大阪府警堺署の留置管理課に勤務する男性巡査(29)が、路上で女性に自分の下半身を露出するなどのハレンチ行為を連発し、2月5日、府迷惑防止条例違反(痴漢)や公然わいせつなどの疑いで、書類送検した。府警は停職3カ月の懲戒処分とし、巡査は同日付で依願退職した。
捜査関係者によると、巡査は昨年9月5日朝、同府和泉市内の路上で、30代の女性に自分の下半身を露出した疑いがある。また、同月20日夜には、勤務を終えて帰宅中、同府高石市内の路上で、20代の女性の胸を触ったとしている。逃げようとした女性は転倒して、10日間の打撲などのケガを負い、傷害容疑でも送検された。
巡査は当初、容疑を否認していたが、その後の調べで、「逃げれば、ばれないと思った。理性より性欲が勝ってしまった」「アダルトサイトを見て興奮してやってしまった」などと話し、容疑を認めている。さらに、府警監察室によると、巡査は「露出は他に5〜6回やったが、それだけでは性欲が満たされず痴漢した」などと、とんでもない供述をしている。
「逃げればいい」とか、「理性より性欲が勝った」「露出だけでは、性欲が満たされず痴漢した」など、とてもじゃないが、警察官の言うことではない。そもそも、理性で性欲を抑えられない者には、警察官になる資質はない。それにしても、性犯罪を起こしたのに、停職3カ月で「依願退職」とは、なんとも甘い処分との印象をぬぐえない。
(蔵元英二)