社会
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社会 2009年12月31日 16時00分
男と女の官能事件簿 不倫で妊娠させた女性を殺害し自宅に埋めたイケメン男(3)
2004年12月21日の午後、山下は明美さんの住むアパートの一室で呆然としていた。「結婚できない」と告げたことから明美さんから問い詰められる。そして、激しく口論となって激昂した山下は、とっさに身重の明美さんの首を絞めて殺害してしまったのである。 我にかえった山下だったが、どうしてよいのかわからず、部屋に彼女の遺体をそのままにしてアパートを逃げ出した。 しかし、そのまま放置しておくわけにはいかない。犯行から8日後の12月29日の朝7時頃、山下はまだ人気の少ない時間帯を見計らってアパートに忍び込むと、明美さんの遺体をクルマで自宅に運び込んだ。すでに妻や息子は勤めや学校に出かけて留守だった。 また、山下の自宅は2世帯住宅で両親や姉が暮らしていたが、山下の行動にはまったく気づかなかったようだ。 そして、自宅の庭に深く穴を掘ると、遺体をそこに埋めた。さらに、年明けの1月には、その場所の上に、業者に頼んでコンクリートで固めさせて、物置を置かせた。遺体が発見されたのは、それから3か月以上も経ってからのことだった。 一方、明美さんの実家では、娘から連絡が途絶えたことに不安を感じていた。12月には、明美さんは山下とともに新潟にある実家の両親に「結婚のあいさつ」をしにいく予定だった。それが、当日になっても本人たちが来ないばかりか、何の音沙汰もない。 ところが、年末になってから明美さんが差出人になっている手紙が、両親の元に届く。その文面は、「落ち着くまで連絡できない」「お腹の子供の父親は山下ではなく別の男性で、本当の父親の元にいく」などと書かれていた。 ところが、両親は手紙を一読しただけで強い違和感を持った。手紙の文面で、明美さんが普段は使うことのない「パパ」「ママ」という呼び方を使って自分たちを示していたからである。 しかも、その直後に山下が新潟を訪れ、明美さんの両親から「(明美さんは)先に新潟に行くといって出かけた。行き先はわからない」などと、彼女の行き先が不明であると告げた。そして、その明美さんが差出人の手紙についても「捜索願を出すために必要ですから」などと言って、両親から取り上げると早々に帰っていったという。 こうした山下の不審な行動に、明美さんの両親や家族は、ますます怪しいと感じるようになっていくのである。(つづく)
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社会 2009年12月30日 16時00分
男と女の官能事件簿 不倫で妊娠させた女性を殺害し自宅に埋めたイケメン男(2)
妻子のいる本宅と明美さんの住む別宅との間を行き来する生活を楽しんでいた山下だったが、2004年の春頃に事情が変わる。明美さんが妊娠したのだ。 さて、山下の家庭というのは、特に問題があった形跡は無い。山下自身は営業マンの仕事をキチンとこなしており、妻もまた国際線の客室乗務員としてバリバリと働いていた。収入に不自由は無く、夫婦仲が悪いわけでもない、ごく普通の家族だった。 山下自身も、家庭を壊す気などまったく無かったのだろう。山下にとって明美さんは、あくまで遊び相手、浮気の対象でしかなかったことは明らかである。 しかし、妊娠したとなると話は違う。これをきっかけに、明美さんは山下に結婚を迫るようになっていった。 ところが山下は、はっきりとした返事もせず、そのままずるずると不倫の関係を続けた。 「女なんて、いざとなればどうにかなるさ」 学生の頃から「イケメンでモテ男」という経歴の持ち主だったため、山下には女性というものを甘く見る傾向があったのかもしれない。 だが、身ごもった女性は強かった。優柔不断な山下に、明美さんは何度も結婚の返事を求めた。 そうした彼女の度重なる要求に、山下はついに「わかった、妻とは別れる。結婚しよう」と返事をしてしまう。当然、離婚する気などはまったくない。まだ「どうにかなる」などと、山下は思っていたのだろうか。 その年の夏頃には、明美さんのアパートでは山下と連れ立って歩く彼女の姿が目撃されている。近所の住民たちは、「新婚さんだとばかり思っていた」と口をそろえる。その頃には、明美さんのお腹も大きく目立つようになっていた。 そして、10月には明美さんは勤め先を退社。同僚たちには「寿退社」と告げていたようだ。 さらに明美さんは、新潟に住む両親に、「結婚することになった。年明けには2人そろってあいさつに行きます」と連絡を入れていた。 この時期になって、ようやく山下はことの次第に気づいた。もうごまかしはきかない。そして、年も押し迫った12月21日、明美さんのアパートで、山下は「やっぱり結婚は無理だ」と告げる。 その言葉に、驚いた明美さんは山下に詰め寄った。しかし、山下の口からは無責任な言葉が漏れるばかりである。 いつしか2人は口論となり、激しく言いあうようになっていった。(つづく)
