スポーツ
-
スポーツ 2012年02月22日 16時40分
結果的に“デキ婚”だった亀田興毅だが12年間“下半身の防具”着け続けた姿勢は立派!?
プロボクシングWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(25=亀田)が、2月20日、中学時代の同級生である一般女性(25)と結婚することを発表したが、同時にお相手の女性が現在妊娠3カ月で秋に出産予定であることも明らかにした。興毅と女性は3月3日に婚姻届を提出し、5月16日にハワイで挙式、披露宴を行う。 結果的に“デキ婚”となってしまったが、おおむね世論は興毅に好意的だ。かつては父・史郎氏(46)の演出で、ビッグマウスで生意気な言動を続けていた興毅だが、最近はそれも改め、ワルのイメージはかなり払しょくされてきた。結婚については中学2年から、実に12年近くも交際を続けた一途な愛を貫いたとあって、「見かけによらず純粋」と上々の評価。また、挙式、披露宴の日にちを交際を始めた記念日に決めたあたりは、ロマンチックで世の女性からの評判もいいようだ。 今はやりの“デキ婚”は、一般的には子どもができてしまったから、慌てて結婚を決めるパターンが多いのだが、興毅の場合は事情が違う。興毅は交際を始めてから、愛の営みの際にはちゃんと“下半身の防具”を着用し続けてきたことを、マスコミにも明かした。その点はいまどきの若者にしては、しっかりしていたようだ。「3階級を制覇して、25歳になったら結婚する」と決めていた興毅は、昨年11月17日で25歳となった。「結婚も決めていたし、ええかな」と思って、初めて“防具”をはずして子づくりにトライ。興毅によると、初めての子づくりで一発で“命中”したという。交際12年、同棲を始めてから実に7年。実質、夫婦同然であったわけで、いわゆる一般的な“デキ婚”とはちょっとワケが違うのだ。 子どもの性別はまだ不明だが、男の子だった場合、ボクシングを教えるという興毅は、「兄弟がいたら楽しいから全部で3人は欲しいな」と子づくり構想も明らかにした。今回の件では、一般の人が興毅の素顔を知るいい機会にもなったであろう。なんともほほえましい話だ。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年02月21日 11時00分
「寒いぜ」中畑DeNAすべりっぱなしキャンプ裏実況中継(2)
パフォーマンスばかりが取り上げられている裏で、中畑監督は指揮官の要請を受けて以来、必死にチームデータを読み込んできた。昼間の多忙さ(パフォーマンス)に加え、夜はデータ暗記の寝不足で疲労はピークに達している。 「まだ選手の名前と顔が完全には一致していないみたいです。声を掛けようとすると、一瞬“間”が出来るんです。筒香(嘉智)のように有名な選手ばかりが名指しされています」(前出・現地入り記者) 監督自らの特守ノックでも、最初の標的とされたのはやはり筒香だった。ノックそのものは「芯に当たっていない。10点」(中畑監督)と5分程度で終わったが、真相は違うようだ。 「本当は守備コーチの職域を侵してしまったことに気づき、引っ込んだんです。高揚感を抑えきれず、ジッとしていられなかったんでしょう」(担当記者) 昨季までとは比べ物にならない活気の良さだが、明るい話題ばかりではない。本社・DeNAがライバル社・グリーとの訴訟合戦に踏み切ったのだ。グリーに提訴されていることは、球界参入当時から指摘されていた。DeNA幹部は「誠意を持って対応したい」とNPBに回答していただけに、“逆提訴”に出たのは、少々驚きである。提訴の中身はともかく、裁判が長引けば、NPBの幹部連中の印象が悪くなるのは必至。まして、ケータイのゲームにチンプンカンプンな世代である。 「現場と親会社の『距離感』も心配です。実は、中畑監督がDeNAの南場智子取締役と対面できたのは、1月24日。南場取締役が多忙なスケジュールの合間を縫って、球団事務所を訪れ、やっと実現したんです」(前出・関係者) 中畑監督のカラオケのお誘いがイヤで、「この時期まで遅くなった」という冗談も流れた。