レジャー
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レジャー 2009年04月09日 15時00分
第20回東京スプリント ゼンノパルテノンが初重賞制覇
「第20回東京スプリント」は8日、大井競馬場で行われ、ゼンノパルテノン(牡7歳、JRA栗東・松永昌厩舎)が直線で抜け出し初重賞制覇を果たした。1番人気のフジノウェーブは3着に終わった。 「ゲートだけ気をつけてと言われたが、スタートがよく、いい位置で競馬ができた。思った以上に伸びてくれた」と内田騎手。今年度から交流重賞に格上げされた記念すべきその初戦を、元“大井の顔”が笑顔で締めくくった。 次走は「かきつばた記念」(JpnIII、名古屋1400メートル、5月4日)を予定。2着ガブリン 藤田伸騎手「もう少しペースが流れてほしかった。パサパサの馬場より少し湿っている方がいい」3着フジノウェーブ 御神訓騎手「外に出したかったが…。内田さんの後ろの位置が最後までアダになった」
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レジャー 2009年04月08日 15時00分
桜花賞(JpnI、阪神芝1600メートル、12日) ブエナビスタ絶好 桜の女王へ王手
最強牝馬の伝説が始まる。「第69回桜花賞」(JpnI、阪神芝1600メートル、12日)の追い切りが8日、栗東トレセンで行われ、2歳女王ブエナビスタが文句なしの仕上がりを披露した。前哨戦のチューリップ賞をケタ違いの強さで完勝。その後も順調そのもので、陣営は「普通の状態で出走できれば勝てる」と自信を隠さない。ウオッカ、ダイワスカーレットの出現で本格化した「牝馬の時代」。それをさらに継承、拡大していく物語が始まる。 ベガ、アドマイヤドン、アドマイヤムーン…数々の名馬を育て上げてきた松田博調教師が、それらを凌駕(が)するだけの可能性をブエナビスタに感じている。 「とにかく、余計なことをする必要はない。普通の状態で出走できれば、それで十分。あとは自然と結果を出してくれるだろう」 桜のつぼみがまだ硬かったころから、満開の今まで、何度も繰り返してきた言葉をまた口にした。 揺るがない。馬の状態は日々変わるもの。この時期の牝馬ならなおさらで、フケと呼ばれる発情もある。携わる人はそれだけ神経を尖らせるものだが、師にはそんなイライラがまったくない。お地蔵さんのようなおだやかな表情で馬をみつめるだけだ。 外から軽くひとまくりで圧勝した阪神JF。それ以来となった前哨戦のチューリップ賞も次元の違う強さを見せつけた。絶妙のペースで粘り込みを図るサクラミモザのリードは安全圏に見えた。だが、残り100メートルでブエナは猛烈な瞬発力を繰り出し、あっさりと差し切った。 1日に行われた1週前追い切りも圧巻だった。栗東DW、先行させた3歳牡馬オープンのキタサンアミーゴにあっさりと先着。6F82秒5、ラスト1F11秒7と実戦並みの切れ味だった。4日にもDWで6F89秒9、12秒1をマークしており、質量ともにパーフェクトだ。 実績、調整過程、どれをとってもスキがない。だから、トレーナーの言葉はどんどん強気になってくる。 「実戦でもケイコでも余分に走らないから故障がない。ストレスもなく、体も自然とふっくらしてきた。能力が能力だろ。ここはあくまでも通過点と思っている。この先、まだまだ活躍してもらわなあかんからな」 3歳牝馬あこがれの舞台、桜花賞を通過点と言ってのけた。その先に広がる夢は、牝馬3冠かダービーか、それとも海外遠征か。無限に広がる夢をしぼませないためにも、ブエナビスタは当たり前のことをするだけだ。 【最終追いVTR】DWで6F81秒1→65秒1→50秒9→37秒5→11秒5(直一杯)。前半はセーブ気味に進み、直線だけ仕掛けられた。最後は内の併走馬を豪快に1馬身引き離してフィニッシュ。馬体もはちきれんばかりで、デキは文句なしだ。
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レジャー 2009年04月08日 15時00分
桜花賞(JpnI、阪神芝1600メートル、12日) ジェルミナル 番狂わせに意欲
