社会
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社会 2020年04月11日 21時00分
このままだと新型コロナの“感染源”になりそうな派遣型風俗
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための休校に伴い厚生労働省は助成金を新設したが、風俗業などで働く人たちが対象外とされていた。 その件が「職業差別だ」と問題視されていたが、加藤勝信厚生労働相(64)は7日の閣議後会見で「風俗関係者を対象とすることにしたい」と述べ、風俗業や客の接待を伴う飲食業で働く人たちも支援対象とする方針を表明したが、その対象は限られそうだという。「風俗といっても、大きく分けて店舗型と派遣型がある。店舗型はソープランドが多いが、しっかりした大手のグループでの経営が多い。そういうところは、おそらく政府からの補償がありそうで、緊急事態宣言を受け営業を自粛しているところが多い」(風俗ライター) そこで、問題になるのが派遣型だという。「おそらく、政府も派遣型にまで補償するつもりはないだろう。となると、自粛せずに営業をするしかない。多くの店は『コロナ感染対策の徹底』をうたっているが、せいぜいスプレーで除菌するぐらい。働いている従業員と客は結局自分の身を自分で守らないと、たちまち“感染源”になってしまうだろう」(同) 実際、緊急事態宣言後の客入りはどうなのか。「さすがに、3月よりは減っているけど、来ないわけじゃないから開けるしかないよね。俺なんか、ちゃんと税金払って長い間やってるんだから、補償してもらわないと割に合わないけど、女の子たちの中には専業で税金払ってない子もいるからね…」(都内の派遣型風俗店のオーナー)
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社会 2020年04月11日 19時00分
女性会社員が襲われ死亡 遺体付着のDNAと一致も釈放、中国人の“不敵な笑み”の理由は【未解決事件ファイル】
2013年6月23日、千葉県習志野市で当時47歳の女性会社員Aさんが何者かに殺害される事件が発生した。事件から3年後に中国籍の男Bが逮捕されるも、その後証拠不十分により不起訴処分となる。遺体に付着していたDNA型とBのDNAは一致していたのだが、一体なぜ起訴には至らなかったのか。 Aさんの遺体が発見されたのは、6月24日の午前10時40分頃。通りかかった男性が道路わきで倒れているAさんを見つけ、すぐに110番通報をしたという。しかし、警察官が駆け付けた時にはAさんは既に死亡していた。 警察の調べでは、Aさんの首には圧迫された痕があったほか、激しく争った形跡も残されていたことが判明している。現場にはAさんの所持品が散乱しており、財布からは現金全てが抜き取られていた。遺体発見の前日、Aさんは仕事を無断欠勤していたというが、その間に事件に巻き込まれたのだろうか。 警察は被害者と面識のない人物による金銭目的の強盗犯との見方で、捜査を進めたが目撃証言が見つからず、捜査は難航した。現場は人通りが少ない遊歩道であり、街灯もなく夜になると見通しはかなり悪くなるという。事件から半年たっても有力な手掛かりは見つからなかったため、警察は300万円の懸賞金を設けたが、結局事件解決に繋がる情報を見つからなかった。 事件が動いたのは、遺体発見から3年近くが経過した2016年3月3日のことだった。別の事件で服役していた中国籍の男B(50)が逮捕された。BのDNAとAさんの遺体に付着していたDNA型が一致していたのだ。警察によると、周辺の防犯カメラや遺留物の分析などを続けた結果、3年の月日を経てようやくBの存在が浮上したという。 直接AさんとBの間に面識はなかったものの、Bは事件当時現場近隣に住んでいたことが判明。そして事件後に転居していた。しかし、逮捕から21日後の3月24日にBは釈放されてしまう。千葉地検は 「起訴するに足る証拠が集まっていない」としているが、DNAの一致についてはコメントしていない。 警察の勇み足だったのか、それとも何か別の理由があるのか。実はBが逮捕される1年前、殺人容疑で逮捕された別の中国人男性も証拠不十分で釈放されている。こちらの場合は容疑を認めていたが起訴には至らなかった。Bが警察署に移送される際、不敵な笑みを報道陣に浮かべていたが、もしかすると起訴されないことを予め知っていたのかもしれない。
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社会 2020年04月11日 18時00分
釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 沖縄県石垣島・登野城漁港産オジサン