選手にすれば、指揮官と親会社が同時期に代わっただけに、それなりの配慮はすべき。 「楽天とのトレード話が御破算になりました。楽天はDeNAの球界参入に最後まで反対したし、その影響かも。両球団とも戦力的には1枚も2枚も足らないのは同じですが、パフォーマンスで盛り上がっている分、横浜DeNAの方がマシ」(前出・ベテラン記者) キャンプ初日、報道陣との談話がお開きになったとき、中畑監督は「カゼひくなよ。宿題やったか〜?」と、挨拶した。ドリフのエンディングをマネしたのだが、若い記者連中には伝わっていなかった。完治復帰が遅れたのは、ギャグの古さ(寒さ)も影響しているのかもしれない。
-
スポーツ 2012年02月20日 15時30分
亀田興毅結婚! 同棲7年遅すぎた春
亀田3兄弟の長男でプロボクシングのWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(25)が、結婚することが分かった。お相手は中学校の同級生で、興毅が社長を務める亀田プロモーション役員の一般女性(25)。3月3日に入籍し、5月16日にハワイで挙式・披露宴を行う予定だという。 興毅は大阪・天下茶屋中学校の同級生であるこの女性に、中学2年の5月16日に交際を申し込み、2人のラブストーリーがスタート。05年4月に興毅が大阪のグリーンツダジムから東京の協栄ジムに移籍した際、高校を卒業した女性と都内で同居を開始。当時の興毅はまだチャンピオンにはなっておらず、女性は興毅の苦労時代から陰で支えてきた。 その後、興毅は06年8月に初の世界王座(WBA世界ライトフライ級)を奪取。09年11月に内藤大助を破って、WBC世界フライ級王者となって2階級制覇。10年12月にWBA世界バンタム級王座を奪取し、日本人初の3階級制覇を達成した。 現在、女性は09年に興毅が都内に購入したマンションで生活しており、スケジュール調整や事務作業などをこなし、公私両面でサポートしている。弟である次男・大毅(23)、三男・和毅(20)の面倒見も良く、父・史郎氏(46)からの信頼も厚く、周囲では“事実上の妻”として認められる存在であった。 関係者によると、興毅は「3階級制覇して25歳になったら、結婚しようと決めていた」と話していたといい、昨年12・7大阪でV3に成功した後、オフにハワイ旅行した際にプロポーズしたという。婚姻届の提出は興毅が好んでこだわっている「3」並びの3月3日に決定。12度目の交際記念日となる5月16日に、結婚を約束した思い出の地であるハワイで挙式・披露宴を行う。 芸能人やスポーツ選手が一人前になるまでは、相手がいても結婚を控えるケースはよくあること。しかし、興毅の場合は同棲開始から実に7年。ボクシングでもとうに実績を残していた。相手女性にとっては、あまりにも遅すぎた春といえそうだ。とはいえ、12年に及ぶ一途な愛を貫いた興毅は、男の中の男といえそうだ。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2012年02月20日 11時45分
キャンプ情報 2012年大混戦の予兆 東北楽天編
夕方5時を過ぎたころ、打撃マシンが再びグラウンドに運ばれる。マシンからカーブ系の緩いボールが放られる。選手はその遅球を右方向に流すのではなく、フルスイングする。マシンは一定のテンポで遅球を放り、選手たちは最後の力を振り絞ってバットを振る。時間にして15分程度。「終了」が伝えられると同時に、その場に座り込んでしまう選手もいた。午前7時のアーリーワークから約10時間も経過しているせいもあるが、この「遅球の打撃練習」は想像以上にハードなもののようである。 昨年はチーム打率2割4分5厘(リーグ5位)、総得点432(同ワーストタイ)と低迷した。岩隈久志の抜け、先発スタッフは4番手以降に一抹の不安がある以上、打撃陣の強化は必須事項とも言えるだろう。 気になったのは、岩村明憲だ。17日の練習後、大久保博元・打撃コーチが『復活』を示唆したそうだが、守備・連携練習を見てちょっと驚いた。