社会
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社会 2014年06月07日 11時00分
トホホ! NHKのカメラマン助手が取材先の民家で財布を盗む
NHKのスタッフがメディアに携わる者として、取材先でやってはいけない事件を起こしてしまった。 香川県警高松北署は6月4日、取材先の民家で財布を盗んだとして、窃盗の疑いで、NHK高松放送局契約スタッフの男(25=高松市西町)を逮捕した。 男は容疑を認めており、「飲食代に使った」と供述しているという。 逮捕容疑は、5月7日午前9時半〜10時半頃、ニュースの取材で訪れた高松市内の地域の防災会会長の男性(73)宅で、孫の男子大学生(24)の現金約3万4000円と、クレジットカードや学生証など6点が入った財布(1万5000円相当)を盗んだ疑い。 同署によると、男はカメラマンの助手で、同日、記者、カメラマンとともに被害者宅を訪れた。取材が終了して、いったん男性や記者らと一緒に外に出たが、家に残っていた機材の片付けに戻った際に、財布を盗んだとみられている。 孫の男性がテレビ台に置いていた財布がなくなっていることに気づき、同13日に被害届を提出。事情を聴かれた男が容疑を認めた。 同局によると、男は11年3月から契約スタッフとして、照明や音声などを担当するカメラマン助手を務めていた。 同局は「スタッフが逮捕されたことは誠に遺憾で、被害に遭われた方や視聴者の皆さまに、深くお詫びします。スタッフの指導を徹底し、このようなことが起きないよう努めてまいります」とコメントしている。(蔵元英二)
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社会 2014年06月06日 16時00分
法廷で明らかになった元オウム・菊地直子被告を追い詰めた公安警察の執念
5月8日から東京地裁で続いているオウム真理教の元信者・菊地直子被告(42)の裁判員裁判。菊地被告は'95年に発生した東京都庁郵便小包爆発事件で、爆薬の原料を運んだとして殺人幇助などの罪に問われている。 初公判では「薬品は運んだが爆薬の原料とは知らなかった」と無罪を主張。5月30日からスタートした被告人質問でも「高校1年生までしか化学の勉強はしていない。実験にも興味はなく、化学の知識はなかった」などと述べ、改めて関与を否定している。 それまで行われていた審理では、当時の教団幹部や爆発物を製造した女性元信者、また捜査や警備にあたった警察官らが証人出廷し、それぞれの立場から菊地被告について証言した。その中で、'95年当時、警視庁公安部公安一課の警部補だった男性が爆薬を作っていたアジトの張り込みの様子を語った。 「アジトは東京・八王子のマンション一室で、部屋には外階段から出入りできました。情報提供により、アジトを監視できる場所を確保した捜査員らは、24時間態勢で張り込みを続け、出入りする人物の詳細を写真やメモに記録していたとのことです」(司法記者) 「極左の集団とかでもこうしたことは数十回やったことがあった」と、常日頃からそうした地道な捜査を行ってきたという警部補。変装してマンションに出入りする菊地被告を数回確認し、監視場所から撮影を行いながら尾行を続けていたという。法廷の壁に掛けられた大型モニターには、その際に撮影された変装中の菊地被告の写真が映し出された。 「通常、オウム信者は当時“サマナ服”と呼ばれる白装束を着ていたのですが、変装した菊地被告は、白いブラウスに肩にはセーラー服の襟のようにスカーフを掛け前で結び、タイトスカートに丸メガネ。まさにバブル時代の女子大生といったいでたちでした。同時に公開された捜査員のメモにも、彼女のことは『スカーフの女』と記されていました」(同) 地下鉄サリン事件から19年−−捜査員の執念は報われるのか。
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社会 2014年06月06日 14時30分
AKB48メンバーが襲撃されたアイドルの握手会 どうするべき?
