スポーツ
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スポーツ 2020年02月09日 11時30分
ソフトバンク・千賀、さまざまな「舞台」に臨むシーズンへ 数年来のポスティング要望、自らの腕で夢の扉を開けるか
右ふくらはぎの違和感により、キャンプ初日から別メニューでの調整が続いたソフトバンクホークスの千賀滉大。昨季のチャンピオンチームにとっては戦力が豊富とはいえ、エースの負傷はやはり不安が付きまとう。 ただ本人は、回復へ向けて「時間をかけてやっていく」と、落ち着きを見せている。その様子からは自身の立場や、選手としての自覚が十分に伝わってきており、ファンは安心感を抱くとともに、早くも新たなシーズン、そしてさまざまな「舞台」で投げる姿を思い描き、期待を膨らませている。 先発に定着した2016年から昨年まで、両リーグ通じて唯一となる4年連続二桁勝利を続けている。4年間、いずれも奪三振の数が投球回数を上回り、昨年は最多奪三振(227個)のタイトルも手にした。もはや名実ともに球界を代表する本格派投手であることは疑う余地もなく、今年も日本シリーズ4連覇を狙うチームの原動力となることはもちろん、最多勝タイトル獲得も目標の一つだ。 さらに今年は東京オリンピックへの出場も見込まれている。昨秋のプレミア12には不参加だったものの、五輪への出場は本人のみならず、稲葉篤紀監督他、ファンも含めて、大きな期待を寄せている。2017年のWBCでのパフォーマンスを振り返ってみても、千賀のストレート、そしてフォークは国際試合において無類の強さを見せつける。 また、抱き続けている、米大リーグ移籍への強い想いは現在も変わっていない。常に上を目指すことでプレーヤーとしての成長を遂げてきた千賀にとって、さらなるステージは必須だ。 数年にわたり要望しているメジャー挑戦も、絶対的エースであるがゆえ、ソフトバンク球団はポスティング移籍を容認しておらず、さらに、年棒も昨季より1億円以上も上乗せされていることにも、期待と信頼がはっきりと表れている。現段階において米球団への移籍を実現させるには 数年先のFA権取得まで待つ必要がある。 それでも、チーム、そして日本代表での活躍など、あらゆる面において投手としての実力をさらに大きなものとした先に、新しい道が開かれていくはずだ。育成出身選手としてさまざまなハードルを乗り越え、理想を現実のものとしてきた頼もしい右腕にはファンも大きな夢を重ねる。 2020年、また一つ、新たな扉を開く千賀滉大の姿を思い浮かべて、訪れるシーズン開幕を楽しみに待つ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年02月09日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「マクガイヤー兄弟」草創期の新日マットを沸かせた600㎏の超巨漢兄弟
新日本プロレス初期の名物レスラー、ベニーとビリーのマクガイヤー兄弟。アントニオ猪木のストロングスタイルばかりが喧伝されがちな新日だが、こうした一種のイロモノ選手が団体の人気を支え、収益の面でも大きく貢献したことを忘れてはならない。※ ※ ※ 新日本プロレス草創期の外国人レスラーといったとき、マクガイヤー兄弟の名を挙げるファンは多いだろう。兄のベニーと弟のビリーはともに体重300キロ前後という超巨漢で、しかも瓜二つの双子というのだからインパクトは絶大だった。 来日前には「ダブル攻撃で相手を容赦なく圧殺する悪漢」的な紹介をされていたが、実際は2人そろってホンダのミニバイクで入場するなど、その様子はどこかユーモラスで、たちまち善玉的な人気を博すことになる。 世にも珍しい巨漢の双子レスラーとして、テレビのバラエティー番組でも頻繁に紹介され、世界最重量の肥満双生児としてギネスブックにも認定されるなど、一般層にまでその名を知られるようになった。 マクガイヤー兄弟が登場した際のテレビ視聴率は、同時期にNWA王者ら豪華外国人を招聘していた全日本プロレス中継を上回ったというから、いかに当時の注目度が高かったかがうかがえよう。「あまりの巨体で巡業バスに同乗できず、ワゴン車の後部席を取っ払い、そこに2人を寝転がして“搬送”していた」「トイレに入ったら壁も便器も壊れた」「入浴する際は若手が総がかりでデッキブラシを使って体を洗った」など、やや下駄を履かせたような逸話も数多く残っている。 試合は主に小柄で機敏なヤマハ・ブラザーズ(星野勘太郎&山本小鉄)とのタッグマッチか、若手4〜5人とのハンディキャップ戦であったが、アントニオ猪木が1人で兄弟2人と対戦するという逆ハンデ戦も1975年に実現している。