岩隈は三塁に入ったが、草野大輔と一緒だった。草野が最初にノックを受ける場面もあり、“レギュラー扱い”されていなかった。若手に混じってアーリーワークもこなしており、関係者によれば、その出席率は「ほぼ毎日」とのこと。ただ、昨年と比べ、身体はスリムになった。メジャーも経験した33歳が必死に練習する様子が、若手のお手本ともなり、復活の足掛かりともなってほしい。 盗塁王候補・聖沢諒も鋭い打球を飛ばしていた。打撃力アップで出塁率が高まれば、攻撃の幅も広がる。攻撃陣のキーマンはやはり彼だろう。 また、“先発4番手不在”の投手陣だが、5年目の長谷部康平、前オリックス・加藤大輔、ヒメネスが目を引いた。長谷部は直球が速くなった。調整期間中のこの時期に「速い、遅い」を言うのは難だが、昨季と比べ、腕の振りが力強くなり、制球力も安定してきた。クローザーの実績もある加藤も同様だ。古巣を見返してやるという思いからか、ハイペースでの仕上がりを見せていた。 ヒメネスは“日本式の投球”を修得しつつある。昨季はリリーバーとして期待されていたが、途中、チーム事情で先発にコンバートされた。そのときは無理に力勝負しようとしているというか、投球が単調になる場面も多かったが、今年は違う。投げ方は“外国人投手特有”の上半身投げだが、去年よりもヘンな力みがなくなっていた。その効果が出たのだろう。ツーシームやスライダーを内外角のギリギリのところを狙って投げられるようになった。 田中将大、塩見貴洋、阪神からトレード獲得した上園啓史、新人の武藤好貴の4人は当確として、戸村健次、井坂亮平、長谷部、ヒメネス、永井怜が「残り2枠」を争うと思われる。社会人出身の武藤は、2、3年プロでメシを食ってきたような雰囲気もあった。実戦登板は見られなかったが、ブルペン捕手の構えたところに投げ込んでおり、制球難で崩れることはまずないだろう。そればかりか、周りの先輩投手が速球を続けざまに投げても、マイペースで変化球とのコンビネーションをテストするなどしていた。並みの新人ではできないハートの強さだ。 田中はエースの貫禄も出てきた。時折、投球練習でも『雄叫び』を挙げ、その気合がブルペン全体に緊張感を漂わせている。13日の紅白戦に登板したが、ダルビッシュ有にアドバイスされた『新フォーム』がしっくり行かず、従来のスタイルに戻すという。大崩れすることはないと思うが、露骨に不機嫌そうな表情も見せる。調整が少し遅れているようだった。 塩見は昨季の今頃とは比べものにならないほど、ボールのキレが良かった。右打者から見て『外角低め』に勢いのある直球を投げ込んでいて、2月上旬のこの時点では「田中より調子が良い」。オープン戦の結果次第では、開幕投手の大役を託しても大丈夫ではないだろうか。 先発陣の底上げは確信できたが、「勝ち星−負け」の引き算で、5つ以上のプラスが計算できるのは、田中と塩見だけかもしれない。あとは全て、未知数である。救援陣の活躍がカギとなりそうだが、首脳陣は『クローザー』を決めかねているようにも見えた。星野仙一監督はラズナーの名前を挙げたという。だが、佐藤義則・投手コーチは「監督は、クローザーは日本人がいいと思っている」「その他の候補は青山、加藤」と、全く違う内容を一部メディアに話しており、また別の関係者は「補強はまだ終わっていない」と、外国人投手のさらなる獲得を示唆していた。言い換えれば、「安心して託せられるクローザーがいない」ということだろう。私見になるが、先発候補からのコンバートがあるとしたら、長谷部が考えられる。長谷部はブルペンに入って、10球程度のウォーミングアップで全力投球に入れる。空振りの取れるウイニングショットはないが、すぐに肩が温まるのは、これ以上ないリリーバーの素質である。 星野監督はメイングラウンド、ブルペンなどを精力的に見て回っていたが、一歩引いたところで見守っているといった感じだった。オフも大人しかったが、「動かない闘将」はむしろブミキである。実力的には未知数だが、先発4番手以降を争っている投手たちの底上げは成功した。虎視眈々と優勝を狙っているのか−−。今年は長谷部に注目していきたい。
