社会
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社会 2014年05月04日 11時00分
「キノコの生え具合」でもわからない 続出樹木倒壊の危険
4月14日午後3時ごろ、神奈川県川崎市内のショッピング施設敷地内で、6歳の女の子の頭部に折れた樹木の枝が直撃するという事故が起きた。風もなくおだやかな天気だったにもかかわらず、いきなり長さ約9メートル、重さ約20キロもある大きな枝が落ちてきたのだ。 先月にも広島県三原市内の多目的ホール敷地内でポプラの木が倒れ、通行人に当たるという同じような事故が起きている。川崎市の事故で女の子を襲った樹木はケヤキだったが、一般的にもなじみ深い街路樹であるこのケヤキが、実はクセモノなのだという。 「ケヤキの木は日当たりが悪い枝を自ら枯らして、必要な枝へ養分が行き届くようにする性質があります。栄養が行き届かなくなった枝は、腐って簡単に折れる。市は定期的に街路樹の巡回点検をしていますが、今回の事故は民間の敷地内なので行政の管理外にあり、市職員が危険を促す勧告をする必要がなかったのも不運でした」(樹木医) 街路樹は道路の所有者である都道府県や市町村が管理しているが、民間施設内などの樹木は民間の管理会社などに任せていて行政は全くタッチしておらず、さらに検査の期間や方法もバラバラで、いつ今回のように突然頭上から災難が落下してこないとも限らない。この木は危ない! と判断する方法はないのか。 「樹木に異常があるとキノコがたくさん生えます。キノコが生えているということは、樹木の内部に腐朽があるということですから、怪しい枝などが発見され次第、直ちに撤去するなどの措置を講ずれば一応は安心です。ただし、根っこが腐るなど地下の部分に関しては専門家が調査しないとわからないことが多く、キノコが付着していないからといって安心はできません」(同) 行政サービスは今後も、財源不足からますます行き届かなくなると思われる。“ながらスマホ”は言語道断。上を向いて歩くべし!
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社会 2014年05月03日 15時00分
脱原発新党で激化 小泉親子「絶縁」5秒前(2)
要は、それぞれの政治的な思惑の違いが深い溝を作りだしているのだが、だからといって今後、進次郎氏が自民党を離党→新党設立に参加する可能性がないかと言えば、それはまた別の話と言わざるを得ない。 実は、この社団法人の設立話は、発表後、政界に思わぬ旋風を巻き起こしているからなのだ。 全国紙の政治部デスクがこう語る。 「この社団法人の立ち上げ話に、野党議員らは興味津々です。というのも、長らく“第三極の雄”だったみんなの党の前代表・渡辺喜美氏が、『8億円の熊手騒動』で躓き、もはや同党は解党的出直しを迫られている。これが原因でみんなの党では、『福島県知事選に進次郎氏が…というのはにわかに難しいだろうが、元首相らが新党を作るなら、ぜひ参加したい』と漏らす議員が続出。民主党や他の野党筋にも広がり始めているのです」 またその一方、自民党内からもこんな声が上がっているという。 「進次郎氏が小泉元首相たちと将来的に新党を作るなら、自分はそれに懸けてもいい。どんな道を通るにしろ、進次郎氏が将来、この国を背負って立つ政治家であることは間違いない」(自民党中堅議員) つまり、進次郎人気と小泉元首相人気が相まって半端ではない注目を集め始めているのだが、進次郎氏が新党設立に参加しそうな可能性はこれだけではないと見られているのだ。 別の自民党の若手議員がこう話す。 「その筆頭理由が、4月27日に投開票される沖縄市長選なのです。実はこの選挙で自民党は惨敗濃厚で、敗北すれば9月に同県内で行われる統一地方選、11月の県知事選も苦戦。悪くすれば“惨敗ドミノ”が起きかねず、普天間基地の辺野古移転が暗礁に乗り上がりそうな雲行きなのです。そのため、安倍首相は進次郎氏に応援を言明。先の都知事選時に自民党を除名された舛添要一氏を応援しなかったことを理由に、陣頭指揮を執らせようとしているのです。だが、連敗が続けば、進次郎氏の党内求心力は一時的にも地に落ちるはず。今後も安倍一強政治の玩具にされることに嫌気がさせば、新党参加も十分にあり得る話なのです」 ちなみに、進次郎氏が応援に入った地方選は、「1月の名護市長選など、総じて連敗が続いている」(同)という。 無論、その裏には連日夕刊紙が“独裁者”と書き立てる安倍首相に対する国民批判がジワリと滲んでいるのだが、「新党か、自民党か」、進次郎氏を巡る論争は今後も続きそうだ。