一時は牝馬クラシックの最有力候補として名が上がった素質馬ジェルミナル。実際、昨年暮れの阪神JFではブエナビスタに続く2番人気(6着)に支持された。 「能力的にデビュー時からずっと期待していたんだ。順調にここまで使えてきたし、馬自身も一戦ごとにたくましさが出てきた。もちろん、ブエナ相手にも逆転を信じてやってきた」。藤原助手は対ブエナに意欲をみなぎらせる。 前走のチューリップ賞(5着)では後方からの競馬を試みたものの、勝負どころで前が窮屈になって不完全燃焼の競馬となった。それだけに、今回は本来の好位差しへと戻す構えだ。 「今度はこの馬に最も合ったレースをさせたい。できればチャンスのある位置で競馬をさせたいね」 4角4番手から差し切った年明けのフェアリーSが示すように、立ち回りのうまさがこの馬の持ち味だ。後方でブエナビスタがもがくような事態となれば、世代ナンバーワンのレース巧者が、先頭でゴールを駆け抜ける可能性は十分にある。 「前走を使って、具合がすごく良くなった。この中間は馬自身もうなっているよ。あとは鞍上がこの馬の力を引き出してくれると思う」 陣営からすべてを託された福永騎手は、安藤勝と並んで過去10年間で桜花賞を2勝している。平成の桜男が世紀の番狂わせを演じる可能性は十分ある。 【最終追いVTR】福永騎手がまたがり、坂路800メートル52秒9→38秒3→12秒3(G一杯)をマーク。鞍上の追い出しに鋭く反応し、力強く伸び脚を披露した。馬体の張りもよく、好仕上がり。
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レジャー 2009年04月07日 15時00分
桜花賞(JpnI、阪神芝1600メートル、12日) サクラミモザ 2歳女王を本気にさせた伏兵が一発に虎視たんたん
TRのチューリップ賞。阪神のターフで神秘のベールを脱いだサクラミモザは2着と長蛇を逸したが、あわや逃げ切りのシーンを演出、2歳女王ブエナビスタを慌てさせた。そのスピードは本番でも要注意だ。 しかも、当時は初芝、初の遠征競馬といくつものハードルをクリアして、0秒2差だから価値が高い。担当の杉浦厩務員も意を強くした様子だ。 「ブエナビスタがすごい脚を使ったというより、ウチの馬が(4キロ減で)スタミナ切れを起こしただけだよ」。ブエナ恐るるに足らずの心意気が、手に取るように伝わってきた。 ここまで3戦2勝、2着1回。優秀な成績を収めているミモザだが、意外にもクラシック登録はしていなかった。しかし、いまや東の伏兵として注目される一頭にのし上がった。陣営は、桜花賞追加登録料200万円では換算できない大きな夢と、希望を手に入れた。 注目の1週前追い切り(2日、美浦ポリトラック)は、実戦を想定した3頭併せを敢行。5F63秒8→49秒6→36秒5→11秒6と破格のタイムを叩き出した。5Fで前の2頭を5馬身追走。最後は逆に1馬身、4馬身突き放す豪快なデモンストレーションを披露した。 スタンドで動きを見守っていた畠山吉調教師もご満悦だった。「(最後は)並んでゴールかと思ってましたが、突き放したので驚きましたよ」。短期放牧を挟んで、さらにパワーアップした跡が確認できたという。 「北村宏騎手も『前走から、一段と成長している』とほめてくれました。今日の動きはパーフェクトでしたね」とトレーナー。事実上の最終追い切りを完了し、「ここまでは青写真通り。(馬体重も)今度は460キロ台で出られそう。まず減ることはないでしょう」と強調した。 下馬評はブエナビスタで断然のムードだが、ちょっと待った! この短期間に飛躍的な成長を遂げたミモザなら、大仕事をやってのけても不思議はない。 「血統的にオークスより桜花賞向きなのは間違いないですからね」。畠山吉師も千載一遇のチャンスを前にして、目の色が変わってきた。
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レジャー 2009年04月07日 15時00分
桜花賞(JpnI、阪神芝1600メートル、12日) ツーデイズノーチス 切れ味勝負なら誰にも負けない