-
スポーツ 2012年02月20日 11時00分
「寒いぜ」中畑DeNAすべりっぱなしキャンプ裏実況中継(1)
「監督になった実感」が、ひしひしと沸き上がり、その嬉しさを抑えきれなかったのだろう。中畑清・横浜DeNA新監督(58)がダジャレを連発。それを止められたのは、“インフルエンザ”だけだった−−。 「チームが明るくなったのは間違いありません。あとは試合で勝って、選手の方にも明るさが出てくれば…。今は監督が陽気に振る舞って、それに選手、フロントも引っ張られている感じです」(現地入りした報道陣の一人) キャンプインまでの間、プロ野球報道は、中畑監督のパフォーマンスに“ジャック”されてきた。 「その明るさは選手を鼓舞するための演技」とも囁かれていたが、そうではなかったようだ。 「意識してというよりも、自然に出ちゃうんでしょうね…」(前出・同) そう、ダジャレである。沖縄キャンプイン初日のことだった。「もう笑いが止まらないよ。ナハ、ナハ…、あっ、ここは宜野湾か!?」と、“ナハ”と“那覇”をかけた寒〜いダジャレを披露したが、取材陣の反応はイマイチ。このとき、すでにインフルエンザウイルスに襲われていたのは間違いあるまい。 前日の全体ミーティングが明けた直後もそうだった。ミーティングは取材NGだが、中畑監督は待ち構えていた報道陣を見るなり、「笑いはないですよ。1個もない。何を話したか? オレが話したのは最後。大トリ(オードリー)ヘプバーン!」と、一発かました。 肝心のミーティング内容にしても、本誌が内々にキャッチしたところ、やはり“中畑節”が随所に散りばめられていた。 「(ボクに)ついてきてください」 中畑監督は二軍を含めた全選手にそう訴えたそうだ。 「ギャグは一切ありませんでした。選手は監督と対面してきちんと話をするのは、これが初めて。当然、選手は『どんな監督なんだろう?』と関心があったし、どういう野球をやっていくのか、興味を持って聞いていました。『ついて来い』ではなく、『ついて来てください』ですからね。選手、各コーチはその言葉だけが印象に残ったようでした」(球界関係者) 中畑監督は「前巨人・ラミレス以外は横一線」と強調し、全員にチャンスを与えるとも訴えたそうだ。競争意識を持つことの重要性を説き、その過程で「ついて来てください」の言葉が出たらしい。『熱いぜっ!』のキャッチフレーズとは似つかない弱々しいセリフである。 「現役時代からの明るさばかりが取り上げられてきましたが、本当は繊細な性格なんです。後輩の原辰徳監督に三塁と4番の座を奪われ、当時は相当傷ついていました。藤田元司監督が声を掛け、モチベーションが維持されていたというか…」(ベテラン記者)
-
-
スポーツ 2012年02月19日 11時00分
重要ポストは元横綱ばかり理事長選決着も暗雲漂う北の湖新体制
すったもんだの理事選を経て2月1日、史上初の再登板となった北の湖体制の新陣容が発表されたが、その内容は疑問を持たざるを得ない。 顔触れは、協会ナンバー2といわれる事業部長に九重親方(元横綱千代の富士)、前任者が北の湖理事長だった春場所担当部長には貴乃花親方(元横綱貴乃花)、新しく設けられた危機管理部長には八角親方(元横綱北勝海)…。 つまり、重要ポスト、注目ポストは横綱経験者でズラッと固めてしまったのだ。 「大相撲界はいま、公益財団法人問題などが山積している。ニラミも利く北の湖理事長は、これらの問題を正面突破してしまおうと思っているんでしょうが、もう現役時代の番付で大手を振ってまかり通る時代じゃない。まして事業部長に就任した九重親方は、史上最低の7票でやっと理事に滑り込んでいる。現役時代のカリスマ性はもう消え失せていますから、どこまで北の湖理事長を補佐できるか疑問です」(協会関係者) 北の湖理事長は、弟子の大麻事件の責任で辞任に追い込まれ、前任期中もヒラ委員だった貴乃花親方を役員待遇に引き上げたり、理事に初当選した九重親方を広報部長に抜擢するなど、極端な横綱偏重策をとっている。