事件が発生したのは、JR両毛線の車内。桐生駅に停車中、中年男性が「俺は新型コロナウイルスに感染している」という趣旨の言葉を叫び、別の乗客とトラブルを起こし、通報を受け駆けつけた警察官に偽計業務妨害容疑で現行犯逮捕された。
警察に身柄を確保された男は、県警の連絡で保健所へ。検査の結果、感染は確認されなかった。なお、男は酒に酔っている様子だったそうだ。この影響で、JR両毛線は約一時間運転を見合わせることになった。
このニュースを聞いたネットユーザーからは、「許せない犯罪。でも、こういう人間が今後増えていくかも」「これはテロそのもの。模倣犯を出さないためにも厳しく取り締まり、鉄道会社も損害賠償金を取るべきだ」「重刑を科してほしい」など怒りの声が相次ぐことになった。
新型コロナウイルス感染拡大の不安が広まる中で、関連した犯罪も増加。取りわけ、愛知県蒲郡市で新型コロナウイルスに感染し、自宅待機を命じられた男がパブを訪れた挙げ句、「菌をばら撒いてやる」などと話した上、パブにいたフィリピン人女性に感染させた事件は、人々の怒りを買った。
16日は「新型コロナウイルスに感染した」と偽り、渋谷区のライブに参加するような書き込みをTwitterに投稿し、ライブを中断させた男が同じく偽計業務妨害容疑で逮捕されている。現状、明確な治療薬がない中で、「コロナに感染している」と発言することは、人々に恐怖心を与える行為。断じて許されるものではないが、そのような行動で逮捕する人間が出始めている。
ネットユーザーの指摘にもある通り、「新型コロナウイルスに感染している」と吹聴する人間については、厳しい刑罰を与えるべきかもしれない。