「“あ〜”っ、頭痛ぇ…」 …完全に二日酔いです。 早春の石垣島ですごす日々は、日中は心地よい潮風を浴びながら釣りを楽しみ、夜は飲み口のよい泡盛を浴びるように楽しむといった有様。ついつい飲みすぎて…を繰り返す毎日であります。 こんな日は、島内観光をのんびり楽しみ、釣りは午後からにしましょう。 そういえば、前回は竹富島に行きましたが、つい釣りに夢中になってしまって観光はまったくナシ…。 終わってみれば「滞在場所は岸壁のみ」という有様でしたからねぇ。家族を連れての旅行なら、家庭内での存在自体が抹殺されかねない愚行です。「のんびり街中を散策したり、ゆっくりご当地名物を食べたいなぁ」 こうして全国を釣り歩いていると、こんな欲求が湧き上がることも度々あります。でも、いざ竿を出すと夢中になってしまい「もっと釣りたい。まだ帰りたくない…」となって、結局時間の許す限り竿を出してしまうんですな。 実際、以前に北海道・小樽へ釣行した際に「帰りに寿司でも…」などと考えていたにも関わらず、入れ食いのカレイ釣りに夢中になって、お寿司タイムまで費やしてしまう結果に…。結局、駅近くで買ったファーストフードを電車内で食べながら帰りました。 小樽へは翌年も釣行。「今回こそ帰りに寿司を…」と気合を入れて臨みましたが、この年はまさかの激渋り…。結局、1尾でも多く釣りたいがために粘りに粘ってしまい、やはりチーズバーガーを食べながら帰りの電車に乗り込むハメになった経験があります。 釣り人の性と言えばそれまでですが、計画的な行動がとにかく苦手なワタクシ自身に、そもそも問題があるような…。 余談はこのくらいにして、話を石垣島に戻します。 二日酔いということもあり、午前中は地元商店街『ユーグレナモール』を散策。念願の『八重山ゲンキ乳業Tシャツ』をゲットして大満足。こうなると「さ〜て、酒も抜けたし、釣りにでも…」となってしまうわけです。我がことながら、バカですよね…。★着底直後に派手な髭有魚!? 釣り道具を携えて午後から向かったのは、市街からほど近い登野城漁港。サンゴ礁に囲まれて全体に浅い竹富島と違って、このあたりはそれなりに水深があり、短時間でも何かしらが釣れるでしょう。 適当な場所に荷を下ろし、竿にアイナメ用胴つき仕掛けを結びつけます。アイナメといえば北国の魚ですが、この仕掛けのハリや糸の太さの頃合が、南方惣菜魚を釣るのにバッチリなのです。 この場所は対岸との間が水路のようになっており、潮通しは抜群。何かと魚影が濃く、タマン(ハマフエフキ)などの大物の実績もある釣り場ですから、肴になる小型惣菜魚を釣るくらいは問題ないでしょう。 対岸寄りに遠投した仕掛けが着底するのとほぼ同時に「ククンッ!」という手応え。さっそくの魚信にひと呼吸おいてから竿を煽ると「グンッグンッ!」と心地よい引き込みが続きました。 そのまま巻き上げてくると、水面下に見えてきたのは赤紫色のドギツイ色合いの魚…。抜き上げて手にしたのは、沖縄ではよく掛かるオネイサン、じゃなかったオジサンでした。コレよコレ、こういう「ザ・南方魚」が釣りたかったのですよ。ワタクシ、ケバいのが好みなんです、魚も女も…。★ポワレ&麦酒で二日酔い確定 オジサンに限らず、この手のヒメジ科の魚は味のよさに定評があります。それにも関わらず、本命として狙う人はほとんどいません。見た目のせいなのか、それとも流通量が少ないからか、いずれにしてももったいない気がします。 それにしても“オジサン”とはよく名付けたもので、他のヒメジ類と比べても面長な顔つきに長い髭が突き出た風貌はまさしく「おじさん」。ただ、ヒメジ科の魚はフランスで“ルージェ”と呼ばれており、食材として非常に人気があります。そこで今回は、ポワレにしていただくことにしました。 やや小骨が気になる魚ゆえ、三枚におろしてから小骨をしっかりと処理します。火を入れると皮目の赤がよりいっそう鮮やかな紅色に変わって、実にウマそうです。 うん、マジでウマい! 上品な旨味が感じられる白身と香ばしさの中に甘さがある皮目。オリーブオイル&ガーリックとの相性もバッチリで、非常に美味です。 本来なら白ワインを合わせたいところですが、ここは日本最南端の地ビール“石垣地ビール”で祝杯です。芳醇でフルーティーな味わいを楽しみ、明日も二日酔い確定の気配です…。***************************************三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。
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社会 2020年04月11日 06時00分
コロナウィルス感染が疑われた男性 隔離病棟から逃げ出そうとするも失敗して死亡 「男性の気持ちもわかる」の声も
世界中でコロナウィルスの感染拡大が続いている。コロナウィルス感染者やその疑いのある人は、14日間の隔離措置が取られているが、そのために命を落とした人がいる。 海外ニュースサイト『INDIAN EXPRESS』および『India.com』は、コロナ感染の疑いのある55歳の男性が、隔離病棟の窓から脱出を図り、転落して死亡したと4月6日までに報じた。 記事によると、インド・ハリヤーナー州に住む男性は、コロナ感染の疑いがあったため、4月1日から病院に入院したという。コロナウィルス特有の症状は出ていなかったが、軽い風邪のような症状があったため、隔離病棟に移ったそうだ。男性は血液検査の結果を待っている際中であったが、4月6日の朝4時頃、ベッドシーツと自分のシャツなどをつなぎ合わせてロープを作成。男性は6階の窓からロープを伝って病院からの脱出を図ったが、失敗して転落したようだ。全身を強く打ち死亡が確認されたという。 男性はコロナウィルスに感染したと思い込み、その恐怖からパニックになって病院から逃げ出そうとしたと見られている。男性の死後、血液検査の結果が判明。男性の血液からコロナウィルスは検出されなかったそうだ。警察では現在も事故の原因など詳しい捜査を行っているという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「身勝手な行動。許せない」「こういう人がいるからコロナウィルスの拡大が止まらない」「男性は死をもって償った」「隔離病棟が悲惨な状況で逃げ出したのか?」