その結果、体制が硬直化し、相次いで発生したトラブルや不祥事への対応が遅れて協会内に不協和音が渦巻いたのはまだ記憶に新しい。北の湖新理事長は先月30日の就任会見で、「身の引き締まる思い。残りの人生すべてを懸けるつもりでがんばる」と抱負を述べたばかりだが、やっていることはあまり代わり映えがしないのだ。 そう言えば、春場所担当部長に就任した貴乃花親方も、いざ大阪入りして最初に打ち出した観客動員プランは、「来ていただければ館内が映える」と、なんと驚きの“和装デー”の新設だった。 「景子夫人の発案で、初場所、貴乃花部屋で実施したら65人が参加し、好評だったというんですね。こんなことで春場所の会場を満員にできると思っているんでしょうか」(担当記者) 北の湖体制の前途は多難。
-
スポーツ 2012年02月18日 17時59分
市川海老蔵も注目? 3・17後楽園で始動する新生K-1の実態
運営会社FEG(谷川貞治社長)の経営難により、興行活動が停止していたK-1。昨年11月3日には、K-1創始者・石井和義氏が中国・北京で会見を開き、新生K-1・FIKA(フェデレーション・インターナショナル・K-1・アソシエーション=国際K-1連盟)の設立を発表した。 その新生K-1がついに始動する。3月17日、東京・後楽園ホールで「全国高校K-1選手権決勝大会〜K-1甲子園〜」(主催・全国高校K-1選手権実行委員会/主管・FIKA)の開催が決まったのだ。「K-1甲子園 2011」は昨年、FEG主管で地区代表決定戦が行われ、8・27東京・新宿FACEで東日本ラウンド、9・10大阪府立体育会館第2競技場で西日本ラウンドが実施された。しかし、FEGによる活動停止により、11月3日に予定されていた決勝大会は中止となった。 3・17後楽園は、その仕切り直しというべき大会で、地区代表決定戦で優秀な成績を収めた選手たちが日本一を争う。優勝者には100万円、準優勝者には50万円、3位(2名)には30万円の賞金も懸けられる。 ここまでたどり着くのは長い道のりだった。昨年7月には、FEGや石井氏が保有していた「K-1」「K-1 WORLD GP」「Dynamite!!」などの商標権が、貸しビル事業などを営む株式会社バルビゾン(東京都港区/伊藤良三社長)に移管されてしまった。バルビゾン社といえば、あの市川海老蔵暴行事件が起きた西麻布のビルも手掛けており、海老蔵もK-1の先行きを気にかけていたかもしれない。新生K-1が今後、興行活動をしていく上で、どうしても障害になっていたのが商標権の問題。バルビゾン社から商標権を取り戻す必要があったわけだ。 そこで、FIKAを運営するために、昨年8月に香港で設立されたK-1・グローバル・ホールディング・リミテッド(金健一社長)は、1月31日、金融業や不動産業を営む株式会社EMCOM(エンコム)ホールディングス(東京都千代田区/上野良治社長) の100%子会社である株式会社EMCOMエンタテイメント(東京都千代田区/金学敏社長)の子会社となることが決まった。それに伴い、バルビゾン社が保有するK-1の国内商標権及びアーカイブ取得のための資金として、EMCOMホールディングス社からEMCOMエンタテイメント社を通して、 K-1・グローバル社に対し、5億4875万円の貸付を行うこととなった。 K-1・グローバル社は実態なき会社であったが、EMCOMグループの協力を得て、ようやくFIKAが組織としての体をなした。もともと、「K-1 MAX」や「K-1甲子園」の商標権は移管されていなかったが、やはり、「K-1」の名の下で興行を行っていく以上は、商標権の奪還は必須項目だった。 ようやく体制が整ってきたFIKA。「2012 K-1 WORLD GP」の国別代表トーナメントは4月までに開催予定としている。果たして、商標権が絡むこちらは約束通り実施することができるのだろうか。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年02月17日 11時45分
