スポーツ
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スポーツ 2012年02月24日 11時45分
キャンプ情報 2012年大混戦の予兆 福岡ソフトバンク編
メジャー通算119勝の右腕は救世主となり得るのか…。前デトロイトタイガースの先発ローテーション投手、ブラッド・ペニー(33)がチームに合流したのは2月9日。翌10日のブルペン投球を見た他球団スコアラーたちは、「コントロールが良い。球質も重そう」と“警戒”を強めていた。 このペニーの投球は『室内練習』でしか見られなかったが、心地好いミット音を響かせていた。先発枠に入ってくるのは間違いない。 ペニーの印象を伝えると、『直球の重量感』よりも、『カーブ系の変化球』の方が脅威に思えた。曲がり具合、軌道は普通だが、『ボールの回転』が早い。一般論として、カーブはホームベース付近で失速する。そのため、日本の球界では「カーブ=緩急でタイミングを外す変化球」と捉えられているが、ペニーの投げるカーブ系の変化球は違う。強いスピンが掛かっているというか、『力勝負をするための変化球』のように見えた。しかも、低めにコントロールされているのだから、対戦打者は苦労させられるだろう。 念のため、米メディア陣の1人にこのペニーの評価を確認してみた。 「スプリット、スライダーも投げますよ。昨季は防御率が5点台まで落ち込み、残念ながら、メジャーでは『もう、先発としては通用しない』と見下されていました。彼は1月下旬までメジャー球団との契約を目指していましたが、お声が掛からず、日本に新天地を求めました」 30歳を過ぎ、メジャー球団と契約できない先発タイプの投手は少なくないという。ただ、制球力、クイックモーションなど日本球界で通用するには“それなりの要素”を必要とする。体格的に見て、クイックモーションは期待しない方が良さそうだが、ソフトバンクの渉外担当者は数多い“売れ残り投手”のなかから、「日本向きの投手を見つけて来た」と評価してもいいのではないだろうか。 3年目の左腕・川原弘之の成長が著しいという。工藤公康氏(解説者)がTVのニュース番組でイチ押ししていたため、各マスコミが「どんなピッチャーなんだ!?」と好奇の目を向けていた。確かにストレートは速い。秋山幸二監督も「チャンスはある」と各メディアにコメントしていたが、ブルペンではコーチに投球フォームを修正される場面も多く、「一軍枠に生き残れるかどうか」というのが、正直な評価だと思われる。 そんなブルペンでオーラを放っていたのは、FA加入の帆足和幸とドラフト5位・嘉弥真新也(かやま・しんや)の両左腕だ。32歳、得意のパームボールなどを低めに集めており、通算11年、4年連続160イニング強を投げてきたベテランにはやはり『貫禄』がある。スリークオーターの嘉弥真だが、真っ直ぐは「140キロに届くかどうか」。しかし、変化球が面白い。人指し指と中指を曲げて挟む『独自のナックル系ボール』はドラフト時から報じられていたが、カーブ、チェンジアップも武器になりそうだ。一見、「全体的にボールが高めに浮いている」と思ったが、よくよく見てみると、軌道が大きいため、錯覚させられていたのだ。 季は杉内、和田たちの離脱により、先発スタッフに一抹の不安が残る。大量にリリーバーを投入する試合も予想される。森福允彦の登板過多を防ぐ意味でも、この嘉弥真をベンチに入れておきたい。 また、川崎宗則の米挑戦により、正遊撃手が不在となった。20歳の今宮健太、新人の塚田正義(白鴎大)、トレードで帰還した金子圭輔が競っていたが(キャンプ前半)、守備力は横一線。