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1年前とは天と地の差 ツインズ西岡剛がやぶれかぶれ発言

 昨オフ、ポスティングシステム(入札制度)を利用して、千葉ロッテからミネソタ・ツインズに移籍した西岡剛内野手(27)。落札額は約533万ドルで、3年総額925万ドルでの契約だった。ツインズのロン・ガーデンハイアー監督は、西岡をレギュラー二塁手として起用することを確約。西岡にとっては前途洋々のスタートだった。

 しかし、開幕当初こそ、スタメン二塁手として起用されたものの、開幕直後に左足を骨折。戦列復帰してからは遊撃手として出場したが、故障も多く、不本意なシーズンとなった。残した成績はわずか68試合出場、打率.226、本塁打0、打点19で、自慢の盗塁もたった2。期待はずれの惨たんたる結果に終わった。

 来季、ツインズは今季、西岡と二遊間を組んだアレクシー・カシーヤ内野手を二塁手で固定することが濃厚。さらにドジャースからFAになっていたジェイミー・キャロル内野手を2年総額675万ドルで獲得した。

 キャロルは西岡と同じく二塁手、遊撃手をこなし、守備率は9割8分を誇り、今季146試合に出場、打率.290、本塁打0、打点17の成績を残した。ツインズは遊撃のポジションを西岡とキャロルで争わせる方針だ。

 西岡を獲得したビル・スミスGMも解雇された。1年前、ポジションが確約されていた状況とは一変し、まさに天と地の差だ。危機感を募らせた西岡は、12月15日、神宮球場で行われたイベントで、「金額(年俸)的に、ボクと同じくらいということは、球団もそれなりに試合に出そうということ。勝ち残れるかどうか。試合に出ることが一番。出場できるなら外野もやります」と経験がない外野への挑戦も口にした。

 キャロルとのポジション争いに打ち勝てば問題ないが、外野へのコンバートすら辞さない、やぶれかぶれ発言をした西岡。メジャーがいかにシビアな世界であるかを痛感させる状況の変化である。
(落合一郎)

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