5月25日、岩手県滝沢市の岩手産業文化センターで開かれたAKB48の握手会イベントで、メンバーの入山杏奈、川栄李奈、男性スタッフの3人が、のこぎりを持った24歳の男に襲撃された事件は衝撃を与えた。 入山は右手小指を骨折と裂傷及び頭部の裂傷、川栄は右手親指の骨折と裂傷、男性スタッフは左手を骨折したが、幸い大事には至らず。入山と川栄は翌26日、入院先の岩手県高度救急医療センターから無事退院した。 この事件を受けて、AKB48グループは当面、握手会イベントを中止することになった。ファンが直接触れ合えるアイドルを売りにして、CDセールスを伸ばしてきたAKBグループだけに、この事態は由々しき問題。 そんななか、東京パフォーマンスドールなどは握手会イベントを継続していくことを表明しているが、アイドル側にとって、ファンと触れ合うイベントはこういったリスクを伴っているのも事実。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「アイドルの握手会、どうするべき?」との意識調査を、5月26日〜6月5日に実施。10万6229票(男性=77.4%、女性=22.6%)の回答があった。 その結果は、「警備など安全対策を強化して開催すべき」が5万2082票(49.0%)で最も多くの票を集め、「握手会は中止すべき」は4万5271票(42.6%)、「分からない/どちらともいえない」は8876票(8.4%)だった。 「会いに行けるアイドル」として急成長を遂げたAKBグループだけに、握手会イベントをなくしてしまうと、その成り立ちそのものに支障が生じる。寄せられた意見を見ると、多くのファンが「警備面の強化」を講じた上での継続を希望しているようだ。 AKBグループに限らず、ファンにとって握手会などのイベントはアイドルと接することができる貴重な機会となるだけに、なくしてほしくないのがホンネだろう。(リアルライブ編集部)
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社会 2014年06月06日 11時45分
常習の“開チン男”がまた女子中学生に局部露出
もはや病気というしかない! 股間の部分をくり抜いたズボンを履いて、自転車を走行し、女子中学生に局部を露出したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は5月30日までに、公然わいせつ容疑で、会社員の男(35=東京都墨田区八広)を逮捕した。 逮捕容疑は、4月21日午前7時45分頃、東京都江戸川区平井7丁目の路上で、自転車に乗りながら、登校中の女子中学生に局部を露出した疑い。 男は黒いコートに黒い帽子、サングラス姿で、股間部分をU字形(縦約25センチ、横約20センチ)に切り取ったズボンを履いていた。 「セーラー服姿の女子中学生に見られるとうれしかった」と、男は容疑を認めており、「今年に入って10回やった」と供述。同隊は余罪があるとみて、調べている。 実は、この男は過去に同様の容疑で2度逮捕されており、今度が3度目。12年5月にも、江東区、墨田区、足立区の路上で、女子中学生に局部を見せたとして、同年8月に懲役6月の有罪判決を受け、犯行当時は執行猶予(2年)中だった。 やはり、今回と同じで、股間部分をくり抜いたズボンを着用して、自転車を走らせて、女子中学生に開チンしていた。 このゆがんだ性癖を治すために、クリニックにも通ったという男だが、それも効果なく、「見せたい願望」にストップをかけることはできなかったようだ。執行猶予中の再犯とあって、服役は免れないようだ。(蔵元英二)
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社会 2014年06月06日 11時00分
6月以降が怖い 超巨大積乱雲『スーパーセル』が襲う壊滅スポット
上空の寒気と地上付近の暖かく湿った空気との寒暖差が40℃以上だったため、積乱雲が発達し「スーパーセル」ができた−−。 気象庁は昨年5月に茨城と栃木県で確認された計3本の竜巻が、いずれも発達した巨大な積乱雲「スーパーセル」から生まれた可能性が高いとしている。 「今年も、6月に入り上空にマイナス15℃の寒気が張り出しており、連日30℃近い猛暑となった気象条件からスーパーセルが誕生しても不思議はない状況にある。1日は全国的に快晴で運動会を行う小学校が多かったのですが、気温が上昇したため上空の寒気と反応し合い、グラウンドでつむじ風が観測された場所が少なくありませんでした」(サイエンス記者) 同日は北海道旭川市の小学校で大型のつむじ風が発生し、運動会のため校庭に設営されていたテントが倒れる被害が出た。巻き上げられた土や砂は一時、10メートル前後の高さにまで達したという。旭川地方気象台は、市内の午後2時ごろの気温は24・0℃だったものの、やはり上空に寒気があったため、上昇気流により「じん旋風」(つむじ風)が発生したと見ている。 