そのため、打撃、走塁能力も『正遊撃手選び』のポイントになるだろう。まず、今宮、塚田は同じ俊足タイプ。昨季の二軍での起用法から察するに「今宮有利」と思っていたが、塚田の打撃センスは前評判以上だった。フリー打撃を見ていると、鋭いライナー性の打球を量産していた。柵越えはほとんどなかったが、打球は速い。広角に打ち分ける今宮の打撃も魅力的だが、バットでは「塚田有利」にも見えた。肩痛で出遅れた明石健志も帰ってくれば、『正遊撃手争い』はさらに厳しいものとなる(2月中旬時点)。好不調で選手を使い分ける起用法も考えられるが…。 このチームは選手層が厚いので、新しい戦力が出てくるのは必至だ。潜在能力の高い選手が多いのも、キャンプを見ただけで分かる。しかし、中堅、若手は出場機会が少なかったため、本当に「1年間を乗り切る体力と技術が伴っているのか」は判断が付かない。中堅、若手を入れ換えながらの戦いになるのではないだろうか。
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スポーツ 2012年02月23日 15時30分
日本相撲協会 約49億円の大赤字も悲壮感がないワケ
日本相撲協会は2月22日、東京・両国国技館で理事会、評議員会を開き、11年度の収支決算を承認した。経常収益は前年比29億2900万円減の63億4800万円で、経常費用は108億5700万円。経常外費用などを含めると48億8600万円の赤字となった。関係者によると、過去最高の大幅な赤字だという。 収入の柱となる事業収入は、野球賭博問題で減収した前年より29億8000万円減の54億4400万円。昨年2月に発覚した八百長問題の影響はやはり大きかった。3月の春場所は中止、5月の夏場所は無料公開の技量審査場所となり、2場所分の本場所収入とNHKの放送権料(約10億円)が消えた。約2億円の収入源である地方巡業も中止され、相撲案内所や勧進元(主催者)への中止による損失補てんなども3億7000万円が発生した。さらに、7月の名古屋場所で正式に場所が再開されたが、客離れは大きく興行不振も響いた。 北の湖理事長(元横綱・北の湖)は「厳しい状況と重々承知している。重く受け止めて信頼を回復し、土俵を見てもらうように進めなければいけない」と話した。民間であれば、中小企業ならまずもたない赤字額だ。大企業であっても、人件費カットなどの措置を講じなければ、会社が立ち行かなくなる。しかし、北の湖理事長は年寄や力士の報酬カットについては「今は考えていないが、そういうことを視野に入れることも大事だと思う」と述べるにとどまった。 約49億円という巨額の赤字を計上しておきながら、なぜ、悲壮感がないのか。それは、これだけの赤字を出しても、いまだ莫大な財産を有しているからにほかならない。昨年度の赤字分は現金預金から約11億円、減価償却引当資産から約34億円などを切り崩して補てんした。 それでも、国技館の土地、建物を含めた協会の正味財産は、まだ375億8700万円もあるのだ。今後、昨年や一昨年のような不祥事による本場所やNHKテレビ放送の中止がないかぎりは、赤字になっても、正味資産を考慮するとたかがしれている。とはいえ、このまま赤字を垂れ流すわけにもいかないだろう。健全な経営ができるよう、集客に本腰を入れるべきだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年02月22日 16時40分
結果的に“デキ婚”だった亀田興毅だが12年間“下半身の防具”着け続けた姿勢は立派!?
プロボクシングWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(25=亀田)が、2月20日、中学時代の同級生である一般女性(25)と結婚することを発表したが、同時にお相手の女性が現在妊娠3カ月で秋に出産予定であることも明らかにした。興毅と女性は3月3日に婚姻届を提出し、5月16日にハワイで挙式、披露宴を行う。 結果的に“デキ婚”となってしまったが、おおむね世論は興毅に好意的だ。かつては父・史郎氏(46)の演出で、ビッグマウスで生意気な言動を続けていた興毅だが、最近はそれも改め、ワルのイメージはかなり払しょくされてきた。結婚については中学2年から、実に12年近くも交際を続けた一途な愛を貫いたとあって、「見かけによらず純粋」と上々の評価。また、挙式、披露宴の日にちを交際を始めた記念日に決めたあたりは、ロマンチックで世の女性からの評判もいいようだ。 今はやりの“デキ婚”は、一般的には子どもができてしまったから、慌てて結婚を決めるパターンが多いのだが、興毅の場合は事情が違う。興毅は交際を始めてから、愛の営みの際にはちゃんと“下半身の防具”を着用し続けてきたことを、マスコミにも明かした。その点はいまどきの若者にしては、しっかりしていたようだ。「3階級を制覇して、25歳になったら結婚する」と決めていた興毅は、昨年11月17日で25歳となった。「結婚も決めていたし、ええかな」と思って、初めて“防具”をはずして子づくりにトライ。興毅によると、初めての子づくりで一発で“命中”したという。交際12年、同棲を始めてから実に7年。実質、夫婦同然であったわけで、いわゆる一般的な“デキ婚”とはちょっとワケが違うのだ。 子どもの性別はまだ不明だが、男の子だった場合、ボクシングを教えるという興毅は、「兄弟がいたら楽しいから全部で3人は欲しいな」と子づくり構想も明らかにした。今回の件では、一般の人が興毅の素顔を知るいい機会にもなったであろう。なんともほほえましい話だ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年02月21日 11時00分
「寒いぜ」中畑DeNAすべりっぱなしキャンプ裏実況中継(2)
パフォーマンスばかりが取り上げられている裏で、中畑監督は指揮官の要請を受けて以来、必死にチームデータを読み込んできた。昼間の多忙さ(パフォーマンス)に加え、夜はデータ暗記の寝不足で疲労はピークに達している。 「まだ選手の名前と顔が完全には一致していないみたいです。声を掛けようとすると、一瞬“間”が出来るんです。筒香(嘉智)のように有名な選手ばかりが名指しされています」(前出・現地入り記者) 監督自らの特守ノックでも、最初の標的とされたのはやはり筒香だった。ノックそのものは「芯に当たっていない。10点」(中畑監督)と5分程度で終わったが、真相は違うようだ。 「本当は守備コーチの職域を侵してしまったことに気づき、引っ込んだんです。高揚感を抑えきれず、ジッとしていられなかったんでしょう」(担当記者) 昨季までとは比べ物にならない活気の良さだが、明るい話題ばかりではない。本社・DeNAがライバル社・グリーとの訴訟合戦に踏み切ったのだ。グリーに提訴されていることは、球界参入当時から指摘されていた。DeNA幹部は「誠意を持って対応したい」とNPBに回答していただけに、“逆提訴”に出たのは、少々驚きである。提訴の中身はともかく、裁判が長引けば、NPBの幹部連中の印象が悪くなるのは必至。まして、ケータイのゲームにチンプンカンプンな世代である。 「現場と親会社の『距離感』も心配です。実は、中畑監督がDeNAの南場智子取締役と対面できたのは、1月24日。南場取締役が多忙なスケジュールの合間を縫って、球団事務所を訪れ、やっと実現したんです」(前出・関係者) 中畑監督のカラオケのお誘いがイヤで、「この時期まで遅くなった」という冗談も流れた。選手にすれば、指揮官と親会社が同時期に代わっただけに、それなりの配慮はすべき。 「楽天とのトレード話が御破算になりました。楽天はDeNAの球界参入に最後まで反対したし、その影響かも。両球団とも戦力的には1枚も2枚も足らないのは同じですが、パフォーマンスで盛り上がっている分、横浜DeNAの方がマシ」(前出・ベテラン記者) キャンプ初日、報道陣との談話がお開きになったとき、中畑監督は「カゼひくなよ。宿題やったか〜?」と、挨拶した。ドリフのエンディングをマネしたのだが、若い記者連中には伝わっていなかった。完治復帰が遅れたのは、ギャグの古さ(寒さ)も影響しているのかもしれない。