「おふざけの試合を嫌う猪木ですが、あまりの人気ぶりに仕方なくといったところで、1対2のハンデ戦となったのは、メインイベンターの猪木とマクガイヤー兄弟では格が違うとのアピールでしょう」(プロレスライター) とはいえ試合自体は意外なほど噛み合い、立っている相手に猪木がヘッドシザースを仕掛けるようにして飛び乗り、そこから場外に投げ飛ばされてみせるなど、しっかりと見せ場をつくっていた。 なお試合は、ベニーが猪木を羽交い絞め、ダブルで圧殺しようとビリーが突進すると、猪木がキックで切り返す。そして、ビリーがロープに腕を絡めて動けなくなると、リング中央で倒れたベニーに、猪木がコーナーポスト最上段からのニードロップを決めて、見事フォール勝ちを収めている。試合時間は6分14秒。「ちなみに、ハンデ戦などでまれに2人が敗れるときも、これと同様のパターンでした。仰向けに倒れると、自力で起き上がれなかったそうです」(同) また、2人はタッグマッチでもエプロンには立たず、リング内のコーナー付近に待機していた。狭いエプロンに立てないというサイズ的な問題もあったが、彼らにとってはロープをくぐってリングインするだけでも重労働だったのだ。★プロレス興行を支えた異形の者 マクガイヤー兄弟は、実のところ3分以上まともに動けなかったとの評もあり、持久戦に持ち込まれると戦闘能力は急激に低下した。ただ、そうしたことに薄々気づいていながらも、あるがままを楽しむというのが昭和プロレスファンのたしなみであった。 シリアスな闘いだけを見たいなら、ほかにもいろいろな競技がある。マクガイヤー兄弟のような存在は見世物としてのプロレス興行を支えるもので、小人プロレスなどもそうした役割を担っていた。「かつては日本プロレスの放送枠で、力道山の試合の代わりに小人プロレスが中継されたこともありました。そのような人々を笑いものにしてはいけないという風潮が強まったことで、すっかり衰退してしまいましたが、彼らが人並み以上に稼ぐチャンスを潰してしまったことも事実です」(同) 異形のメインイベンターとしては、1940年代のアメリカでフレンチ・エンジェルなるレスラーが活躍していた。 極度の末端肥大症で、言うなればアンドレ・ザ・ジャイアントの顔をそのまま普通の肉体にくっつけたような様相であったが、デトロイト版のAWA王座(世界三大王座といわれたAWAとは別物だが、ルー・テーズも王者に名を連ねる由緒あるタイトル)に就くなど、強さと人気を兼ね備えていたという。 こうした異形の者たちによるプロレスについては、単に好みの問題としてもさまざまな意見がありそうだが、プロレスの歴史において確かに存在していたことは間違いない。 そのことに口をつぐみ、いつか忘れてしまうことこそが、彼らに対する最大の冒瀆と言えるのではないだろうか。マクガイヤー兄弟**************************************PROFILE●ベニー(兄)1946年12月7日生まれ〜2001年3月26日没、ビリー(弟)1946年12月7日生まれ〜1979年7月14日没。米国サウスカロライナ州出身。身長、体重は2人とも188㎝、300㎏前後(常に20〜30㎏変動)。得意技はボディプレス。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年02月08日 17時30分
ソフトバンク、優勝はおろか最下位も? 球団史に残る名将も再起不能に、今シーズン危惧される“ねずみ年の呪い”とは
昨シーズンパ・リーグ2位からCS、日本シリーズと勝ち上がり、3年連続の日本一に輝いたソフトバンク。今シーズンはオフにバレンティン(前ヤクルト)を獲得したこともあり、早くも「リーグ優勝は固い」、「順当なら4年連続の日本一」との見方も強い。 しかし、あまり取り沙汰されてはいないが、決して軽視するべきではないと思われる不安要素が1つある。それは今年2020年の干支である「ねずみ年」。今年で球団創設82年を迎えるソフトバンクだが、実は過去のねずみ年シーズンは前身球団も含めてかなりの苦戦を強いられている。 現在に至るまでに南海軍(1938秋-1944)、近畿日本軍(1944-1945)、グレートリング(1946-1947)、南海(1947-1988)、ダイエー(1989-2004)、ソフトバンク(2005-)という変遷を辿っている球団が、これまでに戦ったねずみ年のシーズンは計6シーズン。南海時代に迎えた最初のシーズンである1948年は「87勝49敗4分・勝率.640」で優勝と好結果だった。 