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社会 2014年05月03日 11時45分
都営地下鉄駅員が通勤時に不正乗車95回
先日、東京メトロの駅員が乗客から預かったICカードを、残金の少ない自分のカードとすり替えて、チャージされていた残額を着服する不祥事が起きたばかりだが、今度は都営地下鉄駅員の不正乗車が発覚した。 東京都交通局は4月30日、通勤時にICカード(PASMO)の記録を不正操作するなどの手口で、無賃乗車を繰り返したとして、都営地下鉄浅草線・西馬込駅勤務の男性主事(50)を懲戒免職にしたと発表した。 交通局によると、駅員は神奈川県内の自宅から3路線を利用して通勤していた。そのうち、勤務先の都営線は運賃が不要だが、他の私鉄2路線の運賃を、昨年3月1日〜12月24日にかけて支払っていなかった。不正の回数は計95回で、無賃乗車の料金は4万660円。 おもな手口は、自宅の最寄り駅や乗換駅の改札を、ICカードを使うふりをするなどして強行突破したり、勤務先の端末を操作して、乗車記録を消していた。この間、通勤時は一度も運賃を支払っていなかったが、退勤時は運賃を支払っていた。 昨年12月24日、駅員が改札を強行突破する姿を何度も見ていた乗客からの指摘で、不正が発覚した。 交通局の調査に対し、駅員は不正を認め、「パチンコで借金があり、生活が苦しかった」と話している。 駅員は不正に乗車していた私鉄2社に、賠償金を含めた7万7000円を返還したが、キセルは鉄道マンにあるまじき行為で、職を追われた。(蔵元英二)
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社会 2014年05月03日 11時00分
西武HD再上場の大誤算! 現実味を増すライオンズの身売り話
西武鉄道やプリンスホテルを傘下に置く西武ホールディングス(HD)が4月23日、東証1部に再上場した。約10年ぶりの復帰となるが、しかし祝賀ムードには程遠い。筆頭株主として35.5%の株式を保有する米投資ファンドのサーベラスが、予定していた保有株の放出を見送ったからだ。 当初、サーベラスは上場に際し15.5%の株式を売り出す計画だった。それを反故にしたのは、機関投資家の人気が集まらないことから上場時の売り出し価格(公開価格)の前提となる仮条件が1株1600円〜1800円と期待はずれだったことに尽きる。 「当の西武HDにしても公開価格を2300円と想定していた。これを大きく下回ったことで、当初は500億円からの売却益をもくろんでいたサーベラスは『話が違う』とガッカリし、土壇場になって保有株放出を見送ったのです。農林中金、日本政策投資銀行など他の大株主は放出に同意しましたが、筆頭株主が応じないのは異例中の異例です」(大手証券幹部) 追い打ちをかけるように4月14日には、市場環境が悪化してきたことを理由に公開価格が仮条件の下限である1株1600円に決定した。サーベラスとすれば安い価格での売り出し見送りは大正解だが、といって既に1300億円余の大枚を投入して“出口戦略”を模索してきた手前、再上場による益出しの恩恵に浴せないのは大誤算である。 同じことが西武HDにもいえる。再上場を機に目障りな存在だったサーベラスが保有株を放出すれば、厄介払いができるはずだった。たとえ当初は保有株の15.5%売却であろうと、段階的に売却してくれればサーベラスの影響力は低下し、後藤高志社長をはじめ西武経営陣は高枕を決め込める。 