スポーツ
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スポーツ 2020年07月12日 11時00分
阪神・ボーア、アーチ量産体制に突入? チームと共に続く低迷、本拠地連戦で復活に光明か
「バースの再来」 そのニックネームには、タイガースファンの最大級の期待が詰め込められていることが伝わってくる。 ただ、大きすぎる想いとは裏腹に、阪神の新外国人ジャスティン・ボーアはここまで打率2割台前半と、チームの勝敗と同様に不本意な成績に沈んでいる。 ケチの付け始めは巨人との開幕3連戦だった。敵地とは言え、いきなり3連敗を喫した阪神はその影響を今なお、引きずっているように見える。そして、3タテの屈辱を味わった巨人との開幕カードで計12打数無安打と、痛々しさを感じる程に抑え込まれていたのがボーアだった。 象徴的だったのは、3戦目6回表の攻撃、満塁の好機で打席が回ってきた場面。リリーフで高木京介がマウンドに登り、あっけなくセカンドゴロに打ち取られた。阪神が1-7と敗色濃厚の状況にも拘わらず、ボーアを封じ込めるべく、前日にも三振に抑えている高木をワンポイントでぶつけてきた巨人の徹底ぶり。日本球界でのサウスポーへの苦手意識が植え付けられてもおかしくない程、「ボーア包囲網」が敷かれていることが容易に想像できるシーンだった。 さらに、首位を走る巨人が打線の軸を固定、新外国人パーラも打線下位で存在感を見せており、対照的な結果となっていることも、より一層タイガースの、そしてボーアの不振を浮き彫りにしているかのようだ。 今季の阪神は、「4番・ボーア」を軸に打線を組むことがシーズン前からの構想として掲げられていた。新加入ながらも持ち前の長打力やメジャーでの実績もあり、早くから首脳陣や虎ファンの期待を背負う存在となっていたことは明らかだ。 だが、いきなり名門の主軸を担うという重責は、求められるものがもはや「助っ人」の領域を超えていたと言っても過言ではないだろう。そして、その外国人頼りの球団方針こそ、若手育成が成されず、ペナントを逃し続けている原因だとも叫ばれてきている。 7月に入り、5日の広島戦では来日初となる満塁弾を放つなど、ようやく「らしさ」を見せ始め、自身も「最高の仕事ができてよかった」とコメント。それでもこのゲームでも3三振を記録、虎党の心が晴れるにはまだまだ先になりそうだ。 いよいよ本拠地・甲子園での連戦を迎える中、巻き返しのためには、ボーアの更なる打棒爆発は絶対条件。9日の巨人戦では3号、11日のDeNA戦では4号となるアーチをかけたが、悩める主砲はこのまま量産体勢に入っていけるのだろうか。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年07月11日 17時00分
DeNA・ラミレス監督がまさかの奇策! 与田監督とはくっきりと明暗? サヨナラ勝ちを呼び込んだ“代打ウィーランド”
7月7日に行われた中日対ヤクルトの一戦。試合は「2-1」でヤクルトが勝利したが、試合結果以上に注目を集めたのが中日・与田剛監督の采配だった。 両軍「1-1」で迎えた延長10回表、与田監督は岡田俊哉をマウンドに送ると同時に、捕手をA・マルティネスから加藤匠馬に変更。この回中日は1点を勝ち越されてしまうが、その裏に2死満塁のチャンスを作った。 ところが、与田監督は加藤を最後にベンチ入り野手を全て使い切っていたため、迎えた8番の岡田に野手の代打を出すことができず。苦肉の策として投手・三ツ間卓也を代打に送るも、三ツ間は空振り三振に終わり「1-2」で敗戦してしまった。 >>中日・与田監督に「最低の采配」ファン激怒無計画な選手起用で自滅、本人も「完全に僕のミス」と猛省<< 無計画な選手起用で勝機をつぶしたとして、ネット上には与田監督に対する批判の声が多数寄せられた。その一方で目に付いたのが、「代打ウィーランドを思い出すな」、「代打が三ツ間じゃなくウィーランドなら何かが起こったかもね」といったコメントだった。 コメント内にある「ウィーランド」とは、2017年から2018年にかけてDeNAでプレーした助っ人投手のこと。2年間で14勝を挙げるなど一定の数字を残した投手だが。