神奈川県警多摩署は4月24日、電車内で女性の体を触り、逃げようと窓から飛び降りたとして、県迷惑行為防止条例違反(卑わい行為の禁止)や鉄道営業法違反(列車運転中の降車)などの容疑で、会社員の男(40=愛知県常滑市)を書類送検した。
送検容疑は、1月23日午後8時55分頃から同9時5分頃までの間、小田急線・町田〜読売ランド前駅間を走行中の上り快速急行電車内で、隣に座っていた東京都渋谷区の無職女性(29)の太ももを触るなどし、同10分頃に走行中の電車の窓を開けて、線路上に飛び降りたとしている。
同署によると、男は出張で首都圏に来ており、痴漢に気付いた女性とトラブルになり、「車掌が来たので、とにかく逃げなければと思って飛び降りた」と供述しているという。
当時、電車は時速約40キロで走行中だったが、男は肋骨、胸骨を折るなどの重傷を負い、入院するハメになった。同署では、3月になって、男のケガが回復し、事情を聴いたところ、容疑を認めたため、送検した。
この事件で、小田急線は上下線25本が最大38分遅れ、2万6000人に影響する事態となった。この時間帯に、同線を利用した乗客にとっては、はなはだ迷惑な話となった。
地元ではなく、首都圏に出張に来ていた開放感で痴漢をはたらいてしまったのか…。電車から飛び降りるほど、ばれるのがイヤだったのなら、最初から痴漢などしなければいいのに…。ケガですんで、命に別条がなかっただけでも、感謝すべき。走行中の電車から飛び降りるなど、あまりにも危険すぎる。
(蔵元英二)