社会
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社会 2014年04月20日 11時00分
平昌冬季五輪なんて論外 奴隷売買も発覚で猛バッシングの朴槿恵政権
'18年に韓国で行われる平昌冬季五輪が、開催の危機に瀕している。同国の塩田などで障害者らが、無報酬で強制労働させられていた「奴隷事件」が発生。世界中から「そんな国でパラリンピックが開けるか!」との批判が巻き起こっているのだ。 全国紙のソウル特派記者がこう明かす。 「事件発覚は今年1月。強制労働させられていた視覚障害者の男性が助けを求める手紙を送り、母親が警察に届けて2人が救出された。事態を重く見た朴槿惠大統領が一斉捜査を指示したところ、100人前後の被害者が救出され、19人の事業者が立件されたのです」 ソウル警察によれば、ホームレスや職業安定所に登録している障害者たちに、「いい仕事がある」などと人買いが言葉巧みに近づき、3万〜10万円で塩田の経営者らに人身売買していたというのである。 「買われた障害者らは食事こそ与えられたものの、無報酬で朝から晩まで睡眠時間5時間程度で強制労働。視覚障害者は『怠けている』と罵倒され、角材や鉄パイプで殴打された。骨折した知的障害者は治療を受けられず足を切断。鞭で打たれ、『逃げたら殺す』と脅された者もいたそうです」(前出の特派記者) 障害者たちが働かされていた地域は韓国南西部の島で、交通網は船のみ。周囲の眼が届きにくかったのが原因とされるが、この事件発覚で五輪開催が危ぶまれているのである。 韓国事情通が指摘する。 「もともと韓国は儒教の国。身分階級の伝統があり、障害者に対する差別意識がいまだに凄まじいのです。例えば、障害者の車イスをわざとひっくり返して嘲笑するような教員もいる。今回の事件はそんな社会風土が生んだ犯罪だが、自ら徹底調査を指示した朴大統領は、事件の暗部が明らかになるにつれ、頭を抱えているという。事件が世界的に報じられたことで、パラリンピックを開催しても、ボイコットする国が続出しそうな雲行きなのです」 もはや韓国の威信は大崩壊。慰安婦問題を非難する前に、襟を正すべきだ。
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社会 2014年04月20日 11時00分
NASA関連調査報告 人類は数十年後に滅亡するウソ・ホント(1)
人類はこのままいくと、あと数十年後には滅亡する−−。先ごろ、そんな衝撃的な話がNASAゴダード宇宙飛行センター出資の最新調査レポートにより明かされた。 この調査によると、現代の工業化社会は持続不可能な資源消費欲求の重みに耐え切れなくなり、崩壊する運命にあるという。さらに貧富の二極化がこれを加速。「ローマ帝国やメソポタミアの文明も、みな崩壊した。これは高度に進化した複雑で創造性豊かな文明も、もろくて永久ではない何よりの証拠だ」としている。 「研究班では、こうした過去の崩壊例から人間と自然の力学を調べ、文明衰退に大きな影響を与えた要因を特定した。それが、人口、気象、水、農業、資源。これらが複雑に絡み合い、“資源浪費”と“貧富の差”という二つを持ち合わせた社会状況が生まれると、その文明はもろくも崩壊し始めるというのです」(サイエンス記者) これを加速させるのが、先進国に多く住むエリート。富を生み出しているのは人口の大多数を占める大衆にもかかわらず、エリートからは富のほんの一部しか回ってこない状況だ。 「さらに技術革新で資源使用効率を高めても、人口一人あたりの資源消費量と資源採取の規模も同時に増えてしまう傾向がある。そのため、有効な対策がない状態では、消費の増加で資源使用効率を高めた分がチャラになってしまうことが多いというのです」(同) 何やら難しい話だが、つまりは一握りのエリートがカネにあかせて資源を浪費しているというのである。