2歳女王ブエナビスタが一歩も二歩もリードしている桜戦線だが、対抗勢力すべてが白旗を揚げているわけではない。 「切れ味ならブエナビスタにも負けないと思っています。それに、まだ対戦していないですしね」。不敵な笑みを浮かべるのは、ツーデイズノーチスを擁する斎藤誠調教師だ。 デビュー戦、折り返しの2戦目は本来の能力を発揮することなく終わったが、続く3戦目で素質を一気に開花させた。出脚が遅く後方からの競馬になったものの、そのまま待機。直線で外に持ち出すと、追ったところなしで1馬身1/2突き抜けた。 「馬の力を信じて乗りました。本当に強かったですね。この馬で桜花賞に行きたい」。松岡騎手が早くもクラシックを口にするほどインパクトのある強さだった。 その後は成長を促す意味も含め、リフレッシュ放牧へ。1月に帰厩後はじっくり乗り込み、アネモネSで復帰を果たした。「前の開催でも使えましたが、1回で(桜花賞の)権利を取れると思っていたので待ちました」と斎藤誠師。その言葉通り、レースでは不良馬場をものともせずに後方から鋭い伸び脚を見せ、2馬身差の圧勝。打倒ブエナビスタを強烈にアピールした。 悪条件のなかを走っただけに中間は少なからず疲れが出たものの、「思っていたより反動は少なかった。次の週の金曜から乗り込めていますよ」とトレーナー。1週前には所属の伊藤直騎手を背に、美浦の坂路で800メートル52秒3(馬なり)を余力たっぷりにマーク。素軽い動きから、体調の良さが手に取るように伝わってきた。 斎藤誠師と松岡騎手といえば、2005年に解散した前田禎厩舎では、兄弟弟子の関係だった。その2人のコンビが最もGIに近づいたのは、07年の皐月賞。ゴール前でヴィクトリーとデッドヒートを展開したサンツェッペリンの惜しい、悔しいハナ差2着だった。その後は、斎藤誠師がゴスホークケン(朝日杯FS)、松岡騎手はコイウタ(ヴィクトリアマイル)でそれぞれ初GI制覇を飾った。 「自分の育てた馬に松岡が乗って、GIを勝てたら最高ですね」と指揮官。クラシックの壁の厚さを身をもって知った皐月賞から2年。満開の桜の下、進化を遂げたコンビが、今度こそ悲願を成し遂げる。
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レジャー 2009年04月07日 15時00分
新重賞今昔物語 1999年桜花賞 福永のイチかバチかの賭けで女王に輝いたプリモディーネ
プリモディーネといえば種牡馬アフリートが輩出した唯一の芝のGIホースだ。最近では産駒のバンブーエールなどが大活躍しており、ダート専用の一流種牡馬というポジションをすっかり確立した父にとって、一風変わった孝行娘といっていい。 1999年の桜花賞はそうそうたるメンバーがそろった。1番人気は2歳女王のスティンガー。2番人気には牡馬相手に重賞を勝つなどした武豊騎乗のフサイチエアデール。プリモディーネは前年のファンタジーSを勝っていたものの、前哨戦のチューリップ賞が4着に終わったためか、4番人気とやや評価を下げていた。 レースはそのチューリップ賞を逃げ切ったエイシンルーデンスのきっぷのいい逃げで始まった。800メートル通過が47秒ジャストのハイペース。直線が長くなった今の阪神ではまずお目にかかれない、懐かしの魔の桜花賞ペースだ。 エアデールは6、7番手。スティンガーはスタートで大きく後手を踏んだ。プリモディーネは13番手にじっくり構えた。鞍上の福永は若手とは思えない肝のすわった騎乗をした。当時の小回り阪神は直線でゴチャつきやすく早めに動きたくなるもの。しかし、このときは前が開くまでジッと我慢した。プリモディーネの一瞬の瞬発力にかけたのだ。 イチかバチの駆け引きは見事にハマった。馬群がバラけたところを一気に突き抜け、エアデールに1馬身1/2差をつける完勝だった。福永にとってGI挑戦25戦目での初勝利。後にマイルGIで突出した強さを発揮することになる名手が萌芽した瞬間だった。管理する西橋調教師にとっても、これがうれしい初GIとなった。 続くオークスは血統からくる距離不安をささやかれながら追い込み鋭く3着に健闘。だが、その後は蟻洞(ぎどう)に悩まされ、勝ち鞍に恵まれないまま引退に追い込まれた。 繁殖牝馬となったプリモディーネはアメリカに渡り、現在もラニメードファームで繋養されている。目立った仔はまだ出ていないが、近い将来、母を超える逸材が登場することを期待したい。
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レジャー 2009年04月07日 15時00分
東京スプリント(JpnIII、大井1200メートル、8日) フジノウェーブ 地元の電撃戦なら負けられない
