地元6F戦ではGIを含む重賞4勝と無類の強さを誇るが、高橋三調教師は「最終追い切りの動きが少し物足りない」と渋い表情だ。
4日に大井で行った最終追いは併せたインカローズを3馬身突き放し、上々の動きを見せた。しかし、トレーナーは追っての反応に注文をつけた。
「この馬は間隔があいた方がいいが、近走は詰めて使っているからね。状態は悪くないが、それがどうか」
“泣き”とも取れる発言だが、それでも、思い出すのはGI制覇を成し遂げた一昨年のJBCスプリント。いつも以上に控えめな指揮官をいい意味で裏切り、鮮やかに頂点まで駆け上がった。
高橋三師は「驚いた」と目を丸くしていたが、このおごらない姿勢こそがウェーブの現在の地位を築いたといっても過言ではない。前走の凱旋勝利にも浮かれず、脇をしっかり締めた王者が中央勢を迎え撃つ。
<前日発売>
8日(水)に行われる「第20回東京スプリント(JpnIII)」の前日発売を7日(火)に行う。