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超大手銀行の信じられない忘年会

 忘年会シーズン到来、連日アルコール漬けの毎日を送っているサラリーマンも多いことだろう。この不景気、酒を飲みながら愚痴のひとつも言いたくなる気持ちは痛いほどわかる。しかし、そんな酒の席がまたストレスの原因となってしまっては元も子もないだろう。

 これは、筆者がとある取材の帰りに電車の中で小耳に挟んだ会話である。まだ垢抜けないリクルートスーツに身を包んだ社会人一年生と思われる二人組が隣の座席に乗り込んできた。どうも会話の内容からすると、二人とも大学時代の同級生で、今は別々の会社に勤めているらしい。それがたまたま、営業先で出会ったのだろう。しかも、どちらも超有名な大手企業で、ひとりは誰もが知っている銀行だった。久々の再会でつい盛り上がってしまうのはよくわかるのだが、その内容は平日の昼間に公共の場で披露するようなものではなかった。

 某大手銀行に勤めているという彼は、短髪長身のいかにも体育会系といった雰囲気の新入社員だった。そんな彼が、初めて参加した忘年会での出来事。場も盛り上がってきた頃、おもむろに先輩がズボンとパンツを脱ぎ捨てた。そしてビールジョッキに男性のシンボルを突っ込み、掻き回したあげくに新入社員に一気のみを強要してきたという。
 どうやらその部署では新人に対する恒例の通過儀礼であったようだ。
 「いや、もちろん飲んださ」という新入社員くんの言葉に、思わず絶句する友人。車内には何とも言えない、微妙な空気が流れていた。

 昔、全寮制のエリート校に通っていた友人が、寮に入った初日に全裸でブリッジをさせられ股間をしごかれたという話をしていたが、どうもエリートの世界には、常人には理解し難い男同士の結束力を高めるための通過儀礼が存在するらしい。
 「武士道とは死ぬことと見つけたり」で有名な『葉隠』にも、男同士が戦場で互いに助け合うためには同性間での性交渉が不可欠であるというような事が書かれている。まさにサラリーマンこそ、現代の武士道なのだろう。
 できれば、そんな不衛生でホモソーシャルな儀式は、彼の部署だけでまかり通っているのだと信じたい。

(文・犬山秋彦 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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