ところが再上場を遂げたにもかかわらず、青い目ファンドは居座るのだ。しかも西武は再上場に際し新株を発行しないため、サーベラスは依然として重要事項に拒否権を行使できる断トツの株主としてにらみを利かせる。 西武HDの関係者はサーベラスが繰り出す次の手に注目する。上場に際しての目論見書によると、サーベラスは西武経営陣の事業計画を支持し、新たに株式を買い増す考えはないという。即ち、昨年春に牙を剥いた敵対的TOB(株式公開買い付け)の封印宣言である。 その一方で、主幹事証券の同意がなければ今年の10月19日までは株式を売却しない旨の契約を結んでいる。西武関係者は不安を隠さない。 「10月20日以降は株価を見ながら売却していくと受け取れますが、大量の株を市場で売却できるわけがなく、第三者に市場外で売却するに決まっている。その氏素性によっては新たな乗っ取り騒動に発展しないとも限りません。逆にいうと、10月19日までは株を買い増さない代わり、モノ言う株主として存在感を見せ付けるということ。どの道、経営陣は蛇ににらまれた蛙の心境でしょう」 2年前の10月、西武は東証に上場を申請した。そのとき、証券会社が算出した公開価格は今回よりも安い1200円〜1500円だった。サーベラスは「安すぎる!」と猛反発し、上場計画が立ち消えになったばかりか、経営権奪取を狙って敵対的TOBに打って出た。これに応じた株主は少数だったが、結果的にサーベラスは35.5%まで保有比率を高めた経緯がある。西武経営陣にとっては忌まわしい記憶である。 「今回の再上場では握手したものの、両社の関係は依然ギクシャクしており、西武の株価を高めるためなら無理難題を平気で押し付ける。去年突きつけた西武多摩川線や秩父線の廃止、西武ライオンズ球団の売却などで再び西武経営陣を揺さぶるでしょうし、プリンスホテルだってHDから切り離して上場させるか、あるいは外資に切り売りする荒業を駆使しないとも限らない。青い目ファンドの真骨頂は“金儲けのためには手段を問わない”ことですから」(市場関係者) とりわけ西武ウオッチャーが警戒心をあらわにするのは、前述したように10月20日以降は株式の大量売却が可能なことだ。奇しくもプロ野球のペナントレースが終了する時期でもある。 「ライオンズはいまひとつ調子が良くないが、もし昨シーズン同様Aクラス入りとなれば、それだけでプレミアムがつく。球団経営に興味がある会社は飛びつくでしょう。それどころかホテルを傘下に持つHDごと中国などの外国企業への売却を画策しないとも限りません。東京オリンピックを控えてホテル需要は増すでしょうし、そこへライオンズの活躍がプラスされれば商談には格好の追い風となります」(同・関係者) 株式の3分の1超の“拒否権カード”を握られた西武には有効な手立てが見当たらない。厄介払いに失敗したツケは相当に大きい。
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社会 2014年05月02日 15時00分
脱原発新党で激化 小泉親子「絶縁」5秒前(1)
小泉純一郎、細川護熙両元首相が、GW明けにも脱原発を推進する一般社団法人『自然エネルギー推進会議』を設立することが判明。ここにきて小泉氏の次男・進次郎氏を巻き込んだ「脱原発新党」設立情報が、永田町を揺さぶりだしている。 ところが、その最中に本誌はこの新党設立話を巡り、「小泉家内部が急速にキナ臭くなっている」との情報をキャッチしたのである。 曰く、進次郎氏に近い政治部記者がこう語る。 「この社団法人は、トップに細川氏が就任。再生可能エネルギーの普及、研究と脱原発運動の促進を目指し、福島や原発施設の多い青森、新潟などでタウンミーティングを開くとの具体案を掲げている。だが、真の狙いはその後の新党設立と、今年11月に行われる福島県知事選で脱原発候補を擁立して勝利し、原発再稼働を閣議決定した安倍自民を蹴散らすこと。そのため、小泉元首相は知事選の脱原発候補として進次郎氏に出馬を薦めているが、当人はガンとして首を縦に振らない。