実は在籍中にDeNA・ラミレス監督から代打として起用されたことがある選手でもある。 2018年8月3日、横浜スタジアムで行われたDeNA対広島の一戦。試合は8回裏終了時点までDeNAが「6-3」でリードしていたが、9回表に広島が3点を挙げ同点に。そのまま試合は延長戦に突入したが、延長11回裏にDeNAが2死一、二塁とチャンスを作った。 一打サヨナラのこの場面で、DeNAの打順は7番・嶺井博希へ。ところが、ラミレス監督はここで嶺井に代え、なんと投手のウィーランドを代打起用。控え野手にはまだ伊藤光が残っていたということもあり、球場はどよめきに包まれた。 なぜラミレス監督が奇策に走ったのか、それにはウィーランドの打撃力が関係していた。実はウィーランドは投手でありながら、前年に「.229・3本・12打点・11安打」といった打撃成績をマーク。特に対広島戦では「.538・3本・9打点・7安打」と驚異的な数字を残していた。こうしたデータを元に、ラミレス監督はウィーランドを切り札として代打起用した。 打席に入ったウィーランドは1、4球目を空振るも、それ以外の球は全て見極め四球をゲット。2死満塁とチャンスをさらに広げ、次打者・倉本寿彦のサヨナラタイムリーを呼び込んだ。 試合後の報道では、ウィーランドが「監督から代打を告げられてワクワクしていた」とやる気満々で打席に臨んでいたことが伝えられている。また、起用したラミレス監督は「彼が塁へ出たことで試合に勝てた。素晴らしい打席だった」と称賛し、倉本も「ウィーランドのあの粘りを見たら思い切っていくしかないと思った」とサヨナラ打の原動力になったと語っている。 ただ、シーズン全体で見れば、2018年は「.182・1本・2打点・6安打」と打撃成績は下落。まだ、本業の投球でも2ケタ10勝を挙げた前年とは一転し4勝に終わるなど成績を残せなかったため、同年限りで退団となっている。 2018年に退団した後に韓国・起亜に1年間所属し、現在はアメリカ独立リーグでプレーしているウィーランド。退団から2年が経過した現在も、代打起用の衝撃は多くのファンの心に残っているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月11日 11時00分
西武捕手がロッテ助っ人に投げられ肩脱臼! 予想外の処分に不満も? 相次ぐ死球が呼んだ前代未聞の暴力騒動
7月5日に行われたオリックス対西武の一戦。試合は「8-5」でオリックスが勝利したが、試合結果以上に話題となったのがオリックス・山本由伸の死球連発だった。 同戦に先発した山本は7回2失点と好投した一方で、6回裏に山川穂高、中村剛也、木村文紀、7回裏には再び山川にそれぞれ死球を当ててしまう。1イニング3死球を含む計4死球に、西武ベンチからは「何やっとんじゃコラァ!ボケェ!」とヤジが飛ぶなど非常にピリついた雰囲気が漂った。 >>元巨人・上原氏「当てようとして投げてるわけではない!」西武ベンチの暴言に苦言、死球続出にファンからは賛否<< ネット上にも「死球覚悟でいかないと打たれるから仕方ない」、「わざとじゃないにしても当てすぎ」と様々な反応が寄せられる中、「乱闘にならなくてよかった」という安堵の声も見受けられた同戦での死球禍。今から12年前には、相次ぐ死球が暴力騒動につながってしまった試合がある。 2008年9月24日、西武ドーム(現メットライフドーム)で行われた西武対ロッテの一戦。西武は勝てば2004年以来4年ぶりとなるリーグ優勝が決まる状況だったが、先発を任された涌井秀章が4回にいきなり3失点。なおも2死満塁のピンチでロッテ・里崎智也に押し出し死球を与えたところで降板となった。 その後、涌井に代わって出てきた三井浩二がズレータに、さらに三井の後を受けた許銘傑もベニーに死球を与えてしまう。3つ目の死球を当てられたベニーが怒りの表情でマウンドに向かおうとしたため、西武捕手・細川亨はすぐに制止に入った。 すると、ベニーは怒りの矛先を変え細川につかみかかると、首投げのような形で地面に投げ倒してしまう。その直後に両軍選手がその場に殺到しベニーと細川を引き離したが、ベニーは取り囲まれてもなお西武選手を突き飛ばすなど大荒れだった。 