キャンプ情報 2012年大混戦の予兆 阪神編
衝撃的なシーンだった。主砲・新井貴浩もバントゲームに参加し(2月11日)、投手前にしっかりと『犠打』を決めた。バントゲームは和田豊監督が昨年の秋季キャンプから取り入れられた実戦形式の練習法で、1回4アウト、無死一塁の場面からスタートする(6回まで)。その名の通り、攻撃は“バント関連”のみ。ヒッティングに切り換えるバスターの作戦も選択できるが、「1イニング1回まで」と制限されている。無死一塁からのスタートで4アウト制だから、『犠打3つ』で1点は入る計算だが、守る側も「バントをしてくる」のは分かっている。したがって、送りバントなら確実に打球を失速させ、セーフティバントの場合は、ライン上や野手と野手の間などを正確に狙わなければならない。守る側も正確なスローイングや連携プレーを行わなければならない。状況判断、走塁能力、犠打、守備面での確実性などを養うのが目的とされている。 『バントゲーム』に4番候補を参加させたということは、「試合状況に応じて、クリーンアップにも犠打のサインを出す」のだろう。新井、金本知憲、鳥谷敬、ブラゼル、マートン、城島健司…。今年も重量打線が編成されるのは間違いないが、和田監督は一発に頼りきったスタイルから脱却しようとしている。 期待のドライチ、伊藤隼太外野手だが、「練習では評価しにくい選手」だと思った。というのも、ロングティーの練習を見ていると、飛距離も打球のスピードも月並み。外野の定位置争いのライバルでもある中谷将大の方が打球の質は上だ。なのに、8日のシート打撃では3打数2安打と結果を出しており、「打つべくして打ったヒットだ」と、和田監督を唸らせている(同日/共同会見より)。 バットグリップの位置を低くし、スイングの始動も改造中とのことなので、練習で目立たなかったのはその影響だろう。「実戦向きの選手」なのかもしれない。 だが、金本が例年以上に“元気”だったので、この黄金ルーキーの使い方は難しくなる。和田監督は金本の4番復帰も示唆しており、『2年連続最多安打』のマートンも健在だ。このマートンは一昨年こそ外野全てのポジションに入ったが、昨年はライトのみ。金本はレフト。伊藤隼は「もっとも守備範囲の広いセンター」で、レギュラーを争わなければならない。守備力なら藤川俊介(登録名=「俊介」)、打撃力なら、柴田講平もいる。柴田は昨年こそ二死満塁の場面で走者一掃となる落球ミスを犯したが、守備はむしろ巧い方である。左肩痛で別メニューだったが、バットの方は早く実戦復帰したくて、ウズウズしているといった感じだった。伊藤隼も打撃力を買われての1位指名だが、「実戦向きの選手」は、「やってみなければ分からない」というリスクをともなう。2年目の中谷も外野にコンバートされたばかりだが、守備面での不安はない。シートノックの返球を見る限り、肩も強い方である。この中谷にも実戦経験を積ませたいだけに、外野のレギュラー争いは開幕直前まで続くだろう。 『復活』は金本だけではない。ベテラン投手の安藤優也も良かった。昨年、一昨年と2季続けて不振だったが、ストレートの威力は164イニングを投げた09年に近いものがあった。先発枠の奪回を目指しているようだが、今の時期にこれだけのストレートが投げられるなら、クローザー・藤川球児に繋ぐ「8回担当のセットアッパー」も務まるのではないだろうか。 また、前述のバントゲームで登板したドラフト4位の伊藤和雄も開幕一軍メンバーに食い込んできそうだ。伊藤和は東京国際大学の出身。そう、同大学の監督は広島、大洋を指揮した古葉竹識氏である。“広島野球”で鍛えられた片鱗だろう。バント処理を無難にこなしており、クイックモーションも巧い。和田構想では伊藤和はセットアッパーらしいが、「変化球の持ち球」も多いと聞いているので、先発でもテストしてみたい逸材である。 この“両伊藤”が、新人王を争う可能性も高い。新生・和田阪神は確実に戦力をアップさせた。
-
スポーツ 2012年02月16日 15時30分
雲隠れ中のK-1・谷川プロデューサーがマイク・ベルナルドさん急死で4カ月ぶりにツイート!