しかし、次の1960年は「78勝52敗6分・勝率.600」で2位、その次の1972年は「65勝61敗4分・勝率.516」の3位と、Aクラスではあるものの1つずつ順位が低下。そして、南海時代では最後となる1984年は「53勝65敗12分・勝率.449」の5位とBクラスに転落してしまった。 さらに、南海からダイエーに移行し、前年から王貞治監督(現球団会長)が指揮を執っていた1996年は「54勝74敗2分・勝率.422」で最下位という結果に。ちなみに、同年は負けが込むチームに怒ったファンがチームのバスに生卵を投げつける、いわゆる“生卵事件”が起こったシーズンでもあった。 ダイエーはその後王監督の下でリーグ優勝3回、日本一2回と黄金期を迎え、ソフトバンクに移行した2005年以降もAクラスを継続。しかし、ソフトバンク時代で最初のねずみ年である2008年、チームは「64勝77敗3分・勝率.454」で1996年以来の最下位に沈み、王監督も辞任を余儀なくされてしまった。 以上に挙げたねずみ年6シーズンの内、全てBクラスに沈んだ後半の3シーズンはいずれもチーム防御率が4点台以上(1984年4.89/1996年4.04/2008年4.05)という共通点がある。この点を考慮すると、過去の二の舞とならないために2020年のソフトバンクが回避すべき点は、“投壊”であると言えるだろう。 なお、ソフトバンクの投手陣は翌2009年から昨シーズンまで一度も防御率4点台を突破してはいないため、順当に行けば今シーズンも防御率は4点台を下回る可能性が濃厚。ただ、近年は投打共に怪我人が続出し、チーム戦略に狂いが生じるシーズンが続いているため、このあたりのケアをどのようにするのかも、“投壊”を防ぐための重要な要素であると言えそうだ。 文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月08日 11時30分
一茂、Mattだけじゃない! プロ野球選手を親に持つ意外な二世芸能人、“恐妻家”として知られたアノ人も
有名人を親に持つ、いわゆる“二世芸能人”が多数存在する芸能界。そのような二世芸能人の中には、プロ野球選手を親に持つ芸能人も少なからず存在する。 有名どころでは、長嶋一茂(巨人・長嶋茂雄終身名誉監督)、Matt(元巨人・桑田真澄氏)や工藤阿須加(ソフトバンク・工藤公康監督)などが該当するプロ野球選手の二世芸能人。ただ、芸能界にはこの他にも、プロ野球選手を親に持つ二世芸能人がいる。 俳優・タレントの杉浦太陽はドラマ・映画・バラエティなどに幅広く出演。2007年6月に元モーニング娘。・辻希美と結婚し、現在は4人の子供がいる父親としても広く知られているが、幼少期は野球ではなくバスケットボールに打ち込んでいたという。 その杉浦の父親は、1972年にドラフト外で南海(現ソフトバンク)に入団した杉浦三六。杉浦は前年の入団テストでは不合格となったものの、同年に受けた二度目のテストに合格。しかし、一軍の公式戦に出場することはなく、わずか一年で南海を退団・引退。引退後は不動産業などに携わっていたが、2014年4月に59歳の若さでこの世を去っている。 ヴィジュアル系ロックバンド『SHAZNA』のボーカルで、タレントとしても活動するIZAM。一時期は、現在の妻でタレントの吉岡美穂としばしばテレビで共演し、“恐妻家タレント”とも評されていたが、こちらも杉浦と同じく野球経験はない。 そんなIZAMの父親は、元国鉄(現ヤクルト)の日根紘三。日根は1961年に国鉄に入団したものの、一軍公式戦出場経験はないまま、翌1962年限りで退団・引退。なお、引退後は東京都内で印刷業を営んでいるという。 これまでに、テレビドラマ・映画・CMなど、多数の作品に出演している女優の吹石一恵。2015年9月にシンガーソングライター・俳優の福山雅治と結婚し、世間から大きな注目を集めたことも記憶に新しいだろう。 その吹石の父親は、1975年から1988年にかけて近鉄でプレーした吹石徳一。内野ならどこでも守れるユーティリティープレイヤーとして1020試合出場し、「打率.229・52本塁打・200打点・424安打」といった通算成績を一軍でマーク。引退後は近鉄(1989-2004)、楽天(2005-2012)でコーチやスカウトを歴任した後、2013年からは社会人野球・日本製薬で監督やアドバイザーを務めている。ちなみに、吹石自身には野球の経験がないが、2人の弟は共に高校時代は野球に打ち込んでいたという。 父親のキャリアはそれぞれだが、いずれも芸能界で活躍しているプロ野球選手の二世芸能人たち。現在現役で活躍している選手たちの子供の中にも、もしかしたら将来芸能界入りを果たす人物がいるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月07日 19時40分