騒ぎが鎮静化した後、起き上がった細川は左腕をこわ張らせながらベンチに下がりそのまま負傷交代。ベニーも暴力行為により退場となったため、一気に2名の選手がグラウンドを去る形に。試合はその後「9-1」でロッテが勝利したが、両軍どちらも後味の悪い試合となった。 同戦後、細川は左肩を脱臼していることが判明し、3試合の欠場を強いられることに。一方、ベニーは「制裁金5万円+厳重注意」とリーグからの処分が軽かったため納得のいかないファンも少なくなかったというが、その後当人同士が和解したことでこの件は完全に手打ちとなっている。 今シーズンは6月2~16日にかけ行われた練習試合で、全68試合で計44個もの死球が続出。同月19日の開幕後も7月5日までの全88試合で計62個の死球が記録されており、巨人・小林誠司が6月21日・対阪神戦で死球を受け左尺骨を骨折するなど重傷者も出ている。今回取り上げたような騒動が起きないよう、今後の試合で死球が減ることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月10日 18時30分
中日・岡田に「二軍落ちにしていい」の声 相次ぐ背信投球が議論に、元横浜・齊藤氏は「ねじ伏せようという意思が強すぎる」と指摘
元横浜・ロッテ一軍投手コーチで野球解説者の齊藤明雄氏が、9日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に電話で生出演。番組内での発言をきっかけに、ネット上の中日ファンの間で議論が巻き起こっている。 >>中日・与田監督に「最低の采配」ファン激怒無計画な選手起用で自滅、本人も「完全に僕のミス」と猛省<< 番組内で齊藤氏は、同日に行われた中日対ヤクルトの一戦を解説。同戦は「8-6」でヤクルトが勝利しているが、齊藤氏は両チームから複数の選手の名前を挙げて解説した。 議論のきっかけとなったのは、中日の抑え・岡田俊哉の投球についての発言。同戦で岡田は1点リードの9回表に登板するも、「0.1回4失点・被安打3・四球2」と炎上し敗戦投手に。この投球について齊藤氏は「ボール自体はそんなに悪くないと思うが、勝負どころでの高さ・コースが甘すぎる」、「力でねじ伏せようという意思が強すぎる感じがする」とバッサリ。打者への意識が強すぎるあまり、力みが生じて制球が甘くなっていると苦言を呈した。 押し出し四球で決勝点を献上した7日の試合に続く背信投球となってしまった岡田に、本来の調子ならこのような投球をすることは考えづらいと口にした齊藤氏。「もう少しボールにスピンをかけて、低めを意識することが大事」と低めへの丁寧な投球を心がけてほしいと語る一方、このまま不振なら配置転換もあるのではと危惧していた。 齊藤氏の発言を受け、ネット上には「青木(宣親)にツーベース打たれてから一気に制球がおかしくなった」、「チームが逆転した直後の炎上だから相当印象悪い、すぐにでも配置転換や二軍落ちに踏み切っていいレベル」、「抑えに向いてないんじゃないか?昔みたいに中継ぎに回った方がいいよ」といった岡田への厳しい声が多数寄せられている。 一方、「岡田はもちろん悪いけど、それ以上に7日の時点でスパっと配置転換せずに使う与田監督の方が悪いと思う」、「1度決めた抑えを簡単に外したくないのかもしれないが、それで勝てる試合を落としていては本末転倒」、「岡田より安定してる投手は何人かいるのに、なんで岡田に固執するのかが分からない」と、与田剛監督に責任があるとするコメントも複数見受けられた。 「今回やり玉に挙げられた岡田は、元々は抑えではなくセットアッパーやビハインド時の登板といった役割を務めていた投手。昨シーズン途中、抑えのR.マルティネスがキューバ代表として国際大会に出場するため一時離脱した影響で抑えを任されるようになりました。ただ、今シーズンはR.マルティネス(防御率1.13)が健在で、他にも祖父江大輔(同0.84)、福敬登(同0.00)といった安定感のある中継ぎはいます。そのような状況でなぜ不安定な岡田を抑えとして使い続けるのか、与田監督に対して疑問を抱くファンは少なくないようです」(野球ライター) 試合後の報道では、与田監督が岡田について「選手を使う側として信頼は変わらない」とした上で、「これから先の状況は見ていかないといけない」と配置転換に含みを持たせたことが伝えられている。「防御率6.48・0勝2敗3セーブ・13奪三振」といった数字を残す岡田の処遇はどうなるのか、今後の試合の注目ポイントになりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月10日 18時00分