K-1のトップファイターだったマイク・ベルナルドさんが、2月14日(日本時間15日)、母国・南アフリカのケープタウンで死去した。詳細は不明だが、複数の関係者の話によると、ベルナルドさんは数年前からうつ病を患っており、度々自殺未遂を起こしていたといい、大量に薬物を服用しての自殺とみられている。 ベルナルドさんの急死に接し、多くの関係者が哀悼の意を表した。長年、フジテレビの「K-1 WORLD GP」中継でMCを務め、故人と親交があったタレント藤原紀香は公式サイトの日記にて、「日本でも格闘技ファンだけでなく、あのナイスキャラと可愛い笑顔で人気でした。そのベルちゃんの悲報。悲しくて、悲しくて、胸が張り裂けそうです。礼儀正しく、心根の優しかったベルちゃん。(中略)今はまだ信じられないけど、心からベルちゃんのご冥福を祈っています」とコメントを寄せた。 そんな折り、意外な人物もベルナルドさんに追悼コメントを発した。その人物とは長らく消息を絶っていたK-1・谷川貞治イベントプロデューサー(K-1運営会社のFEG社長)だ。谷川氏は15日午後、昨年10月8日を最後に放置していた自身のツイッターを実に約4カ月ぶりに更新。「昨日夕方、ヤンちゃん(ヤン・ノルキアのことと思われる)ら関係者から多数連絡を頂きました。詳細は分かりませんが、ベルナルドが自殺したそうです。(ピ−ター)アーツやアンディ(フグ)との死闘が浮かびます。最近は精神的にかなり病んでて、数回未遂を図ってたようです。心よりご冥福お祈りします」とツイートした。 K-1は昨年9月25日に大阪府立体育会館でMAXの興行を開催。10月29日に予定していた中国・南京での「K-1 WORLD GP 2011」開幕戦の延期(実質中止)を大会2日前にリリース。これを最後にK-1から情報が発信されることはなく、公式サイトの更新もストップ。谷川氏自身も姿をくらませていた。 その後、11月3日にK-1創始者の石井和義氏が新K-1・FIKAの設立を発表。FEGは活動不能に陥った。関係各方面に多額の負債を抱えているFEG。谷川氏も社長という立場なら、いつまでも雲隠れせず、説明責任があると思うのだが…。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2012年02月16日 11時45分
契約の中身判明! 岩隈が交わした『出来高払い』の契約は異例尽くし
メジャー移籍の準備に余念がなかった…。シアトルマリナーズの『バッテリー組キャンプ』は、メジャー30球団でもっとも早い2月12日にスタートする(現地時間)。日本国内での開幕戦(3月28日・東京ドーム/対アスレチックス)に臨むためだが、『野手組』は18日招集なので、岩隈久志(30)は、イチロー、川崎宗則よりもひと足先に渡米するスケジュールになった。また、この日本開幕の2試合で岩隈が“メジャーデビュー”する可能性はかなり高いという。 「ローテーションの2、3番手に位置づけられていたピネタがヤンキースにトレードされました。3、4番手だった岩隈が繰り上げとなり、日本での開幕2連戦に投げる可能性も同時に高まったというわけです」(米国人メディアの1人) しかし、岩隈のモチベーションを高めているのは“凱旋登板”だけではなかった。岩隈が交わした『出来高払い』の契約は、異例尽くしと言っていい。 まず、岩隈とマリナーズの契約内容を整理したい。1年契約、年俸150万ドル(約1億2500万円/1ドル=75円換算)。出来高のオプションは最高で340万ドル(約2億5500万円)。楽天での年俸は推定3億円。メジャー挑戦の夢を叶える代償として、年俸は「半分以下」になってしまったわけだ。 