例えばそれは、温暖化が進み二酸化炭素を出さない生活が必要なのに、金持ちはおかまいなしという状況だ。 このレポート通り、本当に地球は滅亡するのか。 ジャーナリストの村上和巳氏が言う。 「資源の枯渇という点で言えば、石油の埋蔵量は年々変動しています。しかも、採掘技術の飛躍的な進歩により、以前では考えられなかったシェールガスも手に入るようになった。ここへきてオイルサンドの改質もよくなっている。石油の推定埋蔵量ほど当てにならないものはないと思いますね」 レポートでは、過去200年で農業も工業も生産性はかなり向上したが、それで“資源消費が減る”ということはなかったという。そのため、現代を反映した状況では崩壊回避は困難という結論に至ったとはいうものの、村上氏は「調査を行ったアメリカ人は勝者と敗者しかないという前提の考え方で、単純過ぎる」と見る。
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社会 2014年04月19日 17時59分
未成年の喫煙・飲酒黙認はNG! 神奈川県警が販売者、保護者を摘発
神奈川県警少年捜査課は4月16日、未成年者喫煙禁止法違反の疑いで、小売店主や従業員らと保護者の計31人を、未成年者飲酒禁止法違反の疑いで、スーパーの従業員と父親の計2人を、それぞれ書類送検した。いずれも容疑を認めているという。 送検された33人の内訳は、未成年者喫煙禁止法違反容疑の31人のうち、22人が親権者で、未成年と知りながらたばこを売った販売者と経営者が9人。飲酒禁止法違反容疑は親権者1人、販売者1人だった。 同課によると、未成年者の喫煙や飲酒について、県警が計33人を一斉摘発するのは初めてのことで、「保護者や販売店に警鐘を鳴らし、規範意識を醸成するため」としている。 また、「喫煙と飲酒は健康に影響し、さらなる非行や犯罪に結び付く恐れがある。同様の事案は引き続き立件する」と、今後も取り締まりを強化する。 同課のまとめでは、13年の喫煙禁止法違反容疑での検挙は174人、飲酒禁止法違反容疑での検挙は18人に及ぶ。今年に入ってからは、今月16日までで、喫煙禁止法違反容疑の検挙は79人、飲酒禁止法違反容疑の検挙は7人に上っている。 県青少年喫煙飲酒防止条例では、証明書による年齢確認を販売事業者に義務付けており、県青少年課は「未成年と知りながら販売し、保護者が喫煙や飲酒を止めないのは非常に悪質」と指摘している。 黙認した保護者は、その理由を「世間体を気にして自宅で吸わせた」「ねだられて定期的に買い与えていた」「自分が吸うので、子どもの気持ちが分かる」などとしており、たばこ自動販売機用成人識別カード「タスポ」を貸して買わせたケースもあった。 販売者は「客とのトラブルを避けたかった」「忙しくて年齢確認が面倒だった」などと話しているという。(蔵元英二)
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社会 2014年04月19日 11時00分
怪情報が飛び交う日テレ局内 次期社長レースの本命はこいつだ
春は役員人事の季節。ことさらテレビ局の人事ともなると芸能プロダクションも絡んでひときわ賑やかになる。大手のプロダクションにとっては、誰が社長になるかによって、所属するタレントの利用度もギャラも大きく違ってくるからだ。そんな中で生まれるのが足の引っ張りあいだ。 日本テレビの次期社長候補と言われるのが、東大法学部卒の渡辺弘専務(61)と一橋大学商学部卒の小杉善信専務(60)。この同期入社の2名だ(2014年4月現在)。幹部社員も渡辺派、小杉派に派閥が分かれている。 