一説には、社団法人の設立が発表される数日前にも、激しい意見の応酬があったとの話が出回っているほどなのです」 ちなみに、この社団法人の立ち上げの発起人には、すでに小泉氏をはじめ、さまざまな面々の名が挙がっている。哲学者の梅原猛氏、作家の瀬戸内寂聴氏、歌舞伎役者の市川猿之助氏らが名を連ね、女優の吉永小百合氏ら50人あまりがこれに賛同しているが、小泉親子間の乖離は一朝一夕には埋まらない状況なのだ。 「もともと、変人として知られる小泉氏は都知事選に敗れた後、さらに頑固に脱原発を標榜している。そのため、いずれ立ち上げる新党の代表に進次郎氏を就かせようとの目論みを持っているようなのです。ただ、その試金石となるのが、福島県知事選。世界中から注目されるこの県のトップに脱原発の御旗を掲げた進次郎氏が就けば、国際社会の賛同を持って日本の脱原発が進むばかりでなく、その功績で末は息子を首相にも押し上げられると考えているのです。ところが、進次郎氏の考えはこれとは相反する。それが原因で、親子間に隙間風が吹き始めているのです」(同・記者) この記者によれば、進次郎氏の考えはおよそ次のようなものだという。 「復興大臣政務官として奔走する進次郎氏は、単に脱原発で日本のエネルギー問題が片づくとは考えていない。電力を低コストで供給するのは難しいことを知り抜いており、この審判はすでに都知事選に敗れたことで出ていると思っているのです。そのため、父親の野望は、半面絵空事と見ているフシがある。仮に小さい政党のトップになっても細川氏程度で、首相任期も短命で終わると見ている。このため、自民党内で汗をかき、長期政権を目指すのが王道と考えているのです」
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社会 2014年05月02日 11時45分
不祥事続きのJR西日本 今度は運転士見習いが女子高生を暴行
とかく、不祥事が絶えないJR西日本の社員が、重大な事件を起こした。 和歌山県警は4月29日、女子高生を脅して性的暴行を加えたなどとして、強盗強姦(ごうかん)の疑いで、JR西日本・和歌山支社社員で運転士見習いの男(25=同県和歌山市杭ノ瀬)を逮捕した。 逮捕容疑は、昨年7月4日午後8時頃、同市の路上で、女子高生(当時16)にカッターナイフを突きつけ脅し、携帯電話などを奪った上、近くの農作業小屋に連れ込んで、性的暴行を加えたとしている。 警察の調べに対し、運転士見習いは「間違いありません」と容疑を認めているという。 県警東署によると、10年から同市南部で、同じような事件が十数件相次いで発生しており、運転士見習いに余罪がある可能性があるとみて捜査している。 同社和歌山支社によると、運転士見習いは09年に入社し、4月上旬から、運転士見習として勤務していた。 同支社は「事実であれば誠に遺憾であり、厳正に対処する」とコメントしている。 定期券不正換金、遺失物着服、お偉いさんの痴漢、覚せい剤使用、不正乗車、切符の転売など、この1年余で、社内外での不祥事が相次いでいる同社。公共交通機関に携わる身でありながら、あまりにも自覚が足りないというしかない。JRの社員が、強姦という凶悪な犯罪に手を染めるとは言語道断だ。 この悪循環を止めるには、改めて、全社一丸となって綱紀粛清を図るしかないだろう。(蔵元英二)
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社会 2014年05月01日 11時45分
JTB社員が高校の遠足バスの手配忘れ、ミス発覚防ごうと生徒名の自殺予告自演
