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桜花賞(JpnI、阪神芝1600メートル、12日) ジェルミナル 番狂わせに意欲

 一時は牝馬クラシックの最有力候補として名が上がった素質馬ジェルミナル。実際、昨年暮れの阪神JFではブエナビスタに続く2番人気(6着)に支持された。

 「能力的にデビュー時からずっと期待していたんだ。順調にここまで使えてきたし、馬自身も一戦ごとにたくましさが出てきた。もちろん、ブエナ相手にも逆転を信じてやってきた」。藤原助手は対ブエナに意欲をみなぎらせる。
 前走のチューリップ賞(5着)では後方からの競馬を試みたものの、勝負どころで前が窮屈になって不完全燃焼の競馬となった。それだけに、今回は本来の好位差しへと戻す構えだ。
 「今度はこの馬に最も合ったレースをさせたい。できればチャンスのある位置で競馬をさせたいね」

 4角4番手から差し切った年明けのフェアリーSが示すように、立ち回りのうまさがこの馬の持ち味だ。後方でブエナビスタがもがくような事態となれば、世代ナンバーワンのレース巧者が、先頭でゴールを駆け抜ける可能性は十分にある。
 「前走を使って、具合がすごく良くなった。この中間は馬自身もうなっているよ。あとは鞍上がこの馬の力を引き出してくれると思う」
 陣営からすべてを託された福永騎手は、安藤勝と並んで過去10年間で桜花賞を2勝している。平成の桜男が世紀の番狂わせを演じる可能性は十分ある。

 【最終追いVTR】福永騎手がまたがり、坂路800メートル52秒9→38秒3→12秒3(G一杯)をマーク。鞍上の追い出しに鋭く反応し、力強く伸び脚を披露した。馬体の張りもよく、好仕上がり。

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