小杉氏はかつて『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』を手がけ、1978年に開始した『24時間テレビ 愛は地球を救う』を92年にエンターテイメント化させることに成功。ドラマでも『家なき子』をヒットさせ、土曜9時のドラマ枠を確立した。 渡辺氏はバラエティー畑の叩き上げ。『スーパージョッキー』、『マジカル頭脳パワー!!』のチーフプロデューサーとして活躍し、安室奈美恵やSPEEDを生んだ『THE夜もヒッパレ』も手がけてきた。 「僕らペーペーには関係ないですが、戦いは始まっているようですね。幹部の人たちはどちらに付くかで出世が違ってくる」(日本テレビスタッフ)と、現場は冷ややかだが、局内では壮絶な情報合戦が繰り広げられている。 渡辺氏の妻は『キューピー3分クッキング』の元プロデューサーで、元総理大臣の大平正芳氏の孫娘。だが、渡辺氏は「社内恋愛している。相手は、経済部のKさんで、Kさんは不倫が原因で離婚した」と、右翼に名指しで追われている。 「こんな内輪の情報は内部からしか出てこない。リークした奴がいるに違いない。あくまで噂の域を出ていない」(渡辺派社員)と、渡辺氏サイドは憤慨する。 その一方で、親しい身内とプロダクション関係者を呼んでパーティーを開いたのが小杉氏。しかし、このパーティーも不穏な空気を漂わせる材料になった。 「極々内輪の会のはずだった。しかしそこへ、みのもんたさん(69)が登場し、あたかも親しい間柄に見せた。これが“小杉さんがみのさんを許した”と記事になってしまった。テレビ局のコネ入社を暴露したみのさんは、日テレ内部で許される訳がないのに」(関連会社役員) このように、日テレ内部は誰が敵で誰が味方か分からないような疑心暗鬼状態が続いているという。しかし、両名の社長の目は消えたと言う幹部もいる。 「わたしはどちらにも付いていませんが、次(の社長)は部下にも上司にも信頼されている広瀬憲一編成局長じゃないのかな? 歳も二人よりも5歳以上若い。芸能プロダクションとも癒着していない」 情報戦を加速させた本命と対抗を尻目に、無欲で実行力のある若手が末席役員からごぼう抜きで社長の椅子を射止める。実際の株式会社でもよくある話だ。
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社会 2014年04月18日 15時00分
大阪府ゆるキャラ絞り込みの波紋
大阪府が、乱立する“公認ゆるキャラ”をリストラ。統一キャラクターの選定に乗り出すことになった。狙うのはその経済効果で、松井一郎府知事は「ふなっしーはなんぼ稼いでいるのか」と、他府県のスターが気になる様子だ。 現在、大阪府には、『タッピー』(税制課)、『すこやん』(子育て支援課)など、公認のものだけでも45体の『ゆるキャラ』が存在する。この中からどれかを統一キャラクターに選ぼうというもので、関係者は「総選挙をやって話題作りというのも楽しいですね」と意欲的なのだ。 しかし、府民の反応はいまひとつ。 「そもそも大阪の場合、数の割にはいずれも知名度が低い。松井知事から暫定一位の指名を受けた『モッピー』にしても知らない人の方が多いくらいなんです」(地元記者) そんな状態の中から選ばれたキャラクターが、果たして『せんとくん』や『くまモン』に対抗できるのか? 「府としても、本当は一般公募で新しいキャラクターを募集してスター誕生をやりたい。しかし、今それをやると“経費の無駄遣い”とやられるから、使い回しは、苦肉の策なんです」(関係者) しかし、ある組合関係者からはこんな声も。 「どうせやるなら新キャラ。例えば、大阪都構想にはキャラクターがまだない。そこを狙って、橋下徹市長で『トオルちゃん』とか松井知事で『イチローくん』を作って、PRに一役買わせればおもしろいんじゃないですか。もちろん費用は『大阪維新の会』持ちで」 夏頃までには統一キャラ選定に向けて、何らかの方向性が示されることになりそうだ。ただし、『トオルちゃん』がイメージアップにつながるかどうかは疑問だが…。