「コロナ陰性とは何とも皮肉な話」「私の国も外出禁止が続いている。精神的におかしくなりそう。実際、隔離されたら鬱っぽくなって自殺する気分になるのはわかる」など様々な声が挙がった。 インドでは、コロナ感染の疑いのある人が、隔離施設から逃走しようとするケースが後を絶たないようだ。 海外ニュースサイト『The Tribune』の4月5日の報道によると、インド・デリーでコロナ感染の疑いのある37歳の男性が、3月31日に市内中心部の病院を訪れ、そのまま隔離措置が取られたという。男性は入院から5日後、病院から脱出するため、病院建物の3階から飛び降りたという。男性は両足を骨折したが、命に別状はない模様。なお、男性が再び隔離されたかは不明である。 ほかにも、3月18日にオーストラリア・シドニーからインド・デリーに空路で帰国した35歳の男性は、空港で頭痛を訴えたためコロナ感染の疑いが持たれたという。そのままデリーの病院へ移送され隔離措置が取られたが、男性はまもなく病院の7階から飛び降りて死亡が確認されたそうだ。インド当局によると自殺を図ったようだと『NDTV』は伝えている。 14日間の隔離措置は、思っている以上に長く、孤独で精神的な負担を強いられるようだ。感染を周囲に広げないためにも必要な措置だが、患者のストレスを減らす精神的なケアも同時に必要なのかもしれない。記事内の引用についてUsing bedsheets as rope, Haryana man tries to escape COVID-19 isolation ward, dies(INDIAN EXPRESSより)https://www.newindianexpress.com/nation/2020/apr/06/using-bedsheets-haryana-man-tries-to-escape-covid-19-isolation-ward-dies-2126422.htmlHaryana Man Uses Bedsheets as Rope to Escape COVID-19 Test From Hospital, Falls and Dies(India.comより)https://www.india.com/news/india/haryana-man-uses-bedsheets-as-rope-to-escape-covid-19-test-from-hospital-falls-and-dies-3992297/Man Suspected To Have Coronavirus Jumps Off 7th Floor Of Delhi Hospital: Police (NDTVより)https://www.ndtv.com/india-news/man-suspected-to-have-coronavirus-jumps-off-7th-floor-of-delhi-hospital-police-2197041Quarantined man jumps off Delhi hospital building, breaks legs(The Tributeより)https://www.tribuneindia.com/news/nation/quarantined-man-jumps-off-delhi-hospital-building-breaks-legs-65977
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社会 2020年04月10日 20時00分
新型コロナウイルスと分裂抗争「予期せぬ敵との闘い」
神戸山口組から死者が相次いだ昨年とは打って変わって、年が明けて以降は静けさが漂っている。特定抗争指定の警戒区域内にある三重県桑名市の髙山清司若頭の自宅に、銃弾が撃ち込まれる事件こそ発生したが、それに対する報復は現在まで起きていない。 しかし、警察当局は抗争のさらなる激化を危惧し、取り締まりを強化。六代目山口組と神戸山口組への逮捕劇を繰り広げ、3月25日には大阪府警が六代目山口組・髙野永次幹部(三代目織田組組長=大阪中央)を大阪府暴排条例違反の容疑で逮捕した。暴排条例によって組事務所の開設が禁じられた東大阪市内の児童福祉施設から、100メートルの場所に組事務所を開設したというものだった。「30日には大阪暴追センターが、新設されたとする事務所に対して、使用差し止めの仮処分を大阪地裁に申し立てました。まだ勾留中にもかかわらず、あまりにも早い段階で申し立てがあったのは、逮捕前から府警と連携していたからでしょう」(全国紙社会部記者) 対立抗争を繰り広げる両山口組の弱体化を狙っているのは明らかで、その“成果”はハッキリ数字として表れていた。 4月、警察庁は主要団体の構成員数を発表。まとめによると、準構成員を含まない正規の構成員数は、六代目山口組が前年比300人減で4100人に、神戸山口組が200人減で1500人となった。また、絆會に関しては70人減の300人とされた。 さらに、4月3日には特定抗争指定の3カ月間延長が官報で公示され、警戒区域内での規制が続いている。「事件が起きていないため、当局は特定抗争指定による抑止効果があったとみているだろう。しかし、現実には別の問題が発生している」(山口組ウオッチャー) その問題とは、新型コロナウイルスの感染拡大にほかならないという。「3月に山口組とは別の関東組織から感染者が確認され、重症化したと聞く。実際、入院中の当人と見られる画像がSNSで広まった。