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スポーツ 2012年02月20日 15時30分
亀田興毅結婚! 同棲7年遅すぎた春
亀田3兄弟の長男でプロボクシングのWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(25)が、結婚することが分かった。お相手は中学校の同級生で、興毅が社長を務める亀田プロモーション役員の一般女性(25)。3月3日に入籍し、5月16日にハワイで挙式・披露宴を行う予定だという。 興毅は大阪・天下茶屋中学校の同級生であるこの女性に、中学2年の5月16日に交際を申し込み、2人のラブストーリーがスタート。05年4月に興毅が大阪のグリーンツダジムから東京の協栄ジムに移籍した際、高校を卒業した女性と都内で同居を開始。当時の興毅はまだチャンピオンにはなっておらず、女性は興毅の苦労時代から陰で支えてきた。 その後、興毅は06年8月に初の世界王座(WBA世界ライトフライ級)を奪取。09年11月に内藤大助を破って、WBC世界フライ級王者となって2階級制覇。10年12月にWBA世界バンタム級王座を奪取し、日本人初の3階級制覇を達成した。 現在、女性は09年に興毅が都内に購入したマンションで生活しており、スケジュール調整や事務作業などをこなし、公私両面でサポートしている。弟である次男・大毅(23)、三男・和毅(20)の面倒見も良く、父・史郎氏(46)からの信頼も厚く、周囲では“事実上の妻”として認められる存在であった。 関係者によると、興毅は「3階級制覇して25歳になったら、結婚しようと決めていた」と話していたといい、昨年12・7大阪でV3に成功した後、オフにハワイ旅行した際にプロポーズしたという。婚姻届の提出は興毅が好んでこだわっている「3」並びの3月3日に決定。12度目の交際記念日となる5月16日に、結婚を約束した思い出の地であるハワイで挙式・披露宴を行う。 芸能人やスポーツ選手が一人前になるまでは、相手がいても結婚を控えるケースはよくあること。しかし、興毅の場合は同棲開始から実に7年。ボクシングでもとうに実績を残していた。相手女性にとっては、あまりにも遅すぎた春といえそうだ。とはいえ、12年に及ぶ一途な愛を貫いた興毅は、男の中の男といえそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年02月20日 11時45分
キャンプ情報 2012年大混戦の予兆 東北楽天編
夕方5時を過ぎたころ、打撃マシンが再びグラウンドに運ばれる。マシンからカーブ系の緩いボールが放られる。選手はその遅球を右方向に流すのではなく、フルスイングする。マシンは一定のテンポで遅球を放り、選手たちは最後の力を振り絞ってバットを振る。時間にして15分程度。「終了」が伝えられると同時に、その場に座り込んでしまう選手もいた。午前7時のアーリーワークから約10時間も経過しているせいもあるが、この「遅球の打撃練習」は想像以上にハードなもののようである。 昨年はチーム打率2割4分5厘(リーグ5位)、総得点432(同ワーストタイ)と低迷した。岩隈久志の抜け、先発スタッフは4番手以降に一抹の不安がある以上、打撃陣の強化は必須事項とも言えるだろう。 気になったのは、岩村明憲だ。17日の練習後、大久保博元・打撃コーチが『復活』を示唆したそうだが、守備・連携練習を見てちょっと驚いた。岩隈は三塁に入ったが、草野大輔と一緒だった。草野が最初にノックを受ける場面もあり、“レギュラー扱い”されていなかった。