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社会 2014年04月18日 11時45分
女子高生に個室でプロレス技をかけさせたらアウト! 横浜の「JKリフレ店」が摘発される
女子高生(JK)に添い寝やマッサージなどのサービスをする、いわゆる「JKリフレ」で、従業員の女子高生に、客にプロレス技をかけさせて、体を密着させるなどの接客をさせたとして、神奈川県警少年捜査課などは4月16日、「横浜リフレ学園Rainbow Color」(同県横浜市神奈川区)経営者の男(36=同市西区)を、労働基準法違反(危険有害業務の就業制限)の疑いで逮捕した。 逮捕容疑は、13年9月8日から10月27日までの間、同店内の個室でアルバイトとして雇っていた当時高校1年の女子生徒(当時15)が18歳未満であることを知りながら、不特定多数の男性客にマッサージをさせたり、プロレス技をかけさせたりするなどしたとしている。 同店は制服姿の女子高生が個室で客にマッサージしたりする店で、オプションでプロレス技をかけるサービスを行っていた。オプション料金は2000円で、一番人気がある技は首4の字固め。2番人気は腕ひしぎ逆十字固め、3番人気は三角絞めだったという。 経営者の男は「プロレス技をさせたことは認めるが、法律に触れるとは思わなかった」と容疑を否認しているという。 同課によると、同店には16〜18歳の少女約20人が在籍。客が基本料金の他に追加料金を支払うと、プロレス技などのサービスも受けられるシステムだった。月約220万円の売り上げがあったといい、月30万円を稼ぐ女子高生もいた。 東京都内では警視庁の摘発、規制強化で、とうに絶滅したと思われる「JKリフレ」だが、同県内では初めての摘発となる。 それにしても、客にプロレス技をかけさせることが違法としての摘発というのは、かなり無理くりな気もするが…。(蔵元英二)
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社会 2014年04月18日 11時00分
ダイオウイカ水揚げ、チリ沖地震… 巨大地震5月が危ない「深海の異変」(2)
では、日本のどこで巨大地震が発生するのか。 前出の木村氏はずばり、小笠原諸島から房総沖の間の“地震の空白域”が危ないと指摘している。 伊豆・小笠原海溝は東日本大震災を起こした日本海溝とつながっている。そのストレスは3・11で解放されたが、伊豆・小笠原海溝の周辺は依然ストレスが溜まった状態。それどころか、同海域のひずみは増加しており、西ノ島の火山活動も巨大地震の前兆現象だというのである。 「1960年以前は、あの海域で頻繁にM7クラスの地震が記録されていたが、それ以降は木村氏が言うように地震活動が止まった“空白域”となっている。つまり、いつ地殻変動が起きても不思議ではない状態なのです」(同) 一方、巨大地震を予感させる不気味な現象として、深海魚のダイオウイカの水揚げが指摘されている。 3月12日には、神奈川県横須賀市沖の東京湾で、全長約3.6メートル、重さ24キロのダイオウイカが捕獲された。ダイオウイカはすぐに死んだが、三浦市の水族館『京急油壺マリンパーク』によると、横須賀市の走水港沖の東京湾で、ワカメ漁をしていた地元の漁師が海面に浮いている巨大なイカに気付き、素手で捕獲したという。 ダイオウイカは、今年に入ってから新潟県や富山県などの日本海で相次いで見つかっているが、東京湾で捕獲されるのは非常に珍しいことだという。 「深海魚のダイオウイカが浅瀬で捕獲された。なぜこのような行動をとるのか、生物学会ではいまだ未解明です。