ジャーナリストの村上和巳氏が言う。 「私自身もつい最近、小規模な竜巻に似た上昇気流を見ました。これまで竜巻が発生する場所は、関東地方では栃木、茨城、埼玉の内陸部が多かったのですが、実は気象条件さえ揃えば都内でも十分起こりうる。昨今のように上空に寒気が浸入し、地面付近が急激に高温になると上空に向かってどんどん上昇気流が発達する。それが活発化するとスーパーセルが生まれます。すでに真夏日が続く6月以降は、注意が必要です」 竜巻注意報が出たら、まずは丈夫な鉄筋コンクリートの建物などに逃げ込むことが重要だ。 「停電した場合は、電柱がなぎ倒されるほどの竜巻が発生している可能性があるので、最も安全な空間といえるトイレに避難してください」(同) 竜巻の他にも集中豪雨や雷被害をもたらす「スーパーセル」に警戒だ。
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社会 2014年06月05日 16時00分
大阪西成・准看護師遺棄事件 レズ関係にハマった日系ブラジル人女の素顔
大阪市西成区の自宅で殺害され、東京・八王子市のトランクルームから遺体で発見された准看護師の岡田里香さん(29)。同事件では、小中学校時代の同級生だった日系ブラジル人女性(29)が5月末に中国・上海の日本領事館に出頭したが、この女性の“下半身事情”に注目が集まっている。 「もともと、彼女は母親がブラジル人で父親が日系人。ブラジル国籍で在留資格を得て、18年前に大阪市内の中学校に転校してきたんです。外見も黒髪に黒い瞳と日本人的で、控え目で目立たない存在だった。当時は、岡田さんとは親しい間柄ではなかったんです」 当時の同級生はこう語るが、中学卒業後にこの女性は一家で一度ブラジルへ帰国。数年後に大阪に舞い戻り、スーパーのレジ打ちやコンビニ店員のアルバイトをしていたという。この時のアルバイト先で中国人留学生と知り合ったようで、それからガラリと性格が変わったといわれているのだ。 「服装が派手になり、自己主張が激しくなった。明らかに中国人留学生の影響ですが、友人関係を超えて“レズ関係”にあるとバイト仲間からみられていたんです。案の定、3年ほど前に留学生が東京へ転居すると、すぐにこれを追って自分もそこへ転がり込んだのです」(アルバイト時代の友人) もっとも、恐ろしいのは、この先だ。捜査関係者によれば、どうやらこの留学生との関係が事件の動機となったことが窺えるのだ。 「実は、今年3月に留学生が就職のために中国に帰ると、彼女も後を追うべく偽造パスポート入手の準備をし始めていた。それで狙われたのが、岡田さんではないかとみられているのです。実際、岡田さんは失踪した3月22日朝に『21日から泊まりに来て、帰ってくれない』と暗にブラジル人女性が自宅に居座っていたことを友人にメールで告げている。在留期限が数年前に切れている女性は、岡田さんにパスポートの偽造を依頼して断られたため、犯行に及んだ可能性が高いのです」(捜査関係者) 女性の身柄は現在、中国側が拘束中。捜査の進展は同国の対応次第だ。
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社会 2014年06月05日 11時08分
兵庫・伊丹市の教育委員会部長が女子大生の胸を触った疑いで逮捕される
兵庫県警宝塚署は6月4日、宝塚市内の路上で、帰宅途中の女子大生に抱きついて胸を触ったとして、強制わいせつの疑いで、同県伊丹市教育委員会生涯学習部長の男(55=同県宝塚市中山五月台)を逮捕した。 警察の調べに対して、部長は「思い出せない」と容疑を否認しているという。 逮捕容疑は、5月28日午前0時15分頃、宝塚市内の路上で、歩いて帰宅中の女子大生(20)の後ろから抱きついて、服の上から無理やり胸を触ったとしている。 同署によると、被害を受けた際、女子大生は男の手を振りほどくと、機転を利かせてスマートフォン(多機能携帯電話)のカメラで犯人の顔を撮影していた。男は走って逃げたが、この画像が鮮明であったため、部長の関与が浮上し、捜査していた。男はスーツ姿で、女子大生は「酒臭かった」と話している。 伊丹市によると、部長は青少年施策を担当するこども室長、こども未来部長などを務め、昨年4月から生涯学習部長を務めていた。勤務態度はマジメだった。事件当日は、仕事を終えてプライベートで飲酒していたという。 4日に会見した同市教委の木下誠教育長は「管理職の立場の人間が、事件を起こしたことは痛恨の極み」と謝罪。 同市・藤原保幸市長は「市民の皆さまに深くお詫び申し上げたい。事実が明らかになった時点で厳正な対応を取りたい」とコメントした。 それにしても、教育委員会の部長が酒に酔って、路上で女性にわいせつ行為とはシャレにもならない。(蔵元英二)
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社会 2014年06月04日 11時45分