元広島・山本浩二氏がん公表「体力的にもきつかった」 ファンから激励の声続々、過去には王・安田らが克服
現役時代は広島(1969-1986)一筋でプレーし、引退後は広島(1989-1993,2001-2005)や侍ジャパン(2012-2013)の監督も務めた経験を持つプロ野球解説者の山本浩二氏。7日、その山本氏が膀胱がんと肺がんを患っていたことを各メディアが報じた。 報道によると、7日に巨人キャンプを訪問した山本氏は、報道陣の取材に対し昨年から膀胱がん、肺がんを患っていたことを公表。また、現在リハビリ中であるという山本氏は闘病生活について「手術は小さいものを含めて7回くらい」、「病院と家を行ったり来たりしていた」、「自分でも信じられないくらいの1年。体力的にもきつかった」などとコメントしたという。 昨年4月に巨人戦中継で解説を務めて以来、表舞台には姿を現していなかった73歳の山本氏。今回の一件を受け、ネット上からは「最近見ないなと思ってたけど、がんを2つも患っていたとは」、「なかなか表舞台に出てこないから、なんとなく嫌な感じがしていたが…」、「球界にとってはまだまだ必要な人だから、病魔に負けずに戦ってほしい」、「絶対にがんを克服してください、完治を信じて祈っています」といった驚きや激励の声が多数寄せられている。 球界OBの中にはがんを発症したものの、病を乗り越え第一線に復帰を果たした人物は少なくない。例えば、現在ソフトバンクの球団会長を務める王貞治氏は監督時代の2006年7月5日に胃がんを発症していることを公表。同月18日の手術で胃を全て摘出したが、翌2007年の春季キャンプで現場復帰を果たしたそこから現在に至るまで再発・転移はしておらず、今年2月1日からスタートしているチームの春季キャンプでも精力的に指導を行っている。 その王氏に強かったことから現役時代は“王キラー”とも称された元ヤクルト・安田猛氏は、2019年5月10日に放送された『爆報!THEフライデー』(TBS系)に出演した際、2017年にスキルス性胃がんが見つかり「余命12~13か月」との宣告を受けていたことを告白。しかし、6週間に1度のペースで行う抗がん剤治療などを継続したかいもあり、安田氏は余命宣告の期間を過ぎた現在も健在。2019年7月には、神宮球場で行われたヤクルトOB戦にも参加している。 この他にも元中日・大島康徳氏(大腸がん/2016年発症)や元巨人・角盈男氏(前立腺がん/2014年)といった球界OBが、がんに負けることなく現在も活動を続けている。山本氏も彼らと同じようにがんを克服し、またテレビ中継で解説を行ってくれることを全てのプロ野球ファンが心から願っていることだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月07日 18時30分
巨人・坂本、「2か月連続インフル」に心配と苦言も? 大記録達成に黄信号、“31歳7か月”の壁は超えられるのか
1日から宮崎で行われている春季キャンプにおいて、調整を一任される「S班」で調整を続けていた巨人・坂本勇人。7日、その坂本がインフルエンザを発症したことを複数メディアが報じている。 報道によると、坂本は前日6日の夜から高熱などの症状が出ており、宮崎市内の病院で検査を受けたところインフルエンザA型と診断されたとのこと。また、チームでは澤村拓一、平間隼人の両名も、坂本と同じくインフルエンザA型を発症したことも伝えられている。 坂本は先月6日から21日まで、沖縄で行っていた自主トレ中にもインフルエンザB型を発症。この一件に関する報道の中では「インフルは人生初」という本人の言葉も伝えられていたが、そこから約1か月というあまりにも短いスパンで再び同様のアクシデントに襲われてしまった。 今回の一件を受け、ネット上のファンからは「2か月連続でインフル発症って不運すぎる」、「1回目の遅れを取り戻そうと追い込んで、その疲れで免疫が低下してたんだろうな」、「キャンプ中はファンやマスコミとの接触も多いからそれで移されたのかも」、「これから状態上げてくって時にこれはキツイだろうなあ」、「みんな不運って言ってるけど、坂本の自己管理に問題があったんじゃないの?」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「インフルで2000本安打の最年少記録は危うくなったかもなあ」、「これで調整狂うし、最年少2000本は厳しくなったな」、「最年少記録見たいけど、ここから急いで調整したら別のところ怪我しそうだし…」といった、通算2000本安打を引き合いに出したコメントも複数見受けられた。 