しかし、当然ながら海底100メートルより深い所は真っ暗で、目が見えない代わりに微弱な振動や電流に敏感に反応することは考えられる。東京湾の入口は深海の相模湾に続いていおり、そこで起きつつある何らかの異変をキャッチしたとも考えられます」(前出・島村氏) 実は、東日本大震災の前にも、地震の予兆ともいえる宏観異常現象が起こっていたという。 「地震発生の2週間ほど前、大洗海岸と九十九里浜にクジラが大量に打ち上げられたのです。ニュージーランド地震の前にも大量のイルカが打ち上げられていました。誰にも合理的な説明はできませんが、海底の異変を超音波で感じているのかもしれません」(サイエンスライター) ちなみに、三浦半島の先端である城ケ島沖では、城ヶ島の西側から南側の沖にかけて約3キロの範囲で1.9〜6.3メートルの海底隆起が確認されているという。3・11の直後にも三崎港の海底が30センチ隆起している。そのような状況を見ても、海底で異変が起きている可能性は高そうだ。 ここまで来ると、巨大地震が発生する条件がすっかり出揃った感のある日本。いったいどのような被害が予想されるのか。 「私が予想している海域で巨大地震が発生した場合、太平洋側の陸地の地震動はさほどでないでしょう。問題は津波です。当然10メートル以上の高さの津波が発生するでしょうが、それ以上になるかもしれません。南海トラフ巨大地震の対策は盛んに叫ばれているので関東以西は津波対策をしていると思いますが、一方で琉球列島、南西諸島などの離島はまったくのノーガード。それが心配です」(前出・木村氏) 参考までに言えば、前出のアラスカ地震では、アラスカ州シャウプ湾で67・1メートルという想像を絶する巨大津波を観測している。国が発表している南海トラフ巨大地震の被害想定の死者数は32万人。しかし、同じような巨大津波が発生すれば、それどころでは済まない事態に陥るだろう。 しかし、太平洋を中心にしたスケールで起きる地殻変動だけに、可能性がゼロとは言い切れない状況なのだ。
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社会 2014年04月17日 21時00分
無人偵察機飛ばす北朝鮮の目的
北朝鮮からチン入している無人偵察機が次々に発見され、韓国が大慌てしている。青瓦台という大統領官邸の上空にまでやすやすと侵入されたばかりか、探知すらできなかったことが明るみに出たからだ。 さらに韓国にとって厄介なのは朝鮮半島有事の際、予算削減により米国が介入しない可能性が出てきたこと。日本もそれに同調する姿勢をチラつかせており、防空体制に大きな不安が出ているのだ。 そんな折、北朝鮮が国連安保理で「新しい形態の核実験」の実施を示唆したことが、さらなる韓国の焦りを呼んでいる。 「この発言を素直に解釈すれば、北朝鮮がこれまで実験してきたプルトニウム型からウラン型への転換を図ることを示唆したことになる。日米を標的とする場合、核弾頭の小型化が可能なプルトニウム型を推進するしかないが、北朝鮮の技術水準ではかなり難しい。ウラン型の開発を示唆したのは、日米より北朝鮮に近い国を標的にすることを意味している。つまり中韓です」(軍事アナリスト) 北朝鮮の後ろ盾と国際社会も認める中国と北朝鮮の関係は極度の緊張感に包まれている。昨年12月にパイプ役であった張成沢を処刑し、続いて北朝鮮内の親中派を次々に粛清、先月には中国民間航空機のルート近くで事前通告なしに射撃演習を実施した。 「現在すでに40発以上の核爆弾製造可能なウランを蓄積していると見積もられており、その弾頭重量は約1トンですから、重すぎて東京には届かないが、北京は完全に射程圏内、ソウルは言うに及びません」(同) ソウルに核となると自国も被害を受けるが、自爆をチラつかせながら「経済支援をしろ」という恫喝にはこれ以上のものはない。どうする韓中!
