ワールドGPはヘビー級の世界一を決するトーナメントで、例年、12月にベスト8による決勝トーナメントが開催されてきた。今年も12月に決勝戦を行う予定だったが、10・29中国大会の延期により、開催自体が危ぶまれている。
大会までわずか2日前というギリギリの発表となったが、早い段階で開催困難であることは明白だった。FEGとパートナーシップを結んでいる欧州最大のキックボクシング団体「IT'S SHOWTIME(イッツ・ショータイム)」のサイモン・ルッツ代表は、17日(オランダ現地時間)の時点で、10・29中国大会の開催がむずかしいとの声明を出していた。
ルッツ代表によれば、FEGは現在も複数の投資会社とK-1の運営引き継ぎについて交渉中というが、いまだ明るい未来は見いだされていない。
「K-1 MAX」や「K-1甲子園」「DREAM」などは移管されていないもようだが、すでに「K-1 ワールドGP」などの商標権は、国内の不動産取引業者のバルビゾン社に移管したとも伝えられている。このまま、FEGの事実上の身売り交渉が実を結ばなければ、ヘビー級の打撃系世界最強を決める「K-1 ワールドGP」は消えるしかないのだろう。
(落合一郎)