若手に混じってアーリーワークもこなしており、関係者によれば、その出席率は「ほぼ毎日」とのこと。ただ、昨年と比べ、身体はスリムになった。メジャーも経験した33歳が必死に練習する様子が、若手のお手本ともなり、復活の足掛かりともなってほしい。 盗塁王候補・聖沢諒も鋭い打球を飛ばしていた。打撃力アップで出塁率が高まれば、攻撃の幅も広がる。攻撃陣のキーマンはやはり彼だろう。 また、“先発4番手不在”の投手陣だが、5年目の長谷部康平、前オリックス・加藤大輔、ヒメネスが目を引いた。長谷部は直球が速くなった。調整期間中のこの時期に「速い、遅い」を言うのは難だが、昨季と比べ、腕の振りが力強くなり、制球力も安定してきた。クローザーの実績もある加藤も同様だ。古巣を見返してやるという思いからか、ハイペースでの仕上がりを見せていた。 ヒメネスは“日本式の投球”を修得しつつある。昨季はリリーバーとして期待されていたが、途中、チーム事情で先発にコンバートされた。そのときは無理に力勝負しようとしているというか、投球が単調になる場面も多かったが、今年は違う。投げ方は“外国人投手特有”の上半身投げだが、去年よりもヘンな力みがなくなっていた。その効果が出たのだろう。ツーシームやスライダーを内外角のギリギリのところを狙って投げられるようになった。 田中将大、塩見貴洋、阪神からトレード獲得した上園啓史、新人の武藤好貴の4人は当確として、戸村健次、井坂亮平、長谷部、ヒメネス、永井怜が「残り2枠」を争うと思われる。社会人出身の武藤は、2、3年プロでメシを食ってきたような雰囲気もあった。実戦登板は見られなかったが、ブルペン捕手の構えたところに投げ込んでおり、制球難で崩れることはまずないだろう。そればかりか、周りの先輩投手が速球を続けざまに投げても、マイペースで変化球とのコンビネーションをテストするなどしていた。並みの新人ではできないハートの強さだ。 田中はエースの貫禄も出てきた。時折、投球練習でも『雄叫び』を挙げ、その気合がブルペン全体に緊張感を漂わせている。13日の紅白戦に登板したが、ダルビッシュ有にアドバイスされた『新フォーム』がしっくり行かず、従来のスタイルに戻すという。大崩れすることはないと思うが、露骨に不機嫌そうな表情も見せる。調整が少し遅れているようだった。 塩見は昨季の今頃とは比べものにならないほど、ボールのキレが良かった。右打者から見て『外角低め』に勢いのある直球を投げ込んでいて、2月上旬のこの時点では「田中より調子が良い」。オープン戦の結果次第では、開幕投手の大役を託しても大丈夫ではないだろうか。 先発陣の底上げは確信できたが、「勝ち星−負け」の引き算で、5つ以上のプラスが計算できるのは、田中と塩見だけかもしれない。あとは全て、未知数である。救援陣の活躍がカギとなりそうだが、首脳陣は『クローザー』を決めかねているようにも見えた。星野仙一監督はラズナーの名前を挙げたという。だが、佐藤義則・投手コーチは「監督は、クローザーは日本人がいいと思っている」「その他の候補は青山、加藤」と、全く違う内容を一部メディアに話しており、また別の関係者は「補強はまだ終わっていない」と、外国人投手のさらなる獲得を示唆していた。言い換えれば、「安心して託せられるクローザーがいない」ということだろう。私見になるが、先発候補からのコンバートがあるとしたら、長谷部が考えられる。長谷部はブルペンに入って、10球程度のウォーミングアップで全力投球に入れる。空振りの取れるウイニングショットはないが、すぐに肩が温まるのは、これ以上ないリリーバーの素質である。 星野監督はメイングラウンド、ブルペンなどを精力的に見て回っていたが、一歩引いたところで見守っているといった感じだった。オフも大人しかったが、「動かない闘将」はむしろブミキである。実力的には未知数だが、先発4番手以降を争っている投手たちの底上げは成功した。虎視眈々と優勝を狙っているのか−−。今年は長谷部に注目していきたい。
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スポーツ 2012年02月20日 11時00分