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社会 2014年04月17日 11時45分
滋賀の男子高校生が教諭になりすまし、新学期のクラス編成などの内部情報を「LINE」で流す
滋賀県教育委員会は4月14日、県立高校3年の男子生徒が、当時2年だった今年3月、男性教諭(49)のIDとパスワードを不正利用し、全校生徒と卒業生、新1年生を含め、計約千人の定期試験や入学試験の成績などの内部情報を入手し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じ、在校生らに流したと発表した。 県教委と学校によると、男子生徒は2月28日、卒業式の準備で、他の生徒が教諭のパソコンを使用した際、メモされたパスワードと画面表示されたIDを暗記した。3月中旬にコンピューター教室のパソコンから校務用サーバーにアクセスし、個人情報をUSBメモリーに保存した。持ち出された情報は、入学試験や定期試験の成績、新学期のクラス編成表、職員の交通事故の報告資料など計11種類。 男子生徒は同月30日〜31日、入手した情報のうち、新年度のクラス編成一覧の画像を、「LINE」を通じ同級生35人に流し、あっという間に在学生345人に拡散した。また、友人3人に対して、それぞれの入試の成績を口頭で伝えた。この他に、春休み明けのテスト問題もダウンロードしていたため、同校はテスト問題を作り替えた。 学校の調査に、男子生徒は「興味本位の軽い気持ちでやった。みんなが知りたい情報を教えてあげた」と話しているという。 4月初めに別の生徒が学校に申告して、事故が発覚。同校は男子生徒を、数日間の自宅謹慎とした。県教委は、学校の情報管理が甘かったとして、当該教諭の処分を検討している。問題の男子生徒については、「学校に管理上の問題があり、生徒本人も反省している」として、警察には相談していない。(蔵元英二)
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社会 2014年04月17日 11時00分
ダイオウイカ水揚げ、チリ沖地震… 巨大地震5月が危ない「深海の異変」(1)
チリ沖地震では、チリ北部の沿岸に最大で2メートルの津波が押し寄せ、同国内で6人の死亡が確認されている(4月2日時点)。地震はチリ北部・イキケ沖の太平洋で起きた。アメリカの地質調査所によると、震源の深さは20キロと推定されている。 「チリは太平洋のナスカプレートと陸側の南アメリカプレートがぶつかるところです。太平洋プレートは20世紀後半から膨張を続けているため、ナスカプレートが押され、ひずみが限界に達して巨大地震が発生したと考えられます」(サイエンス記者) 日本列島から約1万キロ以上離れた南半球で起きた地殻変動は、翌日の夕方まで日本に押し寄せた津波以外は関係がないと思うかもしれない。しかし、太平洋のスケールから見れば、チリが太平洋プレートと隣接するナスカプレートの東端なら、日本は太平洋プレートの西端だ。 「ニュージーランドのクライストチャーチ市を襲ったM6.3の直下型地震の1カ月後に、あの東日本大震災が発生しました。これと同じように、チリ地震でナスカプレート東部の圧力が解放された結果、バランスを取るために今度は日本付近の太平洋プレート境界で地殻が大規模に割れる可能性は、十分考えられます。時期的に見ても5月が最も危ないのでは」(同) 今回のチリ地震の意味について、琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏が語る。 「太平洋には、南極海から太平洋にかけて延びる東太平洋海膨と呼ばれる海嶺が走っている。ここはマントル対流が上がってきており、東西の両側に割れている。つまり、太平洋を引き裂いているのです。そして割れたプレートの西側の広がりは太平洋プレート、東側をナスカプレートと呼んでいる。いずれも、少しずつ移動して陸側のプレートの下に沈み込み地殻変動の原因となっていますが、1950年以降を見ると、ナスカプレートの東端で大きな地殻変動が発生した数年後には、例外なく太平洋プレートの西端や北端で巨大地震が発生しているのです」 太平洋プレートに隣接するナスカプレートによる“誘発地震”が発生。つまり、地震のエネルギーが隣接するプレートに影響し、大地震を引き起こすというわけだ。 歴史を紐解けば、1960年、近代地震学の計器観測史上で世界最大とされるM9.5の超巨大地震がチリで発生すると、4年後にアラスカでM9.2の地震が発生。さらに東日本大震災の前年にもチリでM8.8の巨大地震が起きている。 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。 「太平洋プレート、ナスカプレートはそれぞれ別のメカニズムで動いていると考えられますが、“兄弟プレート”の一方で巨大な地殻変動が発生すると、もう一方でも数年後に大きな地殻変動が起こっているのです。その謎は解明されていませんが、注目に値すると思われます」 しかも、このところ太平洋とその周辺地域では、巨大地震の前兆となる火山の噴火活動が繰り返し発生している。 3年前、霧島山・新燃岳が突如として噴火すると、その2カ月後にハワイ・オアフ島のキラウエア火山のマグマ流出量が急増するという現象が起きた。 「折しも今、小笠原諸島の西ノ島が活発な活動を続けている。チリ地震、西ノ島の火山活動−−と見てくれば、日本付近で巨大地震が発生するのはもはや秒読み段階とも取れる」(前出・サイエンス記者)