「2000本安打まで残り116本の坂本は7月13日までに大台に到達すれば、榎本喜八さん(当時東京/故人)が1968年7月21日に樹立した『31歳7か月』を上回り史上最年少での記録達成となります。しかし、今回2か月連続でインフルエンザを発症してしまったことで、実戦出場を含めた今後の調整に遅れが出ることは必至。さらに、今シーズンは東京五輪の影響で、開幕が例年より1週間前倒しされているというのも不安材料です」(野球ライター) 本来ならキャンプ第3クール初日の11日に一軍に合流するはずの予定が、ずれ込む可能性も出てきたとも指摘されている坂本。多くのファンが期待する最年少記録への挑戦に、早くも黄信号がともり始めているのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月07日 17時00分
阪神・藤浪が「一番に話を聞きに来た」 山本臨時コーチの証言に「チームOBには従わなかったのに」驚きの声
元阪神でプロ野球解説者の片岡篤史氏が6日にアップしたユーチューブ動画に、ゲストとして出演した阪神・山本昌臨時投手コーチ。その山本氏が動画内で語った阪神・藤浪晋太郎についての話が、ネット上の阪神ファンの間で話題となっている。 矢野燿大監督のオファーを受け昨年11月の秋季キャンプで臨時コーチに就任し、その後今月の春季キャンプでも引き続き同職を務めている山本コーチ。昨シーズンプロ7年目で初の未勝利に終わった藤浪の復活に向け、精力的に指導を行っていることが各メディアの報道によって伝えられている。 今回の動画内でも、山本氏は藤浪への指導について言及。具体的には投球時における“腕の通る位置”、“右手首の立て方”、“ストライク先行のカウントの整え方”といった部分を修正していると明かしていた。 ただ、それ以上に話題となっているのが藤浪の姿勢・態度についての発言。「最初ちょっと警戒というかね、『藤浪君ってどんな子なんだろう?』って(思っていた)。寡黙なイメージがあった」という山本コーチだが、「(就任して)一番最初に話を聞きに来たのは彼」、「こちらが言う(アドバイスする)とちゃんとした答えが返ってくる」、「非常に(投球を)勉強しているなというのは感じた」と、藤浪の積極的な姿勢・態度を高く評価していた。 この一連の発言を受け、ネット上のファンからは「自分から話聞いてるのか、チームOBには従わなかったのに」、「あの藤浪が他人の言うことを聞き入れているのは意外だな」、「外部コーチの教えなら、しがらみなく受け取れたりするのか?」といった反応が多数寄せられている。 「藤浪はこれまで“周囲の話を聞かない頑固な性格”であることが複数のメディアによって報じられており、過去には能見篤史やメッセンジャー、江夏豊といった阪神の選手・OBも苦言を呈したとも伝えられています。その気難しい藤浪が山本コーチの指導には素直に従っているという点を、意外だと感じたファンは少なくないようです」(野球ライター) 現役時代は中日(1984-2015,2016)一筋でプレーし、「581登板・219勝165敗・防御率3.45」といった数字を残して名球会入りも果たしている山本コーチ。昨シーズンを含めここ3シーズンで計8勝と不振にあえぐ藤浪も、もしかしたら「この人の言うことなら」と心を開いたのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
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スポーツ 2020年02月07日 11時30分
ヤクルト、奥川の炎症は“ブラフ”だった? 他球団も警戒、意味深なキャンプ二軍スタートのワケとは
シーズン途中から先発ローテーションに入っているのではないだろうか。 東京ヤクルトスワローズのドラフト1位ルーキー、奥川恭伸投手が“投球”を再開した。右肘の炎症が1月の新人自主トレ中に見つかり、ノースローでの調整が続けられていた。しかし、2月6日にキャッチボールを再開。他の二軍選手とほぼ同じ練習メニューもこなしていた。 「奥川は投げたくてウズウズしていたみたい。二軍首脳陣がキャッチボールの距離を制限させるなど、ブレーキをかけていました」(スポーツ紙記者) ここまで聞くと、メスを入れたような大怪我を負ったようだが、本当は違った。もちろん、ヤクルトは好投手を何人も故障させてしまった“過去”がある。慎重を期して、ノースロー調整をさせたと見るべきだろう。 