また、2010年オフ、ポスティングシステムで交渉が決裂したときのことだ。独占交渉権を獲得したアスレチックスは「合意に至っていないため、詳細は公表できない」としていたが、岩隈サイドとは300万ドルから500万ドルの間で年俸交渉を進めていたという。交渉決裂の理由は「条件(年俸提示)が低すぎたから」だが、結果的にさらに低い年俸額でマリナーズと契約することになってしまった。 「岩隈は2011年、右肩を故障しています。『故障』が彼の評価を落としたというか、それが原因で彼の調査を取りやめたメジャー球団もありました」(前出・米メディア陣) アスレチックスと交渉が決裂したときは、「金目当て?」「メジャーで実績もないのに…」と米メディアにも叩かれたが、マリナーズの入団会見では好意的な質問ばかりが寄せられた。「アスレチックスの提示額よりも低い年俸」で契約したことで、「彼は純粋にメジャーで頑張ろうとしている」と、悪評が一変したからである。 「代理人を変えたのも良かったと思います。前代理人も岩隈のために奔走していたのは認めますが、現代理人のポール・コブ氏のオフィスは約40人のメジャーリーガーを抱えており、各球団のGM、幹部職員も一目置いています。2010年ナ・リーグ防御率トップのジョシュ・ジョンソンの代理人でもあり、綿密な下交渉を行うと評判です」(前出・同) 『340万ドルの出来高契約』の中身が分かった。簡単にクリアできる条件ばかりなので、『出来高』は、事実上の年俸と言っていい。まさに、“敏腕代理人”である。 たとえば、先発登板が20試合に達した時点で『プラス20万ドル(=約1500万円)』。先発22試合なら、『プラス25万ドル(=約1875万円)』。同25試合で『30万ドル(=約2250万円)』。同30試合で『40万ドル(=約3000万円)』と支給額がだんだんと増えていく。投球イニング数も同様だ。140回に達した時点で、「50万ドル強がプラスされ」(前出・同)、150回、160回…と、イニング数が増える度に支給額がアップしていく文面になっていた。オールスター出場や、タイトル争いによるボーナス的なオプションも付いていた。 「この出来高払いの契約文が『岩隈サイドに有利』と言わざるを得ないのは、先発出場試合数とイニング数の両方にオプションを付けたことです」(米特派記者の1人) 投球イニングの出来高は、140イニング以上からだが、「1試合の登板イニング数が6回」とすれば、23試合でクリアできる。近年、マリナーズの主力先発投手は「30試合、200イニング前後」を投げており、「ローテーションの3、4番手として期待している」という入団会見のマ軍側のコメントからしても、大きな故障もない限り、簡単にクリアできるだろう。また、先発登板は「勝敗」でも「クオリティ・スタート(6回3失点以内に抑える)」でもなく、『出場試合数』でプラス査定される条文になっている。極端な話、たとえ1イニングでノックアウトされたとしても、「プラス1」で加算されるわけだ。表向きは低年俸だが、実際は高額年俸…。代理人の巧さである。 「マリナーズは日本人オーナーがいますから、岩隈との交渉は最初から好意的でした。岩隈の家族をシアトル郊外にも案内し、生活環境のことも色々と説明していました。マ軍は2、3年の複数年契約を予定していましたが、ポール・コブ氏は1年契約にこだわりました。残留するにしても、2年目以降に高額年俸を勝ち取るのは確実です」(日本球界関係者) メジャーで成功するために必要なもの。それは、有能な代理人を見つけること…。アスレチックスとの交渉決裂から1年、岩隈は海外FA権取得まで待った甲斐があったようだ。