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滋賀の男子高校生が教諭になりすまし、新学期のクラス編成などの内部情報を「LINE」で流す

 滋賀県教育委員会は4月14日、県立高校3年の男子生徒が、当時2年だった今年3月、男性教諭(49)のIDとパスワードを不正利用し、全校生徒と卒業生、新1年生を含め、計約千人の定期試験や入学試験の成績などの内部情報を入手し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じ、在校生らに流したと発表した。

 県教委と学校によると、男子生徒は2月28日、卒業式の準備で、他の生徒が教諭のパソコンを使用した際、メモされたパスワードと画面表示されたIDを暗記した。3月中旬にコンピューター教室のパソコンから校務用サーバーにアクセスし、個人情報をUSBメモリーに保存した。持ち出された情報は、入学試験や定期試験の成績、新学期のクラス編成表、職員の交通事故の報告資料など計11種類。

 男子生徒は同月30日〜31日、入手した情報のうち、新年度のクラス編成一覧の画像を、「LINE」を通じ同級生35人に流し、あっという間に在学生345人に拡散した。また、友人3人に対して、それぞれの入試の成績を口頭で伝えた。この他に、春休み明けのテスト問題もダウンロードしていたため、同校はテスト問題を作り替えた。

 学校の調査に、男子生徒は「興味本位の軽い気持ちでやった。みんなが知りたい情報を教えてあげた」と話しているという。

 4月初めに別の生徒が学校に申告して、事故が発覚。同校は男子生徒を、数日間の自宅謹慎とした。県教委は、学校の情報管理が甘かったとして、当該教諭の処分を検討している。問題の男子生徒については、「学校に管理上の問題があり、生徒本人も反省している」として、警察には相談していない。
(蔵元英二)

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