「1月15日、球団は念のため、神奈川県下の病院で奥川の右肘を診てもらっています」(前出・同) 前監督の小川淳司GMを始め、複数も球団関係者が「プロで4、5年やっているピッチャーなら、放っておく程度」と話していた。今回の措置は「無理をさせない」のひと言に尽きる。とは言え、ヤクルトがここまで奥川の調整に慎重を期した理由は、将来性を考えただけではなかった。 奥川も先発ローテーションを争う“投手リスト”に名前が入っているからだ。 「昨季のヤクルトで、規定投球イニング数に達したピッチャーは小川泰弘だけ。それも、5勝12敗と負け越しています。弱点の先発投手をどう補っていくかが今季の課題」(プロ野球解説者) 投手力の補強。外国人投手2人を獲得し、さらにドラフトでは2、3、4位で大学生投手を指名している。 「大卒の3人の新人投手は全員一軍スタートとなりました。2位の吉田大喜(22=日体大)は即戦力と評価されています。ただ、国際試合などではセットアッパーを任されてきたので、短いイニングで光るタイプなのかも」(前出・スポーツ紙記者) しかし、他のセ5球団がもっとも恐れているのが、奥川なのだ。奥川の投げるボールの軌道は田中将大に似ている。田中はプロ一年目から一軍マウンドを経験した。奥川を追い掛けた全球団のスカウトは「当時の田中よりも上」と見ており、「田中がプロ一年目から通用したのだから、奥川も」と警戒している。 ノースローの調整が長かった以上、開幕一軍は間に合わないかもしれないが、順調に行けばシーズン中盤には出てくるというのが対戦チームの見解だ。 「二軍スタートとなったことで、むしろブキミ。昨季の日本ハム・吉田輝星のように二軍で登板したら、即一軍という流れも十分に考えられます。吉田が一軍初マウンドで勝利投手になれたのは、対戦チームのデータが少なかったせいもあります。奥川がいきなり出てきたら…」(在京球団スタッフ) 奥川の二軍スタートは右肘の炎症だけが理由ではなかったようだ。「隠す」ためでもあったようだ。肘の炎症が完治するのは、時間の問題。高津監督はこのドライチルーキーを一軍マウンドに上げるタイミングを見計らっているのだろう。甲子園ヒーローが神宮球場のマウンドで躍動する。興味深い光景が見られそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年02月07日 11時08分
天山広吉「ニシオ君」に捧げるムーンサルトプレス!後楽園大興奮
新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』▽6日 東京・後楽園ホール 観衆1,408人 新日本プロレス後楽園ホール3連戦最終日。ドラマは第3試合で起こった。 引退を発表以降、なかなか勝ち星に恵まれない中西学。今シリーズはパートナーの永田裕志がアメリカツアー組に入ったため、同じくパートナーの小島聡がアメリカツアー組となった天山広吉とのチームで、連日「さよならツアー」を国内で行っている。 この日は天山とのタッグで、本間朋晃&トーア・ヘナーレと対戦。昨年からヘナーレが著しい成長を見せてきているだけに、苦戦が予想された。実際、ヘナーレは掟破りのアルゼンチン・バックブリーカーを狙うなど、果敢に攻めていくが、今シリーズの連戦により、中西&天山はタッグチームとして完成されていたのだからさすがである。天山が本間にヘッドドロップを見舞うとすかさず中西が、ジャンピングボディプレスを繰り出す。 野人ダンスラリアットでヘナーレを突き飛ばした中西は、アルゼンチン・バックブリーカーを決める。これはヘナーレがブレーンバスターで切り返したが、本間がダイビングこけしを失敗すると、中西がコーナーに登り、上からドン!すると今度は天山が、ここ一番の試合でしか見せないムーンサルトプレスを決めて、本間からカウント3を奪取。中西に嬉しい勝ち星をプレゼントした。これには、後楽園ホールに集まったファンも大興奮。中西と天山に惜しみない拍手と声援が送られた。 インタビュースペースには、最初に天山が登場し、「ニシオー!ナカニシ!ニシオ君!カマーン!」と笑顔で中西を呼び込むと、中西は「素晴らしい!さすが天山さん!」と大喜び。中西は「永田も小島さんもいなかったけど、4人分の重みがあった」と、第3世代の絆を改めてアピール。「次は俺が取るぞー!」と叫んで控室へ。既に最後の大阪大会(2.9大阪城ホール)を見据えている様子。 中西の引退試合は22日に後楽園ホールで開催されるが、対戦カードは今シリーズ終了後にも発表される見込みだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月06日 22時30分
新日本、金丸&デスペラードがIWGPジュニアタッグ奪取宣言!