大相撲 ケガに悩まされた力士が続々復活!“神様がくれた時間”の活用法
ピンチをチャンスに変えられるのは、どの世界でも共通した強者の鉄則だ。 新型コロナウイルスの影響で3カ月以上の自粛を強いられた相撲界でも、この期間を“有効利用”している力士たちがいる。西幕下筆頭の矢後(尾車部屋)もその1人だ。 矢後は芝田山広報部長(元横綱・大乃国)と同郷の北海道・芽室町出身で、中央大4年のときに“アマ横綱”に輝いたこともある逸材。しかし、両ひざの半月板損傷という古傷を抱えたままプロ入りし、2場所で十両、10場所で入幕したが、この古傷が災いして現在は幕下に後退している。このため、夏場所の中止が発表された直後、矢後は思い切って、長い間苦しんできた両ひざの半月板の手術を受けた。 師匠の尾車親方(元大関・琴風)が言う。「あいつにとって、このコロナ禍休暇は“相撲の神様がくれた時間”だった。相撲協会にとっては大変だったけど、ケガをしていた力士たちはみんな、この休暇を使っていろいろ体のケアしているんじゃないの? 矢後はもう土俵に降りて、元気に四股を踏んでいる。7月特別場所(初日=7月19日)に全然、間に合いますよ」 大関カド番の貴景勝も、この“神様がくれた時間”を最大限有効に使って復活を目指している1人だ。「口にこそ出しませんでしたが、春場所を7勝8敗と負け越した貴景勝が、膝か腰を痛めていたのは確かです。夏場所が飛んだおかげで、じっくり治療に専念でき、もう体調は万全。6月23日から部屋で申し合いも再開し、この自粛期間は『基礎を徹底的にやれてプラスになった』と話していました」(担当記者) 6月25日、相撲協会は、それまでセーブしていたぶつかり稽古などの「体の接触を伴う稽古」を解禁。第2波を警戒し、出稽古は禁止されたままだが、力士たちの気持ちは開幕に合わせて高まっている。「勝負勘は鈍っているだろうけど、もう誰もケガを不調の言い訳にはできないからね」(同・記者) ガチンコを期待しよう。
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スポーツ 2020年07月10日 15時00分
本誌独占!阪神次期監督に落合博満氏が浮上
最下位に低迷する阪神・矢野燿大監督(51)に「休養説」が浮上した。そして、親会社である阪急阪神HDが水面下で進めるのが、あの“オレ流”落合博満元中日監督(66)の担ぎ出し。今季の“ビリ虎”はドラゴンズ化に起因しているが、これを逆手に取り「総大将」投入で巻き返しを図るという︱︱。 今季のセ・リーグは、阪神の一人負け状態が続いている。特に、開幕から12試合を終えた時点で10敗を喫し、最下位の阪神だけが借金を一手に引き受けている状態だった…。「12球団最強」と言われた投手陣を抱え、優勝候補の一角に挙げた野球評論家も多かっただけに、阪神ファンの苛立ちは募るばかり。「起爆剤も現状ない。やる気のないやつは使わない!」 ブチ切れ状態の矢野監督に、スポーツ紙では早くも「後任監督探し」に着手、生え抜きの赤星憲広氏や、今季43歳を迎えたチームリーダー福留孝介選手の名前が囁かれ始めた。「その背景には、これまで矢野阪神を支えてきた藤原崇起球団オーナーのグループ内の影響力が薄まったことがあります。6月の株主総会で、阪神阪急ホールディングス(HD)の代表取締役からの退任が決まり、猛虎再建は阪急電鉄主導で進められることになりました」(関西の財界誌幹部) 阪急電鉄グループと阪神電鉄グループが合併したのは2006年。その際、以前にブレーブス(現オリックス)を所有していた阪急側は虎ファンに配慮し、「向こう10年間はタイガースの経営に口を出さない」と約束。この10年を経過してもなお、約束は遵守されてきた。