「寒いぜ」中畑DeNAすべりっぱなしキャンプ裏実況中継(1)
「監督になった実感」が、ひしひしと沸き上がり、その嬉しさを抑えきれなかったのだろう。中畑清・横浜DeNA新監督(58)がダジャレを連発。それを止められたのは、“インフルエンザ”だけだった−−。 「チームが明るくなったのは間違いありません。あとは試合で勝って、選手の方にも明るさが出てくれば…。今は監督が陽気に振る舞って、それに選手、フロントも引っ張られている感じです」(現地入りした報道陣の一人) キャンプインまでの間、プロ野球報道は、中畑監督のパフォーマンスに“ジャック”されてきた。 「その明るさは選手を鼓舞するための演技」とも囁かれていたが、そうではなかったようだ。 「意識してというよりも、自然に出ちゃうんでしょうね…」(前出・同) そう、ダジャレである。沖縄キャンプイン初日のことだった。「もう笑いが止まらないよ。ナハ、ナハ…、あっ、ここは宜野湾か!?」と、“ナハ”と“那覇”をかけた寒〜いダジャレを披露したが、取材陣の反応はイマイチ。このとき、すでにインフルエンザウイルスに襲われていたのは間違いあるまい。 前日の全体ミーティングが明けた直後もそうだった。ミーティングは取材NGだが、中畑監督は待ち構えていた報道陣を見るなり、「笑いはないですよ。1個もない。何を話したか? オレが話したのは最後。大トリ(オードリー)ヘプバーン!」と、一発かました。 肝心のミーティング内容にしても、本誌が内々にキャッチしたところ、やはり“中畑節”が随所に散りばめられていた。 「(ボクに)ついてきてください」 中畑監督は二軍を含めた全選手にそう訴えたそうだ。 「ギャグは一切ありませんでした。選手は監督と対面してきちんと話をするのは、これが初めて。当然、選手は『どんな監督なんだろう?』と関心があったし、どういう野球をやっていくのか、興味を持って聞いていました。『ついて来い』ではなく、『ついて来てください』ですからね。選手、各コーチはその言葉だけが印象に残ったようでした」(球界関係者) 中畑監督は「前巨人・ラミレス以外は横一線」と強調し、全員にチャンスを与えるとも訴えたそうだ。競争意識を持つことの重要性を説き、その過程で「ついて来てください」の言葉が出たらしい。『熱いぜっ!』のキャッチフレーズとは似つかない弱々しいセリフである。 「現役時代からの明るさばかりが取り上げられてきましたが、本当は繊細な性格なんです。後輩の原辰徳監督に三塁と4番の座を奪われ、当時は相当傷ついていました。藤田元司監督が声を掛け、モチベーションが維持されていたというか…」(ベテラン記者)
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スポーツ 2012年02月19日 11時00分
重要ポストは元横綱ばかり理事長選決着も暗雲漂う北の湖新体制
すったもんだの理事選を経て2月1日、史上初の再登板となった北の湖体制の新陣容が発表されたが、その内容は疑問を持たざるを得ない。 顔触れは、協会ナンバー2といわれる事業部長に九重親方(元横綱千代の富士)、前任者が北の湖理事長だった春場所担当部長には貴乃花親方(元横綱貴乃花)、新しく設けられた危機管理部長には八角親方(元横綱北勝海)…。 つまり、重要ポスト、注目ポストは横綱経験者でズラッと固めてしまったのだ。 「大相撲界はいま、公益財団法人問題などが山積している。ニラミも利く北の湖理事長は、これらの問題を正面突破してしまおうと思っているんでしょうが、もう現役時代の番付で大手を振ってまかり通る時代じゃない。まして事業部長に就任した九重親方は、史上最低の7票でやっと理事に滑り込んでいる。現役時代のカリスマ性はもう消え失せていますから、どこまで北の湖理事長を補佐できるか疑問です」(協会関係者) 北の湖理事長は、弟子の大麻事件の責任で辞任に追い込まれ、前任期中もヒラ委員だった貴乃花親方を役員待遇に引き上げたり、理事に初当選した九重親方を広報部長に抜擢するなど、極端な横綱偏重策をとっている。