ギャルに人気の洋服店で“偽シャネル”のベルトなどを販売
愛知県警生活経済課は5月29日、高級ブランド「シャネル」の偽物を販売したとして、商標法違反(侵害とみなす行為)の疑いで、若い女性に人気の洋服店「SHAKE SHAKE(シェイク シェイク)」を全国展開する婦人服・雑貨販売会社「シック」(大阪府大阪市西区)の男性営業部長(55=同区西本町)を逮捕した。 逮捕容疑は、昨年12月9日、愛知県名古屋市西区の大型商業施設「名古屋ワンダーシティビブレ」内の系列店舗で、偽物のシャネルのベルト22点を販売目的で所持していたとしている。 営業部長は容疑を認めており、「よく売れる商品だった。店舗の成績を上げたかった」と供述している。 「SHAKE SHAKE」は、若い女性に人気の「ギャル系」ファッション店として知られている。東京都渋谷区の「SHIBUYA109」、大阪市中央区の「心斎橋OPA」、大阪市阿倍野区の「109ABENO」、大阪市北区の「HEP FIVE」、名古屋・栄の百貨店「丸栄」、さいたま市大宮区の「大宮アルシェ」など、大都市の人気ファッションビルや大型商業施設で計8点を全国展開している。 同課によると、営業部長は商品を管理する責任者で、名古屋ビブレ店では仕入れも担当。シャネルの偽物は中国から仕入れていたとみられ、別の店舗でも偽ブランド品が販売されていた疑いがあり、捜査するとともに、会社の関与を調べる。 若い女性に人気があった洋服店で、意図的にブランド品の偽物を販売していたとなると、その影響は小さくない。通っていた客の信頼を裏切る行為だ。(蔵元英二)
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社会 2014年06月03日 15時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第78回 セウォル号の悲劇と新自由主義
韓国統計庁が、2014年4月の失業者数について103万人との数値を発表した。失業率でいえば、3.9%になる。 とはいえ、本連載で繰り返し取り上げてきた通り、韓国の失業率は全く「現実」を示していない。 連載第71回でご紹介した通り、今年の韓国は、失業率が1月の3.5%から2月に4.5%に「跳ねた」。わずかひと月で失業率が1%も急騰するなど、日本なら内閣総退陣並みの重大問題である。 韓国の失業率が2月に跳ね上がったのは、労働市場から排除されていた「実質的な失業者」が、公務員採用試験を受けるなど、労働市場に戻ってきたためだ。 失業率とは「失業者÷労働人口」で算出される。すなわち、失業者について「労働人口に含まれない人」と定義してしまうと、労働人口に占める失業者数が減るため、見かけの失業率を引き下げることができるのだ。 一応、韓国統計庁は「労働人口に含まれない人」の統計も公表している。具体的には、◆労働時間が週当たり36時間未満の不完全就業者のうち、追加就業希望者(33万3000人)◆非経済活動人口のうち就業希望者(56万5000人)◆59歳以下で休んでいる人(86万2000人)◆求職を断念した人(37万人) である。彼らを加えると「広い概念の失業者」の数は、実に316万人に達することになる。失業率でいえば、11.1%だ。 韓国の失業率が実態を反映していない問題は、以前から有名だったのだが、ようやく韓国政府も是正に乗り出した。 韓国統計庁は失業率を補助する新たな指標を、今年の11月に発表する予定になっている。 ILO(国際労働機関)の国際基準に基づき、不完全就業者や潜在的労働力についても考慮した指標を公表するわけである。 韓国の労働環境は、日本とは比較にならないほどに厳しい。 特に、'08年に発足した李明博政権は、いわゆる新自由主義的な政策を推進し、様々な規制緩和により労働市場の競争を激化させた。結果、韓国人が安定的な正規職を得ることは、まさに狭き門と化してしまった。 何しろ、4月16日に全羅南道珍島郡の観梅島沖海上で転覆・沈没し、300名を超す死者・行方不明者を出してしまった大型旅客船『セウォル号』の船長までもが、賃金が低い1年任期の短期契約職員だったわけだから、半端ない。 ベルリン芸術大学で教鞭をとる哲学者、ハン・ビョンチョル教授は、セウォル号の船長について、「権威はなく、単に名前だけの船長だった」と指摘し、船長職までをも契約社員にすることを認めてしまった韓国の「労働規制の緩和」を猛烈に批判している。 ちなみに、セウォル号のクルーは船長以外も、ほとんどが非正規社員だった。 労働規制の緩和に加え、ハン教授は李明博政権による「船舶の寿命」に関する規制緩和も批判している。一般的に、船舶の寿命は20年程度と考えられているが、李政権は'09年に「30年使用可能」な形に規制を緩和してしまったのだ。 結果、日本で廃船寸前だった船舶が韓国に輸出され、セウォル号と名を改めて現役の旅客業務に就いた。