新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』▽5日 東京・後楽園ホール 観衆1,260人 9日に開催される『THE NEW BEGINNING IN OSAKA』大阪・大阪城ホール大会に向けて、最後の前哨戦となる後楽園ホール3連戦の2日目が5日、開催された。 セミファイナルでは、オカダ・カズチカが、SHO&YOHのロッポンギ3Kを従えたCHAOSトリオで出陣。タイチと金丸義信&エル・デスペラードの鈴木軍と対戦。オカダとタイチは2日の北海道・北海道立総合体育センター北海きたえーる大会で30分を超える激闘を終えたばかり。IWGPタッグチャンピオンチームのロッポンギ3Kは、9日の大阪城大会で金丸&デスペラードの挑戦を受けることが決定している。 IWGPジュニアタッグ王座獲りを執拗に狙っている鈴木軍は、SHOのヒザに狙いを定め、徹底的に痛めつける。CHAOSも応戦するが、場外戦を駆使するなど鈴木軍のペースに翻弄されてしまう。タイチも試合中に「まだ終わったと思うなよ!」とオカダを挑発するなど、金丸&デスペラードを好アシスト。ロッポンギ3Kもチャンピオンとしての意地を見せつけていたが、最後はタイチ式ラストライドによりSHOが3カウントを奪われ、前哨戦は金丸&デスペラードが優位に進めた。 試合後も金丸&デスペラードは、SHOとYOHをイスでKO。タイチもオカダを襲撃しイスで威嚇した。金丸&デスペラードはベルトを掲げて、タイトル奪取宣言。両チームの闘いの歴史も長くなってきており、ロッポンギ3Kとしては、大阪城大会でしっかり防衛し、抗争に終止符を打ちたいところだが、SHOの負傷加減が勝敗を左右するかもしれない。 メインイベントでは、内藤哲也率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと、KENTA率いるバレットクラブが4対4のイリミネーションマッチで対戦。24分を超える接戦となったが、最後はKENTAが内藤をオーバー・ザ・トップロープで葬り、バレットクラブが勝利。試合後、マイクを掴んだKENTAは「テツヤ(歌手の武田鉄矢とかけている)!!バカチンがあ!もっとしっかりせんかいテツヤ!」と挑発。場内からは帰れコールが沸き起こるも、そんなことは我関せずマイクアピールを続け、観客とやり取りをすると、「俺が何を言いたいかって言うと、2020年は俺の年だって言うこと!」と強引に締めている。 9日に挑戦する側の印象が強い、後楽園2日目だった。(どら増田)
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薬物騒動の真相はここにある 清原阪神が消えた!(2)
2014年04月02日 11時00分
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スポーツ
メッツ松坂大輔 最終テストで好投もメジャー落選のワケ
2014年04月01日 15時30分
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スポーツ
マイナースポーツにも光を! 吉田沙保里と伊調馨が「日本スポーツ応援団」設立記者会見
2014年04月01日 11時45分
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2014年センバツ特集(2) 『名将のオーラ』とアニキ監督
2014年04月01日 11時45分
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スポーツ
薬物騒動の真相はここにある 清原阪神が消えた!(1)
2014年04月01日 11時00分
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2014年センバツ特集(1) 『進学校健闘』が高校野球の歴史を変える!?
2014年03月31日 11時45分
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インテリ化が進む高校野球
2014年03月30日 11時00分
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米球界・日本人マイナー組に厳しい現実 川崎、田中賢らはメジャー昇格ならず、松坂は合格?
2014年03月29日 17時59分