その結果、体制が硬直化し、相次いで発生したトラブルや不祥事への対応が遅れて協会内に不協和音が渦巻いたのはまだ記憶に新しい。北の湖新理事長は先月30日の就任会見で、「身の引き締まる思い。残りの人生すべてを懸けるつもりでがんばる」と抱負を述べたばかりだが、やっていることはあまり代わり映えがしないのだ。 そう言えば、春場所担当部長に就任した貴乃花親方も、いざ大阪入りして最初に打ち出した観客動員プランは、「来ていただければ館内が映える」と、なんと驚きの“和装デー”の新設だった。 「景子夫人の発案で、初場所、貴乃花部屋で実施したら65人が参加し、好評だったというんですね。こんなことで春場所の会場を満員にできると思っているんでしょうか」(担当記者) 北の湖体制の前途は多難。
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スポーツ 2012年02月18日 17時59分
市川海老蔵も注目? 3・17後楽園で始動する新生K-1の実態
運営会社FEG(谷川貞治社長)の経営難により、興行活動が停止していたK-1。昨年11月3日には、K-1創始者・石井和義氏が中国・北京で会見を開き、新生K-1・FIKA(フェデレーション・インターナショナル・K-1・アソシエーション=国際K-1連盟)の設立を発表した。 その新生K-1がついに始動する。3月17日、東京・後楽園ホールで「全国高校K-1選手権決勝大会〜K-1甲子園〜」(主催・全国高校K-1選手権実行委員会/主管・FIKA)の開催が決まったのだ。「K-1甲子園 2011」は昨年、FEG主管で地区代表決定戦が行われ、8・27東京・新宿FACEで東日本ラウンド、9・10大阪府立体育会館第2競技場で西日本ラウンドが実施された。しかし、FEGによる活動停止により、11月3日に予定されていた決勝大会は中止となった。 3・17後楽園は、その仕切り直しというべき大会で、地区代表決定戦で優秀な成績を収めた選手たちが日本一を争う。優勝者には100万円、準優勝者には50万円、3位(2名)には30万円の賞金も懸けられる。 ここまでたどり着くのは長い道のりだった。昨年7月には、FEGや石井氏が保有していた「K-1」「K-1 WORLD GP」「Dynamite!!」などの商標権が、貸しビル事業などを営む株式会社バルビゾン(東京都港区/伊藤良三社長)に移管されてしまった。バルビゾン社といえば、あの市川海老蔵暴行事件が起きた西麻布のビルも手掛けており、海老蔵もK-1の先行きを気にかけていたかもしれない。新生K-1が今後、興行活動をしていく上で、どうしても障害になっていたのが商標権の問題。バルビゾン社から商標権を取り戻す必要があったわけだ。 そこで、FIKAを運営するために、昨年8月に香港で設立されたK-1・グローバル・ホールディング・リミテッド(金健一社長)は、1月31日、金融業や不動産業を営む株式会社EMCOM(エンコム)ホールディングス(東京都千代田区/上野良治社長) の100%子会社である株式会社EMCOMエンタテイメント(東京都千代田区/金学敏社長)の子会社となることが決まった。それに伴い、バルビゾン社が保有するK-1の国内商標権及びアーカイブ取得のための資金として、EMCOMホールディングス社からEMCOMエンタテイメント社を通して、 K-1・グローバル社に対し、5億4875万円の貸付を行うこととなった。 K-1・グローバル社は実態なき会社であったが、EMCOMグループの協力を得て、ようやくFIKAが組織としての体をなした。もともと、「K-1 MAX」や「K-1甲子園」の商標権は移管されていなかったが、やはり、「K-1」の名の下で興行を行っていく以上は、商標権の奪還は必須項目だった。 ようやく体制が整ってきたFIKA。「2012 K-1 WORLD GP」の国別代表トーナメントは4月までに開催予定としている。果たして、商標権が絡むこちらは約束通り実施することができるのだろうか。(落合一郎)
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スポーツ 2012年02月17日 11時45分