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社会 2009年12月30日 14時00分
“事故物件”を回避せよ
「事故物件」というものをご存知だろうか? 不動産業界関係者によると「自殺や殺人などのいわば“いわくつき”物件のことです。もちろん嫌がる人が多いので格安で賃貸されたりします」とのこと。このような物件は借りる人に説明しなければならないというルールがある。しかし、これには「抜け穴」があり、不正に隠して賃貸契約する悪質な住宅賃貸業者も一部に存在するという。 「格安なら人が死んだ物件でも関係ない」という人もいるかもしれないが、大多数は「いくら安くても気持ち悪い」と考えるはずだ。しかし、賃貸業者からすれば、空いている物件はなるべく入居してもらいたい。そこで悪質な業者は「抜け穴」を使う。事故物件は次に住む人には事故があったことを伝えるルールがあるが、その次に住む人に伝える必要はなく「一回身近な関係者に形だけ借りさせ、その後に客を入れさせるのです。これならば確かに事故物件であることを伝えるルールはクリアできてしまいます」(前出の関係者)。知らずに事故物件で住むことになってしまった入居者はたまったものではない。 このような被害にあわないためにはどうすればいいのか。前出の関係者は「まず、物件を即決しないことです。今では事故物件を調べることができるインターネットサイトも存在します。候補の物件が決まったらすぐに契約せずに、一度家に戻り、自分で調べることをオススメします」と注意を促す。 春になれば多くの学生が希望を持って東京で一人暮らしをはじめる。安いだけで飛びつくと、せっかくの船出が気持ちの悪い住まいからはじまってしまう可能性もある。要注意だ。
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社会 2009年12月29日 16時00分
男と女の官能事件簿 不倫で妊娠させた女性を殺害し自宅に埋めたイケメン男(1)
2005年4月25日夕方のこと、鎌倉・由比ヶ浜海岸を見渡す閑静な住宅街の一角が緊張した様相を呈していた。現場は一軒のまだ真新しい3階建ての住宅だ。 その周りを非常線が張り巡らされ、敷地内は青いビニールシートで覆われている。その内側では、神奈川県警の捜査員たちによって敷地の地面が掘り返されていた。 だが、警察が目をつけたその地面は、コンクリートで固められていた。それを砕いてから、さらに下の土壌を掘り進む。 そして地面から1メートルほど掘り進んだところで、ビニールシートに包まれた女性の遺体が発見された。前年の12月から行方不明になっていた、藤沢市に住む遠山明美さん(33)であった。 そして、警察はその家に住む会社員、山下浩之(34)を死体遺棄容疑で逮捕した。山下は明美さんと交際しており、しかも彼女は妊娠8か月という身重だった。 山下と明美さんが知り合ったのは、事件から約2年半前。山下が仕事で訪れた取引先で、勤めていた明美さんに声をかけたのきっかけに交際が始まった。 独身の明美さんに対し、山下にはすでに妻子がいた。当初、結婚していることを隠して交際していた山下だったが、やがて明美さんに知られることとなる。それでも明美さんは、山下との交際を続けていた。 その山下だが、自他ともに認める「モテモテのイケメン」だった。ルックスもよく、しかも話もうまくて女性の扱いもかなり慣れていた。学生時代からかなりモテたらしく、「オンナに不自由しないヤツ」と周囲からささやかれていたという。 また、山下の妻は国際線の客室乗務員だったため、仕事で家を空けることが少なくなかった。それを利用して、山下は明美さんとの密会を重ねていった。 そして、2人の関係は月日を経るごとに深まっていく。2004年の春頃には、山下は明美さんの住むアパートにほとんど入り浸りのような状態になったという。 それでも、山下の妻は自分が家を空けがちなことや、夫の「仕事の都合で外泊する」という言葉を鵜呑みにして、とくに山下を疑わなかった。 そうやって、山下は自宅と明美さんのアパートを行き来するような生活を楽しんでいた。とくに明美さんのアパートの周囲では、2人を夫婦だと思っていた住民も少なくなかったらしい。だが、その生活も長くは続かなかった。 (つづく)