「阪神電鉄がその後も主導権を握れたのは、同HDの代表取締役がたまたま旧阪神電鉄出身の藤原氏だったからです。しかし、新型コロナウイルスの影響で巨額の球団赤字が避けられずに攻守交代。宝塚歌劇団や東宝映画などのエンターテインメント事業の経営に長けた阪急側が球団経営に乗り出す構図です。当面、球団オーナーは藤原氏が継続するでしょうが、球団は構造的にガラリと一変します。旧阪急勢力が球界の表舞台に復帰するわけですから」(同) 万が一、矢野監督が休養した場合、清水雅治ヘッドコーチあたりが代理監督を務めるのが現実的だ。しかし、その場合でも、オフの次期監督選定では、有力OBの岡田彰布氏や掛布雅之氏、赤星氏らが俎上に上ると言われている。 しかし、本誌が入手した情報によれば、阪急側経営陣の意向は今後も矢野阪神。その鍵を握るのは、旧阪急ブレーブスの大エースだった山田久志氏(71)だというから面白い。「阪急サイドの経営陣が頼りにするのは、派閥が跋扈するタイガースOB会ではなく、ニュートラルな立場に身を置き、野球解説者として客観的にチーム事情を把握している阪急OBの山田氏。今季は120試合に試合数が短縮され、セ・リーグはクライマックス・シリーズもない。大きく出遅れてしまった以上、逆転優勝は難しく、火中の栗を拾う人物はいない。その中で、山田氏はアンテナを張り巡らせ、有事の監督に落合博満氏を推挙しているという。2人は同じ秋田県出身で親交があり、中日で監督を務めたときの後任も実は落合氏。どういう形で参画するかは微妙だが、落合氏の阪神入りは十分にある」(スポーツ紙デスク) 今季のタイガースの特長といえば、「阪神ドラゴンズ」と揶揄されるほど、中日出身者の指導者が多いことだ。矢野監督をはじめ、清水ヘッド、井上一樹打撃コーチ、筒井壮コーチの他に、オフに臨時投手コーチを務めた山本昌氏もそうだ。阪神OB会の面々はこれを苦々しく思っており、外様一掃を願っているというが、阪急側首脳の考えは違う。「また一から種をまいたら、収穫に数年かかり、これまでの投資が無駄になる」 その点、落合氏ならば、現有戦力を有効活用でき、費用対効果が大きいと…。「評価を高めているのが、トレードなどの補強は一切行わず、かつて『今の戦力を10%ずつ底上げすれば勝てる』と言い切った落合氏の監督哲学。新外国人の入れ替えやFA補強も『若手育成の障害、億単位の浪費』と突っぱね、’04年は見事に優勝した」(同) 矢野監督は、今季が3年契約の2年目。阪神は前任の金本知憲監督を複数年契約の途中で解任し、阪神ファンの不評を買ったことも記憶に新しい。「そこで、矢野監督が途中休養した場合でも、落合氏の“代理監督”を挟んでしかるべき時期に復帰させる方針」(同) 親会社の視点で助言する球団アドバイザー(ハンシン・レジェンド・テラー)の掛布氏も、この山田氏の「サブマリン再建案」を支持しているという。「次期監督に岡田氏や赤星氏が就けば、長期政権は確実で、掛布氏の監督の目はほぼ絶たれてしまう。そこで、矢野監督に恩を売る形で落合氏をワンポイントで招き、来季も矢野阪神を支持する。その上で来オフに監督禅譲というシナリオ。落語の演目にある三方一両損のタイガース版だ」(同) 問題は、落合氏がこの申し出を受けるかどうかだ。落合氏は「優勝させてくれればそれでいい、というのであれば、(オファーを)受ける可能性はある」と周囲に話しているという。 代理監督だろうが、背広を着た総監督だろうが、役職にこだわらないのが「オレ流」。矢野、掛布、落合3氏の思惑はここに合致する。 どん底の阪神だが、7月7日からは本拠地甲子園に戻り、背水の陣の17試合。ここで借金を大きく減らさないと、親会社は究極の「超ドラゴンズ化」に活路を求めることになる。
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スポーツ 2020年07月10日 14時10分
元ロッテ・ジャクソン、広島県警による逮捕で憶測呼ぶ 「保釈金集めようとしてた?」不自然なクラファンにも疑問の声
