏み出せたわけだが、中島が応札球団・ヤ軍入りに難色を示した理由は、1つ。「内野の控え」という低評価に不満を抱いたからだ。 「破談の可能性は米メディアも一足先に伝えていました。『ジャイアンツ、パドレスなどが二遊間のレギュラー候補として評価している』との情報もあっただけに、中島も補欠扱いの評価にショックを隠せなかったようですね」(前出・同) 中島側は「西武球団に残留し、海外FA権を取得してから、メジャー30球団とフリーダムに交渉した方が得策」と判断したという。 もっとも、一部報道によれば、「野茂、イチロー、松井もレギュラーを約束されてメジャー挑戦したのではない」と、中島の判断そのものを否定する声もあったが…。 「それ以上に問題なのは、ヤ軍との交渉決裂後の中島の処遇ですよ」(前出・同) どういう意味かと言うと、すでに西武球団は「中島が抜けた後」を想定したチーム作り(補強)を終えているからだ。中島の抜けたショートのポジションには、プロ4年目の浅村栄斗が入る。打撃力は中島の域には及ばないが、「守備範囲は中島よりもはるかに広い」(某選手)とのこと。また、渡辺久信監督は、片岡(易之)、栗山(巧)に「3番を獲れ!」の檄を年賀状に添えたという。攻守ともに中島が戻ってくるところはないというわけだ。 さらにまた、こんな情報も聞かれた。 「ドラフトで永江恭平(4位=海星高)を指名しました。永江は『投手兼遊撃手』でしたが、長崎県大会では150キロ近い真っ直ぐを投げていて、変化球の持ち球も多いタイプでした。スカウトのなかには『投手として育てたい』との声もあり、身体能力の高い高校生です。西武サンは内野手としてじっくり育てるつもりで指名したそうです」(ライバル球団スコアラー) 西武は基本的に「モメる選手」を嫌う。契約更改がとくにそうで、年越し交渉、調停、法廷論争を指して、「世間的な自分の評価を落としていることが分からないのか?」と厳しい見方をする。ある意味、走攻守3拍子揃った中島を見限ったのも、そのためだろう。 米メディア陣の1人がこう言う。 「ヤ軍との交渉決裂の可能性は否定できません。しかし、内野手が不足しているメジャー球団もあります。中島の渡米目的はトレードに関する付帯事項を増やし、トレードを前提とした契約を交わすためではないかとの見方も、こちらでは急浮上してきました」 代理人のグレッグ・ゲンスキー氏は大物投手・サバシア(ヤ軍)も抱える一流の交渉人である。ヤ軍は応札金250万ドルの元手が回収できるのなら、「トレード前提の入団交渉にも応じる」(同)との見方もある。中島は敏腕代理人に古巣に帰れない事情も改めて伝えるべきだろう。
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スポーツ 2012年01月06日 18時00分
和田阪神、高木中日、栗山日ハム、中畑横浜 新監督見殺し大惨敗(1)
順風満帆の船出とは行きそうもない。今オフ、4人の新監督が誕生したが、どの球団も彼らをバックアップすべき“大型補強”をしていないのだ。これには、複雑な内部事情が影響していた−−。 「日本ハムが投手を補強しようとしないのは、どうもおかしい。ダルビッシュ移籍となれば、2ケタ勝利が計算できる投手をなくし、優勝戦線から脱落してしまう。ソフトバンクも和田毅、杉内俊哉、ホールトンを同時に失うとはいえ、選手層が厚いので先発陣の頭数は揃います。オリックスが李大浩、元巨人・高橋信二など確実に打線を強化しているのとは対照的」(ベテラン記者) ダルビッシュがいなくなるなら、トレードや補強に動かねばならないフロントに対し、栗山英樹監督(50)以下は「来季は負けても仕方ない」と勘ぐっているのかもしれない。 FA補強から一歩引いた考えを見せたのは、阪神の和田豊監督(49)だ。 「内部昇格なので、多くを変える必要はなかった」(トラ番記者) 和田監督は秋季キャンプ後、フロントが予定していたFA補強を一変させた。出場機会に恵まれなかった中堅・若手の潜在能力の高さを再認識したのか、「現有戦力を底上げすれば勝てる」と判断。その決意は虎ナインにも伝わっている。 しかし、杉内に4年20億、村田修一に2年5億、パ・リーグ最多勝・ホールトンには2年3億9000万円と、大型補強に奔走する金満巨人との、金銭的な格差は歴然としている。 「球団側も、和田監督の決断を支持しています。経営面から見れば、選手総年俸は減らしたい。実際、1年間ローテーションを守った岩田稔に渋い昇給額しか提示しなかったのもその影響です。3000万円から倍増の6000万円が本人の希望額でしたが、球団は5500万円を提示。500万円の開きなら、球団が折れて来季のモチベーションに繋げてもいいと思うのですが…。一抹の不安は残りますね」(前出・同) それぞれ今期は12勝、9勝の能見、岩田の2人が主軸とならなければ、和田構想は一気に崩壊する。高額年俸の金本や新井、復帰予定の城島の起用法にも注意が必要だろう。 逆に、フロント側が補強に動かなかったのが、好々爺・高木守道監督(70)を復帰させた中日だ。 「高木監督はドラフトで即戦力投手の獲得を希望していましたが、球団側がドライチで指名したのは高校生内野手の高橋周平。2位以下でも大学、社会人の即戦力投手は獲らず、4位でやっと辻孟彦(日体大)を獲っただけでした。こちらはチュンの流出がわかっていただけに(11月末で自由契約)、かなり苦しいやりくりになりそう」(同) 一方、ベイスターズは旧横浜とDeNA新体制との引き継ぎの悪さが契約問題にも響いているという。 三浦は今季で3年3億円プラス出来高の複数年契約が終了。今季は後半に復調の兆しを見せたものの、5勝6敗の防御率2.91。球団は新たに1億4000万円減の単年契約を提示したが、三浦はこれを保留した(14日)。 しかし、三浦が保留を決めたのは大幅減俸が理由ではないという。 「シーズン後半、球団と三浦はお互いの意見を何度かすり合わせていました。成績が芳しくなかったので、三浦は減額には納得していますが、旧体制とは『複数年』で合意していたといいます」(担当記者) 三浦は「今日は話を聞きに来ただけ」と、交渉後の会見で多くを語ろうとせず、足早に帰路についた。 本人にすれば、複数年を交わすことで「野球に専念したい」との思いも強いのだが、これを反故にされ「中畑体制で必要とされていないのでは?」と不信感を強めているという。 さらに−−。 「横浜の高田GMは巨人からFA宣言した鶴岡一成を獲得しました。鶴岡の古巣帰還は既定路線のように伝えられていましたが、中畑清監督(57)には事後報告でした」(前出・同) チーム発足直後にもかかわらず、横浜は新監督とフロント、選手を交えたお家騒動をみせるかもしれない。