最高額は先日、宝塚記念を制したアドマイヤムーンの半弟「マイケイティーズの2006(牡、父フレンチデピュティ)」の2億5000万円。その“ダイヤの原石”を競り落としたのは、ムーンの馬主でもある近藤利一氏。入札額が7200万円まで上積みされたところで、間髪(かんぱつ)入れず「1億!」という近藤氏の大声が響き渡ると、館内が一気にどよめいた。
近藤氏は「ムーンの弟と考えたら高いとは思わない。馬体がすごい雄大やね。(目標は)もちろん、ドバイワールドカップや」と期待を込めた。
2番目の高額馬「エアグルーヴの2006(牡、父ダンスインザダーク)」は、金子真人ホールディングスが2億4500万円で競り落とした。母、姉(アドマイヤグルーヴ)ともにGIを勝っている超良血で、6月16日には1歳上の姉ポルトフィーノも阪神の新馬戦を圧勝している。
そして、ノーザンファーム代表・吉田勝己氏が「今日のなかで一番いい馬だった」と絶賛していたのが、ジェイ・エイチ・エスが1億7000万円で落札した「エヴリウィスパーの2006(牡、父ジャングルポケット)」。馬っぷりの良さには館内からため息が漏れた。当歳は、きょう2日目から上場される。