広島(2016-2018)、ブルワーズ(2019)を経て今シーズンからロッテに入団するも、7月9日に突如自主退団し波紋を広げていた助っ人投手・ジャクソン。同月10日、そのジャクソンが大麻を所持していたとして、大麻取締法違反の疑いで広島県警に逮捕されたことを複数メディアが伝えた。 報道によると、ジャクソンが薬物を使用していると情報提供を受けた県警が同月7日に千葉市内の自宅を捜索したところ、液体状の大麻が入った容器数本を発見。その後同月10日未明に、広島市内でジャクソンを逮捕したという。 >>チーム主砲がまさかの離脱、その後永久追放に!球界を揺るがしたシーズン中の逮捕劇、近鉄はその後“怪我の功名”も?<< 今回の一件を受け、ネット上には驚きの声と共に「いきなり退団したのはこれが理由だったのか」、「球団が退団理由を明かさなかったのもうなずける」といった反応が寄せられている。突然の退団の謎が解けたファンは少なくないようだ。しかし、今回の逮捕劇には他にも不可解な点が残っており、多くのファンの憶測を呼んでいる。 最も注目が集まっているのは、ジャクソンの自宅を捜索し逮捕したのが広島県警という点。自宅の位置を考えると千葉県警ではなく広島県警が関わっているのは不自然のようにも思われるが、この点について「広島時代から大麻に手を染めていたのでは?」、「広島時代に関わってた売人が逮捕されて、そこから足がついた説もあるんじゃないか」と見る向きは多い。 また、逮捕直前にジャクソンが起こした行動にも疑問が生じている。ジャクソンは7月9日午後11時45分に、自身のツイッターにクラウドファンディングサイトのリンクを投稿。リンク先では「スマイリーJ(ジャクソンの愛称)を助けよう!」と題し、「弁護士費用がかさみ、チームから退団したことで大きな打撃を受けています」として目標金額2万5000ドル(約270万円)の支援を呼びかけていたが、その後10日明け方ごろまでに閉鎖されている。 ジャクソンは昨年12月に自身のインスタグラムに「私の努力のほとんどは息子を取り戻すために戦うこと。私の婚約者が息子を連れて行き、息子とは一度しか会えていない。日本の親権法はゴミだ」と、親権問題を抱えている旨を投稿している。そのため、逮捕前は親権問題解決に向けた裁判・弁護士費用の調達が目的とみられていたが、逮捕後は「もしかして保釈金集めようとしてたのか?」、「保釈金に困るくらい薬に金をつぎ込んでた可能性もあるな」といった見方が浮上している。なお、ジャクソンのツイッター、インスタグラムはともに10日午後3時現在、閲覧できない状態になっている。 様々な憶測が飛び交っている今回の一件だが、報道の中ではジャクソンが取り調べに対し「何も話したくない」と話していることが伝えられている。球界に衝撃をもたらした逮捕劇の真相は果たしてどこにあるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用についてジャクソンの公式ツイッターよりhttps://twitter.com/Jaxland58ジャクソンの公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/jaxland58
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スポーツ 2020年07月10日 11時45分
ソフトB、早期の復調は絶望的? 頼みの“切り札”にアクシデント、工藤監督の苦悩はますます深まるか
福岡ソフトバンクホークスが下位に低迷している。首位楽天との一戦に敗れて、早くも今季10敗目を喫した(7月9日)。各メディアが伝えている通り、開幕18試合目での10敗到達は、工藤公康監督にとって、指揮官に就任して以来「最速」となる。 >>ソフトB・工藤監督に「もう辞任しろ」ファン激怒 3連敗を招いた継投ミス、本人も「僕自身も見直して」と反省?<< 「打線の中核を担うデスパイネとグラシアルが新型コロナウイルスの影響もあって、来日できてません。打線が日替わり状態なのに加え、故障者が続出しています。選手層の厚いチームなので、『影響ナシ』というのが開幕前の大方の予想でした」(プロ野球解説者) 投打ともに“代役選手”を頼みにするようでは、厳しいと言わざるを得ない。10敗目を喫した首位・東北楽天との一戦だが、投手陣は4投手を投入して、計9失点。前日の同カードでも12失点と炎上している。