大手旅行会社JTB中部(愛知県名古屋市)多治見支店の男性社員(30)が、岐阜県立東濃高校(同県御嵩町)の遠足バスの手配漏れを隠すため、生徒を装って自殺をほのめかす手紙を同校に届けるという前代未聞のトラブルが発生した。 遠足は25日に予定されていたが、24日に手配漏れに気付いた社員が、自身のミス発覚を防ぐため、生徒の自殺騒動で遠足を中止させることを画策した。 同日午後4時頃、社員は学校を訪れ、「学校の玄関のポストのそばに落ちていました」と、職員室に自身で作った手紙を届けた。その手紙には、「遠足に行きたくない。遠足に行くのは、死ぬよりしんどい。明日、遠足するなら私は消えます。先輩の遠足も後輩の遠足も中止してほしい」と書かれていた。 慌てた学校側は、全校生徒317人の安否確認を実施。県警可児署にも相談した。しかし、様子がおかしい生徒は見当たらなかったため、学校は予定通り遠足を実施することを決めた。 遠足当日の25日午前8時。当然のことながら、来るはずの11台のバスは来ず、遠足に向かうことはできなかった。 同社で調査したところ、社員の手配漏れが発覚し、「ばれないように遠足を中止させようと考え、生徒を装って手紙を書いて届けた」と話し、泣きながら謝罪したという。 学校側は来週にも、旅行会社を変えて、改めて遠足を行う意向で、来年の遠足については、「JTBには任せられない」としている。同署では、偽計業務妨害にあたる可能性もあるとみて、調べている。 社員は08年に入社し、静岡支店を経て、11年に多治見支店に配属。約3年間、同校を担当していた。 同社・松本博社長は「2度とこのような事態が起きないよう、業務管理と社員教育に努める」と陳謝。社員の処分を検討している。(蔵元英二)
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社会 2014年04月30日 15時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 公約違反で済まない原発政策
政府は4月11日に新たなエネルギー基本計画を閣議決定した。「原発を重要なベースロード電源として位置付け、安全規制基準をクリアした原発は再稼働する。原発依存度は可能な限り低減する」といった基本方針は、資源エネルギー庁が作った原案通りで、目新しいものではない。私が一番驚いたのは、将来のエネルギー構成を一切明らかにしなかったことだ。 エネルギー構成を明らかにしないエネルギー基本計画など何の意味もない。私が資源エネルギー庁の職員にそう言ったところ、それを決めるのは政治の判断だという答えが返ってきた。だから、大まかでも政権として考える将来の姿を数字で表してくると考えていた。それが、完全に裏切られたのだ。事実上、原発推進に政策を切り替えたのだろう。 一昨年の衆院選挙で自民党は、「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立」という公約を掲げた。それが昨年の参院選では「安全と判断された原発は、地元自治体の理解が得られるよう最大限努力する」と、再稼働を容認する姿勢に転じた。正直言うと、私はそれでよいと思っていた。脱原発を図るには大きなコストがかかる。それを賄うために、リスクの小さい原発を再稼働させて、費用を捻出するほうが、廃炉の負担が小さくなると考えていたからだ。しかし、あくまでも明確な脱原発の前提があってのことなのだ。 今回の計画では、原発の新増設も否定しなかった。つまり、原発をどんどん増やしていくことさえ可能にしたのだ。しかも、国策で原発推進をしながら、事故が起きた時の責任は電力会社が取るという仕組みはそのまま続けられる。政府の電力自由化方針の中で、新興の電力会社がどんどん参入してくる。もちろんその中に原発を電源にする会社はない。 一方で、既存の電力会社は国策によって原発が義務づけられる。そして事故が起きたら無限責任が押しつけられる。 さらに恐ろしいことがある。それは今回の計画で核燃料サイクルを堅持するとしたことだ。核燃料サイクルというのは、原発から出た使用済み核燃料を再処理工場で処理して、プルトニウムを取り出し、それを高速増殖炉で利用したり、ウランと混ぜてMOX燃料を作って原発で利用するというものだ。 ところが、高速増殖炉のもんじゅは運転の目処が立っていないし、MOX燃料が使用できる原子炉も限られている。日本はすでに44トンものプルトニウムを保有している。