警察の調べに対して、部長は「思い出せない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は、5月28日午前0時15分頃、宝塚市内の路上で、歩いて帰宅中の女子大生(20)の後ろから抱きついて、服の上から無理やり胸を触ったとしている。
同署によると、被害を受けた際、女子大生は男の手を振りほどくと、機転を利かせてスマートフォン(多機能携帯電話)のカメラで犯人の顔を撮影していた。男は走って逃げたが、この画像が鮮明であったため、部長の関与が浮上し、捜査していた。男はスーツ姿で、女子大生は「酒臭かった」と話している。
伊丹市によると、部長は青少年施策を担当するこども室長、こども未来部長などを務め、昨年4月から生涯学習部長を務めていた。勤務態度はマジメだった。事件当日は、仕事を終えてプライベートで飲酒していたという。
4日に会見した同市教委の木下誠教育長は「管理職の立場の人間が、事件を起こしたことは痛恨の極み」と謝罪。
同市・藤原保幸市長は「市民の皆さまに深くお詫び申し上げたい。事実が明らかになった時点で厳正な対応を取りたい」とコメントした。
それにしても、教育委員会の部長が酒に酔って、路上で女性にわいせつ行為とはシャレにもならない。
(蔵元英二)