入れ墨のある屈強な男性が人工呼吸器をつけてベッドに横たわっている画像で、感染の恐ろしさを伝えるため、油断しないでほしいという意味で、あえて拡散されたとみられた」(同) 六代目山口組の関東ブロック会議が都内で行われた際も、ほとんどの組員がマスクを着用し、手の消毒を行っていた。しかし、4月に入り、事態は深刻化。都内の感染者数が1日で100人を超えるようになった。「その矢先に、六代目山口組内からも新型コロナウイルスの感染者が出たと聞く。関東ではなかったが、ブロック通達で回り、感染への警戒が呼び掛けられたそうだ」(他団体関係者) 感染拡大が危ぶまれる地域の直系組織では、組事務所を閉鎖するところも出ているという。「事務所に組員たちが詰めることで、リスクに繋がりかねない。自宅待機によって防止し、今は収まるのを待つしかないだろう。抗争の最中ではあるが、感染によって命を落としては元も子もないからね」(同) 六代目山口組の“指揮官”である髙山若頭も、早い段階から移動の際には高性能マスクを着用するなど、新型コロナウイルスの対策を行っていたとみられる。「愛知県での3月の中部ブロック会議の席に、本来ならば出席しない髙山若頭の姿があったそうだ。結束を強めることが目的だったと思われ、他のブロック会議への参加も噂されていた。けど、現状では中止せざるを得ないだろう」(同) また、ウイルスの感染拡大は、分裂抗争にも影響を与えかねないという。「世界的、国家的行事に水を差さない、一般社会に迷惑を掛けないという意識があるためか、その最中には事を起こさない傾向がみられる」(業界ジャーナリスト) 平成28年に神戸山口組・池田組(池田孝志組長=岡山)の髙木昇若頭が、三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)系組員に射殺されたのは、各国首脳が一堂に会した伊勢志摩サミットの終了直後だった。 さらに、昨年4月には天皇退位を約2週間後に控えたタイミングで、神戸側の中核組織である五代目山健組(中田浩司組長=兵庫神戸)・與則和若頭が、別の弘道会系組員に刺される事件が発生した。「今は日本全国が新型コロナウイルスに怯え、マスクの品薄などパニック状態が続いている。こうした中で抗争事件など起こせば、より社会の混乱を招くことになり、ヤクザ間の対立だけでは済まなくなる可能性もある。それに、組織にとっても感染リスクは他人事ではないはずだ」(同) 神戸山口組のある直系組織では、近隣住民に使い捨てマスクを配布するなどしたという。山口組は過去にもボランティア実績があり、六代目山口組も水面下で何らかの支援活動を行っていると思われる。「新型コロナウイルスの蔓延によって“休戦状態”になったのかもしれないが、双方とも、ただ時間が過ぎるのを待っているだけではないはずだ。感染拡大が収まり、社会生活が通常に戻ったとき、行動に移せるよう備えているのではないか。この分裂を終わらせたい六代目山口組は最終攻勢に、神戸山口組は存続を懸けて、抗争が再燃することも予想される」(同) 4月6日には安倍総理大臣が新型コロナウイルスの蔓延によって、「緊急事態宣言を出す」と明言。指定する地域には東京、埼玉、千葉、神奈川、福岡の他に、分裂抗争の激戦区である大阪、兵庫も含まれる。期間は約1カ月とされ、六代目山口組、神戸山口組の対立にも変化をもたらすことになりそうだ。
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社会 2020年04月10日 19時00分
44歳アルバイトの男、妻の浮気と金遣いに怒り暴行 「浮気されても仕方ない」辛辣な声も
北海道札幌市中央区で、30代の妻に暴行したとして44歳アルバイト従業員の男が逮捕された。男は8日午後6時頃、札幌市中央区の自宅で30代の妻に対し、腹を複数回殴るなど暴行を加えた。被害を受けた妻が警察に通報し、現行犯逮捕となった。 警察の取り調べに対し、男は容疑を認めた上で、動機について「妻の浮気を疑っていた」「金遣いが荒いことに腹を立てた」と話しているという。現在のところ、男の主張が真実であるかどうかはわかっておらず、「下衆の勘繰り」である可能性も否定できない状況。仮に単なる思い込みだとすれば、妻の苦労は大変なものがあったと推測される。 44歳アルバイト従業員の男の行動には、「呆れた」「44歳で、30代の妻がいて自由に金を使わせることができないなんて、情けない」「40代ならもっと大きく構えることができなかったのか。どうしてこんな男と結婚したのか」「自分に自信がないから疑う。暴力を振るいたくなる」など、怒りの声が。 また、「44にもなって、アルバイト、しかも金遣いの荒さや浮気を指摘するなんて、浮気されて当然。もう別れるべき」「44でバイトじゃ、浮気されても仕方ない」「魅力のない男。さっさと別れろ」と男の境遇を糾弾する意見も出る。 そして、「妻ももう少し夫に信頼してもらえるように努めるべきだったのでは」「旦那がバイトなのも何かしらの理由はあるはず。ダメ男はバイトすらしない。男が疑うだけのものが妻にもあったのでは」「たとえ稼ぎが少なくてもアルバイトで一生懸命働いていたはず。それを好き放題使われ浮気もしていたなら怒りたくなるのは当然」という意見もあった。 2人の謎めいた関係と行動が物議を醸した事件。関係修復は難しいだろう。
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社会 2020年04月10日 12時15分
蓮舫議員、布マスク配布の安倍政権を徹底批判し物議 海外ではマスク配布に同調の動きも