南関のスプリント王に異変!? それとも吉兆か…。東京シティ盃改め東京スプリントとして、今年度からダートグレードに格上げされたこのレースで、フジノウェーブが変則V2を狙う。 地元6F戦ではGIを含む重賞4勝と無類の強さを誇るが、高橋三調教師は「最終追い切りの動きが少し物足りない」と渋い表情だ。 4日に大井で行った最終追いは併せたインカローズを3馬身突き放し、上々の動きを見せた。しかし、トレーナーは追っての反応に注文をつけた。 「この馬は間隔があいた方がいいが、近走は詰めて使っているからね。状態は悪くないが、それがどうか」 “泣き”とも取れる発言だが、それでも、思い出すのはGI制覇を成し遂げた一昨年のJBCスプリント。いつも以上に控えめな指揮官をいい意味で裏切り、鮮やかに頂点まで駆け上がった。 高橋三師は「驚いた」と目を丸くしていたが、このおごらない姿勢こそがウェーブの現在の地位を築いたといっても過言ではない。前走の凱旋勝利にも浮かれず、脇をしっかり締めた王者が中央勢を迎え撃つ。<前日発売>8日(水)に行われる「第20回東京スプリント(JpnIII)」の前日発売を7日(火)に行う。
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レジャー 2009年04月07日 15時00分
夜遊び最前線/ニューオープン! 歌舞伎町『Secret Salon ever』
自他ともに認めるキャバクラ好き。中でも高級店に目がない私が、最近気になっている店がある。2月26日にオープンしたばかりの歌舞伎町『Secret Salon ever』だ。 「西麻布界隈の会員制クラブの雰囲気を、どなたにも味わっていただくというコンセプト。そのため、敢えて宣伝は控えめ」と店長。どんな出会いが待っているか、期待してほしいと言う。 なるほど、黒鉄のドアには目立つ看板もキャストの写真もナシ。脇に控える黒服に声をかけると、暗証番号を入れて開けてくれる。落とし気味の照明が上品。ソファーは通常の約2倍。そしてハウスボトルは鍛高譚など焼酎だけでも8種類。「コストは多少上がりますが、セットの内容には御満足戴けるはず」(店長)。 さらにキャバクラでありながら、専属シェフによる至極の創作料理が20皿に及ぶというVIP仕様。肝心のキャストはといえば、「普段はお断りしてるんですが…」 そう口籠りながら公開してくれたのが、写真の小野寺なつみ嬢。聞けばこのレベルの嬢がゴロゴロ…どうりで噂になっているはずだ。【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年04月06日 15時00分
桜花賞(JpnI、阪神芝1600メートル、12日)丹下日出夫の虎の巻 ブエナビスタで頭は鉄板 焦点は2着争い
桜花賞を前にした1週前の水曜日(1日)。栗東DWの幅を目いっぱいに使った松田博厩舎独特の追い切りで、ブエナビスタはラスト1Fを11秒4をマーク。抜群の切れ味を誇示し、いざ本番を迎えようとしている。 “女ディープインパクト”にも例えられるブエナビスタに、もし死角があるとすれば、3歳牝馬にとっては不安定な春シーズン…発情(フケ)をはじめとする体調維持に課題も考えられたが、どうやらその心配も皆無といっていい。 もとより、新馬戦では3着に敗れたものの、絶対的能力の証明である「推定10秒8前後の超ハイラップ」を含む、上がり3F33秒5を計時。その瞬発力と破壊力を証明する形で、阪神JF→チューリップ賞を楽勝してみせた。 なんて、前回のチューリップ賞は、スローの上がり勝負。直線を向き、4〜5馬身前を行くサクラミモザとの距離に、「一瞬焦ってしまった」と、さすがのアンカツも苦笑い。ただ、前回は、あくまでトライアル。ポンとスタートを切ったにもかかわらず、シンガリまで下げたのは、外を回っても勝てる…本番前に、もう一度使える脚を確認すると同時に、アクシデントに巻き込まれることのないよう、安全策が第一だったのかもしれない。 「桜花賞も、普通に後ろから行って、大外を回ってきてくれればそれでいい」なんて、達観したかのような陣営のコメントも耳に届いているが、さすがに本番ともなると、これまでのような悠長な競馬はしてこない。4コーナー先頭も辞さない、力技で押し切る作戦をとってくる可能性も捨て切れない。 