無論、企業の「利益」にとって船舶の寿命を長期化してくれることはありがたい話だが、結果的に「安全」が軽視されてしまったことは否めない。 新自由主義的な発想に陥ると、とかく政府は「企業の費用を引き下げ、利益を高める」政策ばかりを推進するが、当たり前の話として規制が緩和されると、「安全」はないがしろにされがちになる。 翻って日本に目を向けると、航空産業の規制の緩和により、複数のLCC(格安航空会社)が誕生。すでに、日本国内で航空サービスを提供している。 4月24日、ANA傘下のLCC(格安航空会社)ピーチ・アビエーションが、パイロット不足から5月〜10月に便数を2000以上も減らすと発表。さらに、5月20日には7月〜8月期の減便も確定した。同社によると、2カ月間の欠航総数は894便になるとのことである。 そもそも、LCC各社の経営はそれほど楽観視できるものではなく、ピーチは唯一の「勝ち組」と言われていた航空会社なのだ。勝ち組のはずのピーチまでもが、パイロット不足で減便。なかなか考えさせられる話だ。 現在、新興経済諸国の需要拡大などを主因に、パイロットの数が世界的に不足しており、特にLCC間では「パイロットの引き抜き」が常態化している。 この状況が続くと、やがては我が国においても、 「パイロット資格取得の規制緩和」 などと、怖い路線を進みそうだが、まずは改めてきちんと考えなければならないのは、「安全確保」と「コスト削減」は、トレードオフ(一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ない状況)の関係にあるという事実だ。 安全確保に力を入れれば入れるほど、当然の結果としてコストが膨れ上がっていく。 逆に、コストを削れば削るほど、安全性は落ちざるを得ない。 無論、市場競争を否定するわけではない。だが、航空サービスや海運サービスなどで「安全」を無視してまで価格競争に走られる、あるいは露骨な人材引き抜き合戦をされるとなると、これはさすがに行き過ぎである。 最終的に、セウォル号のように、日本の航空サービスの機長が「短期契約社員」あるいは「外国人の派遣社員」といった有様になったとして、我々はその手の航空会社に安心して乗ることができるだろうか。筆者には無理だ。 結局のところ、ユーザーである我々は、飛行機でいえば機長、船であれば船長を「信頼」「信用」し、命を預けるしかない。 この手のサービスで、「利益! 利益!」「コスト削減! コスト削減!」「船長や機長も、安価な契約社員で!」などとやられた日には、サービス基盤が根底から崩れ落ちることになる。 セウォル号の悲劇は、企業の「利益」と「安全確保」との関係について、改めて考えさせてくれる。 特に、労働規制の緩和に邁進する安倍(晋三)政権には、「規制緩和の意味」について真剣に考えて欲しいと、筆者は痛切に思うのだ。三橋貴明(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、わかりやすい経済評論が人気を集めている。
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社会 2014年06月03日 11時45分
成田空港へのリムジンバスの中で男が女子高生に放尿!
いやはや、とんでもない事件が起きてしまった。 千葉県警成田国際空港署は5月31日、成田空港に向かうリムジンバスの車内で、乗っていた女子高生に放尿したとして、暴行の疑いで、会社員の男(21=自称福岡県那珂川町)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は、同日午前3時頃、東京駅から成田空港に向け走行中のリムジンバスの車内で、座席に座っていた鳥取市に住む高校3年の女子生徒(17)に放尿した疑い。 同署によると、バスは、午前2時10分頃、東京駅八重洲口を出発。女子高生は男の2列後ろに座っていた。女子高校生はうとうとしていたが、太ももを手で触られたため目が覚めた。男の手を払いのけようと抵抗したところ、なんと男がやおらズボンのチャックを下ろし、イチモツを取り出すと、あろうことか女子高生の太ももに放尿した。目的を果たした男は1つ前の座席に座り、眠ってしまった。 バスには乗客約60人が乗っており満席だったが、犯行時は女子高生の友人を含め、ほとんどの乗客が眠っていたため気付かなかったという。 午前3時20分頃、バスが成田空港第2ターミナルの停留所に到着すると、女子高生は友人とともに男を取り押さえ、同署員に引き渡した。 男は酒に酔っており、「覚えていない」と供述。放尿する前には、女子高校生の太ももを触るなどしていたとみられ、千葉県迷惑防止条例違反(痴漢)などの疑いでも調べている。 女子高生は、同日午後に米国から来日予定の人気女性歌手を見るために、友人と一緒に成田空港に向かうところだった。 それにしても、バスの中で男から放尿されるとは、とんだ災難。女子高生にとっては、踏んだり蹴ったりに違いない。(蔵元英二)*写真イメージ