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社会 2009年12月28日 16時00分
男と女の官能事件簿(2005年) 不倫相手の妻殺害を依頼で意外な事実(3)
山田は8月に智美を呼び出し、都内のホテルの一室で妻への「殺人依頼」について問い詰めた。 「一体どういうことだ」 そして山田は、怒りのままに智美を何度も殴りつけた。その暴力はすさまじく、それによって智美は鼓膜が破れるケガを負った。 しかも、山田の暴行はそれにとどまることはなかった。山田は、殴られてぐったりしていた智美の服をはぎ取ると、そのまま彼女の体をむさぼった。顔は腫れ上がり、鼓膜が破れた彼女の様子など、お構いなしということだった。 さすがにこれには智美も耐えかね、警察に被害届けを出す。 ところが、これに山田が再び激怒。智美を激しく恫喝し、被害届けを取り下げさせている。 しかも、山田はその直後の9月上旬、智美を温泉旅行に誘う。といっても、度重なる暴力で智美にはもはや山田に逆らう気力はなかった。また、山田の言うことを聞いていれば、少しは機嫌がよくなることかもしれないという期待があったのかもしれない。そして、山田に言われるまま、箱根や伊豆を回る旅行に出かけた。その際、交通費や宿泊代などの費用はすべて智美が負担した。 それでも、山田は智美に対して態度を改めることはなかった。それどころか、旅行先である伊豆の温泉旅館で、山田はまたしても智美に暴行を加えた。 「探偵に会ったのは何回だ。あって話をしただけなのか!」 「一緒にいて欲しかったらカネを出せ。無いのなら親戚でも何でもいいから借りてこい!」 そんな理不尽な暴言を吐き続けながら、山田は手加減することなく智美に殴る、蹴るなどの暴行を続けた。そして、ついに智美は肋骨を折る大ケガを負い、病院に担ぎ込まれることとなる。 この暴行傷害によって山田は逮捕され、事件が明るみに出た。そして、取り調べによって、山田が智美から総額約500万円の現金を払わせていたことも明らかとなった。 その後、智美から1000万円を巻き上げた自称探偵の田中は、懲役1年6か月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。不倫相手の山田は、傷害罪で略式起訴され、裁判所から罰金50万円の略式命令が下された。 一方、智美は暴力行為等処罰法違反容疑で逮捕されたものの、起訴猶予処分となった。 当初は不倫がらみの殺人依頼という話題であったが、実際に蓋を開けてみると、そこにはネットと不倫相手に翻弄された女性の姿を浮き彫りになっていった。(了)
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社会 2009年12月28日 14時30分
自動車大国アメリカが待ち望む高速列車
事業仕分けで大幅に削られた予算の数々、整備新幹線に関しても長崎など3箇所の九州新幹線を2010年より工事着工するかを来夏までに再考するらしいが、高速道路の無料化だなんてバカな法案作るより、昨今の世界基準で考えたら電車のことをもっと真剣に考えるほうが車で大気を汚すよりもよほど今っぽいでしょう。 逆にアメリカ、カリフォルニア州は遂に2010年から高速列車『デザートエクスプレス』www.desertxpress.comの工事を開始する。この『デザートエクスプレス』はロスアンゼルス中心部から少し離れたビクタービルというところからラスベガスを結ぶものだ。ロスアンゼルスからラスベガスまでドライブの経験がある方ならご存知と思われるが、このビクタービル付近からインターステート15(ロスアンゼルスからソルトレイクを通ってカナダ国境までの国道15号)はラスベガスまで、特に週末や長い休日の前後などは、断続的だが止め処も無く混雑する路線だ。 2013年にこの電車が開通した日には、時速240キロの速さで1時間24分のストレスのない快適な旅行を予測させられる。また仮に3人家族一緒に車で移動する際のガソリン代(現在1ガロン=3.8リットルは250円が全米平均)は、2013年にはそうとう値上がりしていると思われるため、電車での片道1人55ドル(約5000円)はドライブよりは安くすむはずだ。 ただし、ビクタービルという駅が旅行者にとっては、ロスアンゼルス中心部からアムトラックwww.amtrak.comという電車でも、車でも1時間30分くらいかかる特殊な場所のため、日本人観光客が利用するかは疑問。また、『デザートエクスプレス』自身も開通当初は観光客をあてにはせずに、まず物流の輸送機関として活用するとのことだ。ただし、今後この『デザートエクスプレス』はメトロ・ロスアンゼルス駅や昨今、松井選手ですっかり有名になったディズニーランドのあるアナハイムまで乗り入れるそうなので、将来は楽しみだ。 近年マカオのホテルに世界中のハイローラーの客を奪取されたラスベガス、ホテルの客室は増えているのにこの3年は毎年200万人規模で観光客が減少している。飛行機の発着もこれ以上増やせないのが現状であるためにこの計画が早まったのは当然の成り行きだろう。 この先5年で日本国内にある自家用、または商用車の全てを燃料電池車または少なくともハイブリッド車のみにする規制をするなら高速道路無料化も可でしょうが、いまさら時代に逆行するような考えは止めにしませんか、ね、国交省大臣。