これ以上プルトニウムを増やしてどうする気なのか。 実は日本が保有しているプルトニウムは、核兵器数千発を作ることのできる量だという。まさか、そんなバカげたことをと思われるだろうが、すでにアメリカからさえも、日本の核兵器開発を懸念する声が上がり始めているのだ。 最近の集団的自衛権の議論をみていると、政府がこんなことを言い出しても不思議ではないと思う。「核兵器は最も有効な自衛のための手段だ。自衛権は日本国憲法でも認められた権利だから、政府の判断で核兵器保有は可能である」。日本のプルトニウム保有量は、米仏に続いて、すでに世界第三位。日本はすぐにも、核兵器大国になれるのだ。
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社会 2014年04月30日 11時45分
地下鉄内で女性のスカート内を盗撮した男が線路に逃走し電車止める
先日、小田急線の電車内で痴漢をはたらいた男が、捕まるのが怖くなって、電車の窓を開けて飛び降りて重傷を負う事件があったばかりだが、今度は盗撮魔が線路内に逃走し、電車を止めてしまうハプニングが起きた。 大阪府警曽根崎署は4月26日、地下鉄の電車内で女性のスカート内を盗撮しようとしたとして、府迷惑防止条例違反(卑わいな言動)の疑いで、会社員の男(27=兵庫県神戸市西区中野)を逮捕した。 逮捕容疑は、同25日午後9時45〜50分頃、大阪市営地下鉄御堂筋線・淀屋橋〜梅田間を走行中の上り電車内で、立っていた20代の女性の下着を撮影しようと、かばんに仕込んだカメラ付き携帯音楽プレーヤーを、スカート内に差し入れたとしている。 同署によると、目撃した30代の男性会社員が男を梅田駅で降ろすと、男はなんと線路に下りて逃走を図った。午後10時頃に駅員らが同駅の約700メートル北側で取り押さえ、同署員に引き渡した。 男は容疑を認めており、調べに対し、「両親や会社にばれたら、大変なことになると思った」と供述している。 このトラブルで、同線は一時運転を見合わせ、上下線計16本が最大20分遅れ、約1万2200人に影響した。 盗撮は問題外の行動であり、さらに、電車の線路内に下りるのも極めて危険な行為。利用客にも迷惑をかけるだけに、やめてほしいものだ。(蔵元英二)
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社会 2014年04月29日 11時45分
女性に痴漢した男が、逃げるため電車から飛び降り重症負う
なんともマヌケというしかないか…。 神奈川県警多摩署は4月24日、電車内で女性の体を触り、逃げようと窓から飛び降りたとして、県迷惑行為防止条例違反(卑わい行為の禁止)や鉄道営業法違反(列車運転中の降車)などの容疑で、会社員の男(40=愛知県常滑市)を書類送検した。 送検容疑は、1月23日午後8時55分頃から同9時5分頃までの間、小田急線・町田〜読売ランド前駅間を走行中の上り快速急行電車内で、隣に座っていた東京都渋谷区の無職女性(29)の太ももを触るなどし、同10分頃に走行中の電車の窓を開けて、線路上に飛び降りたとしている。 同署によると、男は出張で首都圏に来ており、痴漢に気付いた女性とトラブルになり、「車掌が来たので、とにかく逃げなければと思って飛び降りた」と供述しているという。 当時、電車は時速約40キロで走行中だったが、男は肋骨、胸骨を折るなどの重傷を負い、入院するハメになった。同署では、3月になって、男のケガが回復し、事情を聴いたところ、容疑を認めたため、送検した。 この事件で、小田急線は上下線25本が最大38分遅れ、2万6000人に影響する事態となった。この時間帯に、同線を利用した乗客にとっては、はなはだ迷惑な話となった。 地元ではなく、首都圏に出張に来ていた開放感で痴漢をはたらいてしまったのか…。電車から飛び降りるほど、ばれるのがイヤだったのなら、最初から痴漢などしなければいいのに…。ケガですんで、命に別条がなかっただけでも、感謝すべき。走行中の電車から飛び降りるなど、あまりにも危険すぎる。(蔵元英二)