立憲民主党の蓮舫副代表が9日、1世帯につき2枚の布マスク配布を決めた安倍晋三首相を執拗に批判し、物議を醸している。 蓮舫副代表は自身のTwitterに、マスクの配布について、「466億円と判明しました。布マスク2枚配布にかかる費用です。財源は税金と借金。まだ間に合います。見直すべきです」と投稿し、政策を糾弾する。 続けて、「増加の見通しがたたない再利用の知見を収集、廃棄を検討。厚労省からの通知です。『感染拡大の防止、医療提供体制の整備に最優先に取り組まなければなりません』。安倍総理が何度も公言しているのに、です。厚労省の現場も辛いでしょう。布マスクの財源をN95マスク設備投資に回しましょう」と呼び掛けた。 さらに、「こだわります」とした上で、「菅官房長官が布マスク1枚200円と発言。1億3000枚の配布で約260億円。世帯へ布マスク配布にかかる総額が466億円なので、事務費や梱包費や配送費に200億円かかる試算になります。マスク生産可能工場への設備投資や支援に回した方が現実的です。医療従事者、福祉関係者への優先配布のためにも」と呟く。 そして、「布マスク配布費用の内訳がわかりました。菅官房長官は200円と言っていましたが、1枚260円。260円X1.3億枚=338億。残り128億は、日本郵政配達費・パッケージ代・メーカーから日本郵政運送費・問合せコールセンター費用等。計466億円」とツイートした。 安倍首相の布マスク配布を「無駄」とした蓮舫副代表に、支持者からは「こんな金のムダはない。安倍政権は退陣するべきだ」「466億あるなら人工呼吸器やワクチンを作るべきだ」「N95マスクを増産することに尽力するべき」「補償が先」などと同調の声が上がる。 一方で、「マスクがコロナ予防に効果があることは事実。国民に配って全員に装着してもらえばかなりの効果がある」「ケチっている場合か。国民の命がかかっている。事業仕分けでスーパー堤防廃止を求めた二の舞だ」「中国人に日本のマスクを買い占められて今の現状がある。なら、あなたは今迫りつつあるマスク不足にどう対処するのか」「マスク不足への対案を出すべきだ」という批判の声もあった。 布マスク配布については、政権支持者や与党議員からも批判が上がっているが、シンガポールがマスク配布を決めているほか、フランス・パリも同様の措置を取る動きがあり、アメリカのトランプ大統領も国民にマスク着用を呼び掛けている。賛否両論あるものの、新型コロナウイルス予防や頻発するマスクを巡るトラブル解消に一定の効果があることは、間違いないと見られる。 世界が新型コロナウイルスの死者数が少ない日本の政策や習慣を見習いつつある中、一貫して批判を続ける蓮舫副代表。批判に同調する声もあり、ネット上で議論を呼んでいる。記事の引用について蓮舫のTwitterより https://twitter.com/renho_sha
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社会 2020年04月10日 12時00分
加藤雅也インタビュー ストリップ劇場の名物社長を快演『彼女は夢で踊る』
加藤雅也主演の恋愛映画『彼女は夢で踊る』が、4月10日からロードショー公開される。実在するストリップ劇場を舞台に、名物社長と踊り子との秘められた恋を描いたストーリーだ。――舞台となった広島㐧一劇場は、閉館すると言われながらまだやっているようですが?加藤 はい。地域開発で周辺も含めホテルになるみたいですが、『計画がまとまるまで家賃を払うからやらせてくれ』『いいよ』の繰り返しです。この映画の広島先行公開後、客が増えているんです。前は1日5人とかだったのですが、社長は儲かったお金で劇場を改修しています。エアコンを交換したり、屋上の物干し場に屋根を付けたり。――また、何かが生まれそうですね。加藤 広島を舞台にした第2弾もすでに撮ってきました。題名は『愚か者のブルース』です。横山雄二さんが監督で、映画を撮れなくなった監督(加藤雅也)とピンサロ嬢(熊切あさ美)のヒモ生活の話。もうすぐ出来上がるはずです。――『彼女は夢で踊る』を作るまでには、大変なこともあったのでは?加藤 ヒロイン役を誰にするか…脱ぐ、踊れる、演技力を満たす人がなかなか見つからない。岡村いずみさんに決まったのですが、プロフィルにはダンスができるとは書いてなかったんです。実際にはクラシック・バレエの基礎があって、これはうれしい誤算でした。神風が吹いたみたいで、彼女でなければできない作品になりました。劇中の観客も彼女を本物の踊り子さんだと思ってしまい、勝手にサイン会を始めるし(笑)。そう見えたのは見事だったと思います。 何度も閉館の危機にさらされながら、しぶとく生き延びて、ストリップ興行を続けてきた広島㐧一劇場。そこには幾多のドラマが生まれ、踊り子さんが壁に付けたキスマークとともに、現在に至るまで消えることはなかった。――映像がきれいですね。加藤 時川(英之)監督はどちらかというとロマンチックが好きな方、生々しいのは嫌いですね。撮影カメラマンにこだわりがあって、僕が別の仕事をしたことのあるオーストラリア人を推薦し、監督も英語ができる人なので、受け入れてくれました。音などは編集で修正できますが、映像は換えようがないですから。ストリップという題材なので、日本人の隠微な目線より、外国人の目線でとらえたほうがいいと思ったんです。★広島には絆やパワーがある――加藤さんはパーマをかけて口ひげをつけて、二枚目のイメージとはずいぶん違いますね。加藤 決してものまねをやったわけではなく、社長の人となりや話を聞いて台本にしているので。ものまねをしたら演技じゃなくなりますからね。