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社会 2009年12月26日 16時00分
男と女の官能事件簿(2005年) 不倫相手の妻殺害を依頼で意外な事実(2)
不倫相手の妻の殺害を「復讐サイト」に依頼した智美だったが、「カネを騙し取られたらしい」と警察に相談したため、自らが逮捕されることになってしまった。 智美の供述から、同じく暴力行為等処罰法違反の容疑で「復讐請負人」の田中も逮捕された。そして、取り調べによって「依頼を実行する気なんてまったくなかった」ということが判明。詐欺容疑で再逮捕された。 事件はこれで終わりかのように思えた。だが、実は本当の闇は別のところにあった。智美の不倫相手だった山田が、彼女への傷害容疑で警察に逮捕されたのである。 そして、取り調べの過程で、山田のすさまじい暴力の様子が明らかとなっていった。 当初は穏やかな山田だったが、事件が発覚する1年半以上前から、些細なことで智美をどなりつけ、暴力をふるうようになっていったという。たとえば、職場で智美が別の男性の同僚と立ち話をしていただけで、後から「何を話していたんだ!」「テメェの態度が悪いんだよ」などと怒鳴りつけることもよくあったらしい。 言葉だけでなく、顔面を殴られるなどの暴力も頻繁だった。 そればかりか、山田は智美に対して金銭まで要求するようになる。2人で会う時に、「デート代として1時間ごとに2000円払え」と一方的につきつけて、1回当たり数万円から十数万円を智美から奪い取った。次第に自分の給料だけでは足りなくなり、智美は消費者金融から借りて山田に手渡すまでになる。そして、山田に払った金額は500万円にも及ぶまでになっていった また、山田の妻が妊娠していたことがわかった時、実は、智美のほうから「もう別れましょう」と不倫関係を終わらせることを切り出されていたことも明らかとなった。 ところが、これに対して山田は激怒。「別れるのなら、これまでの関係を職場に言いふらしてやる」「ネットで不倫のことをばらまいて、職場にいられなくしてやるぞ!」などと怒鳴り散らした。 暴力をふるわれた上に現金までむしり取られるという仕打ちに、智美は山田への復讐を考えるようになった、というのが真相らしい。 ところが、この智美の行為によって、山田の暴力はますます激しくなっていってしまう。 ある時、智美のバッグを勝手に物色していた山田は、「請負人」田中と交わした、自分の妻に対する殺人依頼書を見つけてしまう。山田の怒りは、頂点に達した。(つづく)
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社会 2009年12月25日 16時00分
男と女の官能事件簿(2005年) 不倫相手の妻殺害を依頼で意外な事実(1)
「この女を殺してもらいたいのですが」 都内に住む木下智美(32)が依頼したのは、インターネットの「復讐請負サイト」だった。 智美はかねてから、同じ職場の同僚で、妻子のいる山田悟史(32)と、いわゆる不倫関係にあった。職場の飲み会で知り合った2人は、何度か会ううちに不倫関係になっていった。 最初の1年半ほどは、それなりに楽しい大人の付き合いが続いていたという。しかし、山田の妻が妊娠したと知るや、智美は嫉妬の炎をじわじわと燃やすようになっていった。 「私よりも奥さんが大切だなんて、裏切られた。許せない。奥さんさえいなくなれば…」 そんな思いを抱いていたある日、智美の目に留まったのがその「復讐サイト」だった。 智美は、サイトに明記された電話番号に連絡した。そして、その「復讐請負人」と会う約束をしてしまった。 「何でもやりますよ。お任せください」 約束通りに現われた田中と名乗る男に、智美は依頼内容を確認した。すると田中は、山田の妻を殺す手口まで説明した。 「バイクで2人乗りして、ターゲットを追い越す際に毒物を噴射します。一瞬で片がつきますよ」 田中の話をすっかり信用した智美は、言われるままに10万円の現金を渡した。名目は「調査費用」だった。 「これであの女もこの世からいなくなる」 智美はそう思いながら、依頼した計画が実行されるのを待っていた。 