横浜DeNAは本人の意思が固く、「フリーになった方が選択肢も広がる」として、12月16日、真田を自由契約にした。今後は公開トライアウトを受けるなどして、獲得球団を探す意向だという。
ただ、過去の例を見ても、入札球団がなかった選手の現実は厳しい。一例として、入来祐作(当時日本ハム)はメッツと契約したが、1軍登板はなく、1年でブルージェイズに移籍した。ここでもメジャーには上がれず、1試合のメジャー登板もなく、わずか2年で日本に戻った。
スポーツジャーナリストのA氏は、「真田クラスの選手で、いきなりメジャー契約を結ぶのはむずかしいのではないでしょうか。マイナー契約してくれる球団があったとして、果たして、そこまでの冒険をしてまで、メジャーにチャレンジする気があるのかどうかは疑問です。あっさり、あきらめて狙いを国内移籍に変えてくる可能性もあるでしょう」と語る。
成り行き上、メジャー挑戦の姿勢は見せるだろうが、獲得球団がなかった場合、あっても条件が悪ければ、メジャーを断念する可能性も十分だというのだ。自由契約となったことで、国内でも移籍は自由。年俸は4900万円(推定)とお手頃。中継ぎが手薄な球団にとっては、09年以降、3年連続50試合以上に登板し弱小投手陣を支えた実績は魅力的だ。
(落合一郎)