工藤監督は「結果を受け止めないといけない」と、ひと言。冷静な口調でいられたのは、“切り札”が残っているからだろう。 「工藤監督は、故障で出遅れたエース千賀滉大と、再調整となったベテランの内川聖一の状態を気にしています」(球界関係者) 千賀は7日に初勝利を挙げ、内川は目下二軍調整中だ。エースの本格稼働となればもちろんだが、経験豊富なベテランが復帰するだけでチームの雰囲気は好転する。工藤監督が投打のキーマンの状態を気にかけるのは当然だが、こんなことがあった。 阪神対巨人戦、今春のセンバツ大会出場校による「甲子園交流戦」(8月10日~)の組み合わせ抽選会の取材で関西入りしていた7月8日だった。同日、日中に行われていた阪神とソフトバンクの二軍戦で、「内川が一打席も立たないで途中交代した」という一報が飛び込んできた。一塁の守備についていた内川が初回の守備で打球処理を誤り、右手親指に直撃させてしまったという。 「トレーナーに右手を支えてもらいながらベンチに下がっていきました。球団が診断結果を詳しく伝えていないので、それ以上は分かりませんが」(同時点/関係者) 5日の広島二軍との試合では快音を連発させ、格の違いを見せつけていたという。工藤監督も期待していたはずだが、内川の合流は遅れそうだ。 一方の千賀だが、昇格が前倒しになった。6月20日、オリックス二軍との一戦に先発し、こちらもやはり「格の違い」を見せつけていた。 「初回、先頭打者に投じた初球でした。いきなり、157キロを計測しました。オリックスベンチから出た、『すげえ~』の声が内野フィールドまで聞こえて(笑)」(チーム関係者) 千賀は失点もしているが、同関係者によれば、現在、習得中のシンカー系の変化球をテストしていたためだという。 「もう一度、二軍でテスト登板させ、問題がなければ一軍というスケジュールがこの時点で確認されました」(前出・同) 先発の一角であるムーア、一時は代役4番を務めた長谷川も故障し、頼みのバンデンハークも本調子ではない。千賀の一軍昇格について前倒しの話が出たのも致し方ないところだが、「それが故障の再発に」なんて事態になったら、取り返しがつかない。 精神的支柱がいなければ、選手層の厚さもストロングポイントにはならない…。工藤監督はチームスポーツの難しさを痛感しているのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月09日 19時30分
王監督が「そんな髪型してる暇あるのか!」と激怒 元ソフトB斉藤氏が“鬼監督時代”を告白、カミナリを落とされた選手は他にも
元ソフトバンクで野球解説者の斉藤和巳氏が、8日放送の『戦え!スポーツ内閣』(MBS)に出演。番組内で語った元ダイエー・ソフトバンク監督の王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)とのエピソードが、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 元阪神・井川慶氏、元ソフトバンク・川崎宗則氏と共に、今回の番組にゲスト出演した斉藤氏。斉藤氏と井川氏が共に20勝を達成した2003年シーズンの投球や、唯一投げ合った同年の日本シリーズ第1戦についてトークを展開した。 話題となったのは、ダイエー時代の2001年シーズン開幕戦後にあったという就任7年目の王監督とのやりとり。リーグ2連覇を果たした2000年にプロ初勝利を含む5勝をマークしていた斉藤氏は、3連覇を狙う翌2001年の開幕戦に3番手として起用される。しかし、アウトどころか1球もストライクを取ることができないまま、2四球を出した時点で即降板となってしまった。 すると、斉藤氏は試合後に王監督から監督室に呼び出され、「お前はそんな髪型してる暇あるのか!今すぐ切ってこい!」と激怒されたとのこと。当時の斉藤氏は「金髪の坊主にして剃り込み入れたりとか、髪の毛をいろいろいじってた」というが、王監督はだらしない身だしなみが投球にも表れていると斉藤氏を厳しく叱責したという。 王監督から叱責された後すぐに、美容室で髪を短く切ってもらったという斉藤氏。翌日球場に入ると王監督は「おはよっ!」