社長をよく知っている広島の方やストリッパーの方たちには、感覚が似ているとか、そっくりだとか言われました。――広島弁の勉強は?加藤 社長が実際に関西から広島に住みついた人なので、(しゃべりは)あんな感じなんです。そういう意味で奈良育ちの僕に向いてました。映画は社長のリアルライフを描くわけでもないし、逆に訛りにフォーカスすると、演技の集中力が30%ぐらい減りますから。――すべて実在する場所で撮られ、広島出身の方も多く参加されています。加藤 広島人でやる広島映画。広島カープに助っ人の外国人選手がいるみたいに、広島映画に東京から僕が参加したということ。広島はもともと市民球場を持っていたところだし、カープが強いときも弱いときも応援し続ける、郷土愛の強い土地柄です。芸能界にも広島出身者は多く、しゃべるとすぐ広島弁になったりと、絆やパワーがありますね。――わいせつ騒ぎがあったり、場内でバットを振り回す男性もいたりしますが、どれも本当にあったことですよね。加藤 そうです。すべて社長に聞いた話をベースにしています。――社長と愛しのサラとの“関係”は、実際のところどうだったのでしょう?加藤 若いときには手を出せず、消え去った彼女が帰って来られる場所(劇場)を守ったけど、結局、帰って来なかった。関係なかったんでしょうね、という解釈です。『オペラ座の怪人』のようなもので、劇場の精が女の子だったのかもしれない。これも監督のロマンチストなところでしょう。――主人公の青年時代を演じたのは犬飼貴丈さんですが、純情でナイーブな青年ですね。彼の変貌ぶりを見られるのも面白い。加藤 巻き込まれ型ですね。失恋して街を歩いていて、やることないなら…と(この仕事を)始めた。犬飼と僕の間のギャップ、それが人間の歴史なんだな。犬飼が昼ドラに出ているのを見て、フランス映画の主人公みたいな感じで、この子いいなぁ、ちょっと持ってるものが違うな、と思っていました。僕と同じ事務所だけどバーターで使ったわけではありません(笑)。 作品を魅力的なものにしているのは、ストリップを本業としている矢沢ようこさんの存在も大きい。ステージで見せる圧倒的なパフォーマンスはもちろん、加藤雅也との絡みで見せる表情の豊さもたまらない。――矢沢ようこさん、素晴らしいですね。彼女を見るだけでも価値がある。加藤 すごかったですね。観客がみんな泣いてましたから。にじみ出るものがあります。振付師としても表現者としても一流。ようこさんも『この先、女優をやっていきたいんですよ』とおっしゃっていたから、もっと表現されたらいいんじゃないですか。――劇場前で道路に座り込んでキスしたり、ホテルのベッドで彼女がつぶやくところとか…見せますね。加藤 いいシーンになりましたね。ベッドのところなどは、日本人が撮ると俯瞰になるけど、外国人カメラマンは側面からの撮り方をする。つぶやくにしても、セリフが聞こえる、聞こえないじゃなくて、何を言ってるのか分からないけど、何か壁のある2人の関係なんだなと表現できる。セリフはあくまでも補助ですから。ようこさんはステージでも、架空の男の人の前で踊るようにやっています。――踊り子さんというのは、本質的にナルシストなんでしょうか?加藤 もちろん、いろいろな方がいると思いますけど、やはり外国のストリップとは違いますね。(日本ならではの)哀しみだとか…文化じゃないですか。撮影前に監督から、自殺しようというときにストリップ劇場の前を通って、死ぬ前にと思って見て、死ぬのをやめるという話がありました。矢沢さんが最後に出て踊ってみせるシーン、何か感じますね。★リズムに合わないのも表現――ご自身、ストリップを見られたことは?加藤 外国に行ったときには、ジェントルマンズ・クラブとかで簡単に見られますけど、日本ではこの作品をやることになって、浅草のロック座に行きました。思っていたものと違って、フランスのムーラン・ルージュのようでした。日本のストリップって外国のストリップとは一線を画す特殊な文化なんだなと思います。――大切にしたいですね。加藤 いま現在は裸が氾濫していて、ストリップは絶滅の危機にあるんでしょうけど、政府は寿司や漆をクールジャパンと言ってますが、ストリップを日本の歴史からとらえて、外国人監督がきちんと残してくれてもいい文化じゃないかと思います。こういう年齢になって、ストリップ道のようなものがあるような気がしますね。ベースボールじゃなくて、野球道みたいな。――ラストは、ご自身が法被姿で踊ります。陶酔しているような感じで、見ていて圧倒されました。加藤 9日で撮りましたけど、『ラストは(閉館を前にして)社長としてどうする?』と言われてやったのがあれです。『ステージで踊ってくれ』と監督に言われて。僕自身、すごいステップができるわけじゃないし、自分の気分のままに動いたものです。リズムに合ってないというのはありましたが、合わないのも表現だ、と。抗う、俺は世の中に合わせてないんだ、みたいな。実際は15分ぐらい何回もやってるんですよ。もうシンドと思いましたが、結果、『意外にあのシーン、いいね』と言われますね。――今後のご予定とかは?加藤 この状況(コロナ騒動)で、予定していた香港の仕事は完全に止まっています。昨年は故郷の奈良で、ハードボイルドの短編映画を撮りました。題名は『決着』です。歴史という膨大な時間の前で芝居をやれば、低予算でも重みが出てくるという試みで。どういう形で上映するかまだ分かりませんが、面白いものになったと思います。――ベテランの域に達してきたと思うのですが、今後演じてみたい役は?加藤 まだまだ、やってない役はたくさんありますよ。