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女性会社員が襲われ死亡 遺体付着のDNAと一致も釈放、中国人の“不敵な笑み”の理由は【未解決事件ファイル】

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 2013年6月23日、千葉県習志野市で当時47歳の女性会社員Aさんが何者かに殺害される事件が発生した。事件から3年後に中国籍の男Bが逮捕されるも、その後証拠不十分により不起訴処分となる。遺体に付着していたDNA型とBのDNAは一致していたのだが、一体なぜ起訴には至らなかったのか。

 Aさんの遺体が発見されたのは、6月24日の午前10時40分頃。通りかかった男性が道路わきで倒れているAさんを見つけ、すぐに110番通報をしたという。しかし、警察官が駆け付けた時にはAさんは既に死亡していた。
 警察の調べでは、Aさんの首には圧迫された痕があったほか、激しく争った形跡も残されていたことが判明している。現場にはAさんの所持品が散乱しており、財布からは現金全てが抜き取られていた。遺体発見の前日、Aさんは仕事を無断欠勤していたというが、その間に事件に巻き込まれたのだろうか。

 警察は被害者と面識のない人物による金銭目的の強盗犯との見方で、捜査を進めたが目撃証言が見つからず、捜査は難航した。現場は人通りが少ない遊歩道であり、街灯もなく夜になると見通しはかなり悪くなるという。事件から半年たっても有力な手掛かりは見つからなかったため、警察は300万円の懸賞金を設けたが、結局事件解決に繋がる情報を見つからなかった。
 事件が動いたのは、遺体発見から3年近くが経過した2016年3月3日のことだった。別の事件で服役していた中国籍の男B(50)が逮捕された。BのDNAとAさんの遺体に付着していたDNA型が一致していたのだ。警察によると、周辺の防犯カメラや遺留物の分析などを続けた結果、3年の月日を経てようやくBの存在が浮上したという。

 直接AさんとBの間に面識はなかったものの、Bは事件当時現場近隣に住んでいたことが判明。そして事件後に転居していた。しかし、逮捕から21日後の3月24日にBは釈放されてしまう。千葉地検は 「起訴するに足る証拠が集まっていない」としているが、DNAの一致についてはコメントしていない。

 警察の勇み足だったのか、それとも何か別の理由があるのか。実はBが逮捕される1年前、殺人容疑で逮捕された別の中国人男性も証拠不十分で釈放されている。こちらの場合は容疑を認めていたが起訴には至らなかった。Bが警察署に移送される際、不敵な笑みを報道陣に浮かべていたが、もしかすると起訴されないことを予め知っていたのかもしれない。

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