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今年のFA動向は無風! すんなり収まりそうな様相

 プロ野球ファンにとって、ストーブリーグの大きな関心事がFA動向。今年は12選手がFA宣言したが、し烈な獲得戦争はなく、すんなり収まりそうな様相だ。

 FA宣言をした選手の内、新井貴浩内野手(阪神=34)と篠原貴行投手(横浜=35)は宣言残留。和田毅投手(ソフトバンク=30)、川崎宗則内野手(ソフトバンク=30)、岩隈久志投手(楽天=30)はメジャー移籍希望。そこで、他の7選手の動向を探ってみた。

 やはり、なんといっても去就が注目されるのが、横浜の4番・村田修一内野手(横浜=30)と日本一に貢献した杉内俊哉投手(ソフトバンク=31)。万年最下位の4番を務めてきた村田は「優勝争いをしたい」とFA宣言。交渉解禁日の12月2日には、前日のオーナー会議で球界参入が決まったばかりの横浜DeNAが残留交渉を行ったが、これは儀礼的なものに終わった。「5年で優勝争いをしたい」とする新球団と、「来年、優勝争いをしたい」とする村田との気持ちには大きなズレがある。すでに、巨人が獲得を表明し、横浜を上回る条件を用意しているとも伝えられる。村田の希望が在京球団であることから、こちらはすんなり巨人で決まりそうだ。

 また、昨オフの契約更改で球団としこりが残ったといわれる杉内にも巨人が速攻ラブコール。横浜も興味を示しているが、マネーゲームになった場合、巨人に勝てる球団はなく、注目の2人がともに巨人のユニフォームに袖を通しそうだ。

 次に西武のローテーション投手である帆足和幸投手(32)。彼は福岡出身であり、ソフトバンクとしては杉内と同じ左とあって、その穴埋めにどうしても欲しい存在。現状、他に名乗りを挙げている球団がないことから、ソフトバンクで決まりそうだ。

 今季途中、ナゾのトレードでロッテから移籍した大村三郎外野手(サブロー=巨人=35)には、フロントが刷新された古巣がシーズン中から、復帰ラブコールを送っており、こちらは元のさやに収まりそうな気配だ。

 その他は人的、金銭の補償が必要ないCランクの3選手。小池正晃外野手(中日=31)と鶴岡一成捕手(巨人=34)には、古巣の横浜が興味を示している。ともに出場機会を求めてのFA宣言。小池は地元横浜の出身であり、捕手が手薄な横浜としては、鶴岡はどうしても欲しい選手。この2人は相思相愛で古巣に復帰しそうな雲行きだ。

 最後に意外だったのが外国人としては初のFA宣言となった許銘傑投手(ミンチェ=西武=35)。許は「新しい挑戦をしてみたい」と語っている。年俸も2200万円(推定)と格安で、来季からは日本人枠の扱いになることから、中継ぎ不足の球団が手を挙げそうだ。

 イチローが所属するマリナーズ限定で移籍希望を表明した川崎はともかく、和田、岩隈の動向は気になるところであるが、こと国内に関しては、総じて波風も立たず、あっさりと移籍先が決まりそうな様相だ。
(落合一郎)

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