刑事でも弁護士でも叩き上げというのはやっていませんし、文学者もないな。明治の日本が変わりつつある頃の、政界の人間もやってみたいですね。――憧れている男優がいたら、教えてください。加藤 子どもの頃から松田優作さんが好きだったから、それはまず一番に挙がりますね。高倉健さん、三國連太郎さん、勝新太郎さんとか、そういう方の芝居を見ていても、やっぱりいいですし。外国ではアル・パチーノとか好きです。――最後に読者へのメッセージをお願いします。加藤 ストリップというと、女が見るものではないとかエロとか思われますが、まず見てもらって、みなさんにこういう消えゆく文化があるということを知ってもらいたいですね。●加藤雅也●1963年生まれ、奈良県出身。ファッション誌『メンズノンノ』のモデルや、パリコレのモデルとして活動後、俳優に転身。映画『マリリンに逢いたい』(’88年、すずきじゅんいち監督)でデビュー。以来、国内外を問わず、映画やドラマ、舞台に至るまで幅広く活動中。
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社会 2020年04月10日 06時00分
相手のとんでもない部分を噛んだサッカー選手、5年間の出場停止処分に 被害者も6か月の出場停止
スポーツで試合が白熱すると、選手同士が揉め事を起こすことがあるが、海外では、サッカーの試合後、対戦相手のとある場所に噛み付いた選手がいる。 フランス、東フランスのサッカー地域リーグ、スートリッシュとテルヴィルの試合後に、スートリッシュの選手が、テルヴィルの選手の性器に噛みつき、テルヴィルの選手が怪我を負ったと、海外ニュースサイト『FOX Sports』と『Daily Mail Online』が2月19日までに報じた。報道によると、試合後、両チームの選手が小競り合いを起こしたそうだ。それを見たテルヴィルの選手の一人が小競り合いを止めようとした。テルヴィルの選手が小競り合いを止めようとした時、小競り合いをしていたスートリッシュの選手に性器を噛みつかれたという。 テルヴィルの選手が逃げようとするも、スートリッシュの選手は性器を噛み続け、テルヴィルの選手は性器を10針縫う怪我を負った。なお、この日の試合は1対1の引き分けで、小競り合いの原因は明かされておらず、試合中に問題があったという情報もない。 事件を受け、リーグの懲戒委員会は、性器に噛み付いたスートリッシュの選手には5年間の出場停止処分を科し、負傷したテルヴィルの選手には6か月間の出場停止処分を科したそうだ。試合はテルヴィルのホーム試合だったため、安全義務を怠ったとして、テルヴィルにも勝ち点2の減点と200ユーロ(約2万3000円)の罰金が科せられている。 このニュースが世間に広がると、ネット上では「仲裁に入った選手が負傷してかわいそう」「どうやって股間に噛み付いたのか。10針を縫うなんて歯の力は相当だ」「加害者であるスートリッシュの選手が罰を受けるのはともかく、被害者であるテルヴィルの選手とチームも罰を受けてかわいそう。喧嘩を始めたスートリッシュの選手も罰を受けるべき」などの声が挙がっていた。 海外には、サッカーの試合中に起きた事件が他にもある。 ブラジル・リオグランデ・ド・スル州のサッカー2部リーグ、サプカイエンシ対ファホウピーリャの試合中、サプカイエンシの当時21歳の選手が逮捕されたと、海外ニュースサイト『THE Sun』が2017年5月に報じた。同記事によると、試合開始15分後、数人の警察官がピッチサイドに訪れ、ベンチに座って出番を待っていたサプカイエンシの選手に手錠を掛けたという。 サプカイエンシの選手はショッピングセンターで女性を誘拐した容疑など3つの容疑で逮捕された。サプカイエンシの広報は選手の逮捕を受け、「我々クラブは事件とは無関係だ。選手の逮捕にも協力した」と話しているという。 多くの子供たちが憧れるサッカー選手は子供たちに夢を与えるべきで、事件を起こすべきではない。記事内の引用について「Footballer is suspended for five years in France after biting opponent's penis during a match (and his victim gets a six-month ban)」(Daily Mail Online)よりhttps://www.dailymail.co.uk/news/article-8017505/Footballer-suspended-five-years-France-biting-opponents-penis.html「Footballer gets five-year ban for biting rival on the penis in post-match fight」(FOX Sports)よりhttps://www.foxsports.com.au/football/footballer-gets-fiveyear-ban-for-biting-rival-on-the-penis-in-postmatch-fight/news-story/df3d887493439a8cd2a52ffeda67b2c0Brazilian footballer arrested DURING match in police raid after being accused of robbery and kidnap」(THE Sun)よりhttps://www.thesun.co.uk/sport/football/3478145/brazilian-footballer-robbery-kidnap-arrested-during-match/