ところが、いつまで経っても山田の妻が死んだという話は聞こえてこない。そこで再び田中に連絡した。 「もっと綿密に戦略を練っているところです」 現われた田中は、そう言いながらさらに「調査費」を要求した。 その後も田中は、毒物の調達費や、器具の購入費などと称して、智美に「経費」を要求。言われるままに現金を手渡したり、指定された口座に振り込んだりしていた。そして、いつの間にか田中に払った金額は、1000万円を超えていた。 その金額の大きさに、智美も「ひょっとして、だまされているのかも」と気づいた。最初に田中に会ってから、すでに半年近くが経っていた。 智美はすぐさま、近くの警察署に相談した。 ところが、これによって「殺人を依頼した」ということが発覚。智美は暴力行為等処罰法違反の容疑で逮捕される。 智美は山田の妻が死んでいないので、自分につみはないと思っていたようだが、それはまったくの誤算だった。(つづく)
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社会 2009年12月24日 16時00分
男と女の官能事件簿 元彼の結婚相手を虐殺したOLの嫉妬(4)
2007年6月14日夜、仙台市内は雷を伴う豪雨だった。勤めを終えた由希子さんが自分の軽自動車で帰宅しようとしたその時、待ち伏せしていた村山がいきなり助手席へと乗り込んできた。 その際、2人の間でどのようなやり取りがなされたかはわからない。とにかく、驚く由希子さんに村山はクルマを走らせるように強要した。 土砂降りの雨の中をどのくらい走ったであろうか、村山は市内の住宅街にある駐車場にクルマを停車させるよう由希子さんに指示した。そして、用意した軍手を両手に着けると、運転席の由希子さんに襲い掛かった。 「キャー! 助けて!」 悲鳴を上げて助けを求める由希子さんだったが、それも豪雨でかき消されてしまう。抵抗する由希子さんの顔面を、村山は力任せに何度も殴りつけた。そして、由希子さんの首を両手で絞めた。すると、苦しさに由希子さんが抵抗する。そこで、ふたたび殴る。その繰り返しの末、村山は力尽きた由希子さんの首を思い切り絞め続けた。由希子さんの体がぐったりとなり、絶命したことがわかった。 それから、村山は由希子さんの遺体を運転席から引きずり出し、助手席へと移した。そして、男の犯行に見せかけるために、由希子さんが着ているもの、下着まですべて脱がせると、車内に散乱させた。 また、身元の発覚を遅らせるために、由希子さんの財布や携帯電話、クルマの鍵などを奪った。 さらに、全裸の遺体の上に由希子さんの着ていたシャツなどをかけ、最後の前のシートを後ろに倒して遺体を隠すと、その場から逃走した。 こうして、由希子さんは新婚からわずか1か月で殺害された。彼女には殺されるような原因は何ひとつなかった。彼女の葬儀では、7月の挙式で着るはずだったウエディングドレスが棺に入れられたという。 由希子さん殺害後も、村山はスーパーで平然と働いていたが、犯行から約2週間後、6月末で突然退職した。それから約2か月後、村山は逮捕される。 2008年1月28日、仙台地裁で行われた初公判で、村山は犯行をすべて認め、「逆恨みから由希子さんを殺害した」ことを明らかにした。そして1月31日、村山に懲役16年(求刑・懲役20年)の判決が言い渡された。 村山は犯行後に自殺を図り、謝罪と反省を口にした。しかし、すべてが遅すぎたことは言うまでもない。(了)
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社会 2009年12月23日 17時00分
超大手銀行の信じられない忘年会
忘年会シーズン到来、連日アルコール漬けの毎日を送っているサラリーマンも多いことだろう。この不景気、酒を飲みながら愚痴のひとつも言いたくなる気持ちは痛いほどわかる。しかし、そんな酒の席がまたストレスの原因となってしまっては元も子もないだろう。 これは、筆者がとある取材の帰りに電車の中で小耳に挟んだ会話である。まだ垢抜けないリクルートスーツに身を包んだ社会人一年生と思われる二人組が隣の座席に乗り込んできた。どうも会話の内容からすると、二人とも大学時代の同級生で、今は別々の会社に勤めているらしい。それがたまたま、営業先で出会ったのだろう。しかも、どちらも超有名な大手企業で、ひとりは誰もが知っている銀行だった。久々の再会でつい盛り上がってしまうのはよくわかるのだが、その内容は平日の昼間に公共の場で披露するようなものではなかった。 某大手銀行に勤めているという彼は、短髪長身のいかにも体育会系といった雰囲気の新入社員だった。そんな彼が、初めて参加した忘年会での出来事。