同馬が力任せに直線先頭の積極策を選ぶようなら、確たる持ち時計のない一本調子のスピードタイプの逃げ・先行馬は、ゴッソリと排除。最後に2着争いに加わってくるのは、直線に「坂」のあるコースや、マイル以上の距離に良績のあるタフな底力型ということになる。 まず考えられのは、阪神JF2着を含め、<2300>のパーフェクト連対を誇るダノンベルベールの実績と地力だろうか。 ただ、前走のクイーンCはデビュー以来、2番目に軽い452キロでの出走。となると、これ以上の上積みは期待できそうにない。他馬にも付け入る余地は十分あるはずだ。もっとも、ブエナが突出した桜花賞。連下は力量拮抗、2番手以下の序列は大胆に組み上げた方が面白い。 対抗の1番手にはレッドディザイアを抜擢。新馬勝ちは、牡馬混合の芝1800メートルを上がり3F34秒2で快勝。次走のエルフィンSも、メンバー中最速の同34秒2の末脚を駆使した。そのポテンシャルと将来性を買って、第2の馬の筆頭として注目したい。 ほかでは、アネモネSをパワフルな差し脚で突破してきたツーデイズノーチス、この中間、栗東坂路で800メートル49秒台とハードに攻めてきたジェルミナル、フィリーズレビューの芝1400メートル1分22秒4が光るワンカラットが銀メダル候補。また、道悪限定でアイアムカミノマゴの一発にも注意したい。
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レジャー 2009年04月06日 15時00分
桜花賞(JpnI、阪神芝1600メートル、12日)急上昇ダノンベルベールが打倒ブエナに意欲
強大な壁を打ち倒すため、やるべきことはすべてやった。牝馬クラシックの第1弾「第69回桜花賞」(GI、芝1600メートル、12日)。今年は2歳女王ブエナビスタで断然ムードだが、それに待ったをかけるとすればやはり東のナンバーワン・ダノンベルベールだろう。昨暮れ以来、2度目の栗東留学で仕上げは万全。阪神JF(2着)は完膚なきまでに敗れたが、その後のパワーアップが著しいだけに、逆転の目は残されている。 勝負はゲタを履くまで分からないとは使い古された言い回しだが、人の勝負以上に競馬の世界では番狂わせがたびたび起きる。桜花賞はなおさらだ。成長期に加え、フケ(発情)など、この時期の牝馬は体調管理がとにかく難しい。現実に、力通りに決まらないケースが過去に何度もあった。 「1頭強いのがいるけど、何が起こるか分からないのが競馬。ベストを尽くしていればチャンスがめぐってくるかもしれない」 希望を捨てず、国枝調教師もダノンベルベールを鍛え上げてきた。 昨暮れ、阪神JFで女王ブエナビスタと初対決。2着で格好はつけたものの、ブエナには決定的ともいえる差をつけられた。女王は前哨戦のチューリップ賞も完勝。付け入るスキはまったくなさそうだが、「ベルベールを毎日見ていると、今ならひょっとして…と夢を見させてくれる」。それほど充実しているという。 「馬体の張りやカイバ食いなど1週間じっくり見てきたけど、グングン良くなっている。不安はまったく見当たらない」 昨暮れに続く2度目の「栗東留学」。前回は環境の変化に順応するまで時間がかかったというが、学習能力の高さも走る馬の大切な条件。「今回は慣れるのが早かった。落ち着きがあって、本当に気配はいい」とうなずいた。 1日に栗東坂路で行われた1週前追い切りも抜群の瞬発力だった。800メートル51秒7、ラスト1F13秒0。この時期の牝馬としては格段の速さだ。「何より3歳牝馬とは思えないほど、しっかり調教できているのがいい。普通なら体調の変化を考慮して加減してしまうものなんだけどね」 ブエナビスタの松田博調教師は言った。「うちの馬はもうこのままでいい。普通でいいんだ」と。チューリップ賞の強さなら確かにそれもうなずけたが、今のベルベールの勢いを見ると油断は禁物と警鐘を鳴らしたくなる。 「昨年、秋華賞で関東馬ブラックエンブレムが栗東滞在で結果を出した。特に阪神競馬場の関東馬房は騒がしい場所だから、関西馬と同じ馬房を使える栗東滞在はより効果が大きい。とにかく悔いは残したくなかった」 守りに入らず、攻め抜いた。追う者の強みを最大限生かした仕上げが、乱れ桜を演出するか。
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