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社会 2020年04月10日 06時00分
北朝鮮“後継者”金与正氏の賄賂撲滅運動で王朝体制崩壊へ
北朝鮮で新型コロナウイルス感染という問題が深刻化する一方、長年の「賄賂社会」に対する民衆の不満が爆発しかねない情勢に、金正恩委員長が動き出した。 発端は、北朝鮮の3大権威機関の1つ「金日成高級党学校」の教授が「賄賂を強要する生活に疲れた」と自殺したことだった。これを伝え聞いた民衆は「賄賂社会」に対する積もり積もった怒りが爆発寸前。怒りを抑えるため、2月末には、朝鮮労働党中央委員会幹部が「特権、不正・腐敗行為があった」と、現職の党副委員長2人を解任した。 3月に入っても連日のように、労働党機関紙や国営通信では「賄賂撲滅」や「全社会的な道徳建設」のキャンペーンが続いている。 ところが、これは民心の怒りを和らげる効果がある反面、賄賂なしには動かない北朝鮮社会そのものを崩壊させかねない。 まず、北朝鮮では賄賂が至る所に根を張っているという。「学生にとって何より重要なのは、教授たちが作成する評価表ですが、無難な内容にするために、代わりに教授は賄賂を徴収する。治療も医師に賄賂を渡さないといつまで待っても受診できません」(北朝鮮ウオッチャー) ただ、こうした賄賂は「私腹を肥やす手段」とも言い切れない面がある。前述した教授が私腹を肥やすために金を集めていたわけではないことは自殺によっても明らかだ。「蓄財した賄賂の一部を幹部が懐に入れることはあるが、さらに上の組織から『徴収』命令が出た場合に備えてプールしておかなければならない。ですから、北朝鮮では、組織や職場単位で賄賂を蓄財しておくことが広く行われているのです」(同) 上の組織とは、最終的には金一族になる。「つまり、賄賂を徴収するシステムを全否定して『賄賂撲滅運動』をやればやるほど、金一族は自らの首を絞めることになるわけです」(同) しかも、「賄賂撲滅」運動の先頭に立つのは金与正党宣伝扇動部第1副部長だという。「彼女は正恩氏が’11年に権力を継承して以来、『側近中の側近』として活動しており、党宣伝扇動部副部長を経て現職にあります。昨年末の党中央委員会総会で、北朝鮮で最高の権力機関といわれる党組織指導部入りも果たしている。ただ、北朝鮮では党副委員長クラスや軍総参謀長、外相ら高級幹部が談話を発表することはありましたが、与正氏の地位で、本人名義において国家の立場を主張する談話を発表することなどありませんでした」(同) 3月2日、正恩氏の指導の下で火力打撃訓練を実施し、東海岸の元山付近から朝鮮半島東の海上に2発の飛翔体を発射したことに対して、韓国の青瓦台(大統領府)は強い遺憾を表明し、即刻中断を要求した。すると3月3日には、金与正氏名義で韓国の青瓦台(大統領府)を「不信と憎悪、軽蔑だけをいっそう増幅させる」と非難する談話を発表した。「こうしたことから正恩氏の代理として、国政運営にも深く関与していることが裏付けられたわけです。正恩氏の後継者に指名されたという噂までありますから、『賄賂撲滅』運動を大きな実績にして、与正氏は民心の掌握を図りたいのでしょう」(国際ジャーナリスト) 後継者と見られる与正氏が金一族崩壊の一歩を踏み出した一方で、正恩氏は「賄賂社会」に対する民衆の不満がクーデターに発展しかねないことを一番恐れている。 実は北朝鮮では、これまでに幾度か、クーデター未遂事件が起きている。 1992年には軍のソ連留学組のエリートが中心となり、金日成・正日親子の暗殺を計画した。’94年には、朝鮮人民軍第6軍団が蜂起してクーデターを計画したが、いずれも実行前に情報が漏れ制圧されている。そして3年前の2017年には、正恩氏の排除を目的としたクーデター計画まで存在していた。「このクーデターの存在は’17年5月、北朝鮮の秘密警察・情報機関『国家保衛省』が出した声明で明らかになりました。『われわれの最高首脳部を暗殺しようとするテロリストを保衛省が摘発したという事実とテロリストの送り込みに米国CIAと韓国の国家情報院が深く関わっていた』と述べました」(同) このように過去にクーデター未遂事件が発生している北朝鮮は、共産党政権が打倒されたルーマニア革命前夜と酷似しているという。 ルーマニア革命の成功は、第1にルーマニア共産党政権の頂点に立つ独裁的権力者として君臨したチャウシェスク氏の暴政に、国民の不満が沸点近くまで上昇していたこと、第2に軍がチャウシェスク側から国民側に寝返ったこと、そして、ソ連が介入する意思も能力もなかったことが大きい。「3月29日、北朝鮮は短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体を試射しました。軍は新型コロナと建設現場に駆り出される重労働で不満は頂点に達しており、ミサイル発射でガス抜きをしなければ抑えきれないのでしょう。中国はコロナ禍で、ルーマニアのソ連と同じように北朝鮮で政権転覆が起きようと介入する余力はありません。そして、現状は『賄賂社会』に対する民衆の不満が爆発寸前。ルーマニア革命前夜と状況が全く一緒です」(同)「賄賂撲滅」運動を行わなければ北朝鮮でクーデターが起きるかもしれないが、賄賂がなくなれば金一族の崩壊が待っている。 正恩氏、打つ手なし!
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