場も盛り上がってきた頃、おもむろに先輩がズボンとパンツを脱ぎ捨てた。そしてビールジョッキに男性のシンボルを突っ込み、掻き回したあげくに新入社員に一気のみを強要してきたという。 どうやらその部署では新人に対する恒例の通過儀礼であったようだ。 「いや、もちろん飲んださ」という新入社員くんの言葉に、思わず絶句する友人。車内には何とも言えない、微妙な空気が流れていた。 昔、全寮制のエリート校に通っていた友人が、寮に入った初日に全裸でブリッジをさせられ股間をしごかれたという話をしていたが、どうもエリートの世界には、常人には理解し難い男同士の結束力を高めるための通過儀礼が存在するらしい。 「武士道とは死ぬことと見つけたり」で有名な『葉隠』にも、男同士が戦場で互いに助け合うためには同性間での性交渉が不可欠であるというような事が書かれている。まさにサラリーマンこそ、現代の武士道なのだろう。 できれば、そんな不衛生でホモソーシャルな儀式は、彼の部署だけでまかり通っているのだと信じたい。(文・犬山秋彦 山口敏太郎事務所) 参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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社会
谷隼人が都知事選候補者を応援
2007年04月02日 15時00分
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都知事候補 黒川氏がメイドさんと“合体”
2007年03月31日 15時00分
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都知事選 ドクター中松、夜の渋谷交差点で新発明「回転舞台」披露
2007年03月30日 15時00分
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都知事選 石原氏「厳戒歌舞伎町演説」で語った手柄話
2007年03月29日 15時00分
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石原陣営に焦りアリアリ!? 今朝の政見放送でまさかの慎太“老”ぶし炸裂!!
2007年03月28日 15時00分
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都知事選政見放送で仰天マニフェスト
2007年03月27日 15時00分
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都知事選「浅草雷門で時間差対決、石原VSドクター中松」
2007年03月26日 15時00分
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都知事選 浅野スニーカー街頭演説でセクシーポーズ
2007年03月24日 15時00分
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都知事選 石原氏満員電車でGO!
2007年03月23日 15時00分
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都知事選きょう告示、石原氏ら第一声
2007年03月22日 15時00分
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桜金造都知事選正式表明
2007年03月20日 15時00分
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都知事選 黒川氏が石原知事をホリエモン呼ばわり
2007年03月19日 15時00分
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ホリエモン実刑
2007年03月16日 15時00分
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丸山弁護士東京都知事選出馬へ
2007年03月09日 15時00分
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石原カジノ構想消滅!?浅野氏に“追い風”吹く
2007年03月07日 15時00分
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上層部スタッフが告発 NOVA 怪文書
2007年02月21日 15時00分