キャンプ情報 2012年大混戦の予兆 阪神編
衝撃的なシーンだった。主砲・新井貴浩もバントゲームに参加し(2月11日)、投手前にしっかりと『犠打』を決めた。バントゲームは和田豊監督が昨年の秋季キャンプから取り入れられた実戦形式の練習法で、1回4アウト、無死一塁の場面からスタートする(6回まで)。その名の通り、攻撃は“バント関連”のみ。ヒッティングに切り換えるバスターの作戦も選択できるが、「1イニング1回まで」と制限されている。無死一塁からのスタートで4アウト制だから、『犠打3つ』で1点は入る計算だが、守る側も「バントをしてくる」のは分かっている。したがって、送りバントなら確実に打球を失速させ、セーフティバントの場合は、ライン上や野手と野手の間などを正確に狙わなければならない。守る側も正確なスローイングや連携プレーを行わなければならない。状況判断、走塁能力、犠打、守備面での確実性などを養うのが目的とされている。 『バントゲーム』に4番候補を参加させたということは、「試合状況に応じて、クリーンアップにも犠打のサインを出す」のだろう。新井、金本知憲、鳥谷敬、ブラゼル、マートン、城島健司…。今年も重量打線が編成されるのは間違いないが、和田監督は一発に頼りきったスタイルから脱却しようとしている。 期待のドライチ、伊藤隼太外野手だが、「練習では評価しにくい選手」だと思った。というのも、ロングティーの練習を見ていると、飛距離も打球のスピードも月並み。外野の定位置争いのライバルでもある中谷将大の方が打球の質は上だ。なのに、8日のシート打撃では3打数2安打と結果を出しており、「打つべくして打ったヒットだ」と、和田監督を唸らせている(同日/共同会見より)。 バットグリップの位置を低くし、スイングの始動も改造中とのことなので、練習で目立たなかったのはその影響だろう。「実戦向きの選手」なのかもしれない。 だが、金本が例年以上に“元気”だったので、この黄金ルーキーの使い方は難しくなる。和田監督は金本の4番復帰も示唆しており、『2年連続最多安打』のマートンも健在だ。このマートンは一昨年こそ外野全てのポジションに入ったが、昨年はライトのみ。金本はレフト。伊藤隼は「もっとも守備範囲の広いセンター」で、レギュラーを争わなければならない。守備力なら藤川俊介(登録名=「俊介」)、打撃力なら、柴田講平もいる。柴田は昨年こそ二死満塁の場面で走者一掃となる落球ミスを犯したが、守備はむしろ巧い方である。左肩痛で別メニューだったが、バットの方は早く実戦復帰したくて、ウズウズしているといった感じだった。伊藤隼も打撃力を買われての1位指名だが、「実戦向きの選手」は、「やってみなければ分からない」というリスクをともなう。2年目の中谷も外野にコンバートされたばかりだが、守備面での不安はない。シートノックの返球を見る限り、肩も強い方である。この中谷にも実戦経験を積ませたいだけに、外野のレギュラー争いは開幕直前まで続くだろう。 『復活』は金本だけではない。ベテラン投手の安藤優也も良かった。昨年、一昨年と2季続けて不振だったが、ストレートの威力は164イニングを投げた09年に近いものがあった。先発枠の奪回を目指しているようだが、今の時期にこれだけのストレートが投げられるなら、クローザー・藤川球児に繋ぐ「8回担当のセットアッパー」も務まるのではないだろうか。 また、前述のバントゲームで登板したドラフト4位の伊藤和雄も開幕一軍メンバーに食い込んできそうだ。伊藤和は東京国際大学の出身。そう、同大学の監督は広島、大洋を指揮した古葉竹識氏である。“広島野球”で鍛えられた片鱗だろう。バント処理を無難にこなしており、クイックモーションも巧い。和田構想では伊藤和はセットアッパーらしいが、「変化球の持ち球」も多いと聞いているので、先発でもテストしてみたい逸材である。 この“両伊藤”が、新人王を争う可能性も高い。新生・和田阪神は確実に戦力をアップさせた。
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分