とフランクに言葉をかけてきたといい、「(引きずらずに)切り替えてもらって助かった」と語っていた。 >>王監督に「死んでお詫びしろ」主力選手も涙ながらに語った、ダイエーファン激怒の“生卵事件”とは<< 斉藤氏が明かした王監督の激怒エピソードを受け、ネット上には「あの王さんがそんなにキレるなんて意外」、「すごく気が優しそうな雰囲気なのに想像つかない」、「それだけ当時の斉藤の姿勢が目に余るものだったってことなのか?」といった驚きの声が多数寄せられている。 一方、「最近の子は知らないだろうけど、昔の王さんは結構厳しい人だったよ」、「監督時代を知ってる身からすると、いつもニコニコしてる今の姿の方が違和感ある」、「当時はずっと弱かったチームがやっと強くなってきた時期だから、王さんも弱い時代に戻らないようにより必死だったな」といったコメントも複数見受けられた。 「現在はソフトバンク球団会長という立場で現場を温かく見守っている王氏ですが、監督時代は主力でも特別扱いをせず、一切の妥協を許さない厳しい態度で知られていました。王氏の指導の下で2004年に三冠王を獲得するなど開花した松中信彦氏は、『何であの真っすぐを打たないんだ!』と口すっぱく言われ続けていたことが過去の報道などで伝えられています。また、王政権下のチームで4番を張った小久保裕紀氏も、ある試合で報道陣に投げやりなコメントをした翌日に王氏から『このコメントを読んでファンは何て思う?お前は分かっているのか!』とカミナリを落とされたことをインタビューなどで明かしています」(野球ライター) 番組内では川崎氏も「星野監督より怖かった」と、2008年北京五輪で共に戦った“闘将”星野仙一さんより厳しい監督だったと評された王監督。今とはかけ離れた姿勢に驚いたファンも少なくなかったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月09日 18時00分
Jリーグ・湘南ベルマーレ消滅!? 最大スポンサー『ライザップ』2年連続大赤字で危機
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕直後の2月下旬から公式戦の開催が延期となっているJリーグ。各クラブは入場料やグッズ収入が途絶えた上、運営の要となるスポンサー企業が撤退する事態も予想され、前途に暗雲が漂い始めている。 そんな中、かつて中田英寿や都並敏史がベルマーレ平塚時代に在籍していた湘南ベルマーレが、深刻な経営危機に見舞われているという。「頼みの綱だったRIZAPグループ(以下ライザップ)からスポンサー料が支払われておらず、資金繰りが悪化しているのです」(湘南ベルマーレ関係者) フィットネスジムを展開するライザップは2018年に湘南ベルマーレの経営に乗り出し、当時の筆頭株主だった三栄建築設計と合弁会社を設立。ライザップの瀬戸健社長は「これまで培ったトレーニングのノウハウを活用し、ベルマーレの結果にコミットできる」としてサッカー業界に参入し、3年間で10億円の資本を投じる最大スポンサーとなっていた。 しかし、赤字企業を買収しまくる無茶なM&Aを続けてきたライザップは、買収企業の事業再編が計画通りに進まず、2019年3月期(国際会計基準)に約194億円の巨額赤字を計上。20年3月期連結決算も約60億円の赤字で、2期連続となる大幅赤字を計上している。「これまでは主力のフィットネスジムの現金収入を当てにしていたが、コロナ禍で新規会員どころか既存会員も退会や休会が相次ぎ、現金が入ってこない。このままでは金融機関への返済も厳しく、スポンサー料を払える余裕はないですよ」(元ライザップ社員) Jリーグ関係者は先行きを懸念する。「J2の試合が再開されたとはいえ、8月以降もスタジアムの動員は半数程度にとどめる方針で、チケット収入は前年比50%以下になりそうです」 1998年には主要スポンサーの撤退で、横浜フリューゲルスが消滅した歴史的事件もある。業績にコミットできず経営危機に陥っているライザップが、約3